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ロスト/Lost :: 4-05 :: The Constant :: ネタバレ

transロスト/Lost。シーズン4の5話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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フランクが操縦するヘリの中。サイードとデズモンドがいる。フランクはファラデーに言われた通りのコースを守って進んでいる。サイードが「だいじょうぶか?」と心配するが、フランクはどんどん進んで嵐の雲の中に突っ込んでいっちゃう。デズモンドはペニーと撮ったあの写真を見ている。サイードが「チャーリィはNO PENNYS BOATといったのに、なぜ君はいっしょにきたの?」と聞いたら「答えを知りたいから」といった。ヘリが雲の中に入ったらものすごく揺れた。フランクが「つかまってろ!」と叫んだ。

次の瞬間、デズモンドはとつぜん別の場所にいて、別のことをやっていた。これはいつものフラッシュバックでもフラッシュフォワードでもないというのが徐々にわかってくる。このエピでは、デズモンドはいまの世界と過去のある時点の世界をいったりきたりするという奇妙な体験をするのだ。かなりややこしい!私はこのエピガイをわかりやすく書けるか、すごく不安だ (Wish me luck!)。

デズモンドはどっかの軍隊にいて、兵隊の宿舎で叩き起こされたところであり「ヒューム、まだ寝てるのか!」と鬼教官にドヤされた。な、なにこれ?!おめめがぱちくり。繰り返すが、これは回想シーンではない。デズモンドはさっきまでヘリに乗ってたデズモンドなのだ。本人はこの急激な変化を認知しているのである。ちなみにこっちの世界のデズモンドは短髪である。どうやって撮影したんでしょうか。鬼教官は「4分でヤードに集合!プライベート・ヒュームに感謝しろ!今日のシゴキは2倍!」と叫んだ。デズモンドは他の兵士たちといっしょに雨の中でせっせと腕立て伏せを開始。「あんなにリアルな夢を見たのは初めてだよ」と隣の兵士としゃべってたら「なんかいったかヒューム!」とドヤされた。

またヘリの中に戻った。ヘリはまだ雲の中を飛んでいて、フランクが「もうすぐ抜けるから心配するな」といったら、デズモンドは大混乱であり、狭い中で暴れだした。彼はサイードを見てもだれかわからず、自分がなぜここにいるのかわからなくなってしまったようだ。怯えた顔で「おまえはだれだ!」と叫んだ。

こちらはビーチ。ヘリが行方不明なのでジャックは心配である。また、ダニエルとシャーロットがそのことを大して気にしてないという点も不可解である。彼らが言う通りの場所に船が停泊してるんなら、20分かそこらで着くはずなのに。こりゃへんだ。

ジャックが問いつめたらダニエルが「もうしゃべっちゃおうか」といいだした。シャーロットは「このひとたちを混乱させるだけだよ」というんで、やっぱりなにか秘密があるんだな。なんだなんだと問いつめたらダニエルがゆっくりしゃべりだした。

Daniel: Your perception of how long your friends have been gone. It's not necessarily how long they've actually been gone.
Jack: What does that mean?
Sharotte: This is a mistake.
Daniel: It'll be fine. It'll be fine. As long as frank flew on the bearings that I gave him, if he stayed on it, it'll be fine.
Jack: And what if he didn't?
Daniel: Then there might be side effects.

