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スーパーナチュラル/Supernatural :: 3-09 :: Malleus Maleficarum :: ネタバレ

transシーズン3の9話。謎の女悪魔、ルビーの過去と目的が明かされる。ネタバレ。
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!
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今週は魔女のお話である。魔女は黒魔術を使って憎悪の対象を呪い殺す。現場にはいつもhex bagちゅうもんが残されている。それは小さな布袋だが、中には黒魔術のアイテムが入っている。ウサギの歯とか、鳥の骨とか、被害者の衣服の切れ端とか。魔女はそれをあらかじめ相手の家に隠しておく。そして自分は遠くにいて黒魔術の祈りをする。すると相手はホラーな死に方をしちゃうというわけで、日本のワラ人形と少し似たかんじだ。

仲よさげな夫婦がいて、まず奥さんが呪い殺された。彼女が歯を磨いていたら歯がボロボロ落ちてきて、ウギャーと口じゅうが血塗れになって死亡した。兄弟は夫から話を聞き、hex bagを発見したからすぐに魔女の仕業だとわかった。サムによれば「これはニューエイジの魔女じゃない」というので、魔女にも新旧いろいろあるみたいです。

このときのサムの台詞は "Not some new-age wiccan water douser, either." だった。"wiccan" は『ウイッカン = 魔女』ちゅう意味で、"water douser" はよくわかんないけど「水でべたべたにする」みたいな意味だと思うんで、水を使った黒魔術があんのかなと思ったけどよくわかんない。

奥さんの死後、夫も襲われた。こちらはハンバーガーを食べていたら、その中にぐろーすオエーなイモムシが出てきてウゲー!そのままショック死。のはずだったが、兄弟に救われた。サムがクルマの中にあったhex bagを見つけて大急ぎでバーナーで焼いたら男は助かった。命拾いをした男は、1週間前に別れた浮気相手がいることを告白した。

元愛人のストーカー女による呪いである。兄弟がいってみたらその女は死んでいた。腕にたくさんの鋭利な切り傷。現場にはウサギの死体が吊るされており、魔術道具がたくさんあったのでコイツがやったのは一目瞭然である。ディーンはウサギに深く同情した。

なぜ彼女は死んだのだろうか。夫婦を殺し終えたと勘違いしてそのまま自殺。ハットトリックをキメてオサラバしたのかと思ったが、そうではなかった。彼女の部屋にもhex bagがあったから。つまり魔女が魔女を呪い殺したんである。まだどっかに敵がいるんだな。たぶんもっと強いやつにちがいない。

やがて真相が明かされた。それは秘密の読書会の存在である。死んだ魔女の名前はアマンダという。彼女は近所の奥様方といっしょに読書会をやっていた。よくあるご近所つきあいだが、これは見せかけで、じつは奥様たちは共謀して秘かに黒魔術を行っていたんである。だが、その内容はかわいいものである。亭主を出世させるとか、ズルして家族旅行をゲットするとか、自分たちの内職ビジネスの成功とか。そんなものを手に入れてウヒャヒャと遊んでいた。

読書会には男性もいたが彼は何も知らない。どうせ女たちが集まってガールズトークで盛り上がってるんだろうと思ってたようである。日本風にいうと『団地妻たちの秘かな陰謀 - 黒魔術大会』みたいな。ハマーフィルムとにっかつがコラボしたらこんな作品ができるのだろうか。

彼女たちの動機はささやかないたずらだったが、黒魔術をオモチャにしたら天罰が下る。やがて深刻な事件が起きた。メンバのひとりのアマンダは、これを使って殺人をした。それがエピの冒頭の事件である。他のメンバにしてみればえらい迷惑であり、衝撃である。残った3人は「やめるやめない」で揉めたが、結局続けることにした。それだけおいしいのだ。アマンダの死は自殺ということになっている。だれが殺したのか、後で明かされます。

