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プリズンブレイク/Prison Break :: 3-09 :: Boxed In :: ネタバレ

transプリズンブレイク/Prison Break。シーズン3の9話。ネタバレ!
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SPOILER ALERT!!!
ネタバレです!!!

PBはたいへんひさしぶりのリターンです。私がエピガイを書くのもひさしぶり。

前回ラスト(3-8)でわるもん一味によるウィスラー奪還作戦は失敗し、ヘリは去った。んで、SONAのボスが怒ってやってきて、彼はマイケルだけを外に連れだした。なんでそうなるの?というトコで終わったその続きです。

もしかしてこれはリンクによるマイケル救出作戦なのかとわたしゃ思ったが、そういうわけではなかった。マイケルを連れだしたボスはgeneral Zavalaという名前で、リチェロとツーカーだった前任者は度重なるドタバタゆえにトバされたそうである。彼がマイケルを連れだした目的は、個別に尋問したいからなのであった。「あのヘリはなにもんだ?」と質問されたが、マイケルは「知りません」と一切拒否。よって屋外の特製小屋に強制連行された。「ここでパナマのおひさまを楽しめイッヒッヒ」という拷問法はSONAの定番であるらしい。遠くから見ていた囚人たちは「アイツは終わったな」とアキラメ顔になった。この小屋は小さくて炎天下に置かれている。温室みたいに周りは透明になってるので日差しがよく入るようになってるのだ。灼熱サウナ地獄である。ウィスラーもリチェロも深く落胆してサウナ小屋のマイケルを見つめた。オープニング曲〜♪

こちらはリンクとソフィア。「さてどうするか」「わたしゃもうどうしたらいいかわからないヨ」と路上でしゃべってたら、スーザンがこわい顔で現れ、リンクだけを強制連行した。ソフィアには「どこにいってもあなたがいるわね。はやくおうちに帰りなさい」とこれまたこわい顔でいった。

マホーン。公聴会でシドロモドロの発言をしたのでSONAに逆戻り。元部下のラングに送られて戻ってきた。別れ際、彼女は父の形見であるというコインを渡して彼が無事に出てくることを祈った。マホーンは重い足取りで戻ってきて、外の小屋に閉じ込められてるマイケルを見た。ふたりは無言である。「おまえまだいたの?」とどちらもが思ったことだろう。

こちらはリンク。スーザンに目隠しされてどっかにやってきた。殺されるんかと思ったら、彼女はまだリンクに使い道があると考えており「ちょといいめにあわせてやるからわたしらのために働け」といわんばかりにLJと面会させてくれた。大変短い面会タイムであったが、この父息子が再会するのはとても久しぶりなので、ふたりは大感動でヒシと抱きあった。LJは終始怯えており「ヤツラがサラを首チョンパするとこを目の前で見た」と恐怖の体験を語った。リンクは「ぜったい助ける」と誓った。てわけで彼はまだまだスーザンのいいなりになるしかないのである。

SONA。マイケルがサウナ小屋でヒィヒィいってるあいだに中庭で動きが発生。ウィスラーは戻ってきたマホーンを冷たくあしらい「おまえはそこらへんで休んだらよい」といいつつ、リチェロといっしょにマイケル抜きで脱獄する考えがあるみたいである。ベリックはT-Bagを捕まえて「なんか知ってんのか」と問いつめるが、なにも出てこない。T-Bagは本当になにも知らないから。ちぇと思ったベリックはチンピラに因縁をつけられ「地面のゲロを掃除しろ」といわれた。「ゲロ掃除はおれの職業欄に入ってないねー」とデカイ口を叩いたのでケンカ騒ぎに突入か。なにをやってもケンカをフッかけられる男である、ベリックは。

スクレ。またまたリチェロの部下のアウグストに脅されてヤクを運ぶ仕事をやらされた。スクレがSONAにきたらばマイケルがサインシャイン拷問を受けてると知った。水を運んでやるくらいしか彼にはできないのだが、なんとか助けたいと思うんだが、マイケルは「もうおまえはええから去れ」とツレないことをいうのであった。マイケルはジリジリとおひさまに焼かれて辛そうである。

