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プリズンブレイク/Prison Break :: 2-20 :: Panama [2] :: ネタバレ

transプリズンブレイク。シーズン2の20話。2つにわかれてます。こちらは後半。ネタバレ!
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こちらは後半です。前半はこちらにあります↓
2-20 :: Panama :: 前半

キム。湖畔で謎の男に面会。ボディチェックをされて、湖に浮かんだボートでお話しするというこのシーンで、男が初めて声を出す。それだけ盗聴マイクを心配しているということらしい。彼は大統領が辞任し、マイケルたちが逃げていることにお怒りのようすであり、キムは腫れ物に触るような口調でしゃべっている。

キムが「兄弟はパナマに逃げたとマホーンは推理している」と明かすと、男は興味を示す。そして「おまえはSONAのことをどれだけ知ってるのか」と聞く。「私が知り得るぶぶんまで知っています」とキムが答える。てわけでSONAというのがなんだか私たちにはまだ謎だが、相当の極秘情報であることは確かなようだ。男は最後に「この状況では戦略を変えざるをえないな」とつぶやく。

フィーラーはサリンズの指示でマホーンを追い込む作戦を進めているが、逮捕状請求が秒読みというところにきて、彼は怖くなる。サリンズに「彼は勘が鋭いからいつまでも避けてるわけにもいかない」と心境を述べたら「あと少しで終わる。君は普通に仕事をしてるフリをしてればよいのだよ」となだめられて電話を切った。

ここでマホーン登場。「フィーラー、どこいってたんだ」と聞かれた場所は無人の駐車場。マホーンはフィーラーをボディチェック。盗聴マイクを探す。相手を裏切り者と確信したようであり、敵意を隠そうともしていない。

「おれの背中にナイフを刺したいならもっとうまくやれ。フランクリン(C-Note)に面会に行ったり、サリンズにしょっちゅう電話してるだろ。おまえ、おれの下で働いてるくせにそのマヌケさはなんだ。捕まりたいのかドアホ」と部下を脅した。

マホーンと直接対決せざるをえなくなったフィーラーは開き直ったようであり「あなたは殺人者だ。オスカー・シェイルズもトゥイナーもアブルッチもあなたが殺した。あなたはこの先の人生を刑務所で送るんだ」ときっぱり述べた。そして彼はマホーンの精神がもはや壊れかけていると知ったのだろう。「私にぜんぶ打ち明けてください。あなたを泥沼から救い出してみせる」と誘ってみた。マホーンは暗い顔になり「おれのこの状況を打開するのはだな ... たったひとつのやり方しかないんだよ」と言い残して消えた。

C-Note。面会者がきたと聞いて極度に怯える。マホーンが逆襲にきたかと思ったみたいだが、相手はキャシーとDedeだった。サリンズもいる。彼は約束通りに家族を連れて必要な書類を持ってきてくれた。新しい住所と新しいID。これを与える代わりに検事から連絡があったら証言しろという。C-Noteは心配性なので「でもマホーンに追いかけられるだろ?」と聞いたら「それはこっちの心配であるからきみは心配せんでもよい(つまり彼はすぐに捕まる?)」と優しいお言葉。C-Noteは大喜びで取引に応じた。

マイケルたち。パナマの田舎町を歩いている。「クリスチーナ・ローズ」に向かってる模様。マイケルはサラのことでずっと機嫌が悪く、パナマにきてからというもの2人のムードはあまりよくなかったのだけれど、ここでこのドラマ初の兄弟ケンカを私たちは目撃するのであった。

マイケルはサラだけでなく、これまで死んでいったすべての人たちに罪悪感を感じており、いまこうしてパナマで自由を手に入れた自分が許せないという気分に陥っているようであり、対するアニキはニコニコ顔で「パナマってきれいな国だなぁ」とかいってるので、そのノーテンキさに頭にきちゃったみたい。もっともこれはリンクが悪いせいではないのだが、やりきれない怒りをそばにいるリンクにぶつけてしまうのだろう。

マイケルが「フォックスリバーの暴動のときに殺されたガードの名前を覚えているか。ベロニカの名前と同じくらいに記憶してるか。おれたちの両手は血まみれなんだよ」なんていぢわるな言い方をしてしまうので、リンクも怒りだす。リンクはベロニカのことはいちばん触れられたくないのだ。リンクも感情的になり「おれは元々脱獄させてくれなんて頼んでないぞ」なんて言い返しちゃう。「だってアニキは殺されるとこだったじゃないか!」と泣き顔になったら「そのままおれを殺させりゃよかったんだよ」なんていう泥沼に突入。「おにぃちゃんでもその発言は許さんぞ!」と飛びかかって、草むらでゴロンゴロンと取っ組み合い。

