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プリズンブレイク/Prison Break :: 3-12 :: Hell or High Water :: ネタバレ

transプリズンブレイク/Prison Break。シーズン3の12話。ネタバレ!
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!

SONAの電源はダウン。真っ暗闇。30秒しかない!早くしろ!リチェロ、T-Bag、ベリックの3名が大急ぎで暗闇に飛びだした。が、これに続くはずのマイケルの動きが止まった。彼は動かずに時計を見てるのだ。「おれを信じろ」と彼がいう。なんかあるみたい。後ろの連中がパニクってるあいだに緊急の非常用電源が戻ってしまった。サーチライトが点灯。「コラー!とまれ!」と怒鳴り声。ウジャーと兵士がわいてきた。逃げ場を失った3名はたちまち現行犯逮捕。リチェロは絶望ムードで走り、彼は肩を撃たれた。ベリックが「ス、スコフィールドは!??」とわめき、T-Bagが「黙っとけ。ヤツがうまいこといいわけするわ!」とクギを刺す。関係者一同が大絶望したところでマイケルのお言葉。

「予定通りである」

へ?そなの!?

オープニングテーマ曲〜♪

3名は拘束されたが、穴の入り口は見つかっていない。前回マホーンがハチミツでつくったフタが功を奏している。マイケルたちは真下にいて、ひっそり息を潜めている。その真上では兵士たちが大騒ぎ。

リンク。森にいて、スクレにコール。次のプランがあるようだが、スクレが電話に出ないので大焦り。スクレは片手を手錠でロッカーにつながれてしまったので、ドサクサまぎれに逃げることもできなくなった。ケータイがバイブしたんで出ようとしたら、兵士に取り上げられた。ボイスメッセージを聞いたリンクは大慌てであり「オイ!おまえがいないとおれらは死んじゃうよ。電話しろ!」と伝言を残した。リンクは大焦りだが、そもそもの話、マイケルが穴から出ないと脱獄計画はパーである。どうするんでしょうか。

ケータイをとりあげられたスクレは兵士に聞いた。「この騒ぎはなに?」「脱獄だ。でもみんな捕まった。ひとりは撃たれたな」と聞いた。スクレ定番の泣き顔演技が見れます。

森で待つリンクのケータイが鳴った。「スクレか?」と大声を出したが、相手はアルフォンソナントカっていうおじさんで、これはマグレディのパパである。彼はリンクに指示された場所にきて「どうすりゃいいの?」と聞いた。リンクは「その近くにクルマがあって、キーはタイヤに隠してある。それに乗って312に行け」「オーケイ」ということだが、312は前回ソフィアにも言っていた集合地点を表す数字だと思われるが、後でその意味は明かされます。てか、マイケルたちはまだ穴の中にいるんだけど!

SONAの中庭。兵士がベリックたちを尋問。「どこから出てきた?」という質問に彼らはダンマリしていたが、脅されたベリックがたまらず吐いた。「リチェロの部屋の地下のトンネルだ」としゃべっちゃったので、そこに案内させられる。兵士たちがリチェロの部屋からマイケルたちが隠れる場所に近づいてきたが、坑道に入る入り口ドアはダイアル錠がついている。これの番号を知るのはリチェロだけだが、兵士たちはベリックとT-Bagしか連れてこなかった。銃でバンバン。鍵は壊れた。さらに奥へと進む。ヤバい!

マイケルはソロリと外に這いでた。そこは大騒ぎのありさまで兵士たちが走り回っているが、だれもそこに穴があるなんて知らない。穴を出たらトラックがあったんで、その下に隠れた。続いて、ウィスラー、マホーン、マグレディもソローリと出てきた。いちばん最後のマグレディが出たときはギリギリだった。すぐにそこまで兵士が迫っていた。

T-Bagはここでやっとハメられたと気づいた。彼はマイケルがうまいこと言いわけしてくれるのを望んでいたが、穴の奥にだれもいないと知り、くそォと悔しがった。兵士たちはベリックを尋問し、スコフィールドを含む4人がそこにいたはずだと知った。いったいどこに消えたかと不思議がる。ヤードではすべての囚人が集められ、点呼が行われたが、彼らはいない。いったいどこだ!とドタバタ探しまわって、フェンスの穴が発見された頃には4人は塀の外だった。ドサクサまぎれにフェンスまで走って逃げていっちゃった。脱獄成功。