訳してみた↓

ダニエル(先生が教えるときの顔): 君が友達を送り出してから知覚している時間の長さイコール彼らが実際に移動した時間とは限らない。
ジャック(ポカン顔): つまりどういうこと?
シャーロット(アホか顔): もうやめときなさいよ。
ダニエル(忍耐顔): とにかくだいじょうぶなの。フランクがぼくが教えた通りに飛んでいれば心配いらないから。
ジャック(心配顔): もしフランクが間違えたどうなるの?
ダニエル(もっと心配顔): 副作用があるかもしれない。

デズモンドたち。ヘリは雲を抜けて船に着いた。数人の男たちが出迎えたが、デズモンドは精神病患者みたいになっちゃった。「おまえはだれだ!おれはナニやってんだ!」とわめくので、船の男たちはこの錯乱男を医者に見せることにした。デズモンドが「おれはここにいるべきじゃないのだ!」と叫んだら、またまたあっちにいっちゃって、雨の中で鬼教官と対面した。

訓練中の兵士の中でデズモンドだけがスクッと立ち上がって「おれはここにいるべきじゃない!」と叫んだので、鬼教官は「10キロ走れ!」と命じた。デズモンドは「さっきまで船にいたんだ」と友達の兵士に告白し、そっちの世界で自分がペニーの写真を持っていたことを思いだした。いちおう書いとくと、このときの友達兵士はビリーと呼ばれていた。デズモンドはペニーに電話しなくちゃと思ったらコインを落とした。拾おうとしたらば、船の上で甲板をカリカリ掻いていた。

またこっちにきた。船の男たちの中でリーダー格の男はキーミーという。その子分はオーマー。彼らはデズモンドがトチ狂ってるので、とりあえず医療室に閉じ込めた。キーミーはデズモンドに「自分はべガス出身で、オーマーはフロリダ出身。いまは太平洋の上にいて、最後の港はフィジィだった」と話した。

閉じ込められた医療室には男がひとりいた。彼はベッドに拘束されている。なにか危険な患者なのだろうか。その男が「おまえにもアレが起きてるんだな」と聞いた。デズモンドはますます大混乱。ど、どうなってるんだよ〜!

サイードは甲板にいて船のようすを興味深く眺めている。フランクがキーミーになにやらワーワーいわれているのが見えた。サイードたちを連れ帰ったことを怒られてるのかなと思うが、その会話は聞こえない。フランクがきて「おれはおまえの味方だよ」といった。サイードは不安げだが「味方というなら電話を貸せ。島の友達としゃべらせろ」といった。フランクは「銃を渡したら電話を使わせてやる」っていうんで、サイードは銃を渡した。

ジャックはサイードのげんきな声を聞いたので安心したが「ヘリでなにかが起こって、デズモンドが狂乱した。彼の記憶がなくなった」と聞いて心配である。横にいるファラデーが天を仰いだ。彼は原因を知ってるんだな。副作用ってこれのことかなとジャックも私たちも思う。ファラデーは「デズモンドはさいきん放射能か電磁波でも浴びなかったか?」と聞いたが、だれも心当たりがなかった。ダニエルは「この島は人を『混乱させる』なにかがあるみたいなのだ」といった。それは記憶喪失症でもないそうである。

ファラデーはとても説明しづらそうであり『混乱させる(confused)』という単語をようやく思いついたという調子でしゃべっていたので、きっと難解な専門用語を避けるためにその言葉を選んだのか、あるいはまったく未知の現象だからそういうしかないのかと思われる。ところで、ジャックたちは忘れていたみたいだが、私たちはシーズン2のラストのあのピカドンを知っている。あれを境にデズモンドは予知能力が備わったのだから、きっとアレと関連してるんだろうな。

デズモンド。船の医務室でベッドの拘束男とふたりきり。コイツはとつぜんイッちゃった顔になったと思ったら、やがて普通に戻った。「ちょっと観覧車に乗ってただけ」と答えた。そこに医者と名乗る男が入室。彼はレイという。拘束男が「わかっただろ、レイ?おれだけじゃないんだよ。やがてみんなこうなっちゃうんだ」とだんだん昂奮を帯びてきた。医者は彼に薬を打ってコテンと眠らせた。デズモンドはそれを横で見てたらこわくなった。おれも薬を打たれて、こういうふうに拘束されちゃうのかと不安に駆られたが、医師は「なにもしないからだいじょうぶ。目を見るだけ」となだめるようにいった。目にペンライトを当てられ「君はどこにいたのか話してください」といわれたら、またあっちの世界にいっちゃった。