その後、2人はハァハァと落ち着きを取り戻し、リンクはベロニカが死んだときの無念さを語り、2人は死んでいった人々に思いを馳せ「兄(弟)だけはぜったい失いたくない」という結論に達するのであった。

マホーン。自宅でムカムカ。捜査資料を壁からひっぱがして、ゴミ袋に突っ込んでいる。その後、彼はバッグを手にでかけようとする。すべてを捨てて逃亡するのか。ここでファックスが着信してることに彼は気づかない。部屋を出ようとしたところでキムが顔を出した。

キムの顔を見てマホーンは心底うんざりする。「これまでおまえの言う通りにやってきて、おれはなにを得た?トンネルの出口はどこにもない。おれの人生はズタボロで、殺人者として起訴される。証拠はガチガチだ。おまえにもこれは消せんだろう」と恨み言を述べるが、キムはへっちゃら。「おまえに道を与えてやる。T-Bagがメキシコで捕まったよ」と答える。これを聞いたマホーンはますますうんざりする。「また殺せっていうんだろ」と答えたらキムは意外なことをいう。「方針が変わった。彼は生かしとくことになったんだ。おまえはパナマに行け。それが最後の仕事である」。てわけでマホーンはパナマに行くことになった。

マイケルたちはパナマの海岸を歩いていて、死んだ母の思い出話をする。「もうすぐ会えるよ」とマイケルがいう。その頃、マホーンは自宅にいてラングから連絡を受けた。「こっちはいまたいへんです!」という。FBIにサリンズのチームが押し寄せてマホーンの不正を暴く証拠探しをしてるようだ。という状況を聞いたマホーンは「あとで話すよ」なんて落ち着いてるのはヤケクソだからだろうか。

「ファックス見ましたか」「ナンだっけ?」「クリスチーナ・ローズの新情報です。マイケル・スコフィールドが銀行強盗をした4ヶ月前にそれが注文されていました」というファックスを見たマホーンはウホーという顔になる。

マイケルたちは波止場に来た。そこに停泊してる白いヨットの船体には "Christina Rose" とペイントされていた。てわけで、母が生きてたわけではなくて、マイケルが用意していたヨットの船名だったというオチでした。

C-Note。彼は晴れて釈放。喜びを噛みしめつつ、家族3人で自由の身となった。がんばってください。

スクレ。観光局のおじさんから情報をゲット。Stammelと名乗る男がパナマ向けの飛行機に乗ったという。ベリックとコンビでパナマに行く模様。

T-Bag。パナマのストリート。街娼に順番に声をかけて、英語を話せる女を選んでいるようだが、離れた場所で男が見張っている。男は銃を持っている。キムの子分だろうか。T-Bagは彼に見張られていることを知ってるようであり、やがてひとりの娼婦を選んで男に目配せをした。なんだかオトリ捜査をしてるコンビのような風だが、私たちにはこの意図がわからない。

マイケルたち。ヨットに乗船。617という数字はこのヨットのキャビンのカギのコンビネーションだった。そこから取り出したのはPDA。europeangoldfinch.netにアクセスしてみる。そこにスクレのメッセージを発見して仰天する。「T-Bagはカネを持ってパナマにいる。滞在先はパナマシティのFin Del Camino Hotel。もしおまえもパナマにいて、ヤツを鳥カゴに戻したいんだったら連絡くれ」というメッセージを見たマイケルはメラメラとヤルキを見せる。が、リンクは「カネは要らん。ほっとけ」と反対。マイケルは「金の問題ではない。たくさんの間違いを犯してしまったおれたちの過去に償いをしたいだけである。パナマシティなら1時間で行ける」と説得。マイケルはT-Bagという野獣を野に放ってしまった失敗を深く悔いているのだ。

「警察に通報したらいい」とリンクがいうが「パナマはアメリカに犯罪人を引き渡す法律がない。だからパナマの警察は彼に手を出せない」と答えて、名案は浮かばない。リンクは「時期がきたら償いをするチャンスもある。いまはヨットで海に出よう」という。2人の意見は衝突する。

これまでお互い助け合ってきた兄弟だったが、この点についてはどちらも譲れない。結局、マイケルは「こっちにきたら知らせてくれ」と返事を送り、リンクの前から姿を消してしまった。「オーケイ。明日そっちに着く。スクレより」という返事を送っているのはマホーンである。鳥カゴに入っちゃうのはマイケルじゃないか!マイケルがいないことに気づいたリンクが大声で叫ぶが、弟の姿はどこにも見えない。

