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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 1-07 :: The Demon Hand :: ネタバレ

transターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: Sarah Connor Chronicles。シーズン1の7話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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キャメロンは前回においてT-888のエンドスケルトンを高熱処分したが、その左腕が行方不明のままである。それを見つけて処分しなくちゃってわけで、白バイ警官にバケたキャメロンが発電所に侵入して破壊工作した。LAは大停電。このときのキャメロンの格好は映画『ターミネーター 2』でロバート・パトリックが演じたT-1000とそっくりである。サングラスも同じ。ぜんぜん似合わないな。このコスプレはサマー・グロー本人もちょっといやだなと思ったんじゃないだろうか。停電を引き起こしてドサクサまぎれに警察署内に侵入し、証拠部屋からT-888の左腕を回収しようとしたが失敗した。それはすでにFBIのエリソンが持っていったから。

その後、サラはLAPDにバケてFBIに電話してみた。「書類整理の担当者がポカミスした」といって腕のことを聞き出そうとしたらば、FBIの記録にソレが載ってないんだそうである。エリソンがこっそり自宅に持ち帰っていたから。彼は誰にも知られずにそのBIGな証拠を持ちたかったのだな。

ところで、デレク・リースは前回のチャーリィの手当のおかげで生還した。彼が「アンディのTurkはディミトリ・シプコフていうロシア人が持ってるかも」と話した。このロシア人はアンディのパートナーであり、Turkの共同開発者だった人物である。1-05 :: Queen's Gambitでチラリと出てきたが、あんまり関係ないと思ったからこのときはエピガイに加えなかったのだがいまになって出てきた。ディミトリはアンディが殺された後、姿を消した。妹(姉?)にかくまわれているかもしれない。この妹はバレエ教室をやっている。てわけで、このエピではキャメロン演じるサマー・グローのバレエダンスが見れます。彼女は女優の前はバレエをやってたんですよね。白バイ警官のコスプレをやったりバレエを踊ったり大忙しだな。

ところでデレクはずいぶん傷が治ってきたらば、キャメロンに関してピーピー文句をいいだした。「あれを信じちゃいけない。あれをペットみたいに飼いならせると思ったらえらいめにあう」と昂奮気味だが、彼はこのエピのラストでビックリ仰天するわけですが、それはまたあとで。

キャメロンはバレエ教室に潜入。ディミトリの妹にレッスンしてもらったら「あなたは姿勢がよいけど、上半身の動きがロボットみたいだ。表現力が足りない。ダンスは魂がこもってなくちゃ」と教わった。次の日もレッスンにいった。先生のダンスを見た。「教えることばかりやってたら自分がナマってしまうよ」「兄に毎日練習することがだいじだと教わった」「私にも兄がいる」「お兄さんもバレエダンサー?」「いいえ、彼はチェスプレイヤー」「わたしの兄もチェスをやるよ」てかんじに仲良くなった。そこにギャング男が突入してきた。「アニキをどこにかくまってるんだ!」「知らない」なんてしゃべっていたが、キャメロンが男をケトばして助けてやった。「わたしがお兄さんを救ってあげる」といってディミトリの潜伏場所に案内させた。

ディミトリに直接会って、なにがあったかを聞き出した。彼は妹をアメリカに移住させるために多額の借金を背負っていた。チェスの試合の直前、彼はある謎のグループから接触を受けた。彼らはTurkを欲しがっていた。ディミトリはTurkのプロトコルに細工をしてわざと負けさせた。その報酬に2万ドルをもらったが、まだ足りないそうである。キャメロンはTurkを奪ったグループに関する情報を聞き出すとアッサリ彼を見捨てた。「説明してくれてありがとう」といってサッサと退出。ディミトリと妹はギャングに射殺された。

こちらはFBIのエリソン。彼は証拠の左腕をこっそり自宅に持ち帰り、独自捜査を続行中。精神病院に監禁されていた頃のサラのビデオを詳細チェックした。エリソンは興味深くそれを見た。自分が手に入れた左腕はサラの妄想話が事実であると裏づける重要な証拠だと知った。彼はますます興味を持ち、彼女が閉じ込められていた病院にいってみた。当時の医師、シルバーマン博士はサラが脱走した直後にリタイアしたそうである。

シルバーマン博士っていうのは映画『ターミネーター』のすべてのシリーズに出てきてサラをいぢめた憎たらしい博士であり、彼はカイル・リースにも会ったことがある。「ヘッ。ターミネーター?スカイネット?こりゃおもしろい症例だなー」とさんざんコバカにし、サラを精神病院に送り込んだ張本人。映画ではアール・ボーエンが演じていたが、ドラマでは別キャスト。ちょっと残念。味わい深いオッサンだったのですが。ドラマ版ターミネーターのシルバーマン博士はルース・デイヴィソン。彼はこの前やってたNBCの『ナイトライダー』で、K.I.T.T.の開発者であるグレイマン博士を演じていた。まぎらわしいな!