兵隊のデズモンド。コインを拾って公衆電話からペニーに電話した。おぉおお。愛するペニーの声が聞こえたよ。デズモンドは感謝感激であり「ペニーペニー。いま自分はとても困っているから、お願いだからいちど会ってくださいお願いプリーズ」といったが、だめだった。「あなたは勝手にわたしを捨てて軍隊に入った。いまごろなにさ。わたし引っ越したの。もう電話しないでちょうだいあっかんべー」といわれてガチャンと切られた。ひぃいい。おねがいだよーペニーといい終わらないうちに、船の世界に戻っちゃって、目の前に医者がいた。

医者が「なんかいった?」と聞いたら、そこにフランクとサイードが突入してきた。フランクは「ファラデーがデズモンドと話させてといったのだよ」と述べて電話を持ってきたのだが、レイ医師は怒りだした。「勝手なことすんな」とわめくので、サイードはこの医師を捕まえてドアをロック。医師は警報ボタンを押した。男たちがウジャウジャやってきそうなので、その前に話をさせなくちゃっていうんで、大急ぎでデズモンドに電話を渡した。フランクやファラデーは、船の男たちと全面的に仲間同士というわけじゃないみたい。不思議だが。

ファラデーは「時間がないからよく聞け。いまは何年?」と聞いたら、デズモンドは「1996年だ」と答えた。てことは8年前にイッちゃってるのか。ファラデーは質問を続けて、1996年のデズモンドはグラスゴー北部のキャンプミラーっていう軍隊の宿舎にいると聞きだしたらば「こんどあっちにいったらオックスフォード大学に行け。物理学部にいるこのぼくに面会しろ」と指示した。ファラデーは大急ぎで自分の研究日誌を出し「装置を2342に、オシナントカは11ヘルツにしろとぼくにいえ。もしぼくが信じなかったら『エロイーズを知ってる』といえばよい」と教えた。デズモンドは大急ぎで数字を手のひらに書き留めた。

1996年のオックスフォード大学。デズモンドはファラデーに会いに来た。この時代のファラデーはおもしろいよ。髪型が。やせっぽちの長髪男で、いかにも好奇心にあふれた科学者ってかんじである。ファラデーはさいしょ信じなかった。「未来のあなたにいわれてきた」と聞いた彼は「タイムパラドックスか。ヘッ。つまらんいたずらだな」と冷笑した。デズモンドは自分の手のひらを見たが、書き留めたはずの数字は消えていた。くそォ。でもなんとか記憶をたぐって思いだした。「2342。11ヘルツ。エロイーズ」といったら、ファラデーの態度がガラリと変わり、デズモンドを研究室に案内した。研究室にはネズミの迷路があった。あと放射線をあてる機械も。

この研究ネズミの名前が『エロイーズ』だったのである。ファラデーは「2342、11ヘルツで」と教わった通りにネズミに放射線をあて、ネズミを迷路においた。ネズミは一瞬ポケーと意識を失ったが、すぐに起きてササーと迷路を完走した。ファラデーは「やったー!すごいよ!」と喜んだ。この迷路は朝つくったばかりであり、それを間違えなく走破するというのはスゴイことであるらしい。このときデズモンドが「これは未来を変える機械?」と聞いたら、彼は「未来を変えることはできない」と答え、この機械は "unstick Eloise in time just like you." のためのもんであると説明したのだが、"unstick" は "stick" の反対だから『切り離す』って意味?でもよくわかんないなーと思ったら、デズモンドが「ネズミを未来に送ったの?」と聞いたら "No, her consciousness, her mind." と答えた。つまり「ネズミの意識だけを切り離して未来にいかせた」ということだろうか。いまのデズモンドにも同じ現象が起きているのかな。

