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プリズンブレイク/Prison Break :: 3-11 :: Under & Out :: ネタバレ

transプリズンブレイク/Prison Break。シーズン3の11話。ネタバレ!
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!

SONA。脱獄チームがリチェロのオフィスで協議中。前回から一気にメンツ増だが、部屋にいるのは以下の6名。

  • マイケル
  • ウィスラー
  • マホーン
  • リチェロ
  • T-Bag
  • ベリック

マイケルが「24時間でトンネル掘りを終わらせるのだ」といったら、男たちはてんでにわめきだした。「最初は3日のつもりだったのだろ?そんなのできるのか?」「監視塔はどうするんだ?」「前回は雲のせいでウィスラーと失敗したんだろ?」とギャーギャーうるさい。ベリックの「オゴる前にエッチできるのか最初に知りたいだけだよ(I'd like to know if this girl's gonna put out before I spend any more time buying her drinks!)」はマイケルに『成功を保証しろ』と無理難題をいってると思われる。相変わらずたとえが下品なやつだ。下品プラス意地汚い。マイケルは「ちゃんと考えてあるのだ!」と一喝。男たちはじろりとその顔を睨みつけるのであった。

リンクとソフィアがそろってSONAに来たが、ソフィアは「面会しない」という。彼女はリンクに質問した。「物事がまともだった頃に戻りたいと思ったことある?」と聞き、リンクは「3年間それを考えなかった日はないね」と答えた。ソフィアは辛そうである。ドラマの中ではアレから3年が過ぎてるのか。あれから、というのはもちろんリンクがハメられて、フォックスリバー入りしてからです。

リンクはマイケルと面会。マイケルは「スケジュール通りである」と知らせ、前回と同じく昼間決行と告げた。夜は警備が厳しくなるからである。「トンネルを出た後、フェンスに達するまでの短い距離を稼ぐために見張りを欺く必要がある」と問題点を述べた。これはリンクがどうにかするみたいだがどうするんでしょう。

またマイケルは脱獄チームの人員が増えたことも伝えたが、リンクにとってそれはどうでもよい。彼の頭にあるのはウィスラーのみだから。だが、ここにきて兄弟の意見は微妙に異なる。マイケルは「ウィスラーを渡さずにLJを救う方法はないもんだろうか」と考えているのだ。だが、リンクは「ややこしいこと考えるな。おまえはトンネルに集中しろ。おれは監視塔をどうにかする。それだけ!なっ?」

リンクは「とにかくウィスラーをヤツラに渡してサッサと終わらせる」という調子だが、彼はこっそり爆弾を用意しているし、ソフィアのためになんとかしようと思ってるのではないかなと私は思うわけですが。

こちらは地下の坑道。マイケルを除く全員がトンネル掘りの作業中だが、T-Bagがマイケルの悪口をわーわーいっている。「まったくスコフィールドはロクなもんじゃない!フォックスリバーを出たもんはみんな悲惨だったヨ!」と勝手なことをいう。マホーンが言葉を継いだ。「おまえらがトロかったからである。サッサと逃げればよいのにくだらんことに精を出していたからだ」

この段階でT-Bagはマイケルを敵に回していいことなんにもないと思うのですが、フォックスリバーで穴掘りやってるときもひとりで人種差別発言連発してみんなに嫌がられてたのでこれが彼の性分なのでしょう。

T-Bagはお得意の聖書引用をウィスラーの耳元で囁いた。シラ書(集会の書)6章13節。「敵からは遠ざかれ。友達には気をつけよ」だそうである。T-Bagから遠ざかるのがいちばんいいと思うのですが。

※聖書の訳はいつものように日本聖書協会のサイトで検索しました。ここ便利なんだけど、日本語しか載ってないのが残念である。英語の対訳つきで載せてくれたら完璧なんだけどな。
財団法人日本聖書協会

そこにマイケルがきて「調子はどうだ」と尋ねた。マホーンが「明日までにはイケるだろう」と答え、T-Bagは「地獄の炭坑へようこそ、カナリアちゃん(ちょと意訳)」といった。順調順調と思ったら、水がポタポタ落ちてきた。雨である。こりゃヤバい!

