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ロスト/Lost :: 4-07 :: Ji Yeon :: ネタバレ

transロスト/Lost。シーズン4の7話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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今週はサンのフラッシュフォワード。後半にまとめて書きます。まずは島のお話から。

船。夜である。フランクが甲板にいたらキーミーがきた。「用意はいいか」「うむ」「遅れるなよ」。ふたりの男は深刻顔で言葉を交わして別れた。フランクはパイロットだからヘリでどっかに行くんだろうか。フランクはその足でサイードとデズモンドにめしを持っていった。扉の前でレジーナという女性が本を読みながら見張り番をしていた。彼女はこれまで何度か声だけ出てきた女性である。レジーナは落ち着かないようすであり、持っていた本が逆さまになっていた。アレが始まっているのかな。彼女が読んでいた本は "The Survivors of the Chancellor" (Jules Verne著)。

サイードとデズモンドは医療室に閉じ込められてイライラ中。フランクがきたのでさっそく質問する。「なんでおれらは閉じ込められてるんだ?ミンカウスキーを殺したって疑われてるの?ちがうよ!」「それは関係ない。勝手に無線室に突入したのが船長を怒らせたのだな」「だってドアが開いていたのだぞ。君が開けてくれたんじゃないの?」「おれはそんなことしない」と会話しつつ、フランクが「まぁめしを食え」と出したのは缶詰だった。「キッチンがいま使えないのだ」という。通信機は壊されるしキッチンもだめになるしこの船はどうなってるんだろうか。「船長と話をさせてくれないのか?」と聞いたら「いまはだめ」といわれた。

こちらはビーチ。サンはサイードたちのことが心配である。3日も経つのに進展ゼロだから。ジンがきて、彼女のきもちを楽しくした。"Let's talk about our baby's name!(ぼくたちのベイビーの名前を決めようヨ!)" というかわいいことをいうのでサンはうれしくなった。ジンはずいぶんと努力をして英語が達者になったが、彼はサンのためにこれをやってるのだ。サンは「いまそれを話すのは縁起が悪いからヤダ」という。ジンは「Ji Yeon(ジヨン)ていう名前がいい」といった。女の子を欲しがっているのだ。サンは「とにかく島を出る。そしたら名前をきめようね」といった。ジンは "Deal!(約束ね!)" と答えた。ふたりは笑った。ほほえましいな。

ケイトとジャックがビーチに戻ってきた。ファラデーとシャーロットもいっしょ。サンはケイトからなにがあったかを聞いた。シャーロットに頭をブン殴られたとか、毒ガス施設のことなどを聞いてものすごく心配になった。彼らはレスキューなんかじゃないのかも。やっぱりロックが正しいのも。

翌朝。

船の一室に監禁されてるふたり組。缶詰をまずそうに食ってたら、だれかがドアの外からメモを入れた。そこには "DON'T TRUST THE CAPTAIN.(船長を信じるな)" と書かれてあった。だれがメモを入れたのか。ベンのスパイかな。

再びサン。彼女はファラデーに質問してみた。シャーロットよりもこっちの方が話しかけやすいというのは道理である。サンは自己紹介し、自分は妊娠しているといい「あなたはレスキューしてくれるのか?」とズバリ聞いた。ファラデーはモゴモゴとくちごもるのであり「それはぼくが決めることじゃない」と答えた。サンの疑惑は確信に変わった。こわい顔になる。

その頃、ジンは朝めしの支度をしつつ、ジャックに英語を褒められていた。「シリアルとってください(英語)」「ずいぶんうまくなったなー。サンに教わってるの?」「サンとソイヤーも。でもサンのほうが上手」「だろうな」なんてしゃべってたら、サンがきた。彼女はジャックがあっちにいってっからこっそりジンに囁いた。「なにも聞いちゃだめ。いますぐロックたちの方に行こう」と深刻顔でいった。

サンはジュリエットのテントから妊婦のためのビタミンのピルを盗もうとしたが見つかった。「ロックと合流することにした」と聞いたジュリエットは強硬に制止する。「この島に残ったらあなたは死んでしまう。ぜったいにだめだめ」といわれたが信じない。「わたしを信じられないのはわかるが、でもこれはほんとにほんと!うそついていないよ!」「わたしはあなたを信じない」てわけでサンの決意は固いのであった。

