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ヒーローズ/Heroes :: 1-08 :: Seven Minutes to Midnight :: ネタバレ

transヒーローズ/Heroes。シーズン1の8話。このエントリはネタバレを含みます。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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モヒンダー、インドの海岸で父の遺灰を海に撒いて埋葬。「お父さんは来世に旅立ったのだ」とモヒンダーの母が彼を慰める。

アイザックがベッドに寝ていてイーデンが看病している。彼は数日意識がなかったらしい。「ドラッグが抜けてもあなたはまた絵が描けるようになる」「どうしてわかる?」「私も同じ事を経験したから」。

新顔サイキック登場!チャーリィは驚異的な記憶力を誇るウェイトレスで、クロスワードパズルなんかヒョイと解けちゃうし、客のクレジットカード番号まで覚えているらしい。彼女の働く店にヒロ&アンドーがやってきて、3人はすぐに友達になる。チャーリィはさいきん覚えたというカタコト日本語をサラリと披露するのでびっくり。

ヒロのジャケットにあった「場違い」という日本語の刺繍を見たチャーリーは「それって "I don't belong here." って意味でしょ?」とヒロたちを驚かし「その本読んだことある」っていう(「場違い」なんていう本はあるんだろうか)。ヒロ、大感激。3人は大いに盛り上がる。というようすをひそかに見張ってる男がいることにヒロたちは気づかない。

モヒンダーは父のお葬式を済ませて、元通りに大学へ戻った。友達には「やっぱりインドがいちばんだ」とアメリカに帰らないことを強調するが、納得できない雰囲気アリアリ。そこにミラという女性が登場。彼女はインドの先端的なバイオ関連企業に勤めていて、さいきん昇進したのだと彼に告げる。仕事が楽しいようだ。彼女はモヒンダーに、自分の会社に来て父が残した研究を続けるようにやんわり勧めている。

マットは前回同僚をブン殴っちゃったので、オードリィに怒られる。彼が停職になれば捜査に支障が出るからだ。オードリィはものすごくイラついている。「サイラ事件以来、わたしの人生はもうめちゃめちゃワケワカメよ!超能力??ナニソレ!」と怒りをぶつけられたマットは「おれはあんなやつとは違うよ」と言い返したら、小さな放射能センサーを渡された。正常値のときにはグリーンが表示されるという。つまり放射能男のテッドを尋問してマインドリーディングをしろということか。

ヒロはチャーリィとますます急接近。彼女に日本語を教えてあげたら「あなたは優しいね」といわれて超ハッピー。チャ?リィの日本語を習得する速度があまりにハイパーなのだが、彼女はそれがさいきん自分の身に起こったのだという。謎の男は相変わらずむっつりと見張っている。

マットとオードリィはテッドの尋問を開始するが、テッドは怒りの人であり、放射能センサーは危険値にハネ上がる。彼が手に持つグラスの水が沸騰し始めた。マットが自分の能力のことを話して「おれも困ってるんだよ」といったらやっと落ち着いた。テッドは「ある日じぶんは気を失ったんだ」と話し始めた。彼の首に小さな傷。マットにも同じ傷があった。同じ誰かに同じことをされたんだなとマットは確信する。

モヒンダーの父のコンピュータは「処理を中止しますか?」というダイアログがずっと出たままになっている。なにかencryptionの処理をし続けてるんだろうか。彼は夢を見る。父、シャンドラが家庭や仕事を捨てて家を出て行くところ。父母の会話。夢の最後で知らない少年が出てきた。

テッドはやっとマットのことを信用したみたいで、彼は落ち着いて話を始めた。セールスマンだった彼は、ナントカっていう高価な機材を大学病院に売る契約を済ませてほくほくしていた。ホテルのバーで乾杯してみんなにもオゴった。そこにはワイオミングからきたというカップルとか、大学教授とか、学生だというハイチ人もいた。気分よく飲んでたら意識を失い、2日後にアリゾナで目が覚めた。自分のクルマの中にいて、体にいっぱい傷があった。その日から自分の体がへんになった。彼が花を買うとしおれてしまう。妻はガンになった。彼が彼女を被爆させたらしい。しょっちゅう頭痛がした。「ハイチ人?ツルッパケのでかいやつ?」とマットが反応する。私たちも知る通り、これはクレア父の子分の黒人スキンヘッドだと思われる。

「手がかりが見えてきた!」という話の途中でHomeland Securityの捜査官が到着してタイムアウト。テッドは核爆弾を隠し持つテロリストだと疑われているのだ。マットは停職中であることがバレたし、オードリィはHomeland Securityを引き留める権限を持たないので、テッドを彼らに引き渡すしかない。彼は「ハイチ人を捜せ!」と叫びつつ、連行されていった。