このシーンの最初で、ファラデーが「未来版のぼくが君をここに送ったのなら、そのぼくは君と会ったことを記憶してた?」と聞き、デズモンドが「ノー」と答えると、ファラデーは意外そうであった。よくわかんないがだいじなことかもしれんからいちおう書いとく。

また、このシーンで放射線をあてるとき、ファラデーは自分だけエプロンをつけた。デズモンドが「ぼくのはないの?」と聞いたら「君は必要ない。ぼくは1日に20回もこれをやってるから」説明した。デズモンドがますます深刻顔で「だからそれを頭にのせてるの」と聞いたら、ファラデーはいやだなーって顔で「そう」と答えた。あの不自然な長髪頭はカツラなのか。ははは。私は笑った後に気づいたのだが、そんなに頻繁にあれを浴びていて、ファラデーにもあの症状が現れないのだろうか。そのうち出てくるのかな。

ネズミの実験結果にファラデーは大満足&大昂奮だが、デズモンドの不安は高まるばかりである。「あなたは未来からぼくをここに送って、ぼくを助けてくれるんじゃなかったの?」「そんなのわかんない。助けてくれたのは君のほうだよ」「ぼくが知ってるのは、あなたが島にいたってことだけだ」「島?ハテ ... なんの島?」

ここでまたまた船の医療室に逆戻り。船の男たち、キーミーとオーマーが警報を聞いて突入してきて、電話を取り上げられた。フランクが「ファラデーに頼まれただけだよ」といったら、キーミーは不満であり「勝手なことをするな。船長から話があるだろう」とこわい顔。サイードが「おれも船長と話がしたい」といったら「あとでな」といわれて、医療室に閉じ込められた。部屋にいるのは、デズモンド、サイード、ベッドの拘束男の3名。

デズモンドはレイ医師が落としていったペンライトを自分の目に当ててみた。それをすればまたあっちに行けるかと思ったんだけどなにも起こらなかった。この状況においてデズモンドはもちろん不安だが、サイードもまたワケワカメである。そりゃそうだわな。「頼むから説明してくれよ、デズモンド」と頼んだ。横で聞いてた拘束男が「君がデズモンドか!」と驚いた。この男がジョージ・ミンカウスキーなのだと明かされた。

ミンカウスキーはシーズン3のラストでジャックと電話で会話した相手である。その後、何度か船と電話するシーンではなぜか「ジョージはいま電話に出れない」といってたが、彼はここで拘束されていたのだな。彼がデズモンドの名前を知っていた理由を話した。

ミンカウスキーはこの船の通信技師だった。すべての通信は彼を通じて行われていた。頻繁に同じ相手から入電があったが、ぜったいその相手に応じてはいけないと上役から命じられていた。その相手というのがペネロピ・ウィドモアだったのである。ペニーからデズモンドの名前を聞いたのだな。ここでまたまたデズモンドがコテンとあっちにいった。忙しいな!

再びオックスフォード大学の研究室。デズモンドが覚醒したらば、75分間ブラックアウトしてたと教わった。だが、デズモンドには5分くらいに思えたから不思議である。ファラデーによれば「何度も時空を移動する度に戻ってくるのが困難になってくる」そうである。わかったようなわからないような話だが。

デズモンドはエロイーズが死んでいるのを見つけて驚いた。「なぜ死んだ?」と聞いたら「さぁ、脳がイカレたか。後で検死をするけどね」と興味ナサゲである。デズモンドは怒った。「ちゃんと質問に答えろ。ぼくもこういうふうに死んじゃうのか!」と大声をだした。だが、ファラデーにも詳しくはわからないそうである。以下彼の推測。

エロイーズの脳は耐えきれなくてショートした。未来と現在を行き来してるうちに、どっちにいるのかわからなくなってしまったから。でも『錨(いかり)』があればそれを防げるかもしれないとファラデーはいう。『いかり』ってのは船が流されないように止めとくアレである。混沌とランダムが支配する事象にあって、すべての時代に渡って『常に不変かつ安定したなにか』があれば、それが『いかり』となって正気を保ってくれる。ファラデーは彼はこの『いかり』のことを『constant(不変のもの、定数)』と呼んだ。

