きれいなおねいさんが部屋にいてお化粧中。私たちはこの人を知らないが、頬にひっかき傷があるのが見える。ところかわってこちらはSona。黒いドシャブリ雨が降る中、男たちの怒声がわんわん響く。2人の男のデスマッチが始まる。あれれれ。これは先に公開された17分のwebisodeと同じであった。てわけで、シーズン3の第1話の最初はwebisodeとまるきり同じなので、そっちを見てください↓

3-00 :: 17 min weisode :: ネタバレ

あぁめんどくさいという人のために、17分間を要約しよう。マイケルとマホーンは史上最悪の無法地帯刑務所Sonaに入れられた。リンクは弟を助けるために駆け回り、パナマのアメリカ領事館で「弟を助けろ」といったら「Sonaよりもっとマシな収容施設に移れることになった。移送は明日。裁判は45日後だが起訴は取り下げられるだろう」と聞かされて少し安心した。面会にきて「あと一日の辛抱だ」といったら、マイケルはサラの事ばかり心配していて「探してくれ」と答えた。マイケルとマホーンは、Sonaのボスみたいなのに呼び出されて脅される。てかんじでした。

Sonaのボスはこのエピでも名前が明かされないが（どっかで出てきた？）、Foxのrecapを見るとLecheroと書いてあるんで、このエピガイではリチェロ（でいいのかな）と書きます。

Sona。裸同然の格好で途方に暮れる男が2名いる。ベリックと彼を助けた男であった。似た者同士の2人はだれにも助けてもらえず、着るものもなく、めしも食わせてもらえない。ベリックを助けた男は「数日間なにも食ってない」と弱々しく話し、ガリガリのおなかで絶望ムードである。そこにリチェロの子分が現れ「おまえらちょっと来い」と呼ばれた。ビニルのカッパとモップを渡されてトイレ掃除をやれと命じられた。Sonaのトイレなので、あなたや私の家のトイレよりはかなり汚染度が高い。伝染病がウヨウヨしてそうだ。オエーと吐きそうになったら「ヤレ」と脅されてモップで顔を拭かれた。その後、アメリカ人の新入りが1名現れた。T-Bagであった。マイケルとマホーンはすぐに気づいて驚いた。

マイケルに謎の面会者がやってきた。相手はエリオット・パイクという男で、マイケルも私たちもこの男の顔を初めて見る。みため50代くらいのオッサンだ。彼は「私はあなたの代理人だ」と自己紹介する。「弁護士はもういるだろ」と答えたら「ソレとはちょっとちがう」といって、相手は自分の身分を明かさない。用件は「マイケル・スコフィールドがここから脱獄するのに手を貸す」というものであった。マイケルは信用できないと判断したようであり「面会終了」と拒絶して去った。

その後マイケルはだれかにハメられたようであり、いきなり「おれのヤクを盗っただろ！」と見知らぬ男に襲われ、ケンカの仲裁に現れたリチェロの子分がマイケルのマットレスの下からソレを見つけた。完璧にクロと見なされて相手の恨みを買った。恐らくリチェロがハメたのだろう。リチェロはマイケルを葬りたいと思っているので、このケンカ騒ぎを捏造したと思われる。

リンクはパナマじゅうを走り回ってサラを探している。警察や空港で顔写真を見せて回るが見つからない。と思ったら警察から連絡があり「あなたが探してる女性に似たひとが見つかった。場所は死体安置所」といわれてギョッとした。

Sona。T-Bagがマイケルに話しかけてきた。「いったいぜんたいどこの政府のえらいヤツがおれとおまえをこんな目に遭わせてるんだ！」と話しかけてくる。無視してたら「脱走だ！」の声が聞こえた。ベリックを助けた男が状況に限りなく絶望して走りだしたのだ。フェンスに向かって弱々しく走る男は容赦なく射殺された。ベリックもマイケルも慄然とそれを見守った。

リンク。女性の死体を見にいった。死体の発見場所は最後にサラを見た場所にとても近かったのでマサカと思ったが別人だった。

Sona。マイケルのセルにだれかがアレを置いていった。これまでに何度も出てきた骨のカケラみたいなヤツ。それは囚人同士で諍いが起こった際に「デスマッチをやってケリをつけろ」というSonaの掟を表すシンボルらしい。それを託された者は相手を殺すか殺されるかのどちらかしかない。リチェロはこの掟に皆を従わせ、暴力で塀の中を支配しているのである。カオスな場所であるからして、それを『秩序』と呼んでよいものか迷うけど、とにかくそれがここの掟なのだ。

