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スーパーナチュラル/Supernatural :: 4-02 :: Are You There God? It's Me, Dean Winchester :: ネタバレ

transスーパーナチュラル/Supernatural。シーズン4の2話。懐かしい方々が続々登場。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

オリヴィアっていう女性ハンターがオバケに惨殺される。彼女はオバケの顔を知ってるみたいだった。「ご、ごめんなさい」と怯えてるうちにウギャーとヤラレた。オバケが現れる直前、ボビーは彼女に電話してなにかを知らせたがっていたが、彼女は死亡。このシーンの意味はのちほど明かされます。

兄弟とボビーは前回ラストの天使出現について話し合う。ディーンは目の前に翼の生えた天使を見たのであり、そいつの口から「おまえを地獄から救ったのはこのわたし、天使である」と聞いたんだけどまだ信じてない。「悪魔はうそつきだ。ハメ手かも」というのだが、サムは「ソルトもトラップもルビーのナイフもまったく通じなかった」という点を指摘し「こりゃ本物だ」という。ふたりはわーわー。

本を見ていたボビーが「これを見よ」と呼んだ。そこには天使が地獄のピットから死者を救う絵が描かれてあって「古今東西いろんな文献を漁ってみたが、天使がこういうことするっていう話はあちこちに出てくるよ」だそうである。ボビーは古い本をたくさん調べたんだけど、これ以上はわからず。

サムは喜んで「よかったではないか。ディーンは救われたんだヨ。わはは。これは神が存在するという証拠だ」とのんきなことをいう。ディーンはそれがまったく気に食わない。「おれはそこらへんにいるアンちゃんである。なんでおれが救われなくちゃいけないんだ。きもちわるいったらありゃしない」「そこらへんにいるアンちゃんだからこそ、雲の上のお方はディーンを選んだのかも(余談ですがインチキ宗教家がコレよくいいますね。こういって貧乏人に寄付させるの)」「おれは誕生日パーティで特別扱いされるのがだいきらい。それがよりによって神様なんてじょうだんじゃない」「ディーンには気の毒だけど、神様がハットをかぶれっていってるんだヨ」

『そこらへんのアンちゃんだから説』を信じないディーンであったが『神がハットを持ってきた説』を聞いたら観念顔となり「ま、ええわ」と落胆し「天使をよく知るにはどうすりゃいいの?」と渋々受け入れた。信仰の始まりかな。ボビーはどさっと本を置いた。「読め」だそうである。観念したディーンはサムに「パイをオゴれ」といった。ディーンにとっては、神様の存在を認めることイコール地獄なのかもしれない。なんて禅問答みたいですが。

優しいサムはアニキのためにパイを買いにいった。したらば、ルビーが待っていた。シーズン4の新顔のルビーである。彼女はどこで聞いたか知らないが「ディーンを助けたのは天使」てのをすでに知っていた。「ほんとか!」とチビリ顔で聞く。サムが「そうらしい」といったら、ひぃいとおののいて「サヨナラ」と去ってしまった。悪魔にとって天使は悪魔みたいなもんだからわたしは降りるわごめんなさいみたいな。こちらも禅問答のよう。サムとルビーは共同でなにかをやろうとしていたみたいだが、それもぜんぶナシってことだろうか。

去り際、ルビーは「気をつけろ」といった。「ぼくは天使をこわくない」といったら、無言で悲しげに去っていった。サムは悪魔パワーを身につけているから、そのせいで天使とトラブルになるんだろうか。

サムは買い物を終えて帰った。ボビーが外で待ってて「エンジンを切るな」といった。「ハンターのオリヴィア・ラウリーが連絡がとれなくなった。心配だから見にいく」そうである。ディーンがインパラに乗り込んできた。ディーンはうれしそうに買い物袋を受けとったが、その中にはパイがなかった。ディーンは悲しくおもった。サムはルビーの話が気になって、パイの約束を忘れちゃったんである。ディーンは神に試されているのだろうか。

オリヴィアの家で死体を発見。ソルトが撒かれているので悪魔にヤラレたとわかった。彼女の死体のありさまが異様である。ズタズタなのだ。憎しみがこめられているよう。ボビーがうろたえ顔で出てきた。ナニゴトかと思ったら「近所のハンターに連絡したけど、全員が連絡とれない」という。ま、まさかみんなヤラレちゃったんじゃ!?