※感想

マイケルは頭脳明晰で常に冷静な判断をする男ですが、サラがいなくなったせいでしょうか、今週は感傷的なシーンばかりでいつもとキャラが変わっちゃったように見えました。でもこの人は「困ってる人を助けたい病」で、罪悪感に囚われてしまうと判断力が鈍る傾向があるんで、これもまたマイケルなのでしょう。

兄弟ケンカをするシーン。少し補足ですが、リンクが罪悪感を感じてないわけではないと思います。サラが船に現れなかったとき、彼女を助けようとするマイケルを制して何度も "Not this time.(いまはそのときじゃない)" といっていた。自分たちの安全を確保した上で、ゆっくり作戦を練ってサラやLJを助けるべきだとリンクは考えているんだと思う。「すぐに助けたい」というマイケルと温度差があったせいでケンカになってしまったわけですが。

だいたいこのアニキはいつも言葉足らずなんですよネ。「困ってる人を助けたい病」の弟のエモーションをよおく理解していれば「もうすこし作戦を練って困ってる人を助けよう」と説得すればよいのに「おれは脱獄を頼んだ覚えはない」なんていっちゃうんだもん。その後のマイケルの「おにいちゃんひどいよー」という泣き顔で飛びついていったあのシーンはとてもよかったので、結局のところ、この言葉足らずなアニキとはよいコンビだと思います。

次回21話は3/26オンエア予定です。
2-21 :: Fin Del Camino 予告編

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title: 2-20 :: Panama
aired date: 2007/03/19
Writer: Zack Estrn
Director: Vincent Misiano

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  • Title: 2-20 :: Panama
  • First Aired: 2007-03-19

Writer:

Director:

Star:

Recurring Role:

Guest Star:

Thanks to: imdb.com, tv.com

narancha (2007.03.22 17:09)

いつも忙しい中ご苦労様です(^・^)

ますます面白くなってきましたね〜
しかし、シーズン2で終わるのか不安です。

常連 (2007.03.22 17:12)

sonaって、あっと驚くようなのでしょうかね??
今回はあまりドキドキシーンがなかったですが、
あと2回ドキドキ、ハフハフしちゃいそうです。

更新お疲れ様ですー

doriko (2007.03.22 17:19)

tinkerさん、いつも楽しく読ませていただいてます。私はネットでシーズン2を追っかけています〜。
ところで、今回の最後にマホーンがスクレに代わってメッセージをいれていたとありましたが、FOXのサイトを読むと
He catches an exchange between Michael and Sucre where Michael says they’re going to help find T-Bag.
と書いてあるんですよね…。私も観たときはtinkerさんと同じく、マホーンがメッセージを送ったものと思っていたのですが、どうなんしょ?
今回は、ちょっとキャラが壊れたマイケル(IQ200なんだから、もうちっと頑張れよ〜)が見ものでした。うぷぷ。

kenn (2007.03.22 21:24)

エピガイすごいですね。一回自分で書いてみたんですが、文才もキャリアも違うんで全然違うものになっておりました。

dorikoさん。マホーンが実際にメッセージを打って"Scure"と書いているシーンがあるんですよ。そして一言"See you soon."って。マイケルがT-Bagを追いかけるところまでを予測しているあたり、彼が上手なのか。さらに上回る策がマイケルにあるのかは次回の楽しみですね。

Pad Manがマホーンに兄弟ではなく、T-Bagを追わせたのはSONAに迫らせないためかなと思いました。SONAは地名なのか出来事なのか作戦なのか。キムにパナマのどこに兄弟がいるかを聞いていたので、施設かなんかの名前なんでしょうね。

マリリン (2007.03.22 22:10)

エピガイおつかれさまです!今回も楽しく読ませてもらいました。毎回ですがtinkerさんの文章って巻き戻しせずにすらすら読めます!面白いし的確ですし!すごい!

「困ってる人を助けてあげたい病」ってまさにそうですよね!

SONAが何なのかすごく気になります。21話も楽しみにしています!

