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ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: The Sarah Connor Chronicles :: 1-03 :: The Turk :: ネタバレ

transターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ/Terminator: Sarah Connor Chronicles。シーズン1の3話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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ジョンとキャメロンはハイスクールに初登校

前エピでIDをゲットしたので、ジョンは今日からハイスクール。キャメロンもいっしょ。兄弟ってことになってるが、どっちが年上という設定なのだろう。実年齢はキャメロン役のサマー・グローのほうがずっと年上だが、ムード的には妹っぽい。これからキャメロンは普通っぽく振る舞うことを覚えなくてはいけない。ジョンは彼女に「変人に見られないように注意しろ。ぼくのボディガードみたいに歩くな。おまえはおれの妹だぞ」と注意した。

※姉か妹かわかんないが、このエピガイでは妹でいきます。そっちのほうがしっくりくるから。もし間違いだと後からわかったら直すけど。

学校にいったら、子供たちがザワザワ集まってドアに描かれたなにかを見ていた。ラクガキかな。キャメロンは「トロンプ・ルイユの騙し絵みたいだ」と述べたが、その後もあっちこっちで出てきて、その度に生徒たちがなんじゃコレと眺めていた。それは校内スキャンダルを暴露する内容で、だれかが陰湿なイタズラをしてるのだった。

その内容に傷ついた女の子が「わたしは両親に殺される!」とキャメロンの前で泣き叫び、投身自殺をした。ジョンはその場にいて助けにいこうとしたが、キャメロンに制止された。目立つことをするのは危険だから。よって女の子は死亡した。偉大なる指導者になるはずのジョンなのに、ひとを見殺しにしていいのかと本人は深く悩んだ。

サラはアンディと出会う

ジョンたちが学校に行ってるあいだ、サラは単独にてスパイ活動を開始。この時代のどこかのだれかがスカイネットを完成させることがわかっている。それを阻止するために2007年にきたのだ。まずはその人物を特定しなくてはならない。

前回、レジスタンスの隠れ家から大金を奪取したが、他にもいろいろ持ってきた。その中にはスカイネットに関する資料も含まれていた。ハイテク企業の資料やら、科学者たちのリストやらがたくさんあった。てことは、あの隠れ家で殺されたレジスタンスたちの目的は、ジョンを護衛するためではなく、スカイネット開発を阻止するためなんだなと推測される。彼らは殺されちゃったが、残された資料はとても有益な情報だ。

その中にサイバーダイン・システムズ社の従業員に関する資料がごっそりあった。科学者たちの写真もある。まずはこれからいこう。っていうんで、マイルス・ダイソンの未亡人に会いにいった。ダイソンのお墓で彼女と面会。

この未亡人にしてみれば、8年間失踪していたサラが突然現れ、それだけでも驚きなのに、サラは年を取ってないという衝撃的な出来事だが、彼女はさほど驚くようすでもなく「あぁ、あんたか。生きてたんだね」といった。彼女はターミネーターを目の前で見たことがあるし、壮絶ショッキングな経験をしたゆえに、これくらいじゃ驚かない体質になったみたい。彼女はサラが持ってきた写真の中からひとりに見覚えがあると教えてくれた。

彼女が指差したのはアンドリュー・グード。アンディはサイバーダイン社のインターンだった。マイルスといっしょに一夏を過ごした。マイルスは彼をとてもかわいがっていたという。アンディが死んだマイルスの研究を引き継いだのかもしれない。サラは彼を殺さなくちゃいけないんだろうか。未亡人は「もし彼が死ぬのなら、ムダ死にさせないでくれ」と頼んだ。サラは「ひとの死に、ムダ死になんていうものはない」と答えた。

アンディはいまごろサイエンス界のヤングスターになってんのかと思ったら、意外にもケータイ電話ショップの店員だった。サラは彼と接触。ケータイを3つ買い、デートの約束をした。

その夜、アンディの家でディナー。初デートが相手の家というのは唐突だが、ドラマ的に彼の家の中を見せる必要があるのである。このドラマの脚本はサクサク進むかんじでいいな。

アンディが語ったところによれば、父親が急死したんで大学をやめなくちゃいけなかったと明かされた。だからケータイ屋で働いているのである。でも彼はサイエンスをあきらめたわけではなく、自宅で自分の好きな研究をやっていた。部屋の壁には、Kramnik vs. Deep Fritz(人間対コンピュータの有名なチェスマッチ)のポスターが貼ってあった。「これは本物だよ!プレミアもんだよ!」とうれしそうに自慢するgeekぶり。

