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ロスト/Lost :: 4-04 :: Eggtown :: ネタバレ

transロスト/Lost。シーズン4の4話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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今週はケイトのフラッシュフォワード。そちらは後にまとめてあります。まずは島のお話から。

ロックと彼についてきた者たちはアザーズ村に住みついた。みんな好き勝手に家を選んでようやく落ちついたという風である。ロックはベンを自分の地下室に監禁している。自分の目が届く範囲に置いておきたいのだろう。朝めしをもっていってやった。めしといっしょに本を一冊。「これでも読んでひまをつぶしておれ」と渡したら「もう読んだから要らん」といわれた。「もう一度読んだら新しい発見があるかもヨ」といったら、無視された。それはフィリップ・K・ディックの『ヴァリス』であった。意味深である。

ロックは船のスパイのことを聞いてみた。そしたら憎たらしいことをいわれた。「おまえはジェイコブ様に会えないから、どうしていいかわからないんだろ。悩んでいるからわたしにまで助けを求めるのだな。あわれなやつだ」と相変わらずのいぢわるベンである。その指摘はズバリだったようであり、ロックは食器を壁にぶつけて悔しがった。昔ベンがヘンリーと名乗ってた頃と同じである。

ムカムカ顔のロックは外に出てきた。ドアをバタンと閉めたら、遠くで眺めていたケイトは、ナニやってんだあのおっさん顔をした。ははははは。表情の演技がうまいな。横にいたクレアが「ジョン・ロックだから」と冷静な意見を述べた。

そこにソイヤーがきた。のんびり朝のコーヒーを飲んで、平和ムードである。ソイヤーはここの暮らしが気にいったようだ。彼は上機嫌でやってきて、ケイトを誘った。「おまえに合う服があったぞ。はやくいっしょに住もうな。ヒューゴを追いだすから待ってろ」とニコニコ顔だったが、最後までいい終わらないうちに冷たく却下された。

ケイトは「わたしゃあんたとは住まない」とふきげん顔である。「なんでおまえはここに残ったの?」「あんたには関係ない」「あっそ。おまえはジャックがよこしたスパイか?」「スパイじゃない。あんたを信用しないだけの話」「ははーん。妊娠を心配してるんだな」「ジェイムズ、自分の家に帰りなさい」「ケッ」てわけでソイヤーは退散。朝のゴキゲンムードはブッとんだ。ケイトがアザーズ村にとどまった理由はこの先で明かされます。

こちらはビーチ。ジャック側についたひとたちはビーチにいて、ジャックの知らせを待っていた。こちらのみなさんはレスキューを心待ちにしている。サン、ジン夫婦もそこにいて「ぼくは君のために英語を勉強してる」「わたし韓国で子供を産みたいよ」「ぼくらのこども?」なんて会話をしている。そこにジャックが現れた。ダニエルとシャーロットをみんなに紹介し、サイードたちがヘリで島を出たと伝えた。彼らがレスキューをアレンジしてくれるだろうと聞いてみなさんうれしそうです。

ケイト。彼女はひとりでロックを訪ね「マイルズと話をさせてくれ」と頼んだ。理由は個人的なものだから秘密だといった。ロックの答えはノー。「ずいぶん独裁的だなー」といったら「独裁者なら君を射殺するだろう」といわれた。じつに独裁的である。ケイトはその後、ハーリィからマイルズがボートハウスに監禁されていると聞きだした。ハーリィはロックに黙ってろといわれてたのだが、ケイトの誘導尋問に簡単に引っかかった。ハーリィはかなりチョロい↓

Hurley: You just totally scooby-doo'd me, didn't you?

