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プリズンブレイク/Prison Break :: 4-03 :: Shut Down :: ネタバレ

transプリズンブレイク/Prison Break。シーズン4の3話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

マイケルがセルフに怒って詰め寄る。やっとこさゲットしたScyllaが、じつは6枚あるうちのひとつで、ぜんぶ集めないと意味がないとわかったからである。マイケルたちはScyllaを奪うことを条件に駆り出されたわけであるから、これじゃ余計に仕事ができちゃってダマされた気がする。「おまえは最初っから知ってたんじゃないのか!」と怒ったけどぜんぜんだめ。「へー、ぜんぶで6枚?んで、あとの5枚は?」「ふざけやがってコノヤロ」「6枚あるならぜんぶ集めてちょうだい。それがきみらの仕事である。できないの?」。キーッ!マイケルはケトばすように背を向けたが、去り際、セルフは「ちょと待て。話がある」と呼びとめた。

彼はマイケルになにを話したのでしょうか。ところで、この冒頭シーンで、セルフはひとりで待ってるとき、浮かない顔つきで結婚リングをいぢくっていた。彼もまたなにか過去があるようで。彼の内面は少しづつ明かされていくんでしょう。シーズン2の最初のころのマホーン捜査官もそうだったですね。

マイケルが作戦ルームに戻ったら他のメンツが心配顔で待っていた。ベリックは「残りをぜんぶ集めるなんてむりだよ〜」と泣き顔になり、マホーンは「政府のやり方をおれは知っている。こうなったらヤツラはこのチームを解散させるんじゃないか?」と心配顔で尋ねた。みんな必死なのだ。このときのマホーンの思い詰めた表情に私たちはハッとする。マイケルは「やるしかないのだ」というしかないのであった。

ローランドが手がかりを述べた。前回のエピで特製デバイスを仕込んでScyllaの中身を盗んだが、そのとき他の電子機器の中身もついでに盗んだ。その中にはタクスホーンのPDAがあって、メールの履歴や写真が出てきた。このシーンでプリントアウトがちょびっと映像に出たが、どこかの研究ラボみたいな建物の外観写真のようであった。メール送信者のアドレスは "BLOCK SENDER" なんて隠蔽してありスパイ大作戦みたいである。マイケルが「手がかりになりそうか」と聞いたら、ローランドは「おれがちょちょいとクリックすればわかるかも。ケッ、残業だな」と典型ハッカーキャラのような台詞を述べ、リンクは「だまれこのガキ」と大仏のような顔でいった。PDAの中にはタクスホーンのスケジュールもあった。サラが内容を説明した。このときローランドはサラを "Dr. Feelgood" と呼んだ。『癒し系女医』ってかんじだろうか。

サラによればスケジュールの中にはビジネス用件がコマゴマと書かれてあったが、その合間に★マークだけのところがあって、それがきっと隠したいなにかなんだろうと思わせた。ベリックがベリックらしいことをいった。「ドンだかなんだか知らないが、ヤツのいいなりになるしかないの?いっそやつをノシちゃえドンタコス」とヤケクソにいった。マイケルは「おれたちは逃げられない。ピーピー泣くな。おしまい。今後なにかしゃべるんなら計画を述べよ」と鬼コーチのようなことをいった。この台詞を聞いたサラはハッとした。

主要メンツが作戦を練ってるあいだ、マホーンはひとりで外に出てきてこっそり電話した。相手はFBI時代の元部下、ラングである。彼女はフロリダにいた。このふたりがしゃべるのはSONA以来である。マホーンは「自分はいま刑務所じゃない。どこにいるかはいえない」と無事であることを伝え「息子を殺したヤツをつきとめたい!手を貸してくれ!」と頼んだ。というので、キャメロン君は冷血黒人に殺されたのだとあらためて私たちもわかった。この会話ではパムの安否については語られない。当然死んでいるというノリだが、もしかしたら生きてるのかも。死体が出てくるシーンは一切なかったので。