さらに部屋の奥には、彼が独自に開発中のシステムが置いてあった。ラックにいろんな機械があって、ケーブルがうじゃうじゃ刺さってるが、サラはそれを見てもサッパリわからないが、チェスの話と合わせて想像するに、AI(人工知能)の開発をやってるんだと思われる。あー、やっぱり彼がスカイネットをつくっちゃうんだな。アンディくんは知的で好奇心旺盛、かんじのいいgeekである。サラは彼を殺しちゃうんだろうか。

もっと話を聞きたかったが、邪魔が入った。サラは庭に不審者を発見した。不審者はスグに逃げたが、その腕にはレジスタンスの証であるバーコードのタトゥがあったことを私たちだけが見た。サラはそこまで知らない。不審人物がウロウロしてると知ったアンディが警察に電話しちゃったのでサラは退散。今日のスパイ活動はここまで。

その後も彼と接触して真意をさりげなく聞きだした。彼は自分がつくったシステム、Turkのことを熱っぽく語りだして、プログラムを書いただけじゃなくてハードも自分で工夫してこしらえたんだという。「X-BOXやプレステの部品はすごいのだ」なんていうこともしゃべっていた(かつて北朝鮮が軍事目的にプレステを大量購入したなんていう噂がありましたね)。

アンディのオタク話はえんえんと続くのであり、やっぱり彼は「考えるコンピュータがあったらすごいよネ」なんていいだしたので、サラは重いきもちで銃を持つ。殺しちゃうのかと思ったら、ドタンバで彼女は気を変えたようであり、彼の自宅を燃やすだけにした。アンディは自分の研究がぜんぶパーになって泣きわめいた。

ところでサラはアンディの家を燃やす前に病院に行った。ガンの検査をしたのでその結果を教わりにいったのだ。そしたら意外にも「健康そのものである」といわれた。医師はサラがすごく自分の健康を心配してることに気づき、この医者はもちろんサラの素性などは知らないが「あなたはお子さんのために自分の健康を心配しているね?」とズバリな指摘をし、なかなか鋭いことをいった↓

Don't drive yourself crazy chasing the future. We can't predict... You know? We can only try and prevent.

未来のことを心配しすぎてはいけない。なにが起こるかなんてわからない。私たちにできるのはせいぜいジタバタするだけ。

医師は単にサラのことを心配性の母親だと思って「リラックスしなさいよ」くらいのアドバイスをしたみたいだったが、サラとジョンの運命と考え合わせるとこの台詞はズシンとくる。サラがアンディ殺害をドタンバでヤメたのはこの医師の台詞のせいかもしれない。あるいは、自殺少女を助けられなくて苦悩するジョンを見たからかもしれない。

アンディは今後もお話に絡んできそうなかんじである。彼の母親は夫の死後、再婚したそうだが、その相手は銀行の警備員だといってたので「あ!」と思ったひとも多いだろう。チャーリィも警備員の服を着てましたよね。そっちとつながるのかな。と思ったんだけど、チャーリィは警備員じゃなかったです。失礼失礼。

FBIのエリソンはアレコレ捜査中

こちらはFBIのエリソン。彼はエンリケを撃った銃と、まとめて殺されたレジスタンスたちが撃たれた銃が同一であると知ったんで、レジスタンスの隠れ家にきてみた。そこで出会った女刑事に話してみたが「コイツらはチンケなヤクの売人である。FBIが興味を持つようなテロ事件とは関係ないだろ」と興味ナサゲである。エリソンはそこにあった金庫に注目した。だれかがココからなにかを盗んでいったと彼は知った。このときの女刑事はThe Shieldの女性制服警官のキャサリン・デントである。

私たちはエンリケを撃ったのはキャメロンだと知っているが、レジスタンスたちを撃ったのはだれだか知らない。サラたちがここにきたときには既に死んでいたから。この時代のターミネーターかなと思うが、もしかしたら違うかもしれない。キャメロンはレジスタンスたちが所有していた武器を奪い、それを使ってエンリケを殺害したと思われる。てことは、レジスタンスは仲間割れしたのかな。あるいはだれかが彼らの武器を奪って撃ったか。わかりませんが。

