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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 1-09 :: What He Beheld (2) :: ネタバレ

transターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: Sarah Connor Chronicles。シーズン1の9話。シーズンフィナーレ。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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2011年4月21日。Judgement Day『審判の日』。カイルとデレクのリース兄弟がキャッチボールをしてたら空に花火がたくさんあがった。ふたりはびっくり仰天で空を仰いだ。それはスカイネットの核攻撃。

そして現在。つまり2007年。サラはキャメロンを連れてサーキシアンに会いにきた。サーキシアンていうのは現在のTurkの持ち主だが、その背景は謎。ここはインターネットカフェである。ネットカフェでゲーマー男が熱くなってるのを見たキャメロンが「あそこに短気なひとがいます」とアルメニア語でいった。『サーキシアン』ていう名前はアルメニア人だから、キャメロンはこの任務のためにアルメニア語を勉強してきたそうである。ケナゲである。サラはアホか顔となり「このミッションは相手を喜ばせることではなく、Turkを手に入れることである」と教えた。

サラとキャメロンがネットカフェにいってるあいだ、ジョンとデレクは外にいてクルマの中で待機中。「なんで男ふたりが留守番なんだろうねー」「男のひとりは殺人犯だし、女のひとりは核爆弾よりもおっかないし、もうひとりはサイボーグだから」なんてヨタ話をしつつ、ふたりは仲良く会話する。ジョンは『ムーアの法則』について話した。それはインテルの創始者が30年前に残した有名な言葉で「2年毎にコンピュータ素子の密度は倍に増える」というものである。つまり「コンピュータの処理速度は年々すごい早さで進化する」という意味です。この経験則にあてはめれば『チェスをするコンピュータ』が4年後に人類の敵になるというのもありえる話であると述べた。なるほど。デレクは『審判の日』の話をした。「4年どころか、4秒ですべてが破壊されちゃう」と憂鬱顔で述べた。カイルは8歳、デレクは15歳だったそうである。

サラとキャメロン。ネットカフェの指定されたテーブルで待ってたら、相手はインスタントメッセンジャーで話しかけてきた。「50万ドル。明日の2時。Valley Square MallのフードコートのATMの横に持ってこい」だそうである。50万ドルは高いなー。交渉をする前に相手はログオフして消えた。ずいぶん用心深い相手である。

こちらはカルロス。サラがIDを買ったカルロスである (1-02 :: Gnothi Seauton) 。彼のところに謎のギャング男が突入してきた。話の流れからコイツがサーキシアンであるらしい。彼はFBIのファイルにアクセスし、サラがエンリケを通じてカルロスからIDを買ったのだろうと推理してここにきたそうである。またこのシーンの会話で、エンリケはFBIの密告者だったと明かされた。サーキシアンはカルロスの子分を鮮やかに皆殺しにした。そして「サラの居場所をいえ」と迫った。

チャーリィのところにFBIのエリソンがきた。彼は「サラの話が真実であると知った。彼女の居場所を教えろ」と頼んだが、チャーリィは慎重であり「もし、彼女がほんとに生きてたらその言葉を聞いて喜ぶだろう。でもわたしはなにも知らない」と追い払った。このときチャーリィはケスター捜査官(じつはT-888)のことを話したので、エリソンは新しい手がかりをゲットした。

チャーリィはその後サラの家を訪ね「FBIはいまなら信じてくれるぞ。きみらは守ってもらえる」と世話を焼いたんだが「FBIはいらない。あなたはすぐに奥さんを連れて逃げなさい。そしてわたしたちのことを忘れなさい」と追い返された。

翌日。サラとデレクはサーキシアンが指定したモールにいったが、ソレらしき相手はいなくて手ぶらで家に帰ってきたらば、サーキシアンに待ち伏せされた。抜け目のないヤツだな。彼はサラがFBIに追われていると知って、4倍の200万ドルに引き上げるという。よくばりだなー。デレクが「いまここでブチ殺す」と脅したら「わたしが10分で出ていかないと外の仲間たちがFBIに通報する」と得意げである。彼はジョンのことも知っていて、部下が見張ってるそうだ。「24時間で200万ドル」と言い残して去っていった。デレクが尾行する。

このサーキシアンという男は、スカイネットとは無縁のギャングみたいである。ディミトリはTurkを渡して2万ドルもらったといっていた。それにサラが食いついてきて、相手は弱そうな女で、おまけに逃亡犯と知ったのでせいぜい高く売りつけてヤレというところかな。

その頃、ジョンとキャメロンは学校の課外授業で博物館にいた。キャメロンが尾行男に気づいたのでパパッと処理した。サーキシアンの子分である。クルマのトランクをバタンと閉じたらモリスくんが寄ってきて「これきみのクルマ?すごいなー」といったら、キャメロンはこう答えた。「ちがう。わたしが殺した男のクルマ。いまトランクに片づけたところ」。モリスがひぃいいいとビビッたら、ジョンがきて「うちの妹はgothだから」とフォローした。