という心配はアタリで、兄弟とボビーが調べたら、近所のハンターは皆殺しにされていた。ボビーは "They've redecorated... in red.(赤色に再デコレーションされていた。つまり血みどろだった)" と述べた。

サムはガススタンドのトイレで、死んだヘンリクセンのオバケに襲われた。「おまえのせいでおれと署のみんなは死んだ」と呪詛を吐いて襲ってきた。ディーンに救われた。

というあたりでだんだんわかってくるように、今回の敵はディーンたちが過去において救えなかったひとたちのオバケである。冒頭の「ご、ごめんなさい」発言はそういうことだったか。「おまえのせいでわたしは辛かった。助けてほしかったのに!」といわれるのはハンターにとってものすごく辛いことである。兄弟とボビーは自分たちの過去の功罪と対決させられる。これもまたパイの逸話と同じく、神に試されているんだろうか。なつかしいひとたちがいろいろと出てきたが、中でもいちばんはメグだった。

メグのオバケが出てきたとき、ディーンはさいしょそれがメグだとわからなかった。髪型や雰囲気が大違いだったせいである。メグのオバケは「あの髪型は悪魔がわたしを悪魔らしくしたんだ。わたしの本当のすがたはこれ」といった。悪魔界にはスタイリストがいるんだなと思ったら、彼女は悲しい話をしはじめた。

「わたしは普通の大学生だった。夜道を歩いてたら悪魔に襲われた。気づいたらわたしは囚われの身になっていた。わたしは悪魔がわたしの肉体を使って人々を惨殺するところをずっと見なければならなかった。とても辛かったよ。あなたがきて助けてくれると思った。はやくここからだしてと叫び続けていたんだ。それなのにあなたはなにをした?窓からわたしを放り投げてヒーロー気取りか。なにも知らないスラッシャーのくせしやがって」

かわいそうだなぁ。ディーンは絶句するのであり、すまぬすまぬとうろたえた。「できるだけのことはしたんだ」といったらケトばされた。メグはディーンをケトばしながら妹の話をした。メグの妹はメグがいなくなって自殺したそうである。「ぜんぶおまえのせいだ。おまえは自分の復讐のことしか頭にないだろボケカスめ。おまえの両手は血塗れだ」と呪詛を聞かされた。「おまえのいう通りだ」といったらまたケトばされた。こりゃたまらん。

あっちの方では、ボビーがふたりの少女オバケに迫られてひィひィ悶絶中。小さな女の子ふたりがボビーの耳元で恨みを吐き続ける。「わたしたちはモンスターに殺された。あなたはほんの少し近くにいたのに助けてくれなかった」とわーわーいわれて、こっちもヘロヘロである。日頃冷静なボビーアニキの目玉がキョロキョロしだして、彼はどうしていいのかわからない。

ボビーはサムに救われ、ディーンは自力脱出した。3人は敵の正体を知った。ハンターたちが過去に助けられなかったひとたちのオバケがワンサカ出てきて殺しまくってるんである。他のハンターたちが問答無用で惨殺されたのに、ボビーとディーンはヒョイと逃げられるのは不思議に思えるが、ドラマだからそういうもんなのだろう。

メグとヘンリクセンには肌にへんなマークがあった。焼ごてでつけられたようなしるしである。それをサムが思いだしてスケッチした。ボビーはそのマークに見覚えがあった。彼はあわただしく本を探していたが、必要なものを得ると「安全なところにいこう」と誘った。

ボビーアニキ特製の秘密シェルターの存在が明かされた。地下に案内されていってみたら、潜水艦のハッチみたいな分厚い鉄の扉があるから驚いた。その先は対悪魔仕様の完全パニックルーム。床には魔法陣が描かれ、武器/弾薬/魔術本といった必要なものが揃っている。ボビーによれば「外壁はすべて鉄で覆われ、ソルトでコーティングした。100%ゴースト耐性」だそうで。いわば、悪魔と闘うすべての者たちにとっては夢の核シェルターみたいな。週末をかけて手づくりしたそうで。さすが。awesomeである。

3人はここで闘いに備える。ショットガンのカートリッジに塩をつめたり、本を読んで勉強したり。ディーンが意見を述べた。「だからおれは神を信じないのだ。もし神がいるんなら、なんで善人たちがあんな目に遭ってるのにほうっておくんだ。神はなんで平気でいられるの?」と疑問を口にした。

余談ですが、一般的な話、だれかがコレをいうと決まって同じパターンの会話になる。「神が人間に試練を与えているのだ」とだれかが答えて、議論はドードー巡りになり、すぐに朝になる。ボビーがイヤーなムードを察知したせいかどうかはわからないが、私はそんな気がしたんだけど、本当のところはボビーに聞いてみないとわかんないが、彼はこういった↓

I ain't touching this one with at 10-Foot pole.