こちらはサラ。エリソンが病院にいってるあいだ、サラは彼の自宅に不法侵入した。大胆である。そこには自分に関する資料がいっぱいあってびっくりした。ビデオを一本盗んだ。さらにそこにあったシルバーマン博士のメモをジョンに渡して「住所を調べろ」と命じた。ジョンはいわれた通りに博士の住所を調べたが、サラが持ち帰ったビデオを黙って見てショックを受けた。それはサラが親権を放棄する書類にサインする映像だった。ジョンは深く傷ついた。

再びエリソン。彼はシルバーマン博士の自宅にやってきた。サラのことを直接聞きたかったから。博士はこころよく応じ、家に招き入れた。「サラ・コナー。よく覚えてますヨ。未来からターミネーターがくるだなんて大した妄想話だ。おまけに彼女はとても魅力的で口が巧かった」なんていいつつ、彼はエリソンを睡眠薬で眠らせた。エリソンが目を覚ましたらイスに縛られてて「おまえは未来からきたターミネーターだろ!羊の皮をかぶったオオカミめ!」と大きな誤解が発生。

シルバーマンはサラが脱走した後、実際にターミネーターの姿を見ちゃったので彼女の話が本当だったと知った。彼はそれでこわくなって引退したんだと思われる。そこへ急にFBIと名乗る男がやってきたもんだから勘違いしちゃったんだな。エリソンの怯えた演技が秀逸である。声が裏返っちゃってるもん。ノーノーといったがシルバーマンは信じない。「最新型のターミネーターはすごいな」とかいってエリソンの足にナイフを刺した。ははははは。

足から流血しイテテと苦しむエリソンを見たシルバーマンは、彼が本物のFBI捜査官であるとやっと納得した。そして彼がターミネーターが存在する証拠を持ってきたと知ったが、まだ拘束を解いてくれない。自分がターミネーターを目撃したときのようすを生々しく語り「この証拠がわるいひとたちの手に渡ったらえらいことになる」といって極度に怯えている。彼はエリソンを抹殺しようと図ったが、直前にサラが救った。

シルバーマンはサラが目の前に現れて仰天した。「ずっと話を信じなくてごめんなさいでした」といったらパンチされた。サラはT-888の左腕を回収。ついでに焼死寸前のエリソンを助けてやった。サラに救われたエリソンはシルバーマンを逮捕し、彼を精神病院に放り込んだ。

ラストシーン。

サラは無事にT-888の左腕を回収して帰宅。キャメロンからTurkを手に入れたグループの存在を聞いた。キャメロンは「ディミトリとその妹は死んだ」と報告したが「わたしは殺してない」とだけ述べた。じっさいには彼女が殺したと同じようなもんだが。

ジョンは落胆してひきこもっている。母が親権を放棄したことにショックを受けているのだ。彼女は「そのテープだけを抹殺したくて盗んだ」と述べ、そのときの辛かった心境を告白した。そのビデオの日付は1997年6月8日。彼女はその日に親権放棄の書類にサインしたが、直後に大後悔した。最後の力をフリ絞って自力脱走を図り、ジョンとT-800に救われたというあの日である。映画『ターミネーター 2』の最初の方で、『審判の日』が近づき絶望したサラが核攻撃の幻視を見て無力感に囚われ、もうだめだーと思ったらカイル・リースのオバケが出てきて「ジョンのためにがんばれ」と励まされるという感動シーンがあった。サラはあのとき自分を助けにきたジョンをえらくキツく叱った。「危険なことをするな!ママは自分のことは自分でやれる!」とえらい剣幕で怒ったのだが、あれは少しいいすぎであったと謝った。ふたりは仲直りした。なんかいいなこの台詞↓

Sarah: I'll always find you.
John: I'll always find you.

サラとジョンはT-888の腕を高熱処分した。サラの声のナレーション↓

There was a time I was a hero to my son. He thought I walked on water. He knows better now. We all have weak moments. Moments where we lose faith. But it's our flaws, our weaknesses that make us human.

Science now performs miracles like the gods of old, creating life from blood cells, or bacteria, or a spark of metal. But they're perfect creatures. And in that way, they couldn't be less human. There are things machines will never do. They cannot possess faith. They cannot commune with god.

They cannot appreciate beauty. They cannot create art. If they ever learn thesethings, they won't have to destroy us. They'll be us.

サラのナレーションの最後のぶぶん「機械は美を理解しない。機械は芸術を創造できない。もし彼らがそれをやれるんなら、わたしたちを殺そうとするはずがない。もしそうなら、彼らとわたしたちは同じである」という言葉にカブせて、キャメロンがひとりでバレエダンス。それを驚愕の目で見守るデレク。このピアノのメロディは私たちも聞き覚えがある。デレクが地下室で聞いたあのメロディ。

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