ラングは不幸な男の話を聞いて深く同情したが、トラブルはごめんだという顔になった。「かんべんしてくださいヨ」と逃げたがったが、マホーンは強く説得し「"residential agency" を捕まえてくれ」と懇願した。residential agencyてなんだか私は知らないんだけど、息子を殺した犯人を捕まえる手がかりになるものがそこにあるらしい。マホーンは思い詰めた表情でお願いをしたが、このとき「わたしにはどれだけ時間が残されているのかわからない」といった。いつ刑務所行きになるかわからないという意味と思われるが、なにかもっと深い意味があるんだろうかというかんじもした(私の感想)。彼は外に出てこっそり電話をしたが、リンクがこの会話を立ち聞きした。「息子が殺された」という言葉に戦慄し、静かに去った。

一方、部屋の中では、マイケルの鬼コーチ台詞にピンときたサラがマイケルを捕まえた。「あなたはつらいことをひとにいわない。フォックスリバーのときもそうだった。なにがあったの?」と聞いた。マイケルはセルフにいわれたことを教えた。「今日中にカードを持つ者を発見できなければ、全員刑務所行き」だそうである。ががーーーーん。

オープニング〜♪

シカゴ。カンパニーの冷血黒人がブルースを拷問尋問中。注射器を手に「あなたが彼らを保釈したでしょ。でも彼らは刑務所にない。どこにいる?」と聞いたがいわないので注射器をブスリ。ブルースは目がキョロキョロしだした。苦痛を与えるもんじゃないみたい。麻薬みたいなもんだろうか。冷血黒人は「きょうはいいおてんきだ。家族でピクニックにでかけたくなるよ」とおだやかにいった。

セルフ。彼はボスを説得するのに必死である。Scyllaがぜんぶで6枚あると聞いた上司は怒る怒る。「この計画はもうオワリ。ぜんぶまちがいだった。もう危険は冒せない」と最後通牒である。ドンは粘る。「彼らは24時間でカードを1枚見つけたんです。大したものだ。なぜわかってくれないの!いまやめたらなんにもならない!わたしは自分の責任でこれをやる。あなたもそういってくださいヨ」といってみた。上司は「わたしゃHomeland SecurityがHomeland Scurityと呼ばれる前からここで働いてるんだぞバカモノめ」と怒るのであり、そして最後に「ダロ議員に電話する。彼に聞いてみろ。ま、わたしの意見通りになるけどね」だそうである。ダロ議員っていうのは雲の上のえらいさんみたいだ。

マイケルたち。PDAから見つけたメールの中に「あなた様のロンドン出張は、16日の午後4時到着に変更になりました」というのがあったんだけど、スケジュールの中にはロンドン絡みの予定が一切書かれていないという点を発見した。へんである。そして今日はその16日なのだ。こりゃへんだとわーわーいってたら、マホーンが鋭いことをいった。「そのメールはなにかの暗号なのかも」だそうである。マイケルはほほーと感心し、脳ミソをかちかちした。メッセージをもういっぺん見た↓

Sir, Changed Your Late London Arrival, Now 7/16 at 4:00 PM.

Sirから始まる文の頭文字を並べると "SCYLLA" になる。つまり後半の日時情報だけがホンモノなのだ。タクスホーンは今日の4時にだれかとどこかで会う。でも場所がわからない。マホーンがまた鋭いことをいった。「だいじな面会なら、場所と時間をいちどきに述べないものだ。べつべつににわけて伝えるもんである」といった。てことは他のメールの中に場所に関する情報があるのかも。ローランドが残念そうに述べた。「このメールの直後に、同じIPから発信されたと思われる怪しげなヤツが2通ある。でもちょうどこのときデバイスが容量オーバーしちゃったもんで本文はダウンロードできなかった。IPを含むヘッダ情報しか抜けなかった」そうである。