リチェロとウィスラーはこっそり地下の坑道の天井に穴を開けてどーのこーのという脱獄作戦を練っているのだが、T-Bagは彼らを疑いの目でジロジロである。一方、マイケルをサウナ小屋に閉じ込めた新generalは単なる拷問マニアというわけではなく、話せばわかるオヤジらしいという点が徐々にわかってきた。彼はマイケルに「知ってることをぜんぶ話せ」と迫った。「あなたの手に負える相手ではない」「かつてパナマを支配していた大ボスのリチェロはいまは塀の中にいる。世の中に手に負えないヤツなんていない。だから話しなさいよ」なんていうので、マイケルはついにカンパニーのすべてをgeneralに語った。

そもそもが兄リンクがハメられたことから始まって、壮大な脱獄話があって、自分をSONAに送り込んでウィスラーを脱獄させたがっているんだとか、そのためにアニキの息子が誘拐されたとかぜんぶしゃべった。日頃用心深いマイケルにしてはペラペラしゃべりすぎではないかとわたしゃ思うんだが、ほかに手だてもないししょうがないのだろうか。

意外な陰謀話を聞かされたgeneralは半信半疑で聞き入ったが「16才の甥っ子が捕まってるんだ!殺されちゃうヨ」という悲壮な訴えを聞いてメラメラとヤルキになり、ウィスラーも呼んでマイケルの話の真偽を確認した。ウィスラーはさいしょのうち知らないフリをしてたが、マイケルがgeneralの前で「あの女が面会にきてただろ。しゃべっちまえ。それしかないぞ」というものだから彼もぜんぶしゃべり、スーザンと呼ばれる女性は本当はグレチェン・モーガンというのだと明かした。generalは正義のひとであり「ヨッシャ、ワシが助けたる〜」と鼻息が荒くなった。マイケルがリンクに電話をして「スーザンB(つまりグレチェン)と次にどこで会うんだ?」と居場所の情報を聞きだしたので、generalは簡単にグレチェンを捕まえた。なかなか順調である。

generalはグレチェンをSONAに連行し、特製拷問イスで水責めした(なんかのホラー映画のセットから借りてきたんだろうか)。彼女は「ジェームズ・ウィルソンなんて知りませんわ」とわざと名前を間違え「ひ、ひどいわ!」と一般人のフリをしたが、generalはこの女が拷問されるのは今回が初めてではないなと気づいたようすであり、さらにマイケルとウィスラーが現れ「コイツがわるもんの張本人である」と証言した。マイケルの目がぎらりと光り「おまえがサラを殺したのか」ときつい口調で尋ねた。グレチェンは「なんの話だかわからない」とトボけたが、マイケルは「いつかケリをつけてやる。(台詞では "I'm coming for you.")」と誓いを述べた。短くて平凡な台詞だが、ウェント様の目ぢからがすごいな!

逃げ切れないと悟ったグレチェンは「わたしゃ作戦指揮官なんかじゃなく、ただの子守りである。子供の(つまりLJの)居場所は知ってるからそれを教えます」とウソの告白をした。ココから先はアクションドラマのパターンである。人質監禁場所に案内するフリをして、相手を油断させといて、バシバシとキック反撃。generalとその部下を殺して、サッサと逃げた。generalは死んだ。作戦失敗。残念。

という話を後から知ったリンクは青くなった。怒ったグレチェンがLJを殺しちゃうかもしれないからである。彼女に「おまえがわたしをハメたのか〜」と疑われるのが彼はいちばん困るのだ。リンクはグレチェンを捕まえる作戦をまったく聞かされておらず「スーザンには順調に準備が進んでいると伝えてくれ」といわれただけだったので後からぜんぶ知ってムッとした。SONAに戻されたマイケルはリチェロのケータイを借りて連絡した。「さいしょっから教えてくれればいいのに!」というアニキに「ウィスラーがここにいる限り、ヤツラもLJを殺せないから大丈夫だ」と答えて慰めた。

結局すべては振り出しに戻ったのであり、ウィスラーを脱獄させるしかマイケルにはないのだが、この局面にきてますますふたりは複雑である。マイケルはウィスラーがグレチェンの本名(かどうか知らないが)を知っていたという点が気に入らない。なにか隠し事をしてる風である。generalに話すことを勧めたのはマイケルだが、こうなってみるとウィスラーはこうなることを望んでいたのではないかという疑念が持ち上がる。マイケルにとってウィスラーは担保(collateral)なのだ。ウィスラーとグレチェンの秘密について私たちもなんだろと思うが、まだ教えてもらえません。