マイケルたちは森を走る。警戒態勢が敷かれてそこらじゅうに兵士がウヨウヨ。途中でウィスラーが転んで足首を捻挫した。かなり痛そうだが、むりやり立たせて走る走る。マホーンがやけに親切なのが不思議だが、ウィスラーを連れていかないとマイケルの逃走計画がパーになるから彼も必死なのだろう。また、バスジャックしたリンクのことも警察に調べられていた。背が高くてガタイのいいアメリカ人、という彼の特長はかなり目立つので乗客たちはよく覚えていた。

男たちはビーチに達した。リンクと合流。リンクは弟の顔を見てうれしそうである。「準備できてるよ」といったら、横にいたマグレディが「準備ってナニ?」と聞いた。リンクはこの新顔を見て怒るふうでもなく「いつもノラネコを拾ってくるヤツだな」といった。兄弟のヒストリーを感じるひとことである。なんかいいですよね。

ここでウィスラーがグズグズいいだした。「ぼくをこのままカンパニーに渡したらみんな殺されるだろう。ぼくはソフィアを銃撃戦の危険にさらしたくない。だからいまここでぼくを逃がせ。ぼくは自分でカンパニーに連絡し、LJくんの安全を見届けてから自分でそっちにいく」なんて勝手なことをいうが、とうぜん却下である。

さて、気になるクーラーボックスの中身が明かされます。3-05 :: Interferenceで、リンクがビーチでソフィアといっしょに埋めたアレである。中から出てきたのは4本のボンベなのであった。あれ、なんと呼ぶのか知らないが、マウスピースと小型ボンベが一体化した簡易型の潜水器具である。スプレー缶くらいの大きさ。5人いるのに4本しかないが、リンクとマイケルが1本を使うという。ソレでやるしかない。

リンクに着信。グレチェンだった。彼女にウィスラーの声を聞かせてやった。20分後にパナマシティで人質交換の予定だそうである。

リンクが防水用のビニル袋を出した。濡れて困るもんはここに入れとけばいい。ここでウィスラーのBIGなポカミスが発覚した。なんと彼は鳥の図鑑を落としてきちゃったのだ。SONAでトラックの下に隠れたとき、ポケットから落ちたのに気づかなかった。バカである。すべてはアレのためだったというのに。諦めるしかない。アレがなくて取引はどうするんでしょうか。

マホーンがリンクにお願いをした。「すまぬがこれもビニル袋に入れてください」と彼が出したのは息子の写真である。リンクは「バカめ」と相手にしなかった。マホーンの悲しげな顔が演技うまい!

さていくかと思ったら、マグレディがグズりだした。「ぼく、泳げない」だそうである。なんだこのバカってかんじだがマイケルが助けた。「ぼくに捕まっていればよい。ふたりでボンベを使っていこう」という優しいお言葉。5人は海に入った。

兵士たちがビーチに着いたときにはそこの無人。いったいどこに消えたかと彼らは不思議がる。双眼鏡で海を眺めてもボートなんかない。5人は潜水中。

SONA。囚人たちはヤードに集められ、捕まった3名はギューギュー責められる。リチェロは肩を撃たれて動けず。かなり出血がひどいが、治療なんかしてもらえない。まずはベリックがバンバン殴られた。「スコフィールドはどこだ!」と責められても彼はなんにも知らない。

付近一帯は厳重態勢で、道路は検問だらけ。SONAのボスは「ぜったい今日中に捕まえろ」と檄を飛ばし、ガシガシと増員投入。スクレはあれからずっと手錠で拘束されているが、兵士たちは大忙しなので、彼は完全放置プレイである。スクレは泣き顔でお願いしてみた。「あとで必ず法廷に出廷しますから、今日は帰らせてくださいヨ」と頼んでみたが「ぢっとしておれ」といわれるのみ。先のリンクの口ぶりから想像するに、スクレにはかなり重要な任務があるはずなのだが、これではどうしようもない。

マイケルたち。沖のブイに泳ぎ着いた。何キロ泳いできたのか知らないが、相当の沖まで達したと思われる。回りは見渡す限りカリブの海。5人はヘトヘト。ここでスクレの任務が明かされた。彼はボートでこの場所にきて5人をピックアップすることになっていたのだ。だが彼はこない。こりゃ困った!死んじゃうヨ。長時間泳いできた彼らにはただブイに捕まっているだけでも大仕事である。疲れ果てて沈んでいきそうになる。スクレは動けない。