エリソンはその後、エンリケの甥でサラがニセIDを買った相手であるカルロスのところにいった。エンリケが殺された日、カルロスと3度も通話してたそうである。カルロスは「レイカーズ(NBA)の話をしてた。叔父を殺してない」と答えた。

女刑事が殺されたヤクの売人(じつはレジスタンスたち)のひとりの指紋照合の結果を持ってきた。それはオハイオに住む4歳の少年の指紋だったというからびっくりした。オハイオ少年の資料をもらった。エリソンは別の事件の現場で変な血液があったという事例を思いだした。それは人間の血液なんだけど、赤血球が存在しなかったという。ソレを思いだしたエリソンは女刑事に「現場で採取された血液を詳しく調べろ」と指示した。

クロマティはメカメカ全身を科学者の前にさらした

こちらはクロマティ。彼はサラたちのタイムトラベルに割り込んで強引に2007年の時代までくっついてきたが、そのときの衝撃でバラバラになった。自分で部品を回収して五体満足になったが、外側を覆う皮膚は完全に失われた。いかにもグロテスクなロボットになっちゃったので、顔をマスクとゴーグルで覆っている。身につけてるのはホームレスから奪った汚いコート。その風体はかなり怪しい。病原菌キャリアのサイコパスホームレスってかんじだ。彼はどっかの病院に侵入して、相当量の血液を強奪した。

クロマティは奪った血液を持ってどっかの高名な科学者を捕まえた。彼にむずかしい数式を見せ「この通りにつくれ」と命じた。こんな数式を見ても私たちはワケワカメだが、科学者は「こりゃスゲー」と仰天し、クロマティをラボに連れていき、彼に人工皮膚を授けた。

ラボのシーンでは昂奮した科学者が「ニューロナントカがどーのこーの」と専門用語をズラズラ並べて喋りまくってたが、私はそんなのぜんぜんわかんないが、ここだけわかった↓

Mind-Blowing

『脳がブッとぶ大発明』なんだそうである。未来のテクノロジーだからきっとすごいんだな。クロマティがコートを脱いだら全身メカのターミネーターが出現。T-800みたいなヤツ。彼が血液の中から蘇るシーンはホラー映画みたいである。科学者は用が済んだら殺されて目玉を取られた。FBIのエリソンがラボにきたときには、死体があってそこらじゅうが血塗れだった。

※MEMO

このエピでは、著名な歴史上の科学者の名前がたくさん出てきた。すべて聡明な天才たちだが、彼らが出現したせいで原爆その他の大量殺戮兵器が発明されたという歴史がある。アンディを殺すべきかと葛藤するサラの内面を描く小道具としてこれらの有名人たちが脚本の中に登場した。以下にまとめてみた。

このエピのタイトル "Turk" はトルコ人という意味でそれだけだとワケワカメだが、アンディが自分の発明品に名づけたニックネームなのだった。なんでソレが "Turk" かっていうとこの下の『ヴォルフガング・フォン・ケンペレン』のトコを見るとわかります。リンク先にTurkの写真もあります。

ロバート・オッペンハイマー / J. Robert Oppenheimer

ロスアラモス国立研究所の所長としてマンハッタン計画を主導し、原子爆弾開発プロジェクトの指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られる。... 詳しくはこちら

ヴェルナー・ハイゼンベルク / Werner Karl Heisenberg

ドイツの物理学者。ノーベル物理学賞。 ... 詳しくはこちら

エンリコ・フェルミ / Enrico Fermi

イタリアで生まれ,米国に移住した核物理学者。ノーベル物理学賞。実験家と理論家との2つの顔を持ち、双方において世界最高レベルの業績を残した、史上稀に見る物理学者であった。... 詳しくはこちら

ヴォルフガング・フォン・ケンペレン / Wolfgang von Kempelen

ハンガリーの著述家ならびに発明家。ケンペレンが有名になったのは『トルコ人』(en:The Turk)というチェスを指すオートマタ(自動人形)だったが、後にこれは悪戯とわかった。... 詳しくはこちら

モー・バーグ / Moe Berg

アメリカの野球選手。また、短期間米国のスパイであったことでも知られる。ニューヨーク出身。... 詳しくはこちら

ディープ・フリッツ / Deep Fritz

世界最強とされるチェス・ソフトの名称。... 詳しくはこちら

※上のリンク先によれば、アンディの部屋にあったポスターのDeep Fritzと、チェス世界チャンピオンであるウラジミール・クラムニク (Vladimir Kramnik) との対戦は引き分けだったそうです。

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