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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 2-05 :: Goodbye To All That :: ネタバレ

transターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles。シーズン2の第5話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

マーティン・ベデルという男の死亡記事を見たデレクがぴんときた。同じ名前の男を知ってるという。かつてターミネーターは、LAに住む『サラ・コナー』という名前の女性ばかりを続けて襲ったことがある(映画の話)。同じ名前だからという理由だけで、ふたりの女性が殺された。それと同じことがマーティン・ベデルにも起きているのかも。電話帳で調べたら、同じ名前の人物がLAにふたりいた。彼らを守らなくちゃ。

ひとりは士官学校のプレップ・スクール『Presidio Alto』に在籍し、将来軍人になる予定の少年マーティン・ベデルとわかった。恐らくコレが本命。もうひとりは同姓同名の別人だが、ターミネーターはそんなこと知ったこっちゃない。両方を殺そうとするに決まってるので、サラたちはあっちとこっちに別れ、ふたりのマーティン・ベデルを守る作戦を実行する。

本命マーティンのほうはジョンとデレクが守る。ふたりはプレップスクールに潜入する。デレクが伯父と名乗り「うちの甥をよろしく頼む」とお願いしたらば入学を許され、さらにデレクが軍人であるとわかると「TAC ( = Tac Officer = The Tactical Officer = 士官学校の教官) が足りなくて困っている」とリクルートされた。てわけで、ふたりは生徒&教官として入り込むことに成功。ドラマだからトントン拍子に進む。いちいち面接やら書類をつくるやらやってたら1時間のオンエア時間で足りなくなってしまうから。

マーティン・ベデルはジョギング好きのかんじのよい少年であった。すぐにジョンと仲良くなった。また、デレクは未来の戦友が目の前に立ってるのを見て胸いっぱいになった。ウルウル目で「おまえのよい噂をたくさん聞いている」とだけ述べた。いわれたほうのマーティンは不思議そうな顔をした。

一方、こちらはサラとキャメロン。ふたりはもうひとりの別人マーティンを見に行ったらば、さっそくT-888と遭遇した。マーティンを救った。こちらのマーティンはちびっこである。彼にしてみれば、とつぜん正体不明のキラーに襲われ、そこに銃を持つおねいさんふたりが現れて救われた。という急展開に彼はおののくのであり「な、なんで?」と絶句するのだったが、サラは彼を問答無用で自宅に連れ帰った。なんちゅうか、やってることは誘拐監禁である。バレたらオオゴトであろう。でも彼を救うにはこうするしかないのだ。

正体不明のオンナふたりに監禁されたマーティンくんだが、彼はパニクりつつも、自分を助けてくれたっていう点はわかるんで、おとなしくいうことを聞いている。目下のところ、彼の最大の心配は「両親に会いたい」というものではなく「月曜日シメ切りの読書感想文の宿題が間に合わない」というものであった。「これをやらないと先生に怒られる〜!」とピーピーいうので、サラはいっしょに本を読んであげることにした。選んだのはもちろん『オズの魔法使い』。このドラマの中ではよく引用がでてくるし、コナー家が名乗っているアンダーカバー名『バウム』もこの物語の作者からきている。

このエピソードではサラがママのようにマーティンの面倒を見るという心温まるシーンがたくさん見れる。「『オズの魔法使い』を読め」といわれたマーティンが「映画化されてる本はだめといわれた。本を読まずに映画だけを見て感想文が書けてしまうから」と不満をいったら、サラは「映画と本ではずいぶん内容がちがうんだよ」といって、彼に読書の楽しみを教える。ここらへんは制作者の主張が感じられた。サラとマーティンの周囲をキャメロンがデッカい銃を持って警護しているという図がこれまたシュールでおもしろい。このTin Manは心を手に入れることができるんでしょうか。

再びジョンとデレク。デレクは教官をやりつつ、スクールの周囲を警戒中。T-888は森から襲ってくるだろうと考え、待ち伏せ作戦を準備する。という合間に、いくつかのじわーんなシーンがあった。

教官として挨拶したデレクに、兵士のタマゴがニヤニヤ笑いで質問した。「ぼくはデルタフォースでもなんでもいいからエリートの部隊に入って、ガンガンひとを殺すんだ」みたいなノーテンキ発言を聞いたデレクはこわい顔となり、戦場で重傷を負った戦友を6時間担いで歩いた男の話をした。相手は反省してしゅんとした。マーティンはそんなデレクを見て「きみの伯父さんはずいぶん情熱的なひとなんだね」と感想を述べた。のちのシーンで、この男というのは、ジョンの父、カイル・リースだったと明かされた。