また博物館の会話では、明日はジョンの誕生日だと明かされた。タイムトラベルをしなかったとしたら24歳のはずだけど、実質は16歳である。ジョンは「ママは忘れてるみたいだ」と寂しげである。キャメロンは「16年前の日付がそんなに重要なの?」とポケー顔になったが、『誕生日』にはお祝いをするんだと教わってへえーと思った。「わたしにも誕生日ある?」「君の場合は製造日だな」。相変わらず冷たくあしらわれてます。

ジョンとキャメロンが殺した男のクルマで帰ろうと思ったら、モリスが「チョイ待て」と話しかけてきた。なんと彼はキャメロンをプロムに誘った。キャメロンは意味がわかんなくてポケーとしたが、ジョンが「ハイといえ」といったんでイエスと答えた。モリスはヒャッホーと喜んだ。

こちらはFBIのエリソン。彼は『ケスター』という名前を検索してみたらば、それがラズロのそっくり男だと知って驚いた。同じ頃、そのケスターもFBIにいて、サラ・コナー絡みの証拠はすべてエリソンが持っていたと知った。ふたりは同じビル内にいる。直接対決は時間の問題か。

ジョンとキャメロン。殺した男のクルマで家に帰った。そこにデレクが戻った。途中でサーキシアンを見失ったそうである。てわけで手がかりを失った。相手の居場所がわからない限り、ここにとどまるのは危険である。また引っ越しかと思ったら、ジョンだけが反対した。彼はここの生活を離れたくないんだな。

そこに不意の来客。それはカルロスの身内の女だった。彼女はサラがカルロスからIDを買ったときに出てきた女性で、キャメロンと少し会話をしただけのひとです。カルロスとどういう関係か知らないが、恋人か、姉または妹か、相当に親しかったのだと思われる。服には血がついてるのでカルロスは死んだのかなと思わせる演出。彼女がサーキシアンの潜伏先に案内した。愛する者を殺されてカタキをとってくれということみたい。

その場所はサーキシアンが最初の待ち合わせに指定したネットカフェだった。奥の倉庫に突入。逃げるサーキシアン。キャメロンが壁をブッ壊して追う。最後はデレクが彼を射殺した。が、サーキシアンの子供かと思われる小さな女の子がそこにいてかわいそうだなと思ったら、それは彼の娘じゃなかったのでみんな安心した。ネットカフェの店主の娘だろうか。サーキシアンのPCからハードドライブを奪取した。

家に戻った。カルロスの仲間の女性とキャメロンだけがクルマに残った。キャメロンはこの女性を殺すべきかと考えたが、なんでかっていうと彼女はわるもんではないが、今後その口からサラたちの秘密がバレる可能性があるから殺すべきかと考えたが、今回は殺さなかった。エンリケを問答無用で射殺した頃のキャメロンよりは学習してるみたいである。

翌日。ジョンはサーキシアンのハードドライブを暗号解読中。ものすごくたいへんそうである。サラは一生懸命に取り組む息子をいとおしげに眺め、いかにもママがやるみたいに髪を撫でたら「うるせえ」と手を払われた。思春期の少年はママとベタベタするのを好まないという点はコナー家も同じである。サラはサッサと逃げた。入れ替わりにデレクがきた。「誕生日だろ」といった。「なんで知ってるの?」と驚いたら「君の30歳の誕生日はいっしょにお祝いしたよ」と教わった。なるほど。そのときジョンはベロンベロンに酔っぱらってたそうである。デレクは「ビールおごるわ」と外に誘った。

でもジョンはまだ16歳なのでアイスクリームを買ってもらった。外に出て、公園のベンチでいっしょにアイスを食った。おてんきで平和な風景。デレクは「君のママはずっと心がピュアだからえらいな。とてもだいじなことだ」と意見を述べた。つまり彼はやっぱりなにか隠しごとをしてるんだなと私は思った。デレクは公園を見て「きれいだなー」とうれしそうである。

目の前で兄と弟がキャッチボールをしていた。ジョンがボールを拾ってやったら、チビのほうがとりにきた。なんとこれは少年の日のカイル・リースなのだった。うは。ジョンはびっくりするやら感動するやらで胸いっぱい。彼は父を見たことがないから余計に感動したんだと思う。デレクはそれをジョンに見せたくてここに連れてきたのである。デレクは自分とカイルがキャッチボールするのをうれしそうに眺めて「5歳にしてはなかなかやるだろう?君のパパはちいさい頃から立派な腕を持っていた」というのでジョンはまたまた驚いた。デレクはジョンが自分の甥であることにずっと前から気づいていたのである。目を見てすぐにわかったし、サラはカイルの好みだったから。ジョンは少年の父を見て感動した。デレクは「誕生日おめでとう」といった。じわーん。

