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スーパーナチュラル/Supernatural :: 3-12 :: Jus In Bello :: ネタバレ

transシーズン3の12話。ウィンチェスター兄弟の宿敵ヘンリクセンが悪魔に憑依される。ネタバレ。
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!
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コロラド州、モニュメント。

3-10 :: Dream A Little Dream Of Meのラストで、兄弟はだいじなコルトをベラに盗まれたが、それを追ってコロラドにきた。ベラの隠れ家を探し当てた。侵入して家捜しをしてたら電話が鳴った。ベラだった。「ぜったい見つけだしてやるからな」といったら「ひとつのことで頭がいっぱいになっちゃうのがあなたの欠点」といわれた。警官が突入してきた。兄弟は逮捕。くそォ。またやられたヨ。「よぉ。ひさしぶり」といわれた。FBIのヘンリクセンだった。

ちょっとおさらい。FBIのヘンリクセン捜査官は兄弟の天敵である。そのきっかけは、セントルイスのシェイプシフター事件(1-06 :: Skin)に遡る。この事件でディーン・ウィンチェスターは『死亡した殺人犯』ってことになった。その後ときを経て、ディーンはボルティモアの犯罪現場で逮捕された(2-07 :: The Usual Suspects)。指紋照合の結果、先に死亡した殺人犯の指紋と一致した。よってディーンは『死を偽装して逃走した極悪シリアルキラー』と認定された。このときはリンダ・ブレア演じる女刑事に逃がしてもらった。次はミルウォーキーの銀行強盗人質事件(2-12 :: Nightshifter)。ここでヘンリクセン捜査官が初登場。彼はウィンチェスター家族のバックグラウンドを詳細調査済みで、兄弟はFBIに狙われていると知った。このときはシェイプシフターをやっつけた後に裏口からマンマと脱出した。次は、グリーンリバー・カウンティの古い刑務所のオバケ事件(2-19 :: Folsom Prison Blues)。ヘンリクセンは兄弟を捕まえてワハハと喜んだが、オバケ退治をした後に父ジョンの恩人という人物(Deacon)が刑務所内の看守をしていて、彼のアシストで兄弟はまたもやマンマと逃げた。このエピのラストで「イエメンに逃げなくちゃ」といってたが、それはジョークだったのでまたまた捕まった。おさらい以上。

ところでベラと会話するシーンでディーンが「悪魔にソレを売っちゃうんだろ。おまえはひとの命なんかなんとも思ってないんだ」みたいなことをいったら、ベラは「あなたはわたしを知らない」と答えていた。てことは金儲け以外にコルトを手に入れた理由があるんだろうか。

さて今回のヘンリクセンは並々ならぬ慎重さである。ここでまたまた逃げられたら面目丸潰れであるからして、ものすごく警戒している。ここは田舎町なのでポリスの人員は少なく、留置場も普通のヤツだ。ヘンリクセンは兄弟を捕まえたというのにニコリともせず、留置場にいたヨッパライを追い出し「すべての警官を出口に配置しろ」と命じた。地元警官が「わたしは何度もこういうのを経験してるから心配するな」といったら、次のように答えた。「ハンニバル・レクターとバカ弟が来ると思え。こいつらをただのシリアルキラーと思うな。サタンの使いだぞ。邪悪なキラー兄弟だ」

兄弟が連行されてきたらば、田舎警官たちはこわごわとふたりを見た。電話番の女の子は十字架を握りしめた。彼女はナンシーという。ナンシーはこのエピで重要な役割を演じるのだがそれはまたあとで。ディーンは「そんなにこわがらないでヨー」とスマイルしたが通じなかった。そろって留置場入り。ふたりの足は鎖で繋がれている。

Dean: How we gonna Houdini out of this one?
Sam: Good question.

ディーン: フーディーニはどうやったの?
サム: よい質問だ。

ヘンリクセンはFBIにコールして「護送用バスで連邦刑務所に移送する」と報告したが、上司はヘンリクセンよりももっと慎重で「バスはだめ。チョッパーを使え」と指示された。警官が「ヘリポートなんてないです」といったら、ヘンリクセンは「だったら駐車場を空けろ!」と怒鳴った。えらいこっちゃ。今回は逃げられそうもないヨ。どうするんでしょう。

ヘンリクセンが留置場にきた。「こんどこそは絶対に逃がさん。裁判までネヴァダの超厳重刑務所に移送するよう手配済みである。孤独な独房で完全に自由を奪われるだろう。兄弟の顔をよく見ておけ。おまえらは一生会えないから」だそうである。ディーンはサムに会えないと聞いて悲しくなった。ヘンリクセンはやっとうれしそうである。「あれれ。ディーンスマイルしないの?見たいのに」とイヤミをいった。