彼によれば、メールっちゅうのは世界中のサーバを中継リレーしつつ相手に届くので、そのIPからその発信元を割り出すのはむずかしいんだけど、シャドーファイルってもんを中継サーバに残していく(足跡みたいなもん?)。それを調べたら、この件においては、アナハイムのとあるサーバにいけば内容がわかるんじゃないかということであった。それを得るにはネットワーク経由でハッキングするんでなく、そのサーバに物理的に侵入しなくちゃいけない。てわけで、アナハイムに移動開始。ローランドは「おれは現場に出ないっていう約束だ」といやがったけど、リンクが暴力的にお願いしたらいっしょにきてくれることになった。

T-Bag。どこかの(たぶんLAの)高級アパートにきた。無人である。前回のエピで奪ったウィスラーのファイルにくっついてたカギの部屋だろうか。スパイの隠れ家?かどうか知らないが、T-Bagは豪華なインテリアに満足し、ニターリ顔で歩き回った。まずはシャワーを浴びてヒゲを剃る。彼の脳裏に蘇るのはにっくきマイケル・スコフィールド。片腕になったのはヤツのせいなのだ。いつか思い知らせてやると決意し、やるきまんまん。悪の復讐に燃えるのであった〜。彼の生存能力はほんとうにすごい。なんべん頭を潰されてもまた復活してきますねー。

こちらは冷血黒人。ブルースに「ほれ、おばさんがつくってくれたレモネードだよ」とグラスを渡した。ブルースはほうけた顔で見上げた。彼が注射されたのは幻覚剤みたいなものだった。黒人は「みんないるよ。おてんきで従兄弟たちは池で水遊びをしているよ」と子供にしゃべるみたいな口調でしゃべった。渡しかけたレモネードをやっぱり渡さずにじぶんでごくごく飲んだ。「マイケルたちはどこにいるの?」ともういっぺん聞いた。ブルースは「知らないヨ」と拒否。黒人は「オーケイ。いいんだ。それじゃピクニックを楽しんでくれ」といいつつ、次の注射を用意し始めた。

マイケルたち。アナハイムにきた。サーバ会社に侵入する。サラがステファニー・リードという偽名を名乗って受付にいった。「人事の方と面接の約束がある」といったが、彼女の名前は受付のPCに出てこない。アポなんかしてないから。「あらへんね。R, E, E, Dのリードですけど、もういちどしらべてくださいな」と粘った。なにか作戦みたいだ。外ではマイケルとローランドが待っている。ローランドが「彼女がブラウスのボタンをチョイとはずせば、スグに相手のメールアドレスがわかるのに」とぶつぶついった。めんどくさいなーと思ってるみたいだ。

マイケルにセルフから着信。彼はGPSでマイケルたちの居場所がわかるんで、驚いて電話してきたのである。「アナハイムだって?ディズニーランドはたのしいか、のんきなやつめ」と怒られたが、適当に教えて電話を切った。セルフのところにいぢわる上司がきた。セルフが「ダロ議員はなんといってたか?」と聞いたら「この計画はおしまいだ」といわれた。ががーん。

サラは受付男性に「あなたの名前は面会リストにありません」といわれた。うーむと考え込むふりをし「困ったわ。派遣会社にいわれたのに... 。ベビーシッターは今日しかきてくれないのエーンうふん」とかいって、同情を引きだし「なんでもいいから人事のひとにちょい会わせてください」と頼んだ。男はしょうがねーなーと背を向けて電話しだした。サラはカウンターの下に手を伸ばして警備のバッジを盗んだ。後ろを通りがかったマイケルがそれをゲット。彼はローランドを連れてサーバルームに侵入。スパイ映画みたい。広いビル内にいて、目指すサーバルームの場所をサクッと見つけたマイケルにローランドはホエーと感心した。彼はビクビクである。彼はハッカーだが、リモート遠隔ばかりをやってたからこういうのはものすごく緊張するのだ。マイケルは「リラックスしてメールを探すんだ」といった。

外ではリンクとマホーンが待っている。マホーンに着信。ラングだった。マホーンは黙って車を降りた。リンクはなにも聞かない。ラングは頼みを聞いてくれた。「あなたが頼んだものをゲットした」と聞いたマホーンは深く感謝した。ラングは「あなたがこれからなにをするつもりか察しはつく。彼を追うならわたしを呼べ。危険なことはしないで」といった。マホーンはこのとき "I won't." と答えたが、これは「わたしを呼べ」に対してなのか「危険なことはするな」に対してなのか、どちらの意味にもとれる返事である。「アレックス、ほんとうにお気の毒です」という言葉を聞いたマホーンは一瞬言葉に詰まり「ラング、さようなら」と電話を切った。決意顔である。

