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スーパーナチュラル/Supernatural :: 3-15 :: Time Is On My Side :: ネタバレ

transシーズン3の15話。不死を極めたマッドサイエンティスト役にビリー・ドラゴがゲスト出演。ネタバレ。
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!
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Pennsylvania, Erie

深夜の駐車場で男が襲われ、拉致された。トランクに閉じ込められた。次のシーンは病院。男は血まみれでやってきて助けを求めた。上着でおなかを隠している。「いったいどうしたの見せてごらん」といわれた男は「ノーノー」と叫ぶ。上着を開けたら ... 悲鳴!ウギャ〜!

こちらは兄弟。悪魔を拉致監禁&拷問&尋問中。ディーンの契約主の悪魔の名前を吐かせようとしてるが相手はしゃべらない。「それはおまえのママだ。おれが○○する前に見せてくれたヨ」なんて大ウソをつきやがる。聖水をブッかける。じゅわー。悪魔はウギャーと悲鳴をあげたが「おまえが契約した悪魔の名前をバラして受ける制裁に比べれば、これくらいどーってことない」とわめき「地獄送り?けっこうけっこう。やってちょうだい。おまえを待ってるぜ。大歓迎してやる。わっはっはー」というキモが座ったヤツなのだ。結局、エクソシズムで地獄送りにしただけだった。

サムは冒頭に出てきた血まみれ男の情報をゲットした。男はその後まもなく死んだのだが、おなかから肝臓が抜きとられていた。その死体についてた指紋が1981年に死亡した人物とマッチしたそうである。死んだ人間が歩き回ってひとを襲ってんのかと思われ、ゾンビのようである。と聞いたディーンはへえええと興味を示し、

My man Dave Caruso will be stoked to hear it.

と軽快にイッパツ決めたのち、ムムーと考え込んだ。

Zombies do like the other other white meat.

と考え込み、待てよと思った。「サムはずっと悪魔との契約のことをわーわーいってて、その期限まで3週間ってところにきて、いまになってゾンビ退治?なんで?」と疑問を口にする。サムはちょとモジモジ気味であり「だってディーンはハンティングすきでしょ?こういうのやりたいでしょ?」という。ディーンは「そうだね。いっちょうゾンビを退治にいこう」と答えたが、チョッピリ目が泳ぎ気味である。やっぱこわいんだな。なんかいいですね、この空気w。

スーツに着替えて検死医のところにいった。「死体から肝臓だけが抜きとられていた」と教わった。ディーンが「歯形がついてませんでしたか?」と質問したら、検死医は疑い顔になり「バッジを見せて」といった。ハイヨと見せたら「オバカな警官がいたもんだ」といわれたが、死体を見せてもらえた。

死体のおなかにはキレイな傷があり、手術メスで取り去ったようである。あー、これゆえに『歯形発言』がバカだと思われたんだな。検死医は「わたしの報告書を読んでないの?」と不満げである。ディーンは「もちろん読みましたとも!どんどん引き込まれてたいへんおもしろかったです」とバカな子供の読書感想文みたいなことをいった。「出ていきなさい」といわれた。

「あの傷はどうみてもゾンビじゃないわな」とサムがいったら、ディーンは「ドクター・クィンのワザを持つゾンビかもしれん」と負け惜しみをいった。内臓泥棒のしわざなんでしょうか。

同じ被害にあいつつも生き残ったひとがいるっていうんで、話を聞きにいった。この被害者男は腎臓を取られて入院中。かなりふきげんである。「おれの腎臓を取り返してくれるんかー」と文句をいうのをなだめて状況を聞いた。パーキングメーターにお金を入れてたらいきなりガツン。目が覚めたらテーブルに縛られていた。強烈な痛み。気絶。次に目が覚めたらどっかのモーテルのバスタブの中で氷漬けになってたそうな。

