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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 2-01 :: Samson & Delilah :: ネタバレ

transシーズン2のプレミアエピソードはデヴィッド・ナッター先生ディレクションだ〜。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

シーズン1フィナーレラストでドッカーン攻撃されたキャメロンは丸焦げの車内で目が覚めた。ジジーと脳が動きだしてダメージチェックをする。脳がかちかち動きだして、自分が襲われたことを思いだした。傷ついてはいるが、へっちゃらみたいである。後頭部に突き刺さった破片を抜いたら復活。あれほどの爆発なのにカスリ傷程度で皮膚の大部分が残っているというのがへんだなと私は(たぶんあなたも)思うんだけど、これはテレビドラマだからこういうもんなのだ。いちいちガイコツになってたらお金がかかるからね!

キャメロンを襲ったのはサーキシアンとその子分であった。サーキシアンたちはキャロンが爆死したと思って家に突入。サラとジョンを襲った。彼らの目当ては前回奪われたハードドライブである。サラとジョンは不意打ちをくらって簡単にヤラレたが、そこに復活したキャメロンが突入。子分をバコンとやっつけた。部屋に入ったらサラとジョンがいて、サーキシアンが倒れていた。ふたりでやっつけたんだろうか。

と思ったら、キャメロンが格闘した際にライターの火が爆発物に引火しちゃったもんだから家に火がついた。さ、逃げるわ!と思ったら、キャメロンはなにを勘違いしたのか、ジョンを殺そうとした。彼女の視界には "Terminate" と出ていたので、恐らく爆発ショックのせいで彼女の記憶が混濁し、昔のわるもんターミネーター時代のコマンドが出てきちゃったんだろうと思われる。サラとジョンはアワを食って逃げた。家はドッカーン。もうここには帰れない。

冒頭のアクションはシーズン1フィナーレのプールのシーンとよく似た手法である。音楽がずっと鳴ってて、台詞ナシの緊迫アクションがスローモーションで動いていくっていうアレは、このドラマの制作者であるジョシュ・フリードマンの好みみたいである。たぶん。

一方こちらはFBIのエリソン。クロマーティがダダダーと皆殺しにしたタクティカルチームの死体の中で呆然としてるところに救急隊員のチャーリィが駆けつけた。クロマーティはなぜかエリソンだけを殺さずに歩いて出ていった。チャーリィはその後ろ姿を見守り、彼が去ったあと現場に入ってエリソンと死体の山に出くわしたのだ。警察とFBIがワンサカかけつける。えらいこっちゃと大騒ぎ。わーわー。

チャーリィとエリソンの目の前にクロマーティがなりすました男の死骸が運ばれてきた。彼のアパートから発見されたとFBIの同僚女性捜査官がエリソンに説明した。「コイツが20人のチームを皆殺しにしたっていうの?」という言葉は「聞きたいことがやまほどあるぞ」という顔だが、彼女はボスの伝言を伝えただけだった。「至急に報告書を出せ」だそうである。「未来からきたロボットが無実の男になりすましてタクティカルチームを全滅させた」という事実を知るのはエリソンとチャーリィだけである。いったい彼はFBIのえらいさんにどう話すんでしょうか。

こちらはサラとジョン。クルマで逃走中。サラが脇見運転したせいで交差点で衝突事故。ふたりは事故相手をほっぽりだして走って逃げた。ふたりとも傷だらけのローラである。

再びチャーリィ。こんどはサラの家が爆発したという無線を聞いてそっちに駆けつけた。こちらも警察と消防車がワンサカ。チャーリィは怯えつつ2つの死体袋を開けてみたが、出てきたのはふたりの男だった。知らない顔。サーキシアンとその子分である。サラたちはどっかに消えてしまった。チャーリィはタテ続けにえらいもんを見てキモを潰したが、さすがに救急隊員というかんじで、冷静に事態を掌握しようと努めている。