サラがトラブル発生。警備のバッジがなくなったことに受付男性が気づいたからである。「ほんとに知りませんってば」とシラを切ったら「警察にそういえ」と腕を掴まれた。というようすを外にいるリンクが察知した。マイケルにコール。「逃げろ。ヤバいぞ」と聞いたマイケルの横でローランドが必死顔で作業中。まだもう少しかかるみたいである。マイケルは「作業を続けろ」とだけいい、廊下に出た。非常報知器のボタンをガツン。ビル内にアラームが鳴って人々は騒然となる。なにかに困ったら火災報知器を押せばいい。メモメモ。

受付男が驚いたすきにサラは逃亡。ローランドはギリギリでデータの奪取に成功した。「ヨッシャ!」と叫んでラップトップをバタンと閉じた。逃げるぜ。と思ったらドアが開かない。ロックダウンされちゃったよ。火災警報が鳴ったので防御システムが作動したのだ。データ資産を守るように設計されているという点をマイケルなら知ってたはずなのにとんだポカミス!彼は「こんな古いビルにそんなのついてると思わなかった」と悔しがった。シカゴとアナハイムじゃ常識が違うんだろうか。マイケルはキリキリ〜。

消防車が続々到着。人々は緊急避難。リンクに「サーバ部屋に閉じ込められた!酸素が抜かれている。残り数分だ」と叫んだ。愛する弟がピンチと知ったリンクは大魔神と化した。つかつか歩いていって、消防車にあったでっかいオノを奪うと火事現場(ほんとはちがうけど)に突入。中から出てくるひとたちに逆らってずんずん歩いていく。ローランドは酸欠で気絶寸前。「息ができないよ」と倒れた。マイケルはイスでガラスをばんばんやるが、そう簡単には割れません。そこにリンクアニキが突入。オノで一撃すると強化ガラスは粉砕された。さすがアニキ。マイケルはギリギリ救われた。ローランドも。ふぅ。

ところでベリックとスクレはなにをやってるんでしょうか。と思ったら、ふたりは別の場所にいて、クルマの中にいる。なにも知らずにのんきなものである。マイケルたちが逃げるのを待ってるんだろうか。ベリックが「もうむりだよね。メキシコはすぐそこだ。逃げちゃおうか。おまえ、スペイン語できるじゃん」といった。スクレは「仕事に専念しろ」とだけ答えた。こんなバカモノなのに『ブラッド』と呼んでるのがスクレらしいところである。

こちらはブルースを尋問中の冷血黒人。意識がモーローとするブルースはイスに縛られている。黒人は部屋を漁ってブルースの死んだ父がジョシュという名前であると知った。「きみがファミリーのピクニックにきてくれて、ジョシュも喜んでいるぞ。彼はとてもきみに会いたがっていた」といったら、ブルースは「父は死んだ」と答えた。黒人はそれを聞くと満足げであり「おぉ。わたしに真実を語ってくれたね。そう、ジョシュは死んだ。わかっただろう?真実を述べるのはとてもかんたんだ。うそをつくのはつらいだろう。さぁ真実をもっと語ってくれ。家族たちはみんな聞きたがっているよ。マイケルたちはどこ?」てな調子で、人間の精神を疲弊させといて、じわじわと侵入してくるような尋問テクニック。

ブルースは首を振りながらがんばって拒否。「知らないんだ」といった。黒人はまたアンプルをだしてきた。4〜5本くらい射たれたみたいである。どこまでブルースは耐えられるんでしょうか。黒人は注射器を手に「嵐がくるよ」といった。