サンはジンを連れて、ケイトに地図を書いてもらって、ロックたちのほうに移動しようとしたらば、決死顔のジュリエットがつかつか歩いてきた。サンをとめにきたのだ。サンが聞かないので、ジンにこういった。「3週間以内に島を出ないと彼女は死ぬ。危険だ。わかる?き・け・ん!」といったが、ジンもまた説得に応じない。"Wherever Sun go, I go.(サンがいくところにぼくも行く)" と決意の表情。

ふたりを止めるのはムリと知ったジュリエットは最大級の爆弾を投下した。ジンにこういったのだ。「あなたの奥さんは浮気していた。彼女は他の男の赤ちゃんではないかと心配していた」と述べた。こりゃヒデー。残虐ビッチである。ジンはその英語を理解した。サンはおそろしい顔となり、つかつかとやってきてジュリエットにビンタをした。ジンはそれを見てジュリエットの言葉が真実なのだなと確信したようであり、傷ついた彼はサンに背を向けて去っていった。サンは絶望した。てわけで、彼らのロック合流計画はオジャンになった。

ジンはものすごく怒っちゃって、サンの話を聞かない。いまはなにをいってもだめみたいだ。彼はひとりで釣りにいった。そこにバーナードがくっついてきた。ふたりは小舟で釣りをする。バーナードはジンに人生のレッスンを与えた。彼はローズがガンだったことを話した。ローズは島の不思議な力でガンが治癒したと信じている。彼女は島を出たらまた悪くなって死んでしまうかもしれないけれど、それでもふたりがロックについていかなかったのは理由がある。そうすることが正しいことだから。ロックは殺人者だから。ジンはうーむと話を聞いた。さらにバーナードは『カルマ』のことを教えた。良いことをしたら幸せになる。悪いことをしたら悪い目に遭う。これが人生。ジンの竿にサカナがかかった。一匹釣れた。「これがカルマだよ。ぼくたちは善良なんだ、わはは」とバーナードはいった。ジンはますます考え込んだ。

こちらは船。サイードたちがいる部屋にバンバンと叩く音が聞こえる。デズモンドが「まったくいらいらする。修理でもやってんのかな」といったら、サイードは「ちがう」という。だれかが目的を持ってパイプを叩き続けているんじゃないかと彼はいうのだ。ところで、このシーンの冒頭で船の外観が映って船の名前、"KAHANA" が映るのだが、"KAHANA" と "KARMA" はスペルが似てるからなんかあんのかなと思ったけど、"KAHANA" の意味を知らないのでよくわかりません。

※後から追記。てか、似てないかw。さっきはそう思ったんだけど。

そこにレイ医師が呼びにきた。「キャプテンが面会するからいっしょにおいで」と呼びにきたのだ。いっしょに甲板に出たらヘリがない。「どこにいったんだ?」と聞いたが「わたしは医者だからなにも知らない」と教えてくれない。このときデズモンドの前に女性が出てきて、それはレジーナなんだが、彼女は体に鎖を巻きつけて、海に投身自殺した。デズモンドが大声をだして、サイードといっしょに大急ぎで助けようとした。男が出てきた。「もういいから。彼女は死んだ」とあっさり述べ、その場にいた船員たちに「早く仕事に戻れ」と命じた。これが船長のゴールトという男。やっと船長が出てきた。

目の前で部下が自殺したというのに大して気にもしてないというのは不可解である。その点を質問したらば「だれかを救出に向かわせたら死人が増えるかも。これ以上人員を減らしたくないのでね」とドライなことをいう。「いったいこの船はどうなってるんだ?」といったら「クルーたちにへんなことが起きている。キャビンフィーバーの最悪の事例としか説明できない。島と関わりがあると思う。だから早くここから離れたいんだが、破壊工作されてそれもできなくなった。いま急ピッチでエンジンを修理させているところ」だそうである。通信機もキッチンもエンジンも壊れちゃって、これじゃ彼らも遭難者じゃないかと私は思った。

「修理できたら救出してくれるのか?」と聞いてみた。「安全な海域に逃げる。わたしが受けてる命令はソレだけ」「その命令ちゅうのがどこから出てるのか、どうせ教えてくれないんだろうな」といったら、グールトは意外にもアッサリ教えた。「この船の持ち主はチャールズ・ウィドモア」と聞いたデズモンドは驚いた。

