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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 1-04 :: Heavy Metal :: ネタバレ

transターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: Sarah Connor Chronicles。シーズン1の4話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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サラたちはクロマーティを待ち伏せ攻撃

クロマーティが2007年の時代に来ていることにキャメロンが感づいた。「これが証拠である」と彼女はビデオを見せた。それはサラたちがハダカで道路の真ん中に出てきちゃったときの映像である。ヤジウマに撮影され、後にテレビニュースで流れたヤツ。キャメロンはそれのマスターテープを手に入れてきて、独自に解析を行ったそうである。確かにクロマーティの頭部が映っていた。

さらにキャメロンはコルテンという鉱物の話をした。コルテンっていうのは天然鉱物のひとつで、コンピュータの電子部品の製造に使われる。それはキャメロンやクロマーティの身体の重要な構成成分である。それが今日ロサンジェルスの港のコンテナにあるということまで彼女は調べてきた。「クロマーティは傷ついただろうから、自分の身体を修復するためにコルテンを欲しがっている。この積荷を襲うに違いない」のだそうだ。

話を聞いたサラは「逃げなくちゃ」といった。彼女にとって生き残ることがいちばん大切だから。ジョンは反対した。「クロマーティが傷ついているなら反撃のチャンスである。港に現れるとわかっているなら攻撃してやろう」と提案した。サラは考えた末にオッケーした。キリリと勝負顔になり「ショットガンを持ちなさい。あと、バスルームにC4あるから持ってきて」と息子に命じた。いいなーこんなママ。かっこいいよサラ・コナー!

港で待ち伏せ。クロマーティは顔が変わってるはずなので、彼が彼だとわかるのはキャメロンだけである。サラが怪しい男を見つけた。撃ってきたのでキャメロンがブン投げた。相手は気絶した。サラが「これは人間?」と聞いたら、キャメロンは「あまり強くない人間」と答えた。ただの護衛だったみたい。

その後も見張っていたら、怪しい男たちが現れた。彼らはコルテンを盗もうとしている。コルテンを乗せたトラックを尾行。どこかの倉庫に到着した。こっそりようすを見張るシーンの3人のこの会話がファニーでした↓

John: That's coltan. If that's what you're made of, no wonder you're so dense.
Cameron: Not density. Heat resistance. Two 600 models had a titanium alloy endoskeleton. But it was vulnerable to heat. Coltan alloys have a much higher melting point.
Sarah: You know what I love about you guys? Even when you've evolved into the ultimate indestructible killing machine, you're not above self-examination and improvement.
Cameron: Thank you.
Sarah: Please shut up.

コルテンを見たジョンがキャメロンにいった。「君はあんなものでできているのか。だからそんなにdenseなのだね」といった。denseって日本語に訳しにくいが、この場合は『鈍感、気が利かない、空気読めない、ニブい、バーカ』みたいな意味である。そしたらキャメロンはdenseを『密度が高い』と勘違いした。これこそdenseである。「『密度』じゃなくて、耐性の問題だ。コルテンで合金をつくると熱に対する耐性が飛躍的に上がるのである」と答えた。横で聞いてたサラが2発目。「あんたらは完璧に強くてだれにも負けないのに、それでもまだ向上心を持ってるなんてえらいね」といってみた。キャメロンは「ありがとう」ときまじめに答えた。パーフェクトにdenseである。サラとジョンはいひひと笑った。

こういうのって英語が得意じゃない日本人が、アメリカ人の悪友にいぢられるときのパターンである。私もよくやられるな。ギャハハと笑ってる場合じゃない。余談ですが、映画の『ターミネーター2』では、エドワード・ファーロング演じるジョンはシュワルツネッガーのターミネーターを "dork" といっていた。dorkだのdenseだの、守ってる相手にボロクソいわれてかわいそうだ。

お話に戻ります。倉庫のようすを見てたら、ひとりの男がフォークリフトで運ばれてきたコルテンを軽々と持ち上げた。「あれか?なんだ、ピンピンしてるじゃないか」とサラがいったら、意外にもキャメロンは「あれは別のやつだ」という。2体いるのか。こりゃやっかい。ターミネーターはなにかの任務を与えられて、プログラムされているはずである。いったいコイツの目的はなんだろう。

その頃、クロマーティはぜんぜん別の場所に居て、美容外科医を襲っていた。外科手術を自分にするように強制し、済んだ後は医者を殺した。クロマーティは患者のひとりとそっくりの顔になった。

てわけで、サラたちがコルテンを追ってたどり着いた相手は、クロマーティとはまったく別のミッションをやってるみたいである。相手が違うと知ったサラは「危険だからこのまま去るべきだ」と述べたが、ジョンは「敵は大量のコルテンをゲットした。これをほっといたら、ヤツラが量産されてしまうではないか」と反論する。サラとキャメロンは「危険すぎる」と衝突。