おれはそこらへんは棒でつつきたくもない。

といいつつ、本を読んでいたボビーは発見をした。焼ごてマークの意味がわかったそうである。彼は次のような話をした。

それは『mark of witness(証人の印)』ちゅうもので、異常な死に方をした者を狂気を込めて蘇らせる魔術(この場合、ゾンビみたいにじゃなくて『オバケとして蘇らせる』という意味と思われ)ってのがあって、それによって蘇らされた者の魂にはあのマークが焼ごてされる。その魔術はとても強い。だれがやったか知らないが、これをやれるということは恐ろしい強敵であり、なにか壮大な計画に基づいているのだろう。"the rising of the witnesses"(『証人たちの復活』)という話が『ヨハネの黙示録』に出てくる。つまりいま起っている出来事は、世界終末(アポカリプス)の兆候であろう。

と聞いた兄弟はおっかねえなぁと怯えるのであり、ディーンは "The apocalypse, apocalypse? The four horsemen, pestilence, $5-A-Gallon-Gas apocalypse?" とわーわーいった。私はよくわかんないけど、ちょこっと検索したら出てきた。four horsemenはこれ↓

ぜんぶ調べるのはたいへんだからサボることにしました。お話の続き。

そんなのを相手にどう闘うのだ?と思ったら、ボビーがこの魔術を無効化する呪文を探してきた。「ちゃんと翻訳すれば効く *はず* なんだよ」と微妙なことをいう。この呪文は火のあるところでやらないといけないそうだ。ボビーの書斎には暖炉がある。いっちょうこれに賭けてみるかと準備開始。

呪文ていうのは、単に言葉をしゃべればいいってもんじゃなく、いろいろと準備が必要なのである。お供えものっていうか。ミカンとかおもちじゃないですけどね。3人は必要なモノをゲットするためにシェルターから出た。ソルト銃で武装し、用心しながら歩いていく。ソルト銃は一時的に追払うだけの効果しかないのだが。

ロナルドが待っていた。彼は2-12 :: Nightshifterで出てきた超常現象マニアのデブのアンちゃんである。SWATに狙撃されて死亡した。ディーンは彼のことが好きだったので「すまねえなぁ」といったんだけど、ロナルドもまた恨みの言葉を述べた。ボビーがズドンと追い払った。「撃つなら撃つ。しゃべるならしゃべる。どっちかにしろ」とありがたいレッスンをもらった。

ボビーは兄弟に「アレとコレ持ってこい!」と矢継ぎ早に指示。それらの中にはアヘンなんてのもある。暖炉に火をつけて呪文の準備をする。オバケたちがドヒャーと襲ってくる。こいつらとせめぎあいをしつつ、必要なブツを集めて、呪文を繰りだすのだ。

サムは2階でメグのオバケと闘った。メグは「わたしが死んで、あなたは学ぶだろうと期待した。自分の死に意味があると思いたかったよ。でもそのザマはなんだ?ルビー悪魔と結託するとは!ルビーがどれだけの悪行をしたと思ってる?わたしみたいな女の子がどれだけ犠牲になったと思ってる?おまえはモンスターだ」と鋭い指摘をした。サムはワナワナと震えてその言葉を聞いていたが、最後はズドンと追払った。

階下では、ディーンがヘンリクセンに捕まった。ヘンリクセンは処女ガールのナンシーちゃんの話をした。彼女は優しい女の子だったが、悪魔に殺されるあいだじゅう悲鳴をあげていたと話した。「なぜおまえだけがセカンドチャンスをもらえるのだ?」と怒って、ディーンのおなかに手を突っ込んだ。ズドンと銃声がして、サムに救われた。

オバケたちはいったんは退却するものの、何度も出てきて3人を襲う。ひぃいいドタバタばったーんイテテ〜ヤメテ〜ゆるしておねがいーという攻防を経て、ついに呪文は放たれたのであり、焼ごてされた不幸な魂たちは去っていったのであった。ナムアミダブツ。一件落着。

ディーンの夢に天使カスティエルが出てきて闘いぶりを褒めた。「グッドジョブであるね」と傍観者のような口ぶりでいうので、ディーンは怒った。「神はなにやってんだ?」とかイロイロ。このシーンでふたりは長々としゃべってるが、私の個人的な好みの問題なんですけど、かなり辛かったです。陳腐っていうかなんというか。好きな方は気を悪くされるかもしれませんが、そう思っちゃったからそう書くしかないよね。

要点だけを述べるこんなかんじ。"The rising of the witnesses" はぜんぶで66個ある封印が破られた中のひとつに過ぎない。封印を破ったのはリリスである。そしていまルシファが出てきた。このルシファこそが天使たちが2000年間闘い続けてきた相手であり、もっとも怖れるべき存在である。というようなことを述べたカスティエルはこわい顔になり「おまえを地獄からだしたのはおれ。戻すこともできる。敬意を払え」と脅した。

ここで目が覚めた。サムに聞いてみた。

Sam: What's wrong, Dean?
Dean: So... You got no problem believing in God and angels?
Sam: No, not really.
Dean: So... I guess that means that you believe in the devil.
Sam: Why are you asking me all this?

※感想

最後の会話は、私的に、生理的に受けつけないっていうか、天使だのなんだのを出しちゃうとコレになっちゃうんだよなーやってらんねえバーロー、やめてくりぃいいいいいっていうかんじだったのですが、メグがよかったのでよしとします。彼女はほんとうにかわいそうでした。なんて感想ですが、みなさんはどうですか。

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