ケイトはひとりでマイルズに会いにいき、あることを質問した。それは「わたしがナニモノか答えろ?わたしがなにをしたかいってみろ?」という問いだったが、これじゃ私たちには意味がわからないが、この先でその真意が明かされます。マイルズは条件を出した。「ある人間と1分間だけ会わせろ」というのである。それをすればケイトの望み通り問いに答えてやると彼はいうのであった。ある人間てだれでしょう?こちらはなんとなく想像がつきますね。

ビーチ。ジャックはサイードたちの帰りを待っているが、一日経っても戻ってこない。連絡もなく、電話もつながらない。こりゃおかしい。サンが心配して「ロックが正しいのかも。どうしてケイトはあっちにいった?」とジャックに聞いた。

こちらはそのケイト。彼女はクレアの同居人となり、いっしょに洗濯中。ケイトはアーロンをダッコできない。子供の扱いに馴れていないから。クレアは「いつか挑戦してみようよ」と笑った。

ケイトがマイルズの条件を満たすためには、ソイヤーを頼るしかなかった。彼の家にいった。ソイヤーはハーリィと同居中である。ケイトはふらりと現れて世間話を始めたが、ソイヤーはすぐに相手の意図を見抜いた。さすがcon。勉強になるなー。「おまえはまったくヘタクソだな。なにか頼みにきたんだろ?はやくいえ」といわれたケイトは「ベンを引っぱりだすのを手伝え」といった。

ソイヤーは優しいので、自分をコケにした相手を手伝ってやることにした。バックギャモンを持ってロックの家を訪ねる。「いっしょに遊ぼう」と誘った。ロックは喜んで応じた。

ロックは「おれについてきたこと後悔してる?不安?」と聞いてみた。ソイヤーは「ビーチにいるよりはマシだろ」と笑った。それを聞いたロックはきもちがらくになったようである。「あっちのみんなはどうしてるだろう」「みんなメーメー鳴いてるわさ(英語では"baa")」「ハハハ」

『シェパード=羊飼い』だからジャックのことをオチョクってるんだと思われ。ははは。シェパード姓の人間をボスに持つひとにとってはいやなジョークであるな。

ソイヤーはきげんよさげにしゃべっていたが、急に真顔になり「なにがあってもケイトに手を出さないと約束しろ」といった。ロックは意味が分からないが、相手の気迫に押されたのであろう。「約束する」と答えた。

ソイヤーはケイトが自分に頼んだことをすべて話した。「あのブルース・リーを連れだすのを手伝えといわれたよ」と聞いたロックは驚いた。「彼女はマイルズの居場所を知らないはずだろ?」といったら「ヒューゴにしゃべったらそこらじゅうに知れ渡るわ」といわれた。ロックは血相を変えてマイルズの監禁場所にいってみたが、そこはカラッポ。

ケイトはその間にマイルズを連れてロックの地下室、ベンの部屋に突入。言われた通り、マイルズをベンに会わせてやった。このシーンの会話はドラマの謎を解く大きなヒントであろう。

Miles: You know who I am?
Ben: Yes.
Miles: You know who I work for?
Ben: Yes.
Miles: Then you know he's put a lot of time and energy into finding you. So now I found you and I can tell him exactly where you are. Or I can lie and tell him you were already dead. And I'd be willing to do that for $3.2 million.
Ben: You've arranged this meeting so you could blackmail me?
Miles: It's extortion if you wanna get technical.
Ben: 3.2? Well.. why not 3.3 or 3.4? What makes you think I have access to that kind of money?
Miles: Do not treat me like I'm one of them like I don't know who you are and what you can do.
Ben: Your friend Charlotte has seen me. She knows I'm alive.
Miles: I'll take care of Charlotte. You just worry about getting me the money. You have two days.
Ben: My present situation is a little bit restried. Can that be amended?
Miles: Okay. One week in cash.

訳してみた↓

マイルズ: おれがだれか知ってるな?
ベン: ああ(チビリ顔)。
マイルズ: おれの雇い主がだれかも知ってるな?
ベン: うむ(かなりチビリ顔)。
マイルズ: それなら彼がどれだけ苦労してあんたを探したか、いわなくてもわかるよな。おれはおまえを見つけたと彼に報告する。だが、おまえが死んだと嘘をいうこともできる。3200万ドルで嘘をついてやろう。
ベン: わたしを脅すためにわざわざやってきたの?
マイルズ: これは恐喝である。
ベン: 3200万?どうして3300でも3400でもなく3200なの?だいたいわたしがそんな大金払えると思う?
マイルズ: オイオイ。おれをここの連中と同じように丸め込めると思うなバーカ。
ベン: シャーロットはわたしを見ちゃったぞ。どうするんだ?
マイルズ: おまえはカネの心配だけすればよい。2日で用意しろ。
ベン: わたしはいま勝手に動けない状況だ。それを考慮してくれんか。
マイルズ: オーケイ。1週間だ。キャッシュのみ。