ドラマの中では2007年ということになっている。よって、このエピの冒頭に出てきた『審判の日』のキャッチボールシーンはこれの4年後ということになります。4年間ずっとリース兄弟はボールとバットで遊んできたのですね。

FBIのエリソン。彼はありったけのタクティカルチームを率いてクロマーティを襲撃した。結果は全滅。エリソンの唯一の味方だったLAPDの女性刑事も殉職した。警察無線を聞いたチャーリィ(彼は救急隊員だから)が現場にかけつけたらそこには死体の山。エリソンだけが生き残った。なぜクロマーティがエリソンを殺さなかったのか謎。なにか使い道があると考えたのだろうか。

こちらはジョン。幼少カイルに出会って大感動したが、その後すぐに仕事に戻った。せっせと暗号解読中。そこにサラがきた。ジョンはまだハードドライブのすべてにアクセスできないが、断片的な情報をゲットしたと話した。それによればサラ以外にもTurkを買おうとしていた人物がいたそうである。その男の写真があったが、背景は謎である。

サラは「ちょっとやすめ。誕生日なんだから!」といった。ジョンはママがそれを覚えていたことを知ってうれしくなった。キャメロンにケーキを買いに行かせたそうである。ジョンは「ぼくの誕生日よりいまはこっちのほうが大事だ。スカイネットを倒すこと。ぼくたちにはこれしかないだろう?」といったが、サラは「それは任務でしょ」と答えた。守るべきものは他にあるという意味か。サラは「今夜はナニを食べたい?」と聞いた。ジョンは「ママの料理をバカにするわけじゃないが、外食がいいなー」といった。楽しそうである。ジョンはPCをシャットダウンしかけたが、そこで驚くべきモノがモニタに出てきて凍りついた。

サーキシアン本人のパスポートのコピーが出てきた。デレクが射殺した男とは別人の顔。それはネットカフェの店主男なのだった。あっちのほうが黒幕だったのである。サーキシアン・マルゴス (Sarkissian Margos)。1973年1月22日生まれ。アルメニア籍。ジョンとサラが仰天したその瞬間、キャメロンはケーキを買いに行こうとクルマに乗った。キーを回したらドッカーンと大爆発。これを仕掛けたのはサーキシアン。彼は足早に去った。

これにてシーズン1はフィナーレとなりました。ぱちぱちぱち。

※感想

チビのカイル・リースのキャッチボールシーンは感動でしたが、スカイネットはアレを殺しちゃえばいいのにな。デレクもジョンもどうしてその点を心配しないのでしょうか。

サーキシアンていうキャラが唐突でよくわかりませんでした。ただのギャングなんでしょう?Turkはこの時代においてはただのチェスをプレイするコンピュータであるに過ぎないので、なんでそれにギャングが食いつくんでしょうか。私、なにか見逃したかなー。imdbを見てたらサーキシアンが6話 (1-06 :: Dungeons & Dragons) にも出てるって書いてあるんで(殺されたほうの男なのでじっさいにはサーキシアンじゃないけど)↓

http://www.imdb.com/character/ch0062119/

ホエーと思って6話をぜんぶ見直したんですが、どこに出てたかわかりませんでした!悔しィ!彼はただのギャングじゃないのかな。どこかでチラリと出てきたの??すっきりしない!答えをお持ちの方はすませんが教えてください → 問い合わせフォーム

余談ですが、このニセ サーキシアンを演じたCraig Fairbrass / クレイグ・フェアブラスは映画『White Noise 2 The Light』に出てました。映画はまぁなんちゅうか微妙ですが、彼の演技はなかなかよかったです。

サーキシアンはおいといて、きっと皆さんも思ってる通り、キャメロンがあんな爆発でヤラレるわけがないんで、きっとクロマーティがやったのと同じように皮膚を再成するのでしょう。映画のターミネーターで炎の中からしぶとく這い上がってきたあのシーンを思いだします。でもキャメロンはキャメロンに戻れるんでしょうか。クロマーティは美容整形外科医のカルテがあったからラズロになった。キャメロンの身体特徴がきちんと記録されたカルテなんてどっかにあるのかな。

私はこのドラマ好きなのでシーズン続行してほしいと思っていますがどうでしょうか。シーズン1全体を振り返ると、これが万人ウケするかどうかと考えると微妙にヤバい気がします。でも明るい材料もあります。映画『ターミネーター4 (Terminator Salvation: The Future Begins) 』が制作されることになったので「ターミネーター」というキーワードが『稼げるドラマ』であるとFOXのえらいひとたちは考えるかもしれません。それがマーケティング的にpush材料になるといいなーという意味です。

シーズン1はチョイ長めの予告編みたいなかんじがしました。主要キャラの紹介で終わったみたいな。キャメロンのTin-manぶりがおもしろかったです。Kyle XYのジェスみたいだなと思いました。きっとシーズン2から本格的におもしろくなるんじゃないかなー。続行するといいですね。

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  • Title: 1-09 :: What He Beheld (2)
  • First Aired: 2008-03-03

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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