なんとこの日に限ってドシャブリの雷雨。大急ぎでセルに戻って地上のようすを見たら、トンネル出口のへんに水たまりができている。雨で土砂が崩れてしまいそうだ。どうすんの!?マイケルは即決。

「予定変更。今夜いくぞ」

オープニングテーマ曲〜♪

突然の予定変更で男たちはまたわめきだした。「夜は警備がキツいからむりじゃなかったのか」「生き埋めになりたくないヨ」とギャーギャーいうのを遮ったのはマホーンである。「マイケル、おまえは警備の対策を考えろ。おまえができるっていえば、おれらは穴掘りを大急ぎでやる」「ヨッシャ」というわけで、6名には妙な団結心がある。

マイケルはマグレディにボールをぶつけられた。彼は前回チーム入りを断られたから怒ってるのだ。「新聞を読んでたらアメリカ人ってのはなんて傲慢な人種であろうとだれもが思う。ぼくはそれは嘘だとみんなにいってきた。でも結局その通りだったんだな。たくさん助けたのに。このぼくを置いていくなんてヒドすぎる!」「君のためである。逃亡生活はSONAよりも悲惨だぞ」「ぼくはものすごくここから出たいよ」「だめである。すまんね。君のためだ」「ぼくのためだって勝手に決めるな!」

リンクとスクレとソフィア。3人はホテルで集合。リンクはスクレに「わかってんな?」と念を押している。ソフィアは「んじゃ明日。Playa Blancaの3-12だよね」と出ていった。3-12って場所?

スクレにグレチェンからメールがきた。女王様のお呼びである。リンクは「いって適当に相手してやれ」という。「でもなんで?明日になったらウィスラーが戻るんだからそれでいいじゃんね?」「それはマイケルの良心次第」「どういう意味?」「マイケルがね、素直に渡すべきかどうか迷ってるみたいだ」と聞いたスクレは不安になった。

SONA。マイケルはウィスラーとセルにいて、SONAを停電させちゃおう作戦を話した。ウィスラーは「最初からソレにすればよかったのに」といったが「電源はここから操作できないし、非常用電源もあるから簡単じゃない。停電させてもすぐに電気は戻っちゃう」だそうである。どうするんでしょう。

リンクに連絡。今夜決行と伝えた。トンネルがいつまで崩れずに持つかはおてんき次第。「まさか延期するっていうんじゃ?」とリンクは心配したが、マイケルは「スクレを呼んでくれ」と伝えた。なにか考えがあるみたいである。

そのスクレは冷血オンナのグレチェンと面会中。彼女は「わたしの仕事は人の心を読むことである」と切りだし、鞄からあの爆弾を出した。バレちゃったか。「おみやげありがとうね」といわれた。スクレはシドロモドロとなる。グレチェンは悪魔の微笑みであり「いいのいいの。悪かったのはわたしのほう。きちんと説明しなかったのだから」なんていいつつ脅しの台詞を吐くのであった。「今後、わたしの意に反することが起こったら、シカゴの妊娠ガールは。わかるでしょ?」といわれたらスクレは完全服従モードとなる。「マイケルがウィスラーを渡したくないらしい」と教えちゃった。あーあー。

ここでグレチェンに着信。リンクだった。彼は「決行は今夜に変わった」と伝えた。このタイミングはスクレにとって微妙にヤバい。グレチェンはスクレが黙ってたと思うだろう。という点をリンクは知らないので「ちゃんと君に報告してるぞ。んじゃ今夜な」と切った。「今夜に変わったんですって。あなた知ってたの?」とこわい顔である。「いや、知らなかった」「ふぅん。帰っていいわよ」

スクレは悔しさいっぱいで退出。その後すぐにリンクに連絡。「爆弾はバレちゃったよ」と伝えた。リンクは悔しい。そして「SONAにいってマイケルをアシストしてくれ」と次の仕事を与えた。スクレはSONAへ行く。