ケイトもこの興味深い会話を聞いた。彼女はマイルズとの約束を守ったので「さぁ質問に答えろ。わたしのなにを知ってる?」と迫った。マイルズはそれに応じた。「おまえはキャサリン・アン・オースティン。殺人罪で起訴されている。その他放火、詐欺モロモロたくさんありすぎて覚えきれないわ。おまえは逃亡犯だ。オーストラリアで身柄を拘束され、本国に送還される途中だった。おれがおまえなら島に残るね。あるいは死を偽装するかだな」といわれた。ケイトは自分の素性がどこまでバレてるかを聞き出したかったのである。

ここでロックが戻ってきた。後ろにソイヤーもいた。ロックはケイトに「家に帰れ」と命じた。ケイトは弁明の機会を与えられなかった。ロックはその夜ケイトを訪ね、マイルズとべンの会話の内容を聞き出すと「君は朝までにここから去れ」と問答無用に所払いの刑を宣告した。まったく王様みたいである。

気落ちしたケイトはソイヤーの部屋を訪ねた。ソイヤーはこのとき「すまんかったね。おれもおまえにダマされたフリをする必要があったのだ」と彼らしいいいわけを述べたが、私は思うに、ソイヤーはロックにケイトの希望を伝えて彼を説得できると思っていたのではないだろうか。だってケイトの希望は「マイルズに会わせろ」というだけなのだから。なにも殺すとかいってるわけじゃないんだから。

ケイトは「追い出されちゃったよ」といった。ソイヤーはびっくりした。厳しすぎると思ったんだな。彼は優しくいった。「心配しなくてよい。おまえはここにいろ。ここはおれんちだから」といった。トイレを流す音が聞こえた。ハーリィである。「訂正。おれとMontezumaの家だ」「ハハハ」てわけで、またまたイイ雰囲気になった。今日のソイヤーはものすごく優しい。「おまえはここにいれば安全だ」と髪を撫でてやった。ケイトはじわーんとした。ふたりはmake out。キマったぜソイヤー!ところが朝になったら!?

こちらはビーチ。ダニエルとシャーロットがなにかの実験中。トランプのカードを三枚伏せておき、ダニエルがそれをあてるというのをやっている。超能力のテストみたい。「ダイヤのクィーン、クラブの6、ハートの10」とダニエルがいったら、そのうち2枚が当たった。ダニエルは「ぜんぜんだめだー」と落胆し、シャーロットは「ずいぶん進歩したよ」と慰めた。どういうルールでやってるのか私たちにはわからないけれど、もしこれが透視だとしたらスゴイと思うが。

そこにジャックとジュリエットが割り込んだ。「ぜんぜん電話が通じないのはどういうわけだ?」と問いつめたら「緊急用の別番号がある」というので、ソレにかけてみた。この番号のことはダニエルたちは知られたくなかったようだが。

これまで何度か出てきたレジーナという女性が応答した。「なぜこの番号にかけるのか?」という声に、シャーロットが答えた。「島のひとたちが心配しているよ。彼らのともだちがそっちにいっただろう?」といったら意外な返事。「知らない。ヘリはそっちにあるはずだろう?」。ナヌー!フランクが操縦するヘリは行方不明になってしまったよ。

こちらはロック。再びマイルズを拘束。天井からロープで吊るして拷問開始。相手は「おまえは時間をむだにしてるぞ」とピーピーいいかけたが、ロックは問答無用で彼の口にあるもんを突っ込んだ。それは手榴弾。それを口に突っ込んで強制的に噛ませてやった。彼はずっと噛み続けていないとレバーがハネあがって爆発する。ヤルじゃないかロック。

ロックは恐怖する相手にペラペラしゃべった。「ぼくのことをきちんとわかってもらわなくちゃ。自己紹介する。名前はジョン・ロック。ぼくには島の平和を守るという責任がある。そこで聞くが、君たちの正体を知りたい。君がなぜベンに興味を持つのか知りたい。という点をすごく聞きたいんだけど、それはまぁ後でいいや。いまはきちんと口を閉じてないとえらいことになるよ。ぼくは昨日だいじなことを教わった。罰則がないルールなんて意味がないよネ。ちゃんと口を閉じていろよ。それがおまえのあさめし。ではさようなら」