マグレディのパパがドライブしてリンクにいわれた待ち合わせ地点にきた。ここで312の意味が明かされる。波止場の停泊ポートの番号なのであった。マグレディパパは言われた通りここにきて、312に停泊しているボートを見つけた。だがだれもいない。管理者に聞いてみた。「だれかがソレを予約したけどずっとそこにあったヨ」と聞いて、こりゃおかしいと気づいた。

警察犬がビーチに埋められたクーラーボックスを発見。その中から出てきたのは脱獄犯のものと思われる靴であった。見つけた兵士はすぐにSONAボスに無線連絡。「沿岸の海上を捜索しなくちゃ」と聞いたボスは怒ってそこらへんのもんをケトばした。

SONA。スクレのところに兵士がきた。書類を手に「おまえはロクな男じゃないな!」といわれた。スクレは泣き顔で「家に帰してくださいヨ」というのだが、このシーンを見て、私は前回のエピガイの間違いに気づいた。すません。後で直します。こういうことでした↓

スクレが拘束されたのは「彼のニセIDがバレちゃったせい」と書いたが、これは間違い。「ニセIDがバレた」んではなく「スクレが名乗ったホルヘナントカは犯罪者だった」という意味だったのでした。スクレがどこから偽造IDを入手したか私は覚えていないが、それは実在するだれかのものだった。運が悪いことにその男は犯罪者で、逮捕状が出ていた。それが露見したので兵士はスクレを『同情に値しないダメ人間』と認定した。「家族がぼくを待ってます」という言葉は笑われてしまった。

フォックスリバーの脱獄犯とバレるのと、ホルヘナントカの犯罪歴がバレるのとスクレにとってどっちがマシかと考えると微妙な問題だが、どっちにしても彼はここから動けないのである。

こちらはグレチェン。リンクからなんの連絡もないので怒っている。隣の部下が「息子欲しさに連絡してくるでしょう」といったら「もうそんなこといってられない」とこわい顔。今日の彼女はルージュがいつもに増してまっかっかであり、テロリスト女の勝負メイクってかんじである。おっかない女ヴァンパイアっていう風にも見える。後部シートに拘束されたLJとソフィアは心配顔。待ちくたびれたグレチェンはバンを降り、別のクルマでひとりでどっかに出かけた。

マイケルたち。カリブの海で立ち往生する男たちにボートが近づいてきた。やっとスクレがきたのかと期待が高まる。「沿岸警備隊かも」とマグレディがいう。それに乗ってやってきたのはマグレディのパパなのであった。マイケルたちは救助され、マグレディは大感動で喜んだ。

ここで初めてウィスラーはマイケルに丁重な礼を述べた。「あなたがぼくにしてくれたことを大いに感謝します」といったら、マイケルは「ユー・アー・ウェルカム」と力強く答えた。ふぅ。救出された遭難者みたいである。

マグレディのパパはリンクがいったこと「ぼくらは南西の方角からボートでくるよ」という言葉を信じ、その方角を捜索してみたという。そんな簡単に見つかるもん?まぁいいか。スクレになにがあったのか、マイケルもリンクも心配だがとにかく助かった!船上で安堵する男たちの映像に叙情的な音楽が流れます。

SONAの中庭。兵士たちはベリックからなにも得られないので、こんどはT-Bagを責めることにした。T-Bagは兵士に突き飛ばされて地面に倒れたとき、トラックの下にウィスラーが落とした鳥の図鑑を発見。こっそりポケットに回収した。

マイケルたち。波止場に着いた。服を着替える。ここでマグレディとはお別れである。彼はマイケルと固く握手をして、パパと去っていった。マイケルの最後の言葉↓

Go be with your family, Luis.

マグレディは本当の名前はルイスっていうのか。近くに相手の親がいるとニックネームで呼びにくいというのありますよね。彼はかわいい弟みたいだったな。

マイケルたちはクルマで移動開始。そこにグレチェンから着信。彼女は自分で運転してどこかをドライブ中。「いまどこにいるんだ」と怒った声を聞いたリンクはなだめるような口調で答えた。「ちょっといろいろあったが、いまはダウンタウンだヨ」といったら、グレチェンは「それはちがうな」とこわい声。振り向くと尾行車が1台。いつのまにかグレチェンの部下に尾行されていた!さらに前から1台。カーチェイスに突入。