爆発現場でデレク・リースに会った。デレクはサーキシアンが襲ってきたとき不在だったのだろう。家に帰ってみたらこの騒ぎなので、隠れてようすを見てたんだと思われる。そこにチャーリィが現れたので彼のクルマのうしろにこっそり隠れた。チャーリィなら助けてくれると思ったんだな。チャーリィはデレクを質問攻めにする。デレクは事情をかいつまんで説明したが、チェスをやるコンピュータがどーのこーのという話はかなりわかりづらい。デレクはサーキシアンが奪い返そうとしたハードドライブを持っていた。デレクとチャーリィは警察無線の情報を頼りにサラたちを追いかけることにした。一方キャメロンはジョンを殺そうとして逃げられたが、ほっぺの傷をホチキスで補修したりしつつ、また家に戻ってきてデレクとチャーリィがいっしょに出ていくのを見た。

キャメロンは彼らを尾けるんだろうかと思ったら、そういうこともなく、スタスタと町中を歩き回って道路の血痕を見つけた。その頃サラとジョンはどっかの教会に行き、スペイン語をしゃべる神父に助けを求めた。この神父は昔なじみの協力者なんだろうか。

ということをやってるあいだに謎のわるもんマダムが出てくる。シーズン2からの新キャラだ。見ため30代。高そうなスーツを着て、高級なオフィスにいる。サラの家が爆発したというテレビニュースを見つつ、ウォルシュという男に電話。ウォルシュはTurkを持っている。ふたりの会話からソレがTurkらしいと見てる私たちにわかる。ウォルシュは「これがほんとうに30万ドルの価値があるんすか?いっぺんボビー・フィッシャーと闘わせてみたいもんだ」といい、謎マダムは「それはあなたがいうこっちゃない」と答えた。ふたりは用心深く取引の話をする。マダムはTurkをほしがっている。ウォルシュがオフィスに届けると彼女はとても満足げであり、窓から見下ろして金持ちらしい傲慢な長台詞を述べた。「一般人はなにも知らずにノコノコ歩きまわっているわ」みたいな。彼女はナニモノなんでしょうか。ウォルシュはおっかねえなぁという顔で退出した。マダムは約束通り彼に金を払ってやったんだろうか。

こちらはサラとジョン。親切神父のお陰で隠れ家を得たが、ふたりは今後のことを考えて大心配である。キャメロンがジョンを殺そうとしたのは明確であり、てことは、なにかが狂って彼女はわるもんターミネーターに戻っちゃった。つまりひたすらジョンを殺そうと追ってくる。キャメロンは強い。そして彼女はすべてのことを知っている。武器の隠し場所やらこまったときの対処法など、すべてのネタを握られているのであるから、これをやっつけるのはたいへんだ。どうしたもんだか。

こちらはFBIのエリソン。おっかない捜査官(上司?)に呼ばれて厳しく質問された。記録係もいっしょである。このシーンでは彼が提出した報告書の中身について詳しく明かされないが、相手は明らかにその内容に満足していない風である。ラズロ(クロマーティがなりすました男。売れない役者)は犯人じゃないのか。そうじゃないなら彼を殺したのはだれか。タクティカルチームを襲ったのはだれか。なぜあなただけが生き残れたのか。と聞かれたが、ぜんぶ「わからない」と答えた。相手は最後に「カウンセラーが必要か」と尋ね、エリソンが「いらない」と答えると「6週間の休暇をとれ」とだけいった。そして物々しい口調で「今日あなたが述べたことはぜんぶ真実であるね?」と念を押した。エリソンは「はいそうです」と答えた。本日の面談はこれでおしまい。今日はこれだけでかんべんしてもらえたが、この先エリソンはキューキューと絞られるんだろう。あるいはあっさりクビになるか。