ディーンが「おまえは完璧にまちがえている」といったら、ヘンリクセンはこういった。「ああ、そうだったな。おまえはモンスター退治をしてたんだから。イカレた父親に洗脳されてかわいそうだとは思うが、悲しい体験をした者がすべてキラーになるわけじゃないだろ」

ヘリが到着。中からFBIの男が出てきて兄弟に会わせろといった。移送の前にやることがあるんだという。「いまやるの?」「FBIの官僚主義はしょーがないわ」と会話してたので、なにかの書類手続きだろうか。私、よくわかりませんでした。とにかくその男が留置場に来たらば、そいつは悪魔に憑依されていた。ディーンが肩を撃たれた。サムが敵を押さえてラテン語の呪文を唱えたら、黒いケムリが口から出ててきて敵は消えた。男はバッタリ倒れた。ヘンリクセンが駆けつけたら、男には外傷がないのでミステリー。サムが「そいつは憑依されてたのだ」と教えた。ヘンリクセンは信じられぬという驚き顔。

兄弟が襲われたあいだにFBIのヘリの乗員はすべて悪魔に殺されていた。にわかに緊張が高まる〜。な、なんと警察署は悪魔軍団に囲まれてしまったよ。この期に及んでヘンリクセンはまだ悪魔話を信じない。「おまえたちのイカレた仲間が助けにきたのか?」と疑っている。そのヘンリクセンが憑依された。彼はシェリフを射殺してしまった。兄弟は彼を救って正気に戻してやった。救われたヘンリクセンはやっと話を信じ、ふたりを留置場から出した。悪魔軍団と戦うのだ。アシストするのはヘンリクセンと残された警官たちとナンシーのみ。田舎警官とナンシーはこの事態におしっこをチビリそうである。かわいそうだ。

建物の回りにソルトを撒き、出入り口には悪魔封じの魔法陣を描いた。ソルト入りのショットガンをヘンリクセンたちに持たせた。憑依除けのネックレスも。これってだいぶ前にボビーにもらったやつかな。「あなたたちはだいじょうぶなの」と聞かれた兄弟は、憑依除けのタトゥーを見せた。こんなの前からしてましたけか。これで防御はできたけれど、外にウジャウジャいる憑依者たちを相手にどうすればよいのか。

ルビーが突入してきた。彼女は決死の覚悟でサムを救うためにやってきたのである。彼女は今回の敵の正体を明かした。それは、"big new up and comer" の "real pied piper" の強敵で、リリス(Lilith)というんだそうある。3-09 :: Malleus Maleficarumで奥様魔女と戦ったときに「西のほうで新リーダーが出現した」と魔女がいってたヤツ。ディーンが「ナニソレ?」と聞いたら、ルビーがサムに「話してなかったのか!」と怒った。あのときディーンは遅れて突入したから魔女とサムの会話を聞いてなかったんだな。サムはその後ディーンにそのことを話さなかったようだ。

ルビーはコルトが盗まれたと聞いてまたまた怒った。兄弟はめんぼくないという顔をした。ルビーは「こうなったらアレをやるしかない」と決死顔になった。アレというのは、彼女が知る最強の呪文を使うことである。それを使えば1マイル圏内の悪魔をすべて気化させることができるが、ルビー自身もヤラレちゃう。彼女は自分が犠牲になることをパッと決めた。ドライなファイターである。「おまえらがバカなせいで死ななきゃいけなくなった。次からは気をつけろ」といわれた。兄弟はますますめんぼくない。

そしたらルビーが条件を出した。「この呪文のために『完全なる高潔のひと』が生け贄にならなくちゃいけない」そうである。ディーンが「おれは高潔だよ」といったらハハハと笑われた。バージンじゃないとだめなんだそうである。ディーンは「それはいないだろー」と呆れた。が、いた。1名。電話番のナンシーである。彼女は優しくておとなしいかんじの女性だ。ディーンが撃たれたときにこわごわ寄ってきてタオルをくれた。その彼女を生け贄にしろというのである。ディーンは「えー?!一度もないの?」と驚いた。ナンシーの名誉のために書いておくが(FOR THE RECORD!)彼女はかわいいよ。ナンシーは「それをやれば、憑依されたひとたちは助かるの?」と聞いた。ルビーは「ぢっとしてなさい。あなたの心臓をとりだす」と近づいた。オイオイ。ナンシーは「みんなが助かるならそれでいい」という。そんなー!