セルフ。ひとりでオフィスにいてジタバタ中。議員に直談判したいんだが、相手と話せない。いらいらしてたらお呼びがきた。万事休すか。

T-Bag。豪華な部屋をひとりじめしてわっはっはー。めしを食って充電中。次はオンナかと私は思ったんだけど、そういうのはなくて、前回のエピでゲットしたウィスラーのファイルをじっくり検分し始める。既に気持ちは復讐一直線。コール・ファイファーていう人物とGATE CORPORATIONのビジネス文書が出てきた。ファイファー氏はここに雇われてたみたいである。相手の担当者名はグレゴリー・ホワイトとサインがしてあった。GATE CORPORATIONの企業パンフもあった。なんだか立派な会社みたいである。T-Bagが奪った書類の中にはウィスラーの顔写真のあるニセIDがあり、その名前がコール・ファイファーだった。ウィスラーはこの人物になりすましていたのだろう。あるいはなりすます前に死んじゃったのかもしれない。GATEはカンパニーとつながりがあるんだろうか。ためしに電話してみた。相手が出るとすぐに切った。うーんと考え込む。T-Bagはカンパニーのことはよく知らないはずだが、想像力を駆使して作戦を練ってるようである。

マイケルたち。目的のメール履歴をゲットして無事に作戦ルームに戻った。苦労してとってきたファイルを開いたら、最初に出てきたのはpecker pills(バイアグラですね)の広告メール。ケッと思ったら次に出てきたのが、星の観察会のお知らせメールで、星座の絵があった。天文愛好家が喜ぶようなヤツである。タクスホーンは星マニアなんだろうか。なんてわけがなく、これもまた暗号なのだろう。またまたマホーンがヒントを述べた。「星座のパターンと日付から地球上の緯度経度情報を得るウェブサイトがある」とかいって、パソコンをいぢりだした。マホーンがガラになく「息子と元妻といっしょに空を眺めて自分がいる場所を調べて遊んだ」と家族の思い出話をしたが、彼らが死んだことは話さなかった。でもそこから出てきた位置情報は南極のトンチンカンな場所だった。「4時までに行けるわけがないからこれはマト外れね」とサラが指摘した。

※『バイアグラ』っていうのは商品名なのでほんとうは違うのだけれど、このエピガイではわかりやすいように『バイアグラ』と書きます。アレと似たようなソッチ系のピルです。

うーむ。と思ったら、ローランドがナマイキ顔でマイケルたちをバカにした。「おれはバイアグラのために死にかけたの?あほくさー。おまえら一生勝てないわ!やってられんわバーカこのsuckerめ」といったら、マホーンが真っ赤になって逆上。首絞め攻撃開始。「そ、それを死んだ者たちにいってみろおおおおおおおおお」と押さえつけた。リンクがオイオイと止めた。リンクは少しだけこの男をすきになってきたのかもしれない。

こちらはスクレとベリック。彼らはさっきと同じ場所で車内にいる。ちがうところで別の作戦行動中なんだろうか。ベリックが相変わらず「いっしょに逃げようぜ」としつこく誘った。「ヒョイとアクセルを踏めばすぐに国境じゃないか」というのでスクレはついに怒った。「マイケルを裏切れない」という話から始まって、産まれたばかりの自分のベイビーの話になった。スクレは家族と暮らしたいという明確な人生の目的があるのだ。だから逃げない。スクレが感動台詞を長々と述べる。「あの小さな手のためならおれはなんだってやる。6枚のカードどころか、600万枚だって探してやる」というシーンでは叙情的なラテンの音楽が流れます。テレノベラ風。愛と運命の果て〜みたいな。ベリックはぽかんとした顔で愛の台詞を聞いた。彼には別世界だから。