キャメロンはサラたちが残した血痕を追って潜伏先の教会を探し当てた。正面から入っていってジロジロ見てたら、電気ビリビリショックのトラップで気絶した。サラとジョンは彼女がくるのを見越してワナを張ってたのである。ターミネーターが気絶するとCPUがリブートするのに2分間を要するという点を彼らは知っていたので、そのあいだに頭を開けてチップを取りだしてしまえという作戦だったのだが、結局、だめだった。2分以内に目的を達することができなくて彼らは逃げた。むくっと起き上がったキャメロンはまた追いかける。カーチェイス。ドカドカドッカーンのアクションの末に追いつめられてしまった。

さかさになった車内でうぅとうめくジョンはサラを置いて逃げるしかなかった。サラを捕まえたキャメロンは冷血顔であり、傷ついたサラをブーツで踏んづけ「息子を呼べ」と命じたが、サラがいうことをきくわけない。キャメロンはサラを置いてジョンを追う。サラは殺されなかった(メインキャストだから)。ジョンはサラの悲鳴を遠くに聞きながら、よたよたと逃げるのだ。トラックに逃げ込んで必死でイグニッションを結線させようとジタバタしてたら敵が迫ってきた。あぁもうだめ〜ひぃいいいいと思ったところで、正面から別のトラックが驀進。サラだった。ドッカーンとハサミうちにした。ターミネーターはトラックで挟み撃ちにしたくらいじゃ死なないが、動きを封じることはできた。

彼女が動けなくなったので、ジョンがそろーりと近づいていまこそ頭のチップを抜いてやろうとする。このシーンでは、ターミネーターが涙目で命乞いをするという世にも珍しいシーンが見れる。以前ディスカバリーチャンネルでやってたシベリアトラの出産シーンと同じくらいにめずらしいもん見たとおもった。キャメロンは自分がシャットダウンされそうになると「だめだめだめ。やめてやめて。わたしはもうなおった。ごめんなさいごめんなさい。それはだめだめ。わたしはもうなおった。ヤメテおねがいプリーズ」と泣き声でいい、そして「愛しているわジョン」とまでいった。はははははははは。

彼女がトラックにドッカーンとヤラレた衝撃で元に戻ったのか、あるいは嘘をついてるのか謎である。涙目ウルウルで必死で訴えるキャメロンを見てると、Fireflyでキチガイ博士に実験台にされてたサマー・グローの演技を思いだす。女の子に優しいジョンは迷った末にチップを抜いた。キャメロンはシャットダウン。危機は去ったのである。ふぅと思ったら、デレク・リースが遅れて登場。チャーリィも。デレクはヒゲづらの男臭い顔してるくせにまったく役に立たない!サラとジョンはチャーリィに手当をしてもらった。

ジョンは今日別の場所で20人のFBIのひとたちがターミネーターに殺されたと知り鬱々とした。自分に責任があると思っちゃったのである。デレクはサーキシアンのハードドライブを持ってきたけれど、すでにTurkはだれかに売られたあとである。このドライブの中身を調べればわかるんだろうか。そしてみんなの話題はキャメロンをどうするかという点に移る。キャメロンがだいきらいのデレクは「ほれ見たいわんこっちゃない」といいたけだが、ジョンはキャメロンを擁護した。「修理すればだいじょうぶ。彼女は治る。彼女が必要だ」という。サラは「あなたがそうしたいならそうしろ」と優しいママらしいことをいった。

4名は移動開始。意識を失ったキャメロンを連れている。しかしまぁ救急隊員のチャーリィは上司に追求されたりしないんでしょうか。とにかく目立つ救急車に犯罪者を乗せてあっちこっち動き回って大丈夫なんだろうか。車内でサラがやんわりジョンを説得した。「ターミネーターには感情はない。彼らは任務遂行のためならなんでもする」と述べた。ジョンは「わかってる」と答えた。結局、ジョンはキャメロンを処分することに同意した。4人はどっかの倉庫にキャメロンを運んで、以前別のターミネーターを焼却したのと同じ方法でキャメロンを処分しようとしたんだけど、ドタンバでジョンの気が変わった。