ディーンとサムはポリスに化けて登場。3人の読書会奥様と話してみた。3人とも「アマンダはお気の毒」と友達らしく振る舞ったが、兄弟はすぐに異常を察知した。彼らの庭にはトリカブトが植えてあるし、懸賞やらコンテストにいっぱい当選してるのを新聞で見つけたからである。3人のうちのリーダー格の女はミセス・ルネ・ヴァン・アレンという。オホホ笑いのマダムだが、ディーンはこれを『悪魔狂いのマーサ・スチュワート』と評した。これは日本でいうと泉ピン子だろうかと私がいったら、友人は平野レミを挙げた。私も彼女もさいきんの日本のテレビをまったく知らないから相当のズレがあると予想される。

てわけで、真相はわかったが、今回の敵が人間であるとするならば厄介である。なぜならハンターの敵は悪霊であり、人間じゃないから。人間を殺すのはディーンたちの仕事ではない。でもサムは「なんとか止めなくちゃ」といった。

兄弟がドライブしてたら、人影が突如出現。ルビーであった。彼女は警告にきたんである。サムに「逃げなさい」という。ルビーは3人の魔女奥様を操っている悪魔の存在を明かした。それはとても強大だからサッサと逃げろというんだが、ディーンは腹が立った。そしてコルトで撃った。相手は悪魔なんだから彼はそうすべきだと思ったのだ。が、サムがギリギリ阻止した。ルビーはディーンを助ける方法を知ってるとなんべんもいってたから。

モーテルに戻って大口論。ディーンは単純明快である。悪魔は殺す。そんだけ。サムはもう少しややこしいことをいう。「ルビーは危険だが、利用すれば使える。いまは戦争なんだからもっと全体を見よう」という口調はもっともらしく聞こえるものの、これは3-04 :: Sin Cityのラストでルビーがサムに述べた説得の台詞に酷似している気がする。「これは戦争なんだ」ってルビーもいってたような。洗脳されちゃったのか。

ディーンもそんな彼の変化を嗅ぎとったようであり「だいたいさいきんのおまえはおかしいぞ!」といい出した。「簡単にひとを殺すなとか、前はよくおれに怒ってたくせにさいきんはぜんぜん怒んない。前はよくケンカしたじゃない?なんかおまえ、ちがうんだもん」と怒鳴った。サムは驚いた。「ディーン、ぼくがディーンに同意するからディーンは怒ってんの?」「いやべつに怒っちゃいないけど、心配してるだけだ。サムはサムでいてほしいよ」

次のサムの台詞はハッとするものであった。

「ディーン、ぼくは近い将来、ひとりだちをしなくてはいけない。ぼくだけがここに残って戦い続けなくちゃいけない。そのためにはぼくはディーンのようにあらねばいけないと思った」だそうである。サムがこれほどはっきりと「ディーンが去ったら」なんて口にするのは初めてのことだからびっくりした!

サムに "You're leaving." といわれたとたん、ディーンはおなかが痛くなった。ショックゆえかと思われたが、そうではなくて、魔女奥様が呪いをかけたんである!こりゃたいへん。部屋のどっかにアレがあるはずだとサムは探しまわったが見つからない。ディーンは吐血。死にそうである。サムはコルトを持って飛び出した。

一目散に魔女奥様宅へ。ドアを蹴破って儀式をやってた3人に銃を向けた。「すぐに呪いを解け」といったら、相手はチビって告白した。「ローンの金利を安くしてたの!」「はァ?」。彼女たちの仕業じゃなかったのか。

その頃、苦しむディーンのところにルビーがきた。彼女はディーンになにかを飲ませた。まずそうなドブ水みたいな液体である。ルビーは「もうビッチって呼ばないでね」といったら、ディーンの痛みはなくなった。ルビーは去った。ディーンに飲ませたのは "short-bus" ていう魔女の考案物なのだそうである。ディーンは「ショートバスはおまえだわ」といったが、ロレツがへん。short-busはスラングで『障害児』を意味する。ビミョーなギャグを入れるねこの脚本家は。と思ったが『ノータリン』くらいの軽いニュアンスなのかもしれない。

こちらはサム。ひぃいいいとチビる魔女奥様3人は関係ないのかと思ったら、じつはそのひとり、いちばん目立たなくてはじっこにいた女が親玉悪魔なのだった。という点にサムは鋭く気づいた。タミーという名前の女性だけが懸賞やらコンテストやらで実利を得ていなかったからである。悪魔は奥様たちに黒魔術を教え、その代わりに彼らの魂を手に入れようとしていたのだ。