サイードたちは聞きたいことが山ほどある。グールトはふたりを船室に招いて、いくつかの新情報を明かした。まず出してきたのは815便のフライトレコーダー。ウィドモアは相当のカネとコネを投じてこれを手に入れたそうである。以下グールトが話したこと。

海底に沈んだ機体の残骸からは324名の乗客の遺体が発見された。だが、サイードはここにいる。てことは、海底の墜落機体は偽装だったということになる。いったいどんな人間がそんな大掛かりな偽装工作をやれるのか。旅客機の墜落事故を偽装し、死体を用意し、324人の犠牲者の家族たちにそれを信じ込ませる。いったい死体はどこからきたのか?とグールトは話した。もっともな疑問である。そしてグールトたちはそれがベンの仕業であると信じているのであった。彼は最後にこういった。「ベンジャミン・ライナスに関する疑惑はコレだけじゃないヨ」なんていうので、ベンに関して私たちが知らないことが他にもいっぱいありそうです。デズモンドの驚愕顔がアーップ。音楽がジャジャーン。

後から訂正。「ベンが墜落を偽装した」は間違いでした。「偽装したのはチャールズ・ウィドモアで、彼はそれだけの多大なコストを払ってまでベンを(島を)手に入れたかった」という意味だったのかなと後で気づきました。ごめんなさい。

再びビーチ。ジンが釣りにいっちゃったので、サンはひとりで絶望。悲しみに打ちひしがれている。そりゃそうだわな。そこにジュリエットがきて話しかけた。「あなたたちがアッチに行くのをどうしてもどうしても止めなくちゃいけなかったのです。わたしはあなたに嫌われてもいい。でもあなたは島を出てください。船のひとたちはレスキューじゃないかもしれない。でもなにか糸口にはなる。家に帰りたいのはわたしも同じ」といった。そしてサンがこの島に居続けたらどうなるかを淡々としゃべった。

「3週間後に吐き気が始まる。その1週間後に慢性的な息切れ。そのまた1週間後には昏睡状態になってあなたは死ぬ。あなたの心臓が止まるとき、赤ちゃんも死ぬ。あなたはわたしの患者だから、これはわたしの問題でもある」という話をサンは無言で聞いた。

こちらは船のサイードたち。船長の話を聞き終わったら、レイが迎えにきた。ふたりのために部屋を用意したという。「静かでいい部屋だよ」なんていうが、ドアを開けたらゴキブリが走ってて陰気な狭い部屋なのでふたりはげんなりする。ゴキブリも嫌だが、壁にもっと嫌なもんがあった。ベッタリと血痕がついてるのである。だれかがここで死んだのだろうか。

レイはソレを見て、モップ掃除をしていた男を呼んだ。「おーい。コレをすぐに掃除しろー」と命じたら、掃除男がボソボソいいながらやってきた。なんとそれはマイケル。ウォルトパパのマイケルである。彼はアザーズと取引してウォルトと島を出たあのとき、シーズン2フィナーレ以来の登場です。3人は初対面のフリをして挨拶した。マイケルはケヴィン・ジョンソンと自己紹介し、ふたりと握手をした。

こちらはビーチ。夜になってサンがひとりでテントにいたら、ジンが晩ゴハンを持ってきた。ふたりは仲直りをした。ジンは「話を聞いて!」というサンを静かに制し、浮気を知ってたことやその理由もわかってると述べた。彼はずっと自分の感情を殺してきたそうである。そしてサンのことを許すといった。バーナードのレッスンが効いたんだな。

サンは感謝の涙を流した。ジンは「予定通りロックのほうに行こう」というんだが、サンは反対した。彼女はジュリエットを信じることにしたのだ。ファラデーたちは救出チームじゃないのかもしれないが、彼らはヘリを持ってるんだし、とりあえずこっちにいたほうが島を出られる確率が高いだろうと計算したのである。ジンは「どんなことがあっても君と赤ちゃんを守る」と誓った。そして彼はいちばん大事な質問をした。「赤ちゃんはほんとうにぼくの赤ちゃん?」と英語で聞いた。サンはこの瞬間、ジンがどれだけそのことを心配してたのかとわかってほんとにごめんなさいと思った。涙目となり「もちろんあなたの赤ちゃん」と教えて愛を誓った。ジンは喜んだ。サランヘヨ!