ところで、このルビーと兄弟の会話は、ヘンリクセンと他の者たちの目前で行われている。彼らにとってこの会話は不思議の国のアリスだろうが、目の前に悪魔が現れたから信じるしかない。彼らは目をぱちくりさせて会話を聞いていたが「ナンシーを生け贄にする」といいだしたもんだから、ノーノーと騒ぎだした。そりゃそうだ。ディーンは当然のごとく猛反対する。が、ここにきてサムの挙動がへんである。彼はうむーと黙り込んでいるのだ。

ディーンはちょっとこいとサムを呼んだ。「おまえ、まさか賛成してるんじゃあるまいな?」と聞いてみた。「他にやりようがないだろ?彼女を犠牲にしなければ全員死ぬのだから」とサムらしくないお答え。ディーンは「おれはぜったい反対。一度もエッチしたことない女の子を犠牲にするなんて!こんなやり方で勝つなら負けるほうがましだ。おれが他の手を考える」と説き伏せた。ディーンの戦略は単純だった。ドアを開けてヤツラを招き入れる。そして戦う。それだけ。サムは同意した。ルビーは呆れた。彼女は「サムにはとことん失望した」と述べ、サヨナラと出ていった。

ディーンたちはソルティングと魔法陣を解除。憑依者たちを建物内に招き入れた。ゾンビみたいにウジャーと突入してきた。ガシガシと肉弾戦である。ソルティング銃でばんばん。聖水でジュー。敵がぜんぶ入ったところで、ナンシーと警官が建物の回りにソルトを撒いた。敵を閉じ込めてやるのだ。必死である。ナンシーは「これが終わったらばんばんsexする」といった。隣の警官が驚いたら「あなたとはしないけど」といった。ナンシーたちはがんばってソルトを撒き終えた。コレで憑依者たちは外に出ていけない。

中では肉弾戦の真っ最中。敵は多い。兄弟は次第に追いつめられた。ふたりともドカーンと壁に叩きつけられた。動けないヨ。ディーンがヘンリクセンに「いまだー!ヤレ!」と命じた。ヘンリクセンがスイッチオン。すると警察署内のスピーカーからラテン語の呪文が鳴り響いた。うは。こういう手があるのか。トタンに憑依者たちは苦しみだした。彼らは我先に出口に向かうが、ソルティングに阻止された。やがて憑依者たちは悪魔の呪縛から解放され、ふつうに戻った。すべての人間は救われた。ふー。ヤッター。

が、1名の憑依者だけが運良く逃げ去ったことを兄弟は知らない。ナンシーだけがそれを見た。彼女はそれがあんな結果を招くとは想像もしてなかったのだろうな。

ヘンリクセンは兄弟を逃がしてくれた。FBIには「ウィンチェスター兄弟は死亡した」と虚偽の報告をするという。これで追われる心配はなくなったからありがたいな。めでたしめでたし。と思ったら ... ?!

兄弟が署を出た直後、ひとりのかわいい少女がやってきた。「兄弟を探しています。ひとりは背が高くて、ひとりはかっこいいの」といった。ナンシーがそこにいて「あら、かわいい。あなたのお名前は?」と聞いた。「わたしはリリス」。ひぃいいいい。

翌朝。兄弟の部屋にノック。ルビーだった。こわい顔。彼女は「ニュースを見ろ」といった。警察署で起きた不幸な爆発事故をトップニュースで伝えていた。兄弟が救った全員が死亡した。ヘンリクセン死亡。ナンシー死亡。その他のみなさんも死亡。兄弟は絶句。ルビーは小さな包みを投げてよこした。それを持ってればしばらくのあいだだけリリスの追跡を避けられるんだという。「ありがとう」といったら怒られた。

「ありがとうなんて意味がない。リリスは全員を虐殺した。おまえたちが守ろうとしたバージン女も含めて、ぜんぶ殺された。くだらん感傷スピーチが死体袋の数を増やしたな。戦い方をもっと勉強しろ。攻撃は素早く。敵をすべて抹殺しろ。殺しそこねたらそいつは必ずボスに連絡する。この次はわたしに従ってもらうからな」といってルビーは出ていった。

※感想

大迫力だったですね。スト中にはこのエピがシーズンフィナーレになるはずだったそうなので、ソレなりのおもしろさがありました。スト終了後に「プラス4話」と発表されたので、もう少し続くことになりました。次オンエア日は未定。たぶん4月。その後に次シーズンをやるかどうかは未定。

呪文ってスピーカーで流しても効くんですか。効きましたね。意外だ。それなら電波ジャックして世界中にあれを流してやればいいのに。呪文をスピーカーで流すというトリックは初めて見ました。いままでこんなのありましたっけか。

ところで、かわいい少女の顔した悪魔ってホラーによくあるけどリリスちゃんもいいなーと思いました。The Next Step Beyond(邦題『新・世にも不思議な物語』)のどれかに、少女オバケが出てくるスゲーこわいやつがあったんだけど、どのエピか思いだせません。あと、去年打ち切りになっちゃったドラマのBlade The Seriesでも少女ヴァンパイアが出てたのですが、アレもこわかったなーと思いだしました。こんなの↓

http://tv.ign.com/articles/729/729720p1.html

上のページに載ってる女の子です。このかわいい子が「やっぱり赤ん坊の血はおいしーわー」とかいってました。少女オバケ特集とかやったらまだまだ他にもありそうです。

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