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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 2-03 :: The Mousetrap :: ネタバレ

transターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ。シーズン2の3話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

チャーリィはふきげん妻ミシェルを連れてLAを脱出したが、旅の途中でクロマーティ(ラズロになりすましたT-888)に待ち伏せされ、ミシェルだけが誘拐拉致された。場所は砂漠のド真ん中。ノーヘルプ。なんともならないチャーリィは、サラに助けを求めるしか思いつかなかった。

サラはジョンにはなにがあったかを知らせず、キャメロンに「ぜったいジョンから目を離すな」と厳命し、デレクといっしょに救出に向かった。トントン拍子でミシェルの居場所を特定。無人家で監禁されていた彼女を発見。ミシェルはイスに拘束され、その真下には爆発物。動いたらドカン。という風だが、爆弾に見えたそれは、ただの粘土。

ここに至るまであまりにらくちんなので、見てる私たちもなんとなくわかっちゃうが、これはワナであった。爆弾がニセだと気づいたときにはもう遅い。クロマーティはサラたちのクルマと携帯電話の中継タワーを破壊。サラたちを砂漠に孤立させることが彼の狙いだったのである。ジョンとサラを引き離すことに成功したクロマーティは、盗聴によってジョンのケータイ番号をゲットした。

中継タワーが倒壊した際、ミシェルはケガをした。サラたちは徒歩で移動するしかない。ミシェルは歩けるんだろうかと思ったら、足手まといになんかならないわ!と必死顔でついてきた。サラは通りかかったクルマを止め、ヒッチハイクするんかと思ったら、運転手をひきずりだして車両を奪った。水だけ与えて放置プレイ。車内ではミシェルが出血多量で死にかけてます。

一方、こちらはジョン。彼はおきらくデートのまっさいちゅう。キャメロンはいない。彼女はサラにいわれた通りに護衛をやってたが、ライリーに誘われたジョンが逃げちゃったせいである。ジョンはサラに「オンナと遊んでるんじゃねーよ」と怒られたんだけど、ジョンはうるせえバーローとデートにいった。

おきらくにチャラチャラやってたところにサラから着信。「いまどこにいるの?至急集合」と呼びだされた。ジョンは「ケッ」とおもしろくないが、ライリーに「すまぬすまぬ」と謝ってそっちに行く。呼びだしたのはクロマーティ。その頃キャメロンはジョンを見失ったのでライリーを捕まえた。捕まえたといっても会いにいっただけである。「ジョンはどこですか?」と聞かれたライリーはゾゾゾとした。ジョンの妹はまぢにきもちわりぃと思ったことだろう。

ベイエリアのショッピング街。やってきたジョンは接近するクロマーティを発見。ハメられたと知った。ドタバタと逃げ回り、群衆の中を追いかけっこをする。最後は逃げ場を失ったジョンが海にザブンと飛び込む。クロマーティも飛び込む。海中で捕まってくんずほぐれつしてたら、やがてクロマーティは海の底に沈んでいった。ターミネーターは泳げないのである(泳げないといっても死ぬわけじゃない。だいぶあとからズブ濡れで海から出てきた)。てわけで助かった。同じく泳げないキャメロンが地上で待っていた。ナンじゃソレ!

ラスト。

ミシェル死亡。チャーリィは絶望。彼は棺桶に聖書を投げた。FBIのエリソンが渡したヤツと思われる。ここでエピソードはおしまいですが、エリソンと謎マダムのサブストーリィがありました。まとめて書きます↓

謹慎中のエリソンに謎の金持ちマダムが接触。彼女の名前はキャサリン・ウィーヴァーと明かされたので、今後はそのように書く。エリソンが警戒モードで謎マダムに会いにいったら、ターミネーターに関する事件ファイルを見せられた。

5年前の飛行機事故の現場写真の中に、ターミネーターの一部と思われる残骸があったという。キャサリンは死んだ夫とふたりで謎解きに挑戦し、2000万ドルを投じて未来テクノロジーをリバースエンジニアリングしようとしたが、結果はナッシングだった。そして8年前のレッドヴァレーの事件のことも話した。『1-01 :: Pilot』での出来事である。このとき謎のロボットはサラ・コナーの息子のジョン・コナーを襲ったという点も彼女は知っていた。この事件の担当はエリソン。

というような一連の話をし終えたキャサリンは「わたしゃいろいろ知っているのだよ」と述べ、エリソンをスカウトした。彼の仕事はターミネーターの秘密を探り、それを追うことである。彼女の目的はわからない。金儲けか、夫を殺されたことへの復讐か。このシーンでは、エリソンがFBIに提出した報告書の内容を明かした。それは「ジョージ・ラズロが殺した。ジョージ・ラズロは死んだ」の2行だけだったそうである。

また来週〜。

※感想

このエピソードのサラは、身勝手ママグランプリ大賞である。これまでにもそういうシーンは度々あったが、今回はちとやりすぎではないか。ミシェルを助けにいったのはあたりまえとして、その後、彼女に対して露骨に迷惑顔を見せ「死んでると思ってた。そのほうが仕事がやりやすかったのに」といい、車内では苦しむ彼女を抱きしめるチャーリィに「わたしらに関わるなといっただろうが!」と文句をいっていた。最初に関わったのはサラのほうなのに。

映画『ターミネーター』のサラ・コナーは闘うママであった。ジョンのためならなんでもアリだったけど、そこらへんの知らないひとに迷惑をかけて放置プレイなんてしなかったと思う。サラはすべての痛みを引き受け、それに耐えていた。女版の高倉健である。ジョンは陰のある冷めた目つきの不良少年だったが、そんなママを理解し守ろうとした。という点がすばらしかったのだ。

それに比べてドラマのサラ・コナーは、ぜんぶほったらかしの無責任女ってかんじである。必死さは伝わるが、強靭さがない。鉄棒にぶらさがって懸垂してるシーンを入れときゃ強いママを描けるなんておおまちがいだ。

という点はさておき「ターミネーターは泳げない」という一行オチに持っていくために、巨額の制作費&プロモ費用を投入し、公共電波に乗せて流すというアメリカンショービズの神髄を見れたという点で貴重なエピソードであった。

あ、ちょと後から訂正。『最初に関わったのはサラのほうなのに』ていうのはまちがえだった。タイムトラベル後、チャーリィに接近したのはサラじゃなくてジョンだった。ま、それはそうだけど、その後、ジョンが勝手に呼んだとはいえ、デレクを治療してもらったり、なんだかんだと世話になってるんだから、このぶぶんを訂正したとしても、上に書いたような感想は意味が通ると思う。小さなことですが、いちおう追記しました。

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