その後、サムがネットで調べてきた話をした。生き残った男の傷は絹糸で縫合してあったそうである。これは19世紀の医療法であり、感染症を防ぐためにウジムシを使ったという。きもちわりー。さらにサムはこれに関する話を子供の頃に父から聞いたといった。サムはちゃんと覚えていて、ジョンの日記にソレを見つけてきた。

ニューハンプシャーに住んでいたベントンは聡明な医師であり、錬金術師であり、不死の研究をしていた。1816年、彼はすべての研究を破棄してこの世から消えた。失踪。以降20年間だれも彼を見た者はいない。そののち不審死や内臓を抜き取られるっていう事件が頻発した。

ベントンはなんらかの方法で、パーツを取り替えるみたいに内臓をゲットしては生き延びてきたに違いない。ジョンはベントンの心臓を奪って倒したのだが、その後どっかで新しい心臓を手に入れたのだな。ベントンには癖があって、深い森の中の川の近くにラボを持ちたがった。なんでかっていうと内臓とかウンコとかを捨てるのにべんりだったからである。ウジムシだのウンコだのっていう話を、ディーンはハンバーガーを食いつつ聞いた。

深夜。ジョギング男が襲われた。目が覚めたら手術台。手術着着用のキチガイ博士がやってきた。あわわとパニクる男に容赦なくメスをグサリ。じゅるじゅじゅーー。ぐぎゃーーーー。博士は心臓ゲット!

こちらは兄弟。ボビーから着信。「ベラの居所がわかったぞ!」と知らされた。ボビーの知り合いのルーファス・ターナーっていう男にベラらしき女が接触した。英国訛りのアクセントで『ミナ・チャンドラー』と名乗ったという。ドラキュラ伯爵が恋した女の役名と女優名の合体ワザですね。ボビーは「ヴァーモント、ケイナン。ジョニー・ウォーカーのブルーラベルを持ってけ」といった。

ところでこのシーンで『ルーファス・ターナー』ていう名前を聞いたディーンが "Cleverland Steamer?" と聞き返す。これはかなりお下劣だ。ディーンの頭ン中はスカトロまみれになっていたのかもしれない(Cleveland Steamer)。

ベラの話を聞いたディーンが「ヨッシャ行くぜ」といったら、サムは意外にも「だめ」という。「オイオイ、こっちの事件はどうするんだ?だいたいベラはもうコルトを売っちゃったかも」なんていうからへんだなと思ったら、ますますへんなことをいいだした。「不死の方法が見つかればディーンは死なずにすむだろ?死ななきゃ地獄には行けない。ディーンは助かるにはコレだ!」なんていいだすのでふたりは口論になる。

サムは最初からキチガイ博士の秘密を知った上でこの事件を出してきたんだなとディーンは気づいた。要するにディーンはゾンビネタで釣られたってわけで、ていうか『ゾンビ』って言葉をいいだしたのはディーンの方ではあるけど、サムが最初から知ってたかどうかはともかく、とにかくサムはそれがディーンを救うたったひとつの方法だと信じている。

一方のディーンはそんなフランケンシュタイン話はいやである。コルトを見つけて契約相手の悪魔を殺す。ふたりは平行線であり、お互いに譲れない。っていうんで、ディーンは「気をつけるんだよ」といって寂しく出ていった。サムはハァとためいきをついた。

ディーンはヴァーモントにきた。教わった通りにルーファスを訪ねたら、これがまた偏屈オヤジで「ボビーに電話しておれの仕事はおしまい。ベラがどこにいるかを知ってるけど教えてあげない」なんていう。なんじゃこのオッサン!と思ったが、ディーンはアレをだした。青ラベル。ルーファファスはウヒャーと喜んで家に招き入れた。

酒を飲んだらルーファスはきげんがよくなった。「さてベラの居所を?」と聞いたらこんどはいやなことをいいだした。「おまえはあと3週間しかないのにどうしてあの女にこだわるの?時間のムダ。おれはたくさんのひとたちを見てきた。なんとか今回のピンチを切り抜けたとしても、また次の敵が現れるだけ。おれらのような者たちにハッピーエンディングは訪れないヨ」と厭世的である。だいたいこのドラマに出てくる悪霊ハンターたちはこういう考えのひとが多いですよね。ふたりの会話↓