なぜ彼らに居場所がバレたのかが不思議である。「カンパニーはマグレディのパパを捕まえてこのクルマに無線機をつけたんじゃないか?」「あるいはだれかに発信機がついてる?」「それなら海に浮かんでたときに彼らは見つけられたはずだ!」「海水が信号をブロックしたのだろう」「海水?」「アレだ!」と気づいたときにはもう遅い。グレチェンがウィスラーに渡したあのストップウォッチだったのでした。あれに発信機がつけられていたという点をウィスラーも知らなかった(と本人はいった)。

運転するのはリンクだが、彼は「ヨッシャ、rigを使うぞ」というんだが、rigってなによと私らは思うんだが、その先のシーンでその真意が明かされた。リンクは敵に追われつつ、ある方角を目指した。そこは森の中。マホーンは「この先行き止まりじゃ?」と心配した。途中でクルマを捨てて走って移動。4人はその先にあった小屋にたてこもった。

この小屋は3-08 :: Bang & Burnでリンクがスクレといっしょに借りたちっぽけな小屋である。武器でも隠してあるんだろうか。でもそこには武器なんかなく、彼らはそこにたてこもっただけである。やがて敵が追いついた。バンバン撃ってくる。マイケルたちも応戦。ここでどうするんでしょう。この小屋を借りたとき、リンクとスクレは銃声をラジカセに録音していました。

SONA。スクレがいる部屋の隣にT-Bagが連行されてきた。厳しく尋問されるが、彼はなにも知らないので殴られるのみ。そこにSONAのボスがきた。彼はかなりイラだっており、そこにスクレがいるのを見てますます怒りだした。「殺人犯でもないなら、すぐに追い払え」と大声を出した。こんなチンケなやつはどうでもいいと思ったようである。ラッキ〜。よってスクレは放免。のはずだったのに、この先でトンでもないことが!

こちらはマイケルたち。小屋にたてこもって銃撃戦をやってところに遅れてグレチェンが到着。彼女はさすがである。スグにトリックを見抜いた。小屋からバンバン撃ってくるが、彼女は部下が止めるのを聞かずにスタスタ正面から歩いていった。小屋の中は無人で、ラジカセがあるのみ。銃声は録音されたものだったのである。小屋の裏には道があった。

マイケルたち。追っ手を振り切り、別のクルマで悠々ドライブ中。ウィスラーがまた同じ話をしだしたので兄弟はうんざりする。「ぼくをこのまま渡したらLJとソフィアは殺される。ぜったいだめ。大間違い」と彼は執拗にいうのだが、マイケルもリンクも「おまえを渡して取引する。そんだけ!」と相手にしない。

そのセンで決めてるんだったら、さっきカーチェイスして逃げなくてもよかったんじゃと私は思うのですが。あそこで捕まったらウィスラーだけ取られておしまいってことになっちゃうからか。

SONA。T-Bagの尋問部屋に兵士が来た。「パンツを脱げ」と命じられた。T-Bagは「毎日こんなパーティをやってるんだったら脱獄しようなんて思わなかったな」なんておちょくったら棒でおなかを殴られた。痛そうです。

隣の部屋ではスクレが帰るところ。彼は所持品を返してもらっている。ケータイとか財布とか。その中にあるはずのボートの引換証がないので彼は焦った。もうボートは要らないんだが、スクレはそんなこと知らないから大焦りである。「アレがないとマズいよ!探してください」と粘った。彼はサッサと出ていけばいいのに、そこでグズグズしてたもんだから、ヤバい展開になっちゃう。

T-Bagはパンツを脱がされ、立たされた。そこに兵士が箱を持って入室。箱の中から電気ビリビリの拷問道具が出てきた。うは。おちんちんに電気ビリビリするんだな。ヤレヤレ。サディスト兵士は「早く悲鳴を聞きたいなー」なんていう。T-Bagはさすがにこれはかんべんしてくださいよとノーノーノーとわめくが許してもらえません。そこでT-Bagは初めて隣の部屋にスクレがいると気づいたのであった。

「ああああああ!アイツだ!アイツに聞いてみて!アイツはぜったい知ってるから!」と訴えた。兵士は帰ろうとしていたスクレを制止。「そんなに急ぐな、アミーゴ」。アチャーーーーーー。その後、スクレは拘束され、その身元が完全にバレた。フォックスリバー脱獄犯のフェルナンド・スクレ。あーあー。