サンのフラッシュフォワード

サンはオーシャニック6のひとりであると明かされた。おなかの大きいサンはひとりで自宅にいたが、急におなかが痛くなった。自分で救急車を呼んだ。入院。医者に「夫に連絡してください!」と必死でわめいたが、ジンはなかなかやってこない。そうこうしてるうちにこりゃ産まれそうだ。

その頃、ジンは大急ぎで病院に向かっていたが、なぜかパンダのぬいぐるみにこだわっており、パンダをぜったい持っていかなくちゃいけないっていうんで必死にドタバタしている。大急ぎでオモチャ屋でそれを買ったが、運悪く拾ったタクシーがパンダを乗せたまま別の客を乗せて走っていっちゃう。彼はますます必死でパンダをもうひとつ買った。大急ぎで病院へGO。

その頃、サンはギャーギャーとわめいて赤ちゃんを出産。女の子だった。母子共に無事である。よかったねー。でもジンの姿はない。早くこないかな。

ということだったのだが、最後の最後で、じつはジンのお話は過去の出来事だったと明かされた。彼が向かった先はサンの入院先ではなかったのである。彼がパンダのぬいぐるみを買って向かった先はビジネスにゆかりのある大事なお客様、Ambassadorと呼んでいたから中国大使だろうか。ジンは社長の命令で「パンダのぬいぐるみを買ってお祝いを届けろ」といわれていたから、あんなに必死だったのである。無事にそれを届けてお祝いを述べてほっとした彼は病院を出てきた。受付嬢が「あら、もう帰っちゃうの?」と聞いた。ジンは「ぼくのベイビーじゃないヨ。まだ新婚2ヶ月だからね。アハハ」とオチが明かされました。てことは未来のジンはどこにいったんだ???

サンのフラッシュフォワードに戻ります。無事に娘を出産した彼女に来客。それはスーツ姿のハーリィだった。彼はこの出産のお祝いのためにわざわざやってきたのだ。サンとハーリィは再会を祝してふたりの仲の良さが伝わるシーンだが、なぜかこのシーンで「ハーリィ以外はだれも来てない」と聞くと、彼は「そりゃよかった」と答える。謎である。

ふたりは赤ちゃんを連れてジンのお墓参りに行く。ジンはこの世にいなかったのである。サンが病院で「夫を呼んでください」とわめいていたのは、頭がモーローとしてうわごとを口走ったということなのだった。サンは、産まれた赤ちゃんが女の子でジンが希望した通りに『Ji Yeon(ジヨン)』と名づけたと報告した。「あなたがいなくて死ぬほど寂しい」と泣いた。お墓に刻まれたジンの命日は2004年9月22日。これは815便が墜落した日付である。

※感想

ジュリエットはビッチですねー。彼女は好きなキャラだったけど、今週のエピはかなり落胆しました。あれはひどいよ。サンとジンは結果的に仲直りしたからよかったけれど、もしあれのせいでふたりが永遠に別れてしまったら一生もんの傷じゃないか。こんなことをいったら大げさすぎると思われるだろうけど、でも思ったからいっちゃうが、アメリカ人がよくいういいわけ「原爆を落としたから戦争が終結した」を思いだしちゃいました。行動様式が似てる気がして。

バーナードはよかったですね。彼とローズはタマーに出てきてはおいしい役を演じるときが多い気がする。

ジンは死んだのかあるいは島にこっそり残ってる可能性もあると思うのですが、フラッシュフォワードでサンの家族がまったく登場しなかったのが不思議でした。救助された後、家族と決定的に離縁するようなイベントがあったのかな。

エピガイの方にも書きましたが、ハーリィの「そりゃよかった」はものすごく謎です。なんでだろう???

※アプした後に少し修正しました。サンが出産したのはアメリカだったのかな。たぶん。わかんないけど。オーシャニック6だっていってたから。勝手に韓国の病院と勘違いしちゃったのですが、後から気づいたので一部を修正しました。失礼失礼。

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  • Title: 4-07 :: Ji Yeon
  • First Aired: 2008-03-13

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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