ジョンは単独で倉庫に潜入した。トラックの荷台に自分のケータイを隠して出てこようと思ったら、そこに兵士がきた。奥に隠れたらそのまま兵士1名とジョンを荷台に載せたままトラックは動きだした。見つかったら即殺されるであろう。後悔してももう遅い。

トラックはどんどん進んで目的地に向かっている。途中、ジョンは相手のスキを突き兵士をやっつけた。この相手は人間である。倉庫の男たちの会話で「おれたちの給料どうなってるんだ」とかしゃべってたので、ターミネーターはこの男たちを雇ったようである。

やがて目的地に到着。そこはdepot 37という軍の施設で、冷戦時代に使われていた核シェルターだった。ジョンは見つからずにこっそり荷台から降りることができた。隠れてようすを見てたら、ターミネーターはカーターと呼ばれていたんだが、そのカーターは自分が雇った男たちを「ごくろうさん」といって射殺した。そして、シェルターのブラストドアを閉じ、ドアの前に立った。そして動きは止まった。一点を見つめて静止している。立ったままで寝てるみたい。

これが彼のミッションだったんだな。別のシーンでキャメロンがサラに語った台詞によれば、このシェルターでキャメロンたちは製造されたそうである。2011年に核爆発が起こるわけだが、それ以降、スカイネットにとってコルテンは貴重品である。だからいまからコルテンを集めてこっそり核シェルターに隠しておこうというスカイネットの作戦だったみたいである。

ジョンはシェルターの中で身動きできないが、サラとキャメロンも扉の前にきていた。倉庫にいた男を捕まえて尋問し、この場所を聞き出したのである。シェルターの中にいるジョンは施設内の電話からサラに連絡。サラは息子が生きてると知って安堵した。ジョンが「敵はぢーと突っ立ったままで、眠ったように動かない」といったら、キャメロンには理由がわかった。ミッションを終えたカーターはいまスタンバイモードであり、再び起動するのはドアが開いたときだという。そのリブートに要する時間は15秒。つまりドアが開いてから15秒間は彼は動けないってことなのだ。

ジョンはピタリと静止するカーターの首からドアのキーをソローリと抜かなければならなかった。眠るライオンの首からキーを抜きとるようなものだな。ドアが開いた!サラは15秒のあいだに逃げればよいと考えていたが、ジョンは手ぶらで逃げるのはいやだったので、コルテン入りトラックを強奪しようとしたんだが、彼は運転に馴れてないからクラッチがうまく入らなくて少しモタついた。15秒後にカーター起動。キャメロンと格闘アクション。

結局のところ、カーターを殺すことはできなかったが、彼を核シェルターの中に閉じ込め、コルテンを強奪してやった。キャメロンがシェルターのキーを持ってきたから、カーターは中から扉を開けることはできない。奪ったコルテンはトラックごと海に沈めたが、キャメロンはちょびっとだけくすねた。自分用ってことかな。彼女もこの先傷つくかもしれないから。てわけで勝利である。

クロマーティは別の顔になった

サラたちはクロマーティを追ってるつもりが、偶然にも核シェルターの別ミッションにたどりついたのだったが、クロマーティは別の場所で別のことをやってきた。彼は週末の夜に美容整形外科医を襲い、その患者リストの中から選んだひとりの男になりすますことに成功した。『売れない俳優』という設定のジョージ・ラズロという男である。The 4400でマシュー役をやってたギャレット・ディラハントが演じている。あっちが打ち切りでこっちにきたら『売れない俳優』役というのも切ないな。

整形外科医の監視カメラに退出するラズロが映っていたので、FBIのエリソンは彼を捕まえて、血液検査をしてみた。でもそれは本当のラズロだったので結果はシロ。エリソンは一連の殺人事件、エンリケ、ヤクの売人グループ(じつはレジスタンスたち)、美容整形外科医の事件には関連があると疑っているが、ラズロがシロと認定されたので、エリソンのFBI内における立場は悪くなった。だれも彼を信じない。

※感想

おもしろいですね。サクサク進んでドッカーンとアクションだからこういうのすきー。3人のキャラも楽しいし。ジョンはまだあまり闘い馴れていないというかんじですが、彼は映画『ターミネーター2』において、あの壮絶な闘いを経験してるはずなのにな!ロバート・パトリックが演じた液体金属のT-1000ですよ。

クロマーティはまんまと別の顔を持つことに成功したが、前回のエピでキャメロンが学校の金属探知器にひっかかったことを考えると、空港とかセキュリティの厳しいところに入ったらバレるんじゃないかと思った。

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