SONA。雨はやんだが、今夜決行は変わらず。例の鳥の本を読んでたウィスラーがマイケルに質問した。「もしぼくもカンパニーもいなくて、君の甥が危険じゃなかったら、それでもコレをやった?」という興味深い質問である。マイケルは即座にそれを否定した。「それなら脱獄なんかしない」という。ウィスラーはへーと思った。「万に一つのチャンスがあるのにそれを試さないの?」「それが君とぼくの違いだ。ぼくは自分の罪に服する」「ぼくはそれをしないと?」「よい質問だね」

おもしろい会話である。質問を始めたウィスラーだったが、最後によい切り返しをされてウグッと黙ってしまった。ふたりのキャラがよく描かれていると思う。マイケルがいった「ぼくは自分の罪に服する」は、法律に従うという意味ではなくて、もっとこう根源的な『原罪』みたいな意味だと思われる。シーズン2のあのシーン、マイケルが教会で懺悔するシーンを思いだします。

こちらは地下のリチェロとT-Bag。相変わらずT-Bagのオシャベリが続いています。「おれとあんたでタッグを組もう」みたいなことをいうが相手にされない。「だれかの手が必要なときには、手を持ってるやつを探すよ」といわれた。「ヘッ。そりゃおれの西のほうはひどいもんだが、北のほうはかなりいいよ」と自分の脳ミソを指差した。「考えてみ。スコフィールドはいま上にいて考え事をしてる。おれたちはドレイ扱いだ。こりゃひどい」。リチェロは怒った。「おれはドレイではない。自分のためにこれをやってるのだ」「スコフィールドはなにか企んでるかもヨ」「悪企みしないやつがこの中にいるか?」

こっちも楽しい会話をしてるが、ここで急にドドドと地面が揺れるんでみんなはギョッとした。軍のトラックが "no-man's-land" に入ってきたのである。雨の後なんで地面はぬかるみ状態。もしトンネルの真上を通ったらズボッ!ってなっちゃう。こりゃヤバいって見てたら、トラックは直前で停止した。後輪が泥にハマって動けなくなったのだ。兵士たちが降りてきて荷台からなにかをおろし、わっせわっせとトラックを押してバックしていった。ふぅ。

地下の坑道。ひとりで作業していたベリックのところにマホーンが大きなボトルを持ってきた。シロップと彼はいうんだが、私はよくわかんないが、それを丸くて固いフタみたいなもんにかけて、泥をかぶせた。マンホールくらいの大きさのもの。みんながトンネルを出た後、穴をカバーするためだそうである。シロップが接着剤代わりになるのか、私はよく知らないのですが。

このシーンのベリックは不安げであり、泣きべそベリックである。「ブッチとサンダンス(昔の西部劇?)みたいにおれたちゃ仲間に」とマホーンを誘った。「ブッチとサンダンスは死んだだろ」といわれた。その先がこれまたヨタ話。「おれたちでスコフィールドたちを捕まえちゃおう。そしたら国に帰ってヒーローだ。本を出版しないかといわれるかもだよ」「本ね。それがうれしいの?」「他にいい方法ある?」「もっと大事なことがあるよ」「家族?」「そうそう」

ここでベリックは泣き声になった。"You got room for one more?" と泣きついた。はははは。「おれもいれて」って、あんたマホーンの子供になるのか。「おれみたいな哀れな男はどうすりゃいいの?」と聞かれたマホーンは怒る気もなくしたようであり「ここに泥かけてね」と指示した。

スクレはSONAにきた。彼はここで働いてるので普通に出入りできる。上機嫌の兵士に「今日は給料日だぞ」といわれた。そこらへんをブラブラ。塀の中のマイケルに連絡して「ナニすりゃいいの?」と聞いた。

マイケルはセルの窓からスクレの姿が見える。監視塔の視線を観察しつつ、スクレを非常用の電源装置の小屋に誘導した。といってもなにかを仕掛けるのではなく、機械の型番とメーカーサポートの電話番号をゲットした。欲しかったのはこれだったのである。