ソイヤーとケイト。昨夜は情熱sexでウホーと盛り上がったが、朝になったらスィートムードは消えちゃった。目覚めたソイヤーはニコニコ笑顔で「昨夜のおまえは悲しんでた。おれの『守ってやる攻撃』が効いただろ?うっしっし。さぁもういっぺんやろ」といったら「わすれてちょうだい」といわれた。はははは。

「まだ妊娠を心配してるのか?」と尋ねたら「それはちがう。だいたいわたしは妊娠してないよ」といわれた。あの檻の中の情熱sexでknocked upしちゃったかとソイヤーは心配してたらしい。no pregnantと聞いたソイヤーは大ハッピーであり「そりゃーめでたい」といった。「妊娠が最悪なの?」「あったりまえだろ。子供ができたらどーすんだ!」「わたし、ビーチにかえります」てわけでサヨナラ。ソイヤーはまたまた自分がバイブ代わりに使われたかと怒った。「どーせ1週間もしたら、またジャックにフラレておれに抱かれにくるんだろ」なんていっちゃったので、ビンタをされた。ケイトは出ていった。こういうのを無限ループしてるカップルっていますよねー。

ケイトのフラッシュフォワード

ケイトこと、キャサリン・アン・オースティンがアメリカに戻ったら厳しい裁判が待っていた。その罪状は、第一級殺人/放火/暴行/重窃盗という大悪人扱い。無罪を主張したらば、検察は裁判中の拘留を要求した。それは認められ、彼女は手錠をかけられた。オーシャニック6のひとりが裁かれるとあってマスコミは大注目。裁判所にはプレスがワンサカで、判決の行方が注目された。

ケイトは大ピンチである。弁護士は「司法取引に応じれば15年。よくて7年後には出られる。が、もし全面無罪を主張して徹底抗戦したらば、20年プラス殺人罪で終身刑(つまり一生刑務所)」といい、これじゃ人生終わったヨといわれてるようなもんである。彼女がここまで追い込まれたのは、母親が証言をするからである。

ケイトは逃亡中に母親に会いにいったことがある(3-15 :: Left Behind)。ママに会いたい一心で危険を犯したのに「このひとごろしめ」と冷たく追い払われた。あのときにケイトは「ママのためにあいつを殺した」と殺人を告白しちゃったのであり、その母がケイトが不利になる証言をすることになっているという。これがあるゆえに大ピンチ。

弁護士は「情状酌量の作戦しかないわな」といい「アレを使おう」といいだした。『アレ』とはすなわちケイトのベイビー。彼女には子供がいると明かされた。へえええ。が、ケイトは「息子を使うことだけはぜったいイヤ」と猛反対。

「取引には応じないし、子供を使うのもだめ」といわれた弁護士は別の手を考えた。ジャックを証言台に呼んだのである。以下ジャックが証言した内容。

「2004年9月22日。わたしは島に墜落してミス・オースティンに出会った。彼女が罪を犯したというのを本人の口から聞いたが、わたしは信じなかった。彼女はとても献身的にみんなを勇気づけたから。彼女に助けてもらって感謝している」と述べた。人柄アピールの作戦である。裁判でよくあるヤツ。

このシーンでジャックは「生存者は8名」といった。未来ではそういうことになってるらしい。8名がだれなのかわからないが、他の生存者の存在は隠蔽された模様。その経緯は謎。6人が救出されたわけだから、2名は死んだことになってるんだな。

検察側はジャックにひとつだけ質問した。「あなたはミス・オースティンを愛していますか?」という問いである。ジャックは「いまはちがう」と答えた。

ケイトのところに母親がやってきた。前回登場したとき(3-15 :: Left Behind)はウェイトレスだったが、いまはクルマイスで鼻にチューブが入っている。病気みたい。母は後悔の心情を述べた。娘が飛行機事故で死んだと聞かされてから、心境がガラリと変わったそうである。病気になった。余命半年と宣告されたが、そのまま4年間生き続けた。あとどれだけ持つかわからない。娘が不利になるような証言はしないと決めたそうである。ケイトはこれを拒絶した。「勝手にしろ」と答えた。母は「孫に会いたい」とお願いした。ケイトはまたまた腹が立ってきた。「ママはわたしと取引するためにここにきたのか」という疑念はもっともである。証言するといってたのが急に180度変わったわけだから。「お願い。会わせて」「息子に近づくことは許さない。面会終了」。重苦しいシーンであった。