というのが今回のエピのメイン話だが、他にも同時進行するかたちでいくつかのサブストーリィが展開した。それらをまとめて書く。

マイケルがGeneralに告白してた頃、リンクはスクレからマイケルが拷問されてると聞いて頭を抱えた。その後、彼はつまらないことでスクレと口論になった。それはスクレがまだSONAで働いてて、おまけにヤクザの運び屋までやってると知ったからだが、ふたりは公衆の面前で大ケンカをした。「おれはマリクルーズにおかねを送らないといけないんだ!ベイビーがいるんだよ!」「おれは息子と一生会えなくなりそうだわ!」という調子でふたりは大声で罵倒しあった。というようすを知ったグレチェンがスクレに接近し「おかねあげるからリンクを助けてやんな」と持ちかけた。穏やかな口調で「彼をアシストしてやれ」というのだが「スパイしろ」といってるような調子でもある。という流れはスクレとリンクの芝居だったと後から明かされる。彼らはカンパニーと戦うためにスクレを逆スパイにしようとして芝居したってことなのだった(たぶん)。

ベリックはチンピラからニワトリの足を送られた。デスマッチのお誘いである。心底チビッたベリックは「決闘なんかやめましょうよ、リチェロさんおねがい」と泣きつこうとしたが、サミーに阻まれた。相手のチンピラはサミーの仲間なのである。「めしを食ったらゴングな」とニタリ笑いをされたので、ベリックは戦って勝つしか生きる道はないのである。結果、ベリックは殴り合いに勝利した。彼は命拾いをしたが、後からT-Bagがベリックが鼻の穴に詰めたティシュの匂いを嗅ぎ、拳に巻いたボロ切れの匂いを嗅ぎ、それにはなにかの薬品がしみ込ませてあったようであり「フフ、うまくやったな」みたいなことをいうのでどうやらズルして勝利したみたいである。でも私にはなんだか意味がわからなかった。相手を弱体化させる薬品?そんなんあるのかな。と思ったので、fox.comのRECAPを読んだら、turpentine(テレビン)だと書いてあった。そういうことをするとケンカに勝てるの?依然よくわからないが、まぁスルーしよう。

一方こちらはT-Bag。彼はリチェロとウィスラーが裏でツルんでるのに気づいた。T-Bagはサミーを排除したい。なので、ウィスラーに「リチェロと仲良くしてるとサミーに怒られるよ」と囁いてみたり、ヤク切れでフラフラのマホーンに「ヤクに困らないようにしてやるからサミーを殺せ」と命令してみるという陰湿裏工作をやりだした。ヤク切れマホーンは汗びっしょりでショック死するんじゃないかというありさまだが、必死で誘惑をハネのけた。ラングにもらったコインを握りしめてジャンキーの自分と戦った。ウィリアム・フィクナー、迫真の演技である。

ところでスクレが届けた包みは今回はヤクではなかった。サミーが受け取ったのは小型の銃。塀の外にいるリチェロの部下、アウグストはかねてよりリチェロをうとましいと思っており、反乱のチャンスをうかがっていた。いよいよやったるぜと決心した彼は腹心のサミーに銃を送り、リチェロを殺害しろと命じた。SONAの中ではリチェロの求心力は低下しており、サミーに面と向かってリチェロの悪口を言う者もいたりするのでサミーの心はユレユレ。彼はヤルキになったようだがどうなるんでしょう。

また来週〜。

※感想

善人generalはトントン拍子でいきすぎるなと思ってたらやっぱりだめだったですね。どうなるんでしょ。ところで、他のドラマのエピガイですが「はよアップせんか」というメールをたくさん頂いてるんですが、どうもほったらかしですませんでした。ぼちぼちいこうと思ってるんですが、あまりにたくさんたまっちゃったので、ハテどこから始めたらよいものやらと思案しています。久しぶりに記事を書いたら新鮮で楽しかったです。この調子でドカドカーといきたいんですが、どーなるんでしょう ... 。読んでくださりありがとう。

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  • Title: 3-09 :: Boxed In
  • First Aired: 2008-01-14

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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