したら、とつぜん銃を持つ黒スーツの男たちに包囲された。ナニゴトか!ふたりは抵抗できない。スクレはすばやく電話をいぢって、すぐに切った。

ローランドのラップトップがとつぜんフリーズしたと思ったら、マイケルにメール。Run.(逃げろ)。スクレからだろう。マイケルたちはアワを食って逃げだす。ローランドだけはワケワカメでその場に残った。大急ぎでクルマで出たらばすてに敵の車両が数台迫っていた。カーチェイス。マイケルはセルフに電話したが、相手は追いかけてるクルマの中にいた。「今日一日、待ってくれるはずだろ!」といったら「事情が変わった。作戦は中止と決まっちゃったんだ。逃げるのはやめて投降しろ」といわれたが、いうことをきけるわけがない!逃げる逃げる。トラックに道を塞がれ、徒歩で逃亡。走る。追ってくるのはセルフ他の捜査員たち。てわけで、カンパニーが襲ってきたんでなく、味方だと思ってた相手に追われることになりました。

T-Bag。コール・ファイファーになりすましてGATEに電話した。「未払いのボーナスをください」といって、小切手を送ってもらうように頼んだが、愛想のよい秘書嬢は「ホワイト氏からお話があると思います。彼はとてもあなたと話したがっていた。至急に彼を捕まえてこちらからご連絡させますわ」といわれた。T-Bagはこまったなと思いつつ「んじゃお待ちしてます」と答えた。

マイケルたち。サラとリンクとマホーンといっしょに工場みたいなところに紛れ込んだ。マホーンは大興奮で「なぜセルフを説得しなかった?今日中にカードを持ってるヤツを見つけられたのに!」と詰め寄り「ぜったい刑務所にいくもんか!」と怒鳴った。怒ってもしょうがないのである。逃げるしかない。リンクが「まずはこれをなんとかしなくちゃ」といったのは、足首につけさせられたGPS発信機である。簡単に取れないようになってるのだ。マイケルたちはどこかトンネルの中に逃げた。電波を遮断するためである。でも永遠にここにいれるわけじゃないから困ってしまった。セルフのほうではGPSのシグナルが補足できなくなったのでアワを食った。

マイケルは必死顔でさっきのバイアグラの広告をポケットから出した。きっとなにかあるんだと彼は思い詰めた。リンクが「ただの広告じゃないか」といったら「ゴミ広告だからこそ暗号を隠すのにいいんだ」と答えた。なんとしてもそうあらねばならぬ〜みたいな。リンクは「カードは忘れろ。おれたちはセルフに切られたんだぞ!」といった。

ドタンバのマイケルにサラがいう。「げんきだして。わたしたちは不可能を乗り越えるのがじょうずになってきたでしょう?」と励ましてくれる。かつては精神不安定のジャンキーだったサラだが、マイケルに出会って以来、ものすごく鍛えられて動じない女になったようである。トンネルの壁に貼られた汚いビラを見たマイケルはとつぜんなにかを思いついたようすであり、おおおおおおそうだったかーと2枚の広告を重ね合わせた。この暗号はバイアグラ広告と星の観察会の両方を使うものだったのである。星座の絵の中にある星のある部分をクギで穴を開け、それをバイアグラ広告に重ね合わせた。そしたら、こんなメッセージがでた↓

Power Plant. New Beach.

マホーンがニューポートビーチにあるパワープラントを知っていた。そこで4時にだれかと会うんだ!せっかくここまでわかったのにいまはセルフに追われる身である。リンクは「いったいどうやってここから逃げて4時までにそこにいくんだ!」といったら、マイケルは「走っていくのさ」と答えた。Run Run Run........ 太陽にほえろみたいである。マイケルたちが外に出た瞬間、セルフはシグナルを受信。「あっちだ。いそげー」とこっちも走ってます。ちからワザ担当のリンクがタクシー運転手をひきずりだして、クルマをゲット。パワープラントに直行。