ケイトの母、ダイアン・ジャンセンは結局のところ証言をしなかった。これによって形勢は逆転し、ケイトは10年間の執行猶予、そのあいだは国外にでないこと、服役はナシという結果を勝ち取った。弁護士はもっと良い条件を引きだせると思ったようだが、ケイトはそれに応じた。とにかく早く終わらせたかったのだ。服役ナシというだけで彼女は満足だった。ケイトは釈放された。駐車場でジャックが待っていた。

Kate: Thank you for saying what you did.
Jack: You're welcome.
Kate: You know, Jack, I've heard you say that story so many times.. I'm starting to think you believe it.
Jack: I just.. I just wanted to tell you what I said in there... didn't mean it.
Kate: You wanna follow me? Come by for a visit?
Jack: I... I actually have to get over to the hospital, but,um,maybe you and I could grab some coffee together or something?
Kate: I know why you don't wanna see the baby, Jack. But until you do, until you want to... there's no... you and me going for coffee. But, um... if at any time you change your mind, come and see us.
Jack: Yeah. Okay.
Kate: Bye.
Jack: Bye.

訳してみた↓

ケイト: わたしのために証言をありがとう。
ジャック: よかったな。
ケイト: あなたが話すアレを何度も聞いてると、あなたは本気でそう思ってるのかなと思えてくるわ。
ジャック: ぼくがいったこと、アレは本意ではない。これだけいっときたかった。
ケイト: わたしの家にきたい?
ジャック: いまは病院に行かなくちゃいけない。でもこんどコーヒーでも飲もう。
ケイト: あなたが赤ちゃんを見たくない理由はわかってる。その点が変わらない限り、わたしたちはいっしょにコーヒーを飲んだりしない。でももし気が変わったら、いつでも会いにきてほしい。
ジャック: そうだね。
ケイト: バイ。
ジャック: バイ。

ケイトはひとりで家に戻った。良い家に住んでんなー。航空会社から賠償金をもらえたからかな。ベビーシッターが待ってて「いま彼は寝ている」と告げた。ケイトは大喜びで息子の顔を見にいった。赤ちゃんの名前は『アーロン』と明かされた。なんで?アーロン???

どういう経緯かわかりませんが、ケイトの息子はクレアの赤ちゃんのアーロンだったというオチでした。クレアがダッコしていたアーロンよりもずいぶん大きくなって、髪がふさふさ生えてました。2歳くらいかな。

※感想

冒頭シーンで出てきた本『ヴァリス』は、フィリップ・K・ディックの作品の中で最も難解かつ奇妙な珍書である。もはやSF小説を逸脱し、ディックの脳内に立ち上がった神について書かれた教典というべき内容。イッちゃってる本。「ある日ホースラヴァー・ファットはピンクの光線を見た」っていうアレを読んで感動できるのは世界でいったい何人いるのだろうか。このドラマの主題に合ってる気がする。

その後にソイヤーが読んでた本はアドルフォ・ビオイ=カサレスの『モレルの発明』。こちらもまた意味深である。政治亡命者が絶海の孤島で不思議な女性と出会うSF幻想文学。ソイヤーはソイヤーなりにイメージトレーニングをしてたんだなと考えると彼とケイトの断絶は不憫に思われてくる。文学的な人生を歩んでいるひとというのは常に報われないな。あるいは彼がconだから報われないのかもしれないが。

ソイヤーとベンはめっちゃ仲が悪いが、ふたりの読書の趣味はかなり近似している気がする。このふたりがいっしょに島に住んだら、毎日読書会をやってそれなりに盛り上がるのではないか。最後にはいつも殺し合いのハァハァゼイゼイで終わりそうだけど。

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  • Title: 4-04 :: Eggtown
  • First Aired: 2008-02-21

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Recurring Role:

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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