さる (2007.03.22 22:19)

謎のじいさんがついに喋りましたね
今までオフィスとかで筆談だったのは盗聴を気にしてたからなのかな〜
ってか謎のじいさんはいったい誰からの盗聴を気にしてるんでしょうね・・
キムは老人側の人間じゃないのか

フラン (2007.03.23 01:39)

今回もありがとうございます☆
ドラマの展開にドキドキです!&tinkerさんの文章力に脱帽っ!!
ここで読めれば、PB2映像見れなくても満足♪

REEF (2007.03.23 02:01)

地上波は一シーズンで
終わりなんでしょうか・・

tinker (2007.03.23 08:13)

みなさんこんちは。お読みくださりありがとう。

dorikoさん、

foxのrecapみました。あ、ほんとだ。これによれば「スクレとマイケルのやりとりをマホーンが盗み読んで〜」というふうに書いてありますね。kennさんがおっしゃったように、マホーンが空港からスクレのフリしてsee you soonって入れてるトコがあったんで、私はてっきり、さいしょっからマホーンが仕掛けたワナだと思ったんですが、recapを読む限り「スクレとマイケルのやりとりを知ったマホーンがその後スクレになりすまして〜」という流れに見えるし、これは大きな違いだ!ナンだろう!困ったなぁ。

私的にはfoxのウェブ担当者はたまにポカミスをするんで、recapの方が違ってるんじゃないかなと思うんだけどなぁ。もしrecapの方があってるんなら、スクレは観光局のオッサンから情報を得た後にマイケルにメッセージを入れたということになる。それはそうかもしれない。でもソレだと、マホーンのニセメッセージにスクレが気づくでしょう?自分が入れたはずのないメッセージを彼を見ちゃったらマイケルに警告しちゃうだろうから、それくらいマホーンもわかるはずなので、そんなハメ手をするわけない。と思いません?

この件は後日考えます。頭がこんがらがってきて、いま考えたくないw。

> ここで読めれば、PB2映像見れなくても満足♪

うわ。恐縮です。でもドラマを見た方はわかると思いますが、これでもかなりハショってるぶぶん多いです。私的にはこのエピのマホーンの壊れっぷり演技がすばらしいと思いました。みどころがたくさんあって、この文章ではほとんど伝え切れていないと思う。単にストーリィを追ってるだけなので。だからきっと実際の映像をご覧になったら、フレッシュな発見がたくさんあると思いますよw。ゼヒゼヒ映像をご覧になって、そのときにはまた感想を聞かせてくださいと思います。

> 一回自分で書いてみたんですが、

kennさんのエピガイは読んでみたいですw。kennさんはいつも愛にあふれた(私にじゃなくてドラマに対する愛ですね)コメントをくださるので、きっと感動の読み物になるのではないでしょうか。

GA (2007.03.23 15:51)

今度シーズン2のBOX1が発売されるけど買う予定の人とかいますか?

kenn (2007.03.23 21:29)

そそのかされてブログでドラマ紹介ってのを試しにやってみたんですが... What About BrianやThe Black Donnellysのエピガイをしようかと思ったんですけど、残り3話なのでPBに挑戦。改めてtinkerさんの凄さを実感いたしました。改めて敬意を表します。愛情もありますヨ。ホントに。

http://blog.goo.ne.jp/arod13/

3月22日です。興味があったらご覧ください。適当感があって、結構恥ずかしい。。。

doriko (2007.03.23 21:43)

kennさん、tinkerさん、私の疑問にお応えいただきありがとうございました。
私も「FOXのrecapが間違っている」に1票投じます〜。来週は、マホーン(なんでもいいけど、マホーンってカマキリに似てません?)とマイケルの対決、それにティーバックがどう絡んでくるのかが楽しみです♪

(2007.03.24 00:04)

>今度シーズン2のBOX1が発売されるけど買う予定の人とかいますか?


ハイ。ワタシ買う予定です。

ここのエピガイを読んで早く見たくなっちゃいました。
DVDBOX販売待ち遠しいです。

ワタシ個人としては
シーズン1よりも面白そうだなーと思っちゃって。。。

JOHN (2007.03.24 16:57)

僕も買おうと思ってます。店ではなかなか売ってないので通販で。。
確かに2の方が面白そう。マイケルのT-Bagを見る目が怖いです!!何か来週はT-Bagを捕まえてフィナーレに向けるのかな?!

たけ (2007.03.26 12:20)

>T-Bag。パナマのストリート。街娼に順番に声をかけて、英語を話せる女を選んでいるようだが、離れた場所で男が見張っている。

これって単に娼婦の監視と警護してる人なんじゃないですか?

ジョウ (2007.03.27 08:28)

遂にパナマに着いたのに、それでも安全じゃないなんて…。あとは火星にでも逃げるしかない!?(おいおい。)

常連 (2007.03.27 14:10)

シーズン3はまた塀の中から始まるのかな?って思っちゃいました。

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