「やってみりゃわかる」とギャンブルプレイ。チップを差し込んじゃった。あーあー。むっくり起き上がったキャメロンにジョンは「おれを殺すのか」と聞いた。キャメロンは「ノー」とだけ答えた。ジョンは「約束しろ」といって銃を渡した。キャメロンの視界には "Terminate" と赤文字が出たが、その後に "Terminate Override" と打ち消しのコマンドが出た。キャメロンは「約束します」といって銃を返した。てわけで、キャメロンは直ったみたいなんだけど、こんなんじゃいつまた再発するかわかったもんじゃない!サラとデレクとチャーリィはふぅと息を継いだ。彼らは納得してないが、ジョン・コナーのいうことだから従うことにしたんだな。

エリソン。ひとりでサラの家にきてみた。無人の焼け跡現場を見てたら、そこにクロマーティが現れた!エリソンは悟り切った顔でこう述べた。「彼女を見つけるためにわたしを生かしたのなら、それは間違いというもんである。わたしは悪魔の手伝いはしない。いま殺したほうがよかろう」といったら、クロマーティは冷血顔で「そうかな」とだけいって去っていった。なにか作戦があるんだろうか。

こちらはTurkを手に入れた傲慢マダム。つかつかと会議室に入ると部下たちが待っていた。あらゆる分野の精鋭の専門家を集めたチームみたいである。マダムは「あんたらは今日から別の仕事をせよ。あとのことは心配せんでよい」と述べ「このチームは『バビロン』というのだよ」と発表した。うれしそうである。集まったひとたちはボスの突発行動に馴れている。一同はあぁそうですかと下を向いたが、ひとりの男が質問した。「その『バビロン』ちゅうのはなにをするんですか」と尋ねたタックという男はAI(人工知能)の専門家であるらしい。マダムは「世界を変えるのよ」と答えた。みんなはポカーン。

サラたち。親切神父のおかげで当面の隠れ家を得たんで、ひとまずここに落ち着いた。キャメロンもいっしょである。彼女はイエス様の像を見て「キリストの復活を信じますか」とサラに聞いた。「見たものしか信じないってわかってるでしょ」「信仰はわたしにはプログラムされていないようです」「わたしもソレはプログラムされてない」という楽しい会話をした。サラが去ろうとしたら、キャメロンは真顔でサラに頼み事をした。「もしまたわたしがへんになったら、そのときはぜったいジョンに同じことをさせてはいけない」といった。サラは無言で去った。

その後、サラは浴室のジョンに話しかけ、ドア越しに重い会話をした。「今日起こったことすべて ... 」という話は、たくさんのひとが死んだということをいってるんだと思われる。「わたしたちは起こったことを変えられない。でもわたしたちは生き残った。わたしはあなたにもっともっとなにかをすべきだと思うんだけど、これがわたしのいえることすべてである」と自分の無力さを告白した。そして「ハッピー・バースディ」と述べた。ジョンは浴室の中で自分の髪をジョキジョキ切って決意の顔つき。

謎マダムの会社のトイレ。招集された部下が2名ボヤいている。「うちのボスにも困ったもんだ。なに考えてるんだろ」というのはさっき質問したタックという男である。相手は「せいぜいいうことを聞いてヤレ」みたいに慰めて出ていった。ひとりになったタックが「まったくやってらんね」とオシッコをしようとしたらば、目の前の便器がムニューと変形しだした。オヨヨと思ったら、ソレはひとのかたちになり、ボスのマダムになった。彼女は「わるかったわね」といって、サクッと殺した。人差し指が針みたいになって、相手のオデコにグサリ。彼女はターミネーターだったんである。液体金属みたいに自由に肉体を変形させられるのは映画のターミネーターと同じだ。

また来週〜。

※シーズン2初登場の謎マダムはキャサリンというらしいんですが(tv.comに載ってた)名前をいうシーンはなかったように思うんで(ありましたけ?)『謎の傲慢マダム』と書きました。

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