スクレの仕事は終わったが、彼は質問した。「ほんとにだいじょぶ?電気をどうにかできたとして、ジープの見張りはどうすんの?」とものすごく心配ゲである。「なんとかする」と聞いたスクレは「おれができるかも」と答えた。その視線の先にはジープが。

ソフィアがグレチェンの部下に拉致された。さらにグレチェンはリンクを呼びだした。今夜決行の前に話しておきたいことがあるそうだ。リンクが指定場所にやってきたら、そこは大きな倉庫でソフィアもいた。嫌な雰囲気。グレチェンは「今夜やることをみんなで確認しなくちゃね」というが、なにやらおっかない。

SONA。マイケルは発電機メーカーのサポートに電話した。どっかのビルの技術者のフリをして、必要な情報を聞き出した。メインパワーが切れてから非常用電源に切り替わるまでのタイムラグ期間を知りたかったのである。このときのマイケルはものすごく嘘がうまいので、横で見ていたウィスラーは目を丸くした。こいつやっぱりただもんじゃないとあらためて思った。

マイケルが電話を切ったら、今度はリンクから着信。「スーザンからウィスラーに伝言である」というので、マイケルは彼に電話を渡した。「いまからいう指示をよく聞け」とグレチェンはリンクに述べた。彼女は自分で直接しゃべらず、リンクにしゃべってそれを復唱させている。回りくどいやり方だが、すべての人間にわからせるためにわざわざそうしてるんだと思われる。

ウィスラーはそこにソフィアもいると知って不安になる。「指示ってなんだ。はやくいえ」というので、リンクがそのように伝えたら、グレチェンは「オーケイ」と答えて、持っていた葉巻をソフィアの首にジュー。悲鳴。もちろんウィスラーにも聞こえる。「ソフィアー!」

グレチェンはやっと自分で受話器を取った。「ジェイムズ、GPS座標値はまだ?」「もうほとんど」「それじゃだめ」。再び悲鳴。「お願いだからヤメテ!ここを出たら教えるから!」「あなたの約束はなんの意味もない。わたしは待ちくたびれた。わたしは今日中に座標値を手にしたい」。グレチェンはここまでいうと、もう一発ジュー。ソフィア、絶叫。

ウィスラーは電話を切るとブルブル震えており、鳥の図鑑を手に「いますぐこれを解読しなくちゃ!」と腰が抜けちゃったようすだが、マイケルが静かに意見するのであった。「相手が望むままにそれを渡すのは得策ではない。君の恋人もぼくの甥も殺される」「じゃどうすりゃいいの!黙ってソフィアの悲鳴を聞いてろと?」「いっしょに考えよう」「もう考えたさ」

というふたりの会話はT-Bagに立ち聞きされていた。T-Bagはこんどはマホーンを味方にしようとした。「ウィスラーってナニモノ?スコフィールドがここに入ったのとなんの関係がある?」と聞いてみたが「おれには関係ない」と相手にされなかった。こんどは「おれたちには意外と共通点があるよ。愛を失うことの惨めさ。人を殺すときのきもち。あんたも知ってるじゃん?そしていまはおれもあんたもここにきちゃった。これすべてマイケル・スコフィールドのせいである。だろ?」という無茶苦茶な理論である。さらに「やつにお返しをして正義の裁きをするちゅうのもオツなもんではない?」といいたい放題。

マホーンはこのサイコパスがJustice(正義)という言葉をしゃーしゃーと口にするので呆れてしまう。「正義か。正義がほんのチョッピリこの世に残っているのなら、今頃おまえはその呪われた家族と共に無銘墓地に葬られているだろう」といってやった。T-Bagは怒ったみたいである。「おれとおまえの違いはバッジだけだ。いまはそれもないくせに。せいぜいハッピーエンドを夢見ていろ。どうせ背中を刺されるわな」とぎらぎら顔。相変わらず邪悪である。

こちらはリンクたち。リンクはソフィアの首の火傷に薬をつけてやった。「すぐによくなるから」といったら、グレチェンが言葉を継いだ。「その通り。すぐによくなる。彼が今夜中にブツを渡せば、あなたは王子様と夕陽をバックにデートだ」と述べ、最後にリンクを見てこういった。「彼に惑わされてないといいわね」