「ルールに従え」といわれたマイケルはリチェロの意図を見抜いた。「おまえはいつもこうやって盗みをデッチあげて闘わせているのか？ここでおれに腹を立てているのはおまえひとりなんじゃないか？」と言い返しやった。リチェロは「おまえのようなスーパースターが泥まみれになるのを見物するのは最高の喜びである」と笑った。

ベリック。裸にビニルカッパでひとりで汚い地下にいる。なにか作業をやらされているんだろうか。壁の隙間から彼を呼ぶ声が聞こえた。相手は食べ物をくれた。なんだかわからないが、ベリックはチキンだと思ったようだ。相手は「チキンじゃないよ」という。「なんでもええからもっとくれ」といったら「頼みがある」と言われてメモを渡された。

リンクのケータイにLJからコール。彼はパナマに来たという。そこから先が不思議だが、彼は「サラに連絡して、彼女が領事館に問い合わせてくれてパパのケータイ番号を知った」という。なんかへんだ！と私たちは思うわけだが、リンクはLJの説明をよく聞き取れなかった。「8:30にGarfieldで会おう」というところしか聞こえなかった。だれかがリンクをハメるんでしょうか。

Sona。マイケルと男のデスマッチが始まるっていうんで、男たちはワイワイと盛りあがり始めた。死を賭けた勝負は彼らの娯楽なのだ。リチェロもニタニタ笑いで外に出てきた。新顔のT-Bagが彼に近づき「みそぎをわたしに与えたまえ」なんていいつつ、神父様に話しかけるように服従の態度でひざまずき、ボスの足に水をこぼした。ボスはムッとするが、T-Bagは義手を見せて「かたわもんに愛をくだされマイフレンド（ちょと意訳）」みたいなこといってあわれみを請うた。よくやるよと私は（たぶんあなたも）思う。相手を油断させといてズブリといくのがこの男の常套手段である。いまはヘイコラしたフリをして油断させてやれというサバイバル術は、T-Bagの本能なんでしょうネ。

マイケルは避けられないケンカファイトを直前に控えている。そこにマホーンがきて「ヒザを思いっきり攻めろ」とケンカのやり方を教えた。「おまえがおれを気づかうなんてへんだな、アレックス」といったら「おまえがいないとおれはここから出れない。ぜったい生き残れ」といわれた。

デスマッチのはじまりはじまり。直前にリチェロがスピーチ。「武器はナシ。男同士の闘いをやれ。以上」。彼の後ろにT-Bagが子分ヅラして立っている。うまいことやって仲間に入れてもらったようだ。マイケルの相手は怖そうなアンちゃんで、彼はやるきまんまんである。マイケル、どうするんだヨーと思ったら「おれは闘わない！」とマイケルが大きな声を出した。と思ったらいきなりガツーンとヒザ蹴り攻撃。ヤッター。マホーンはガッツポーズ。

これはかなり効いたようであり、相手は劣勢となった。マイケルはタテ続けに打撃を加え、相手はマットに（てか泥水に）沈んだ。そのまま去ろうとしたらば、男たちに押し戻された。「どっちかが死ぬまでがルールである」といわれた。ひぃーーとマイケルの顔が引きつったところで、だれかが相手にナイフを渡した。男は立ち上がって復活。彼がマイケルを殺そうとしたとき、マホーンが突入した。相手をゴンゴンとやっつけて「武器ナシがルールなんだろ？」とリチェロに言い返した。リチェロはいやな顔で引っ込んだ。結局、これでケンカファイトは終了した。

闘いの直前に、ベリックがマイケルと相手のポケットにササッとメモをねじ込んだ。チキンと引き換えに頼まれたことを彼はやってるんだろうが、あれはなんだか私たちにはわからない。

リンク。LJが指定した待ち合わせ場所にいったら、そこはえらく高級なレストランだった。「ジャケット着用のみです」と追い出されたんで、ウェイターにドル札を渡してジャケットを調達。名札をつけたままでレストランに入った。バーカウンターで知らない女性に「パナマまで水を飲みにきたの？リンカーン」といわれて、LJはどこにもいないのだった。相手は冒頭で出てきた謎の女性である。リンクはこの女性を知らないが、相手はすべてお見通しであるという調子で「あなたの弟のことで長い話がある。まずはここに電話して」とケータイを渡された。

Sona。軍の兵士を乗せたトラックが到着し、3名の男の死体を外に出した。これを見守るパナマ人女性がいて、彼女はリンクが面会に来たときに「夫の死体をちょうだい！」とカナキリ声をあげていた女性と思われる。兵士たちは死体を受け取ったが外の路上に放置である。兵士は悲しみの女性に「家族なら勝手にもってけ」とソッケない返事をして去った。