T-Bag。グレゴリー・ホワイトと名乗る人物から家の電話に着信。相手はGATEのえらいさんで、コール・ファイファーとなじみの深かった人物のようである。「よく電話してくれたなマイフレンド」と大喜びでまったく疑ってない。「ボーナスの件でお電話したのでございますけれど」といってみた。「オーケイオーケイ。お金のことは心配しないで!それよりはやく会いたいよ」だそうである。ものすごくラッキーなことに、ホワイトはファイファーとメールか電話しかやりとりしたことがなく、お互いの顔を知らないという点がわかってしまった。「ぼくたちがまだ会えないなんて犯罪だよ。明日の朝いちばんでこっちにきてください。明日はSFにいくからその前に会おう。他のみんなも楽しみにしているよ。なにせ北米一のセールスマンだからね、ファイファーさんは!」と強引なお誘い。T-Bagはうまいこと話を合わせた。「GATE様のお陰であります。わはは」といい、" You can unshackle others with the KEYS OF KNOWLEDGE." ていう会社のパンフのコピーを丸読みした。「不肖、わたくし、これをかたときも忘れることなく日々精進しておるのでございます。今後共よろしく」といったら、相手はますます喜んで「ぜったい明日くるんだぞ。ボーナスを直に渡したいのだ」と念を押した。

ホワイトっていう男の素性は謎だが、まったくスパイらしくないというか、普通のかねもちのオッサンってかんじである。でももしかしたらウラがあるのかもしれない。あるいはタダのオッサンかも。T-Bagはファイファー氏になりすますことに決めた。電話を切ったあと自分に言い聞かせた↓

Grab a bat, Cole Pfeiffer. Coach just put you in the game.

出番だぞ、コール・ファイファー。バットを持て。コーチの命令だ。

ここは寂れた工場のパワープラント。2台のリムジンが止まり、わるもんの2名が登場。数人の子分に守られ、秘密の面談中。身も凍る悪の会話ってヤツ?

Tuxhorn: Why Laos?
Skinhead: A doctor doesn't perform his first dissection on a human cadaver. First, he learns on a frog, then a pig, Then one day, a human. Laos is our frog. Perhaps Denmark or Chad will be our pig. After that, anything we want can be our cadaver.

タクスホーン: なぜにラオス?
ハゲ: 医者になろうと思ったら、まず動物を使った解剖で練習するだろう?カエルの解剖から始まって、次はブタ。それがいつか人間になる。ラオスは我々のカエルだ。たぶんデンマークかチャドあたりがブタになる。我々の実験用の死骸はいくらでも手に入る。

マイケルたちは近くまできたが、まだハゲたちを見つけてない。クルマを降りて歩きだしたらセルフたちに見つかった。数台に囲まれてちりぢりに逃げるしかなかった。リンクは逮捕されてしまった。サラもマホーンも捕まった。あーあー。リンクは最後のジタバタでセルフをケトばし「あっちでタクスホーンがだれかに会ってるのだ。もう少しなのに!」と不満を述べた。セルフは「もう終わったのだ。命令に逆らえない」という。リンクは「終わってないいいいいいいい!」とわめいた。

マイケルだけが逃げた。彼はこっそり忍びよるようにハゲたちの姿を見た。リムジンの傍らで話す男たち。カンパニーの頂上にいる人物を直に見るのは初めてである。コイツがすべての元凶であるかとその顔を目に焼き付けるように凝視する。

タクスホーンがハゲに聞く。「いつ作戦は実行されますか」「すでに進行中であるよ」「いやわたしが聞きたいのはいつ結果がわかるかということです」「あのな、きみは技術的な心配をしていればよい。作戦についてはわたしに任せることだ」としゃべってるようすをマイケルが遠くから眺めているが、会話の内容を聞ける距離でないと思われる。そこに別のクルマが到着。ハゲが「あ、きたな」といった。他にもだれかがくるのだ。

セルフに拘束されたチーム全員は港に連行された。ここから移送されるのだ。サラだけは逃がしてもらえた。他のメンツは刑務所直行である。そこになんとマイケルが現れて投降した。意外だった。サラと引き裂かれてどうでもよくなっちゃったんだろうか。なんてわけはなく、マイケルはセルフにおみやげを持ってきたのだ。「これを見よ」といって出したケータイには密会するカンパニー上層部の面々が写っていた。ぜんぶで6名。Scyllaを持つ者たちが勢揃いしたのである。このビデオ映像は爆弾ネタである。マイケルはただそれを見せただけだが、セルフにはその意味がわかった。コレを使って上層部を説得しろという意味であろう。こんなBIGなオミヤゲをもらえたセルフは礼をいう代わりにこういった。「こんど逃げたら背中を撃つぞ」。これが彼の仲直りのやり方らしい。