この『彼』はマイケルのことかな。リンクに対して「マイケルがウィスラーを渡したくないのを知ってるぞ」と脅したんだと思われ。リンクは「怖いのか、スーザン」とトボけた。「リンク、ジタバタするのはおやめなさい。わたしらはそんなにわるもんじゃないよ。正しい理由のために犠牲を払うこともある」なんていわれた。リンクは疑問をぶつけてみた。「いったいなにが目的なの?ウィスラーのなにがそんなに重要?」と核心を突く質問。グレチェンは答えた。「教えてもいいけど、教えたらあなたを殺さなくちゃならなくなる」「どっちにしても殺すだろ」「さあね、ジェイムズ次第」

SONA。ウィスラーは座標値を解読したそうである。マイケルは最後のお願いをしてみた。「それを渡したらソフィアもLJも殺されてぜんぶオワリ」「せめて時間稼ぎをするためにニセの情報を渡すとかどうよ」と説得したが、彼のきもちは固いのであり「君が愛したサラのようになる」といわれてしまった。そしてウィスラーは自分は呪われていると自信をなくしたようすであり、マイケルを持ち上げるようなことをいいだした。「君は立派だな。愛する者を必死で守ろうとしてるね」という口調はこれまでのような皮肉っぽい風ではなく、ほんとに感心してるようである。マイケルはこう返したんだが、良い訳が思いつかない!良い台詞だと思うのですが↓

Honor is a luxury men like us can't afford.

ウィスラーは必死顔で尋ねた。「君はぜったいぼくをここから出すと約束するか?ゲームはなし。本当に本当をいえ」とすがるような顔である。マイケルは「ぼくは自分の全力を賭けると約束する」と答えた。ウィスラーはどうするんでしょうか。

スクレ。彼はまだSONAの中をブラブラしていて、ジープに破壊工作をした。そしてサッサと帰ろうとしたら兵士に捕まった。話があるという。問答無用で「こっちにこい」と銃に手をかけるので従うほかない。スクレはマッサオ。スパイだとバレちゃったんでしょうか。

グレチェンがウィスラーに面会にきた。リンクとソフィアも連れてきており、マイケルもついていったので、陰謀の主要メンツが初めて勢揃いして顔を合わせた瞬間である。

グレチェンが「さーて渡してもらおうか」といったら、ウィスラーは最後のガンバリを見せた。彼は迷った末に決断したのである。「捕まってゴメン」と謝るソフィアにこう述べた。「悪いのはぼくのほうだ。こんな連中と関わったぼくの失敗。悪いやつらだと思ってたが、これほどの悪だと知らなかったというのが無念である」

そしてウィスラーは折り畳んだメモを出し、それを渡すのかと思ったら、ビリリと破いた。そして半分をグレチェンに渡した。怒るグレチェンに「ぼくがここから出て、ソフィアとLJの安全が確認されたら残りを渡す」と述べた。彼はマイケルを信じることにしたのである。

グレチェンは驚いた。「あれま。あなたはほんとにこの兄弟を信じるわけ?」と聞かれたウィスラーは「信じる」と答えた。この駆け引きはウィスラーの勝ちであり、グレチェンは待たされることになった。彼女は「どんな小さな想定外も許さない。ぜったい時間通りに約束を守れ」といって、デジタルのストップウォッチを渡した。カウントダウン開始。残り24時間。

グレッチェンはソフィアを引っ張って去った。ウィスラーはマイケルに「ぼくはやれることをやった。あとは君がぼくを助けてください。プリーズ」と必死顔である。マイケルは彼を信じたんでしょうか。

ウィスラーはその場から去り、兄弟は脱獄の打ち合わせ。マイケルは発電機のことを話して「早朝5:15に決行したい」と述べた。その時刻に一時停電させたいが、内部からそれを行うのは無理である。よって電気の破壊工作はリンクの担当。マイケルは最後にこういった。「ほとほと疲れた。選択をすることに疲れたし、考えすぎて疲れた。早く終わらせたいよ」「だよね」という兄弟の会話を聞くと、マイケルがまともに話ができる相手はリンクだけなんだなと私たちは思う。