Dean: Where is she now?
Rufus: Can I ask you something?
Dean: Sure.
Rufus: You got three weeks left. Why are you wasting your time? Chasing after that skinny, stuck-Up english girl?
Dean: How do you know about that?
Rufus: Because I know things. I know a lot of things about a lot of people.
Dean: Is that so?
Rufus: I know ain't no peashooter gonna save you.
Dean: What makes you so sure?
Rufus: Cause that's the job, kid. Even if you manage to scrape out of this one, there is just gonna be something else down the road. Folks like us... There ain't no happy ending. We all got it coming.
Dean: Well, ain't you a bucket of sunshine?
Rufus: I'm what you've got to look forward to if you survive. But you won't.

ルーファスはそれでもベラの居場所を教えてくれた。ホテル・ケイナンの39号室と教えてくれたんだけど「あの女には気をつけろ」という。なんかあるみたい。ルーファスはベラについてしゃべった。彼女は自分の指紋を消したそうだ。さらにルーファスは人間の耳の話をした。耳っていうのは人によって形が違っており、イギリスでは指紋と同等に証拠になるんだそうで。というウンチクを語り、そして彼にはべんりな知り合いがいて、ベラの耳の写真をFAXすれば、彼女の秘密資料をゲットできるそうな。

という話を聞いたディーンが耳の写真があればいいんだなと思ったら、ルーファスはハイヨとファイルを出してきた。「これがベラ・タルボットだ」という。なんだ、彼はすでに彼女を調査済みだったのである。かなりのもったいぶりだったですね。ディーンはファイルを開いてムムー。

こちらはサム。森のキチガイ博士の家を見つけて侵入。秘密の日記を盗んだ。地下に降りたら死体を発見。奥にもうひとつ。と思ったらこっちは生きていた。女の子が腕から流血してウジムシがうじゃー。助けようとしたところで物音が!博士が帰ってきたのだ。サムは必死で女の子の口を抑えて息を潜める。

こっそり女の子を助けて逃げようとしたらば、ウガーと襲ってきたんでクルマで轢いてやった。起き上がったキチガイ博士は折れた首をカクンと直す。フランケンシュタインみたい。片目がなくなっている。

こちらはディーン。ベラをホテルで待ち伏せ。やっと捕まえた。が、コルトはない。どっかのだれかに売っちゃったといわれた。部屋を探したが出てこない。このシーンの会話でベラの過去が明かされた。本名アビー。14歳のときに交通事故に見せかけて家族を殺害。莫大な遺産を手に入れたという。ズバリと過去を明かされたベラは開き直ってそれがどうしたもんくあっかの態度である。ディーンはコイツだけは許せんと殺したがったが、結局、殺せず。ドアの上に枯れ草みたいなものがあるのを見て殺す気をなくしたようだが、それがなんなのか私たちにはわからないんだが、ラストでその意味が明かされます。

ディーンが出ていくとベラはなにやら紙切れを取りだした。それはディーンの懐からスリとったレシート。ホテルの名前と電話番号が書いてある。ベラはどっかに電話し「万事順調。彼はわたしを見つけた。サムはこなかったけどホテルはわかったわ」なんていう。なぬぅうううう!相手はだれでしょう。

ディーンはサムに電話して「ベラを見つけたけど、コルトは見つからないし殺せなかったよ」と報告した。と聞いたサムはキチガイ博士の日記を手にしてやっぱりコレだ!と思う。日記の中には不死研究の成果が書かれてあり、この通りにやればディーンは死なずにすむのかも。気乗りしないディーンに「これは黒魔術じゃない。かなり変わったサイエンスだよ」と説得してたところに後ろからガツンとヤラレた。