デズモンドはファラデーの話を興味深く聞いた。ぼくにとっての "constant" はなんだろうと考えてみた。彼の人生で『不変なもの』といえばアレしかない!イッパツで思いついた。ペニーである。

ファラデーによれば、constantは人でもいいけど、連絡がとれなければならないという。デズモンドは電話してみた。つながらなかった。ペニーは電話線を抜いちゃったのかな。大急ぎでペニーに会いにいこうと思ったら、途中でバタン。またあっち。

船の中。サイードとミンカウスキーがいた。デズモンドは必死顔で「ペニーと話さなくちゃ」という。サイードに「ぼくは君を知らないんだけど、君はぼくを知ってるみたいだ。ぼくたちは友達なんだよね。だったら手を貸してください」とお願いした。ミンカウスキーが会話に割り込んだ。「通信機器は2日前にだれかに壊された。いまこの船は本土と連絡がとれないのだ」だそうである。サイードが通信室の場所を聞いたら彼が案内するというので、彼のベッドの拘束を解いて3人で移動したいが、でもどうやって脱出する?と思ったら、ドアがいつのまにか開いていた。ミンカウスキーは「船の中にきみらの友達がいるんだね」といった。彼はドアを開ける人間を見たのだろうか。それはだれだろう。ベンのスパイなのかな。ミンカウスキーは鼻血を出して具合が悪そうである。彼は死期が迫ってるのだろうか。

再び1996年。どこかのオークション会場。デズモンドはここでペニー父を捕まえて、娘の居場所を聞き出した。このパパはデズモンドのことがだいきらいである。「なぜそんなにきらうのですか」と聞いてみたら「君を嫌ってるのはこのわたしではない。本人に直接聞け」と住所のメモを渡された。簡単に教えてくれるくらいだから、ペニーとデズモンドが復縁することなどありえないと思ってるんだな。

オークションでペニー父が競り落としたのは19世紀の帆船 "Black Rock" の航海日誌である。これを出品したのはトヴァード・ハンソ (Tovard Hanso)。島にこの帆船の残骸があった。詳しくはこちら↓
Lostpedia :: Black Rock

再び船の中。デズモンドは過去と現在を行き来するうちに、どんどん辛くなってきた。ミンカウスキーは「わかるよ」といった。これから3人で通信室に移動する。歩きながらミンカウスキーがなぜいまの症状になったのかを話してくれた。島の沖に停泊して命令を待ってたとき、彼はすごくヒマだった。んで、ブレンドンという船員といっしょに小舟でこっそり島に近づいてみた。「ちょっと島を見よう」とただの興味本位でやったのだが、途中でブレンドンがおかしくなったので引き返した。その後、ブレンドンは死んだという。

通信室に着いた。ケーブルが無惨に切られて、明らかに人為的な破壊工作によると思われる。「いったいだれがやったの?」と聞いたら、ミンカウスキーはコテンと意識を失った。彼はどっかにいっちゃった。

サイードが大急ぎで修理をするという。「電話番号わかるの?」と聞かれてデズモンドは困った。住所を聞いただけだから。デズモンドは壁のカレンダーを見て、いまは2004年の12月24日なのだと知って驚いた。そしたら鼻血が出た。ヤバっと思ったら、ミンカウスキーが苦しみだした。彼は「も、もどれない〜」とうめきだして、苦しんだと思ったら、ぐったりした。死んだみたい。サイードは「いったいナンだよ」とおののくのであり、デズモンドは「ぼくもいつかこうなるんだよ」と怯えている。