マイケルたちは目的地に着いた。そこは無人の大きな倉庫みたいな場所である。リンクによればここが人質交換地点であるという。逃走経路を計算して、リンクはここを選んだらしい。リンクはこの場所を事前に調べておいたが、直前までグレチェンには知らせてなかったみたいである。ドタンバで「こっちに来い」と呼びだす予定だったんだな。スクレのボートが来なかったので予定よりも遅れたが、この先は筋書き通り。のはず。

グレチェンから着信。「よくもやってくれたわね!あなた、頭いいじゃない!」とピーピー怒っている。リンクは満足げであり「ビッチはアレにダマされたの?」と聞いてみた。グレチェンは息子をタネに脅した。リンクは「こっちにもウィスラーがいるぞ」といってやった。そしていま自分たちがいる場所を教え「20分以内に息子を連れてこい」といった。グレチェンは「連れてったらどうなるんだ?」と言おうとしたんだが、最後までいわないところでリンクは電話を切ってやった。グレチェンはキーッとした。

こちらはマグレディ。パパの運転でドライブ中。したらばその先に検問が!どうするんでしょう。

マイケルたち。建物内で待機中。ところでマホーンは取引とは関係ないのに、彼はここまでいっしょについてきた。他に行き場もなかったから仕方なくついてきたのだろうか。マホーンは脱獄以来、妙にウィスラーに親切である。いまもなにか棒みたいなもんを渡して「これを使うといいよ」とかいっている。ウィスラーが足を捻挫したので、棒で足を固定しろという意味だろうか。とにかく彼は人が変わったように親切である。海でブイにブラさがっていたときもウィスラーを助けていた。人間、希望が見えると性格がよくなるということなんだろうか。

少し離れた場所でマイケルとリンクが話している。「リンク、ありがとう」「LJを助けたかっただけだ」「もうすぐ終わる」「だな」という短くて平凡な会話だが、重みがあるというかなんというか。

そこにマホーンがきて兄弟に声をかけた。「そろそろおれは去ろうと思う」と彼は述べた。その顔は感謝と懺悔と悲しみと羞恥が混ざったような、なんともいえない複雑顔である。被告人みたいな顔。ウィリアム・フィクナーはこういう演技がうまいな。

怒ったのはリンクであった。「タダで帰れると思ってるのか」と銃をだした。「おまえがおれたちにやったこと。おれたちの父にやったことからすれば当然である。ビーチでおまえを殺さなかったのは逃走の妨げになるからだ。おまえは父を背中から撃った。正面から銃弾を与えてやるからこっちを向け」といわれたマホーンは観念して振り返った。そしてこう述べた。「自分の家族と君の家族のどちらかを選ぶしかなかった」と答えた。マイケルは静かに兄をなだめたが、怒れるリンクアニキは止まらない〜。

という緊迫場面において、ウィスラーがスタコラ逃げだした!彼は足を捻挫してるはずなのに、窓からぴょんと出ていって、高いところから飛び降りた。必死顔である。彼は外に走り出て、そこにたまたまいた一般人から車両を奪って逃走。あーあー。このドサクサにマホーンも逃げちゃいました。

※感想

考えてみれば「非常電源が戻るまで30秒」ていうのはマイケルがそういっただけで、だれもそれが本当かどうか知らなかったんですよね。疑うのが商売みたいな男たちが「30秒が勝負だ」とドタンバでいわれて「しょうがない!いくぞ!」とコロリと信じちゃったところがこのトリックのキモだったように思います。おもしろい!

でもその後、都合良くあそこにトラックが止まってて隠れ場所があったとか、兵士がウヨウヨしてるところをソローリとニンジャみたいに走って逃げたなんていうのが出来すぎじゃないかと思いました。マグレディなんか、すごく目立つ赤い服着てたんですよ!あそこにトラックがあるって、なんかシカケがありましたけか。私は覚えていないのですが。

拷問されたベリックが「トンネルから逃げた」と吐いちゃったとき、彼は「リチェロの部屋の地下」といってそこに兵士たちを案内したけど、穴の出口の方に案内しちゃったら大失敗だったのではないか。穴はマホーンがつくったフタでふさいだけど、兵士が上を歩いたらきっと気づかれただろうし。かなり幸運によるところが大きいのではないかと。ま、ドラマですから。こんなもんか。

とりあえずクーラーボックスの中身と銃声の録音の意味がわかったのでスッキリしました。

ところでラストシーンですが、なぜマイケルとリンクはクルマで追いかけなかったの?クルマ乗ってきたのに。ですよね?あれも計画なの??

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  • Title: 3-12 :: Hell or High Water
  • First Aired: 2008-02-11

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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