マイケルはその後マグレディに声をかけた。暗い表情の彼に逃亡生活の辛さを話した。「常に視線に怯えて、サイレンの音から逃げ回るんだよ。通りのむこうでかわいいコが君を見てたとする。君を好きなのかも。あるいは指名手配犯と気づいたかも。君は疑心暗鬼になる。君は名前を変えて、見ためを変える。君は愛する者たちから遠ざかる。君が愛するひとたちはその代償を払わされる。脱獄ってそういうもんだぞ。だから君を連れていかないの。外にでてもいいことなんにもないよ」

老練な脱獄プロってかんじである。マイケルがいうと重みがあるな。マグレディは「ここにいてもいいことないわさ」と答えた。マイケルは「君が自分で判断しろ。ぼくは君の人生に責任を持てないから」と答えた。お許しが出たのである。マグレディは異存ナシ。マイケルは「君のパパに以前電話番号を教えただろう?パパに電話して兄と連絡とるようにいえ」とケータイを貸してやった。1名増員決定。

穴掘りチームはがんばって仕事を終わらせた。T-Bagの「彼女はちょいwetで準備オッケーだぞイヒヒ」というキモ台詞。ベリックは直前になってチビリ顔であり「スペイン語で『撃たないで』ってなんていう?」とリチェロに質問して教えてもらった。"No dispare." だそうである。ははは。

ここでマイケルが非常用電源のタイムラグ時間を明かした。それは30秒。短いなー。リンクが停電させる。穴から脱出。穴を出たらそこはno-man's-land。真っ暗闇を一気にフェンスまで走る。時間は30秒。見張りのジープはスクレが壊した。という単純作戦である。

こちらはスクレ。「話がある」といわれて兵士に連れてこられて部屋に軟禁状態。兵士は「おまえに逮捕状が出ているぞ」という。スクレはニセIDを使っているが、その本人はヤバいひとだったみたい。これは困った。

※このスクレのぶぶんは後から誤訳だと気づいたので修正加筆しました。失礼。

リンク。SONA周辺の道路にいる。彼はナイフをつかんで、バスジャックした。

同じ頃、マイケルたちは地下に集合。「ヨッシャいくぜ」と男たちは地下に集結したが、マグレディの顔を見たT-Bagとリチェロはキーッとなる。彼らはあうんの呼吸で瞬間チーム結成。リチェロはウィスラーを捕まえて首にナイフをあて、T-Bagは「おれらを先に行かせてくれりゃいいのだ」と要求した。議論してるヒマはないのだ。しょうがないので、ふたりを先に行かせてやった。

見張りのジープにトラブル発生。スクレは窓からそれを見てニターリと喜んだが、彼はべつの意味でヤバいんでは?停電が起きたらドサクサまぎれにスクレも逃げちゃうんだな。

脱獄チームはリチェロを先頭に地面の真下で待機中。どきどき。光が消えたらレッツGO。30秒が勝負である。

リンクはバスを運転して電信柱にドッカーン。SONAはまっくら。

※感想

ウィスラーとグレチェンは自演くさいように見えたのですがどうなんでしょうか。マイケルにプレッシャーを与えるためにああいうことしたような。グレチェンは手際よくストップウォッチ用意してるのが怪しい。だいたい面会したところで、ウィスラーの目の前で、ソフィアに葉巻ジューするなり、ナイフで指切るなり、鼻にクモ入れるなり、髪の毛に火をつけるなり、足にクギを刺すなり、あとはなんだろう、ちょと他に思いつきませんが、ウィスラーの見てる前でそういうことすれば、すぐにメモの半分もらえるんじゃないかな。そもそもの話、ああやってウィスラーからもらえるものなら、マイケルとリンク要らないじゃん!って思ったのですが。みなさんはどう見ましたか。

ストの影響で話が流動的になっちゃったのかもしれません。エピソードの数合わせのために脚本をアレコレいぢってムリヤリ話になっちゃったのかも。だとすれば残念ですが、しょうがないわな。

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