トラックが走り去った後、女性は男たちのポケットを手早く探ってメモを見つけた。VERSAILLES 1989 V.MADRIDと書かれてある。私たちはこの意味を知らないが、この女性はかわいそうな未亡人というわけではなくて、なにかの連絡係ということだったんだろうか。ベリックはケンカ相手の2人共にメモを渡したが、あれはどっちが死んでもメモが伝わるように、2人共にメモを渡したということだと思う。マイケルのポケットにも同じものが入っていたから。

てことは、マイケルのケンカ相手は結局のところ死んだようである。マホーンがやっつけたときに殺したのか、その後、リチェロに殺されたかはよくわかりませんでした。どっちもいいんですが。

とりあえずマイケルはリチェロが仕掛けた陰湿なワナを回避できたということで、あと1日待てばここから出られるのだ。したらばこんどはリンクが面会に来て、仰天びっくりなニュースを聞かされた。

「あと1日で移送だよな」とマイケルがいったら、リンクの表情がくもった。「予定が変わった」という。「ジェイムズ・ウィスラー（James Whistler）という男がSonaにいて、そいつを連れ出して脱獄させろ」と何者かに命じられたという。ベリックにメモを渡した壁の中の男らしい。マイケルが「そりゃムリだー」と答えたら、ケータイのビデオを見せられた。それは人質の映像。

LJが脅されてしゃべっている。「パパ、ぼくとサラは捕まっている。彼らのいう通りにしてくれ」と泣き声で訴えた。リンクがいう。「1週間以内にジェイムズ・ウィスラーを見つけて脱獄させないとLJとサラは殺される」。陰謀事に巻き込まれるのはもうウンザリだ！とマイケルは思ったでしょうが、シーズン3は始まったばかりです。どうなるんでしょうか。

また来週〜。

※感想

気になるサラですが、オープニングタイトルで彼女の名前が出てきませんでした泣。うぅむ。昨シーズンもレイノルズ大統領のドタバタがありましたし、このドラマはこういうのが多いな。サラはファンも多いし物語の中心人物なので、彼女がなんらかのオトナの事情で出ないか、あるいは、出てきてもチョロッてかんじだと、トーンダウンは避けられません。サラの不自然なドタバタといい、だいたいからしてエミーにこのドラマがひとつもノミネートされないなんていうのもなにかウラがあるのかも？！きっとテレビ界のThe Companyのしわざだろとわたしゃ思うんだ。情報をお持ちの方はタレコミください。Let me spoil it!（おれがバラしてやるぜ）。

といいつつ（エミーの話に脱線しますが）、The OfficeのGreg Daniels（ライターのひと）が選ばれたときはおおおおおおおおおおと喜んでた私がいたりするので複雑なきぶんです。そのあとのレイン・ウィルソンがヨカッター。もちろんスティーブ・カレルも。ついでにいうと、冒頭のStewieとBrian（Family Guyですネ）がヨカッター。あとテリー・オクィンのピンクのシャツがあまりにカッコイイので「おれもこれ着ていこ」と思いました。どこに着ていくんだと聞かれましたが、それは秘密です。

Outstanding Comedy Seriesに30 Rockだって聞いたときは、私はThe Office派なので「ナヌー」と思いましたが、こっちも嫌いじゃないし、ティナ・フェイのスピーチがよかったので「許す」と思いました。きぶんはスポンサー重役です。テレビの前でリモコンを握るとえらくなった気がするから不思議です。

みなさんご存知だと思いますが、Outstanding Drama SeriesはThe Sopranosでしたね。私は見てないんですけど、かなりの評判のドラマですし、そのうちDVD買わなくちゃと思いました。HeroesもGrey's Anatomyもまたチャンスあるでしょうたぶん。24はどうでしょうねぇ。シーズン6がアレでしたからねぇ。よっぽどがんばってもらわないと！私らが応援するプリズンブレイクは前述したようにThe Companyの陰謀で完全に抹殺されております。以上が私のエミーの感想です。

話がそれましたが、サラですが後半になって戻ってきたらクレジットされるのかもしれません。hopefully ..... 。ところで、最初の17分がwebisodeだったというのはチト気が抜けました。webisodeっていうのは、番外編的なもので、シーズンとシーズンの間をつなぐちょっとしたお話とか、ウラ話的なものだと私は思っていたんですよね。私が勝手にそう思い込んでたから悪いんですけど。

シーズン3はどういう展開になるかわかりませんが、精一杯毎週書いていこうと思ってるんでファンの方は今年もよろしくです。

3-02 :: Fire/Water :: 予告編