サムが目を覚ましたら手術台。キチガイ博士がにたーり。彼はサムが気絶してるあいだにジョンの日記を読んだ。「おまえのオヤジに心臓を取られたときはなー」としゃべってうれしそうである。アイスクリームをすくうみたいにめんたまをえぐられちゃうーと思ったところでばんばん。ディーン登場。

ところがこの博士は強い。彼は銃弾を受けてもイヒヒと笑っているし、バカちからがある。ディーンをバコーンと投げ飛ばした。ディーンは相手の胸にナイフを突き刺してやったがぜんぜん効かない。博士はわっはっはと笑っていたが、やがてムムーとブッ倒れた。そのナイフにはクロロホルムがついてたんである。頭いいじゃん!

こんどはキチガイ博士が手術台。目を覚ました彼は「タスケテー」と叫んで取引を申しでた。ディーンを不死にしてやるというんである。これこそサムが望んだことだったのであり、サムは必死で兄を説得するけど、その答えはノーである。こんなのは人間じゃないとディーンは思ったのだ。サムはかなり粘って「時間稼ぎだと思えばいい」と説得したが、ディーンの気は変わらない。こんな怪物になるのは絶対いやなのだ。てわけで、キチガイ博士を冷蔵庫に閉じ込め、彼の日記といっしょに生き埋めにした。不死の人間に罰を与えるのはこれしかないのである。

ラスト。

深夜。ベラが兄弟のホテルを襲う。部屋に侵入してベッドに寝ている兄弟を射殺。したつもりが、シーツの下は風船のお人形だった。ディーンから電話。彼女はハメられたと知った。ディーンはレシートを盗まれたことに気づいていたのである。

「おまえのホテルの部屋のドアにあったのは "Devil's shoestring" だろう?ヘルハウンド除けのハーブだ。それでわかったのさ。おまえは10年前に悪魔と契約して家族を殺させた。いまその期限が迫ってきた。だから契約相手を殺すためにコルトが必要だったのだろう。だが結局役に立たなかったんじゃないか?」

というディーンの指摘はぜんぶアタリだった。彼女はコルトを盗んだが相手を殺せなかった。契約相手の悪魔はサムを殺すことを要求した。彼女は失敗した。契約期限は本日限り。深夜0時まで残り3分である。あーあー。ベラは自分が救われる価値がない女だと知りつつ、それでもタスケテええとピーピー泣きだした。「おまえがもっと早くおれたちに助けを求めていればなんとかなっただろうに」という言葉を聞いてわんわん泣く。

「わたしの契約主の悪魔はあなたとも契約したといっていた。その名はリリス。あのビッチを殺して」という最期の言葉を聞いたディーンは戦慄する。「地獄で会おうな」と答えて通話終了。ベラは地獄に堕ちた。

I'll see you in hell.

※感想

ビリー・ドラゴを久しぶりに見たのでうれしかったです。三池崇史監督のImprint以来かも。彼が出てるとさすがにホラーってかんじがしてよかったですが、こんなBIGなゲストスターですから、みっちりキチガイ博士メインでやってほしかったなと思いました。ベラのほうに集中できないもん。

ディーンが「こんなモンスターになるくらいなら地獄に行ったほうがマシ」という選択をしたのは彼らしくてよかったですが、ベラにそういうバックグラウンドがあるんなら、いっそ彼女を連れてきてですね、キチガイ博士に渡して不死にしちゃってほしかったですね。サムがいったのを実験してみるんですよ。

ベラはどうせバイバイなんだから最後はグッチャグチャのゲロゲロで、カラダじゅう縫いあとだらけになっちゃって目玉がドローン。ディーン、たすけてええええ、わたしがわるかったわああああああああと号泣。メスを持ったキチガイ博士がにたーり。みたいな。もちろんそのあとはふたりとも生き埋めです。地獄の業火に焼かれるか、不死のまま生き埋めにされるか。究極の選択を目前に見たディーンは、ががーん。そんなシーンを想像して遊んじゃいました。

さーて来週はシーズンフィナーレです。リリスと対決するんでしょうか。

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