またこのエピソードでは、現代のお話の合間に、未来で闘うレジスタンスたち、マーティンとリース兄弟のようすがしばしば挿入された。

レジスタンスたちは塹壕にたてこもってスカイネットと交戦中。戦況は悪い。他のバンカーが壊滅させられたと知った男たちは悔しくてたまらないが、ジョンが彼らに与えた命令は「偵察のみ」というものだった。マーティン・ベデルは命令違反すると公言した。自ら計画を立て、敵のOgreを破壊する作戦を立てた。デレクもカイルも彼に従うことにした。てわけで、いちかばちかの決死攻撃をやる。

※Ogreってのは、スカイネットの戦車(AIで動いている)のことみたい。あとここで出てきたEFPっていうのはExplosively Formed Penetratorの略で、戦車等の装甲をブチ破る強力な武器の名称らしいです(ソース)。

現代。プレップスクールにT-888が出現。教官であるデレクは「今日の授業はコレ」と嘘をつき「敵があっちからくる。おまえらは決して手を出してはいけない。敵が現れたら手信号でおれに教えること」とルールを説明した。兵士のタマゴたちはこれをゲームだと思っている。

T-888はデレクの筋書き通りにオトリ作戦にひっかかったが、その途中で、標的であるマーティン・ベデルを発見した。ギロリと睨んで追い始めた。ジョンはたまらず叫んだ。「おれはジョン・コナーである」と大声でいったら、T-888は標的を変えた。その先で待ち構えるデレクが敵の頭部に特大の銃弾をブチ込んだ。動けなくなったT-888を焼却。脅威は排除された。任務完了。ふぅ。

マーティンは目の前で起った戦闘を見てタマげた。ジョンは彼に真実を話した。マーティンは最初のほうのシーンで「ぼくは軍人になる気はなく、好きな女の子といっしょに暮すんだ」と夢を語っていたのだけれど、目の前でこんなバトルを見ちゃったのでオタオタする。「じゃおれはやっぱりウェストポイントにいくのかぁ」と自分の運命を知り、ヤルキと諦めが混ざったような複雑顔になった。

クライマックスの戦闘シーンでは、家で心配げに待つサラがちびっこマーティンに『オズの魔法使い』を読んであげる朗読の声が挿入された。ドロシーがわるもん魔法使いに勝利するあの感動エンディングと、T-888との戦闘シーンがシンクロするという絶妙な編集でガガーと盛りあがった。これはヨカッター。

そしてラスト。

未来の戦闘シーン。マーティン・ベデルは40人の仲間を救うために戦死したと明かされた。泣ける〜!

※ここで今週のエピソードはおしまい。これだけでおなかいっぱいの良いエピソードでしたが、エリソンとキャサリンのサブストーリィもチョッピリ進展しました。まとめて書きます。

キャサリンの下で働くことになったエリソンの初仕事は「原発でなにがあったかを調べろ」というものだった。『サラノ・プラント』で起った出来事(『2-02 :: Automatic for the People』)は公式には事故であると発表されたが、じつはターミネーターが関与しているとキャサリンは明かした。この原発はキャサリンが所有する企業Zeira Corpの傘下にある。

エリソンは言われた通りに調査をし、事件には2体のターミネーターが関連していると知った。ターミネーターが破壊工作をしたらば、そこに別のターミネーターが現れてメルトダウンの危機を救った。という状況にエリソンはますます混乱する。また所長のネルソンが語ったところによれば、人的ミスを未然に防ぐための自動運転システムが導入されることが決まっており、それは2009年8月から稼働する予定だそうである。この自動運転ナントカっていうのは、『2-02 :: Automatic for the People』のラストシーンで明かされたヤツと思われる。また、エリソンは、原発の近くのバーに行き、エンジニアのグリーンウェイがサラ・コナーと接触していたと知って驚いた。

エリソンは調査結果をキャサリンに報告した。さらに「所長のネルソンはNRC (uclear Regulatory Commission) に事故原因の調査をさせたがっている」という点も教えてやった。キャサリンはその後、別人の姿でバーに現れ、液体金属ズブリでネルソンを殺した。

キャサリンはエリソンに「あなたのゴールはなんですか?」と聞かれたとき「わたしの会社は次世紀には世界を席巻するリーディングカンパニーに成長しているだろう」と抱負を述べていたが、なんだかスカイネットそのまんまというかんじである。

また来週〜。じゃなくて次オンエアは10月20日です。

※感想

今週は *かなり* よかったです。キャメロンとキャサリンが激突するところをはやくみたいです。

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  • Title: 2-05 :: Goodbye To All That
  • First Aired: 2008-10-06

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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