デズモンドはオークション会場のトイレで目を覚ました。出しっぱなしにしていた水があふれているので、やはり相当の時間が経過したものと思われる。ペニーの住所のメモがある。すぐに会わなくちゃ。

ペニーの家。「お願い聞いてください。たのむから話を聞いて」といったら部屋に入れてくれた。「いいたいことをいったらさっさと帰ってちょうだい」といわれたが。「こんなことをいったらへんに思うだろうが、ぼく自身もわけがわからないのだけど、でも聞いて。いまから8年後にぼくは君に電話をしなくちゃいけない。そのときに番号がわからないと困るから、いま教えてください」「はァ?」「ペニー、電話番号を教えてくれればそれでよいのです。ぼくはほんとにひどい男でごめんなさいごめんなさい。それでもほんのちょびっとでよいから信じてください」「今日も明日もかけてこないの?」「8年間はかけません!2004年12月24日。ぼくはクリスマスイブの日にぜったい電話する!ゆびきりげんまん!」「わたしが番号を教えたら出てってくれる?」「アイ(デズの返事はいつもコレ)」「7946-0893」てわけで、番号をゲット。ふぅ。デズモンドは番号を復唱して記憶した。ペニーが「メモしないの?」といったら、デズモンドは「メモしても役に立たないから」と答えた。「さぁ出てってちょうだい」「ぜったい電話番号を変えないで!」「出てって!」

再び船の通信室。サイードが修理を終えていた。どれだけバッテリーが持つかわからないそうである。電話してみた。どきどき。ずいぶん待たされた。ペニーが出たよ!「ハロー」という声が聞こえてデズモンドは胸いっぱい。ペニーも大感動。ペニーはやっぱり待っててくれたのだ!彼女は3年前から島を探し続けていたそうである。ひぃいいい。涙。

大感動の恋人ふたりが「アイラブユー」と言い合ってたら、ガーガー雑音がしてやがて通話は切れた。とても短い会話だったけれど、デズモンドはこの結果に大満足だった。サイードが「すまん、バッテリーが切れた」といったら「サイード、ぼくにはじゅうぶんです。ほんとうにありがとう」と答えた。サイードがサイードだと思いだしたみたいだ。ファラデーがいってた "constant" ができたせいで、彼は具合がよくなったのだ。「ほんとうにもうだいじょうぶなの?」と聞いたら「アイ。もう完璧オッケー」と晴れやかな顔である。よかったなー。

そしてラスト。

島。ファラデーがひとりで研究日誌を見ている。そこに次の文を発見して仰天した。

If anything goes wrong, Desmond Hume will be my constant.

もしぼくの身になにか起こったら、そのときにはデズモンド・ヒュームがぼくの "constant" になるだろう。

なぜデズモンドが ... ?! 謎。

※感想

"constant" はうまい訳語が思い浮かばないのだけれど『不変のもの』『定数』という意味です。余談ですが、プログラミングをするひとにはわかりやすいのではないでしょうか。phpでプログラミングするとき『定数』というのは、コードの中で常に不変な値のことをいいます。いちど定義したらば再定義できない値が『定数』です。ずっと変わらない値。『定数』の逆が『変数』です。人生の『定数』ってなんだか意味深ですね。それがペニーだったなんてロマンチックだなー。すばらしい。Lost版のクリスマスキャロルだ。もしかしてコレ、クリスマスシーズンにオンエアする予定だったのかな。ストだのなんだのいろいろあって、脚本がバタバタ変わっていまになったみたいな。真相は知りませんが。

デズモンドとペニーが破局したあたりをおさらいしたいひとは以下のエピを見直すとよいです↓

3-08 :: Flashes Before Your Eyes

ところで、デズモンドにとっての "constant" がペニーだったというのはわかりやすいけど、なぜデズモンドがファラデーのソレになるんでしょう。ファラデーは島に来る前、テレビニュースを見て泣いていた。あれはデズモンドが死んだと思って泣いていたのかな。謎。

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