クレア父のベネット氏がプリマテック製紙(Primatech Paper Co.)に現れた。ここが彼の勤務先らしい。彼は仕事もそこそこに奥の部屋に急ぐ。そこにはイーデンとアイザックがいた。アイザックは完全にヤクが抜けて健康になったみたいだ。ベネット氏は彼を助けると申し出る。「なぜ?」と聞くアイザックに「私もまた君の助けが要るからだ」と答える。

ヒロとアンドーはまだダイナーにいてダラダラとめしを食っているが、ここでヒロがトイレに行ってる間にチャーリィが倉庫で突然死。理由一切分からず。後でヒロが語ったところによると、彼が未来のNYで見たというアイザックの死に方(頭スライス&脳ミソガッポリ)とそっくりだったという。ヒロはこの記憶力抜群のウェイトレスを救いに1日前の過去へ向う。それはものすごく危険なのでアンドーは止めるけれど、彼の決心は固い。「5秒したら戻るよ」といったらヒロは消えた。

モヒンダーは母に夢のことを話して、父が出て行ったときのようすを聞いてみた。そしたら意外な事実が判明。彼には7つ年上の姉がいたのだが、5歳(モヒンダーが産まれる2年前)で亡くなったのだという。モヒンダーはそれを知らされていなかった。父はシャンティと名づけたその娘をものすごくかわいがっていたそうだ。母は「あの娘は『特別』だった」といった(サイキックだったと思われ)。

ベネット氏はアイザックが描いたクレアの絵を指差し「これはわたしの娘なんだ。彼女は明日殺される。このサイラっていうやつに。なぜなら彼女は君みたいに特別だから。助けてくれ。絵を描いてくれ」というと、アイザックは「ヤクがないから描けない」と拒否。

ベネット氏の説明は続く。「何年にも渡ってわたしたちは君のような者たちの動きを探ってきた。君の場合はすごくスムーズにいったけど、ときには悲惨な出来事もあった。14年前に悲劇があり、赤ちゃんが残された。私と妻はその子を自分たちの娘として育てた。それがクレアだ。頼むよ。あとから必ずドラッグ治療をするって約束するから、あと1回だけヤクを射ってくれないか?」「んじゃヤクなしで描けるかどうか、もういっぺんやってみよう」アイザックはあくまでヤクを射ちたくない。

モヒンダー、夢に出てきた少年にまた出会う。少年は逃げた。外まで追いかけたらタクシーがいてその中で父が殺されるのを目撃した。また少年が現れて、彼にカギを渡した。夢だった。父の手帳の中のカギを取り出して見る。

ベネット氏の会社にクレアが遊びにきて、廊下でバッタリ。「でっかい紙をもらいにきた」という。父は娘に会えてうれしそうだが、イーデンが「問題が起こりました、ボス」とやってきた。クレアを待たせてアイザックのところへいったらば、やっぱりヘロインがないとだめだという。ここでベネット氏はイーデンに「んじゃ君にアレをやってもらうしかないな」という。イーデンはかなり嫌がるが、結局、命令に従う。彼女はヤクを嫌がってたはずのアイザックにあっさり注射。彼に絵を描かせることに成功した。

マットは家に帰って妻に「1ヶ月停職になった」と告げた。妻は浮気を認めた。重い空気。そこにオードリィから着信。テッドが逃げたという。現場ではクルマが炎上。

モヒンダーは父が遺したカギを使って引き出しを開ける。そこには "Iyer Sanjog" という人物(?)のファイルがあり、人間の睡眠に関する研究の資料があった。そしてあの夢で出会った少年の写真がファイルの中に。

アンドーはものすごく心配しながら5秒数えたけれどヒロは戻ってこない。レストランの壁にはヒロとチャーリィの写真があることに彼は気づかない。

ラストのモヒンダーのナレーション。「人がどこに居ようとも、運命の方から近づいてくるものだ」。

9話に続く。

※感想

ヒロとチャーリィのカップルはたいへんほほえましく、また「日本人の男はアメリカでモテない」という常識をくつがえす、モヒンダー風にいうならば、まさに "extraordinary" で "revolutionary" なシーンである。実際の話、ヒロのファンは急増中で、「ヒロと結婚したい!」という女性がベイエリア内に少なくとも3名居ることを私は知っている(3人ともちょっと変人だけど)。という点は日本人男性としてはたいへん勇気づけられるわけだが、「場違い」ってナニさ?という気もして、結局のところ、おれらはいぢられキャラなんだろうかと思ったりもする。「場違い」ってちょっと ... なんなのだ!?