悪魔は正体を明かした。「hex bagが見つからなかったのね。ふふ」というので、サムはコルトをズドン。ところが、銃弾は空中で止まってポトリと落ちた。コルトが効かないヨ!サムはドッカーンと壁に叩きつけられた。

奥様2名は目の前で友達が悪魔になって、スキャナーズみたいなことになっちゃったので心底チビッた。『マーサ・スチュワート』はホイと殺された。もうひとりはおしっこ漏らしそうである。「あ、あなたタミーじゃないいいのおおお?」といったら「ちがうわ。タミーのミートを着てるだけ」といわれた。「アマンダを殺したもわたし。あなたは最初に約束した通り、私に売られたんだよイッヒッヒ」「ノーノー」

悪魔は女をほっといて、サミーを見た。「サム・ウィンチェスター!ずっと探してたのよ」とおめめがギラギラである。ここで悪魔は「西で新リーダーが誕生した」と明かした。サムを捕まえてうれしそうである。「新リーダーができたんだからおまえは用無しだ。手みやげに殺しちゃお」というところで、ディーンが突入。だが、彼もまた有効な攻撃法を持たないので簡単に壁に押さえつけられた。兄弟まとめて殺しちゃえと思ったところで、こんどはルビーがやってきた。

このシーンの会話でルビーの過去が明かされた。日頃は高飛車な態度のルビーだが、この女悪魔に対してはちがった。チビリ顔で部屋に入ってきて、丁重な喋り方である。ルビーは元は人間だったが、この悪魔に仕える魔女になったそうである。悪魔によればルビーは「最高の僕だった」そうだ。ルビーは地獄に堕ちたが、結界が破れてこの世に出てきた。というわけなのだった。

ルビーは悪魔に「あなたのためにウィンチェスターを連れてきた。もういちどいっしょに」というのだが、これは嘘だったので、ふたりの因縁の戦いがスタート。女悪魔同士の戦いは迫力のcat fightである。ルビーは悪魔を殺せるナイフを持ってたが、相手は強い。ルビーもヤラレちゃう。と思ったところで、意外なあのひとのアシストが!

おしっこチビリつつ悪魔の会話を聞いてた奥様が1名。彼女にとって、目の前の光景は悪夢である。そおーーと部屋を抜け出してあっちに行き、なんかの呪文を唱えた。そしたら悪魔は急に苦しみだしておなかから針が出てきた。

悪魔はすぐに奥様を殺して復活したが、この一瞬の隙を突いてディーンがズブリ。ルビーのナイフを突き刺して、敵を倒した。ディーンが望む望まないに関わらず、兄弟とルビーは連携してトリオ攻撃を達成したことになる。

ラストシーン。

ルビーがディーンの前に現れた。地獄の話を聞いた。地獄はほんとに地獄なんだそうである。そこに行くと、すべての者は身も心も悪魔になる。人間だったことを忘れ去り、邪悪な存在に生まれ変わるのだ。クライブ・バーカーが描いた『ヘルレイザー』そのまんまだが、レザーの衣装はない。

という話を聞いたディーンはうむーと考え込む。彼は無言だったが、ルビーは相手の心を見越して答えた。「ええそうよ。あなたもそうなる。何世紀にも渡って地獄の業火に焼かれて人間性は失われる」

さらに彼女が「ディーンを助ける方法を知ってる」といったのは嘘だったと明かされた。ディーンはやっぱりなと思った。なぜ嘘をついたかというと、頑固な兄弟に話を聞いてもらうには仕方がなかったのだ。

ルビーの台詞はドライである。「あなたがいなくってもサムが自力でこの戦争に勝てるよう、彼は強くあらねばならない。だからあなたも協力しろ」というのであった。

なぜそこまでルビーがサムを気にかけるのか謎である。彼女は「人間だった頃を覚えているから」と答えた。

※感想

もうなんだか、ディーンは地獄行きが決まっちゃったようなムードです。サムもルビーも「ディーンがいなくなったら」という台詞を普通にいうようになってきちゃったヨ。

ところで、1年1年といいつつもうずいぶん月日が流れてるような気がするのですが、ドラマの中ではどれくらい過ぎてるのですかね。私はよく知らないのですが。

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