このビデオを見たとき、セルフの脳裏に上司の言葉が蘇った。「ダロ議員に電話する。彼はわたしの意見を聞くだろう」と上司はいったのだ。ビデオの映像は小さくてそれがだれなのか私たちにはわからないし、だいたいダロっていうひとの顔を私たちは知らないのでなんともいえないが、セルフのヤルキをうながす起爆剤としてはじゅうぶんなネタだった。セルフは戦闘力UPで復活。部下に「全員おろせ」とだけいった。てわけで、みなさんはクビの皮一枚ギリギリで刑務所行きを逃れたのであった。

再びサラに会えたマイケルはこういった↓

Some day soon, we're gonna drop that lifeboat of yours in the water and disappear forever. I promise.

いつかぜったい、ぼくたちはこの救命ボートを捨てて、永遠に身を隠してしまおう。約束だ。

サラは戻った男のボウズ頭を撫でてやり、優しく抱いた。

セルフはどっかに電話したあと去っていった。マホーンはてくてく歩いて、港のとある場所にいって封筒を回収した。ラングのアレと思われる。彼があっちに歩いていくとき、ローランドが「オイオイどこいくの?」とおせっかいを焼いたが、リンクが「行かせてヤレ」とこわい顔で命じた。

セルフは官僚主義の上司を飛び越してえらいさんであるダロ議員に直訴した。結果、作戦存続の許可をもらえたが、彼はますます孤立することになった。腹を立てた上司はこういった。「バカなことしやがって。カンパニーがおまえに迫ったとき、議員がおまえを助けてくれると思ってるのか。いざとなったら彼は知らなかったフリをするだろう。おまえは孤立無援だ。バーカめザマミロ。おまえを埋めるときには、おれはよろこんでシャベルを持つ」だそうである。セルフは相手にせずに追い払った。ひとりになってから女性の写真をぢっと見た。奥さんだろうか。このイヤミな上司はハーブという名前とわかったので、こんどからそのように呼びます。

こちらは尋問三昧の冷血黒人。ブルースの部屋でサラの写真を見つけた。「サラはきみにとってだいじだろう?きっとどこか安全な場所にいるのだろうね?」と聞いてみた。ブルースはすでに極限状態で、オダブツ一歩手前である。黒人が「サラを安全にしてあげるから彼女の居場所を教えて」といった。ブルースはLAだと教えてしまった。黒人はコレで潮時と判断した。「ピクニックはおしまい」と射殺。ブルース・ベネット死亡。

マイケルたち。作戦ルームに戻ったみなさんはふぅと一息ついてハァとタメイキをついたりしてるが、マホーンだけが異常である。彼は部屋の隅っこで封筒を持ってガタガタ震えているのだ。チラリと中が見えたが、検死の写真みたいであった。リンクが近づいて事情を聞いた。ここでマホーンの口からパムは生き残ったと明かされた。カンパニーは息子だけを殺し、わざわざ彼女だけを残したのである。現在彼女はprotective custodyにある。protective custodyていうのは日本語でなんというのか知らないけど、身が危険だから警察の保護下にあるという意味です。事実上の軟禁状態。てか、この場合は人質である。てか、尋問されてるのかも!かわいそうだ。

マホーンを捕まえるためにそうしたというのは、ある意味、殺すよりも残酷な所業であり、マホーンはもうたまらん!という絶望顔でガタガタ震えてリンクに打ち明けた。リンクは深く同情した。マホーンに対する恨みは消えたみたいである。「約束する。あなたの家族を殺したヤツラを見つけることに、おれは全身全霊を賭けてちからになる。約束する」とこれまた大仏のような顔で誓った。マホーンは震えながら手を差しだした。ふたりは固く握手した。リンクとマホーンのあいだに初めて情が生まれた瞬間。

また来週〜。

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  • Title: 4-03 :: Shut Down
  • First Aired: 2008-09-08

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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