チャーリィの「半年前の誕生日に日本語の本をもらった」という台詞からして、ヒロはきっと1日前に戻るつもりが、半年前のチャーリィのバースディにいっちゃったんだなと思う。あの写真はパーティのようだったし。彼女に「場違い」を教えたのはきっとヒロだったんだ!

マットとテッドの経験は似てるけどちがう点もある。マットはクレア父に拉致される以前からリーディング能力があったけれど、テッドの場合は、拉致後に能力が出てきたようなことをいっていた。

イーデンの能力はナンなのだろう?もしかしておイロケで相手を服従させるマインドコントローラー?モヒンダーがインドに帰るとき2人はキスしたけれど、その後、クレア父に「なんで引き留めなかったの!」といわれて「やってみたけどダメだった」という台詞があったと思う。モヒンダーにはおイロケパワーが通じなかったという意味なんだろうか。

モヒンダーにも能力がありそうな気配だ。夢に関わることなんだろうか。あの少年はモヒンダー自身なんだろうか。彼の死んだ姉というのはまだどっかに生きてるのかも。

1-09 :: Homecoming :: 予告編

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  • Title: 1-08 :: Seven Minutes to Midnight
  • First Aired: 2006-11-13

Writer:

Director:

Star:

Recurring Role:

Guest Star:

Thanks to: imdb.com, tv.com

kenn (2006.11.16 22:45)

Charlieが殺された時間軸で、半年前に「場違い」をHiroに教わっていたのなら、Hiroととっくに知り合いってことになりません?

Edenはお色気かどうかは分かりませんが、能力者ですよね。Bennet氏の側の人たちはほとんど能力を完全コントールしてますね。

当初予想していたよりはるかに多い人数の能力者がでてきそうだなぁ。TedがEdenみたいな人に操られたら...とか色んな可能性の組み合わせがあっておもしろいですよね。

正直、日本人の男に興味ある女の人って、日本文化に異様に(失礼)凝ってて、なんというか変わった人が多いです。僕が見てる限りでは。カフェとかで声をかけられることがありますが、「ええっ」って思うような日本のことを知っている人が多いですよ。さすがに初対面でsweetって言われたことないですが(苦笑)。

ジョウ (2006.11.17 03:11)

あっ、そうか、あのイーデンの囁きは超能力なのかもしれませんね。私はてっきり、「どういうセリフにしたら良いかわからないので、囁きで誤魔化そう」という脚本家の苦肉の策かと思ってました(笑)。

ヒロが写真に写ってるところから、彼は「同じ時間軸の過去」に戻ったのだろうと思いますが、それにしてはチャーリーがヒロを覚えてなかったらしいのが不思議ですよね。あと、ダイナーにシェリフがいたのも、ヒロが過去をいじった結果じゃないかと思うんですが、それにしてはチャーリーは死んじゃったままだし、一体、どういう事なんでしょうねぇ?ますますハマリそうです(笑)。

tinker (2006.11.17 10:43)

> Hiroととっくに知り合いってことになりません?

ヒロが過去にジャンプする前に壁の写真がちらりと写ったと思うんですけど、そこにはチャーリィがひとりで写ってたんです。んで、ヒロが過去にいったら写真が変わった。という点からして、ジャンプする時点ではまだチャーリィとは知り合いじゃなかったと思いましたです。って書いててちょと頭が混乱気味ですw。

タイムトラベルもののプロットは、なにか「歯止め的なルール」がないと、なんでもアリになってしまって、かえっておもしろくなくなりますよね。だからきっと「これはできない」とか「こうしたらああなっちゃう」みたいな制約事があるんだろうなぁと思っています。登場人物も増えてきたことだし、ますますちゃんと見ないとわかんなくなっちゃう。

シェリフはぜんぜん気づきかなかったなぁ。それにしてもなぜ唐突にヒロのジャケットに「場違い」っていう刺繍が出てきたかっていうのがヒントになりそう(なんとなく)。

moekko* (2006.11.17 13:09)

あの、こんな事ここで聞いて申し訳ないんですけど、

シェリフ

って誰ですか?

気になって気になって・・・

tinker (2006.11.17 17:50)

シェリフを演じてたのがだれか?という意味なら、私は知りません。シェリフっていう名前の登場人物はだれか?という意味なら、シェリフはシェリフという意味なので人名ではないと思われます。

(2006.11.19 04:00)

夢に出てきた少年が姉だという仮説を妹が・・・

Samy (2006.11.19 04:33)

ヒロのタイムトラベルですが、写真は変わってるけど、事件そのものは変わらないということは、チャーリーの死は止められなかったのですかね?

あとモヒンデルが見つけたファイルに書いてある少年の名前は"Sanjog, Iyer"ですが、縮めるとSylerになる!と公式サイトの書き込みにありました。ということはあの少年(少女)がさいらー??

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