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デクスター/Dexter :: 1-11 :: Truth Be Told :: ネタバレ

transデクスター/Dexter。シーズン1の11話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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デクスターは前回駐車場で刺されたエンジェルの事件現場に向かう。彼はゆっくりと歩いていくが、またあのビジョンが現れる。母(らしき女性)が目前でチェーンソーに切り裂かれるイメージ。これはデクスターが体験し、これまで封印されていた記憶であることに彼は気づいている。「これが地獄ってやつかな」と考えていたら、流血するエンジェルが現れた。「いまはおれの事件に集中しろ」とエンジェルはいう。ハッと我に返った。デブラとマスウカがいた。エンジェルは手術中だと知らされた。

マイアミの夜の街。前回エンジェルが話した義手の売春婦が客についていく。相手はルディ。彼は彼女の首を絞めて気絶させた。自宅にこしらえた秘密の冷蔵ルームに運び込む。

警察署のみんなはエンジェルの病院にいて、彼の手術が終わるのを待っている。やがてラグエルタが現れ「彼はギリギリ助かった」と告げた。デブラとドークスが抱き合う。そこにいるすべての人たちが神に感謝したが、デクスターだけがこっそり別のことを考えていた。封印されたあの記憶が気になって仕方がないのだ。立ち上がって出ていこうとしたらば、ドークスに見つかり「この冷血ヤロー」と罵倒された。

ルディ。自宅の冷蔵ルームにいる。手術台の上にあるものを見た私たちは、彼がすでに義手の売春婦を解体してしまったことを知る。女性の肉体は細かく切断され、それらはきれいに血が抜き取られてあり、さらにそのひとつひとつは贈り物のようにデコレーション包装がされているのがブキミ。義手の指にはリングがある。ルディは満足そうにそれを見てるので、なにか意味があるみたい。

ここで不意の来客。デブラだった。彼女はエンジェルの病院を出て、1日の疲れを癒しに恋人に会いに来た。ルディは家に招き入れる。ルディの身体が冷えきっていることにデブラは驚く。「あたためてくれよ」なんて答えるが、奥の秘密の冷蔵ルームにいたのですね。このシーンでルディが「そろそろぼくの自宅を見せてあげなくちゃね」なんていっているので、デブラは初めてここに入ったらしい。いつもイチャイチャしてるのはデブラの部屋だったのか。2人はスィートにmake out。

翌朝。デクスターは警察署の書庫を管理するオバサン、カミラに「自分がハリィに救出された事件」のファイルを出してもらおうとするが「古い事件のファイルはここにはない」といわれた。このオバサンはこれまで何度か登場しているが、警官だった頃のハリィを知る人物であり、いつも「ハリィは良い人だった」といっている。

アイストラックキラーの贈り物が届いた。売春婦のバラバラ死体がきれいにデコレーション包装され、クリスマスパーティの飾りの中に発見された。義手はない。見つけたのはパーティのエルフ役の小人2名。現場の時計が1時3分で止まっていた。謎の数字の103。

デクスターは「いままでとどこか違う。大慌てでやったみたいで彼らしくない」と感想を述べ、贈り物の中にビデオテープを発見した。ビデオには、殺された義手の売春婦が映っており、泣きながら犯人のメッセージを伝えた。「アイストラックキラーはこの私だ。警察は間違った人を逮捕した。私は怒っているぞ」といわされた後、犯人の背中が映って彼女の悲鳴。ビデオはそこまで。デブラが涙が下から上に流れていることに気づく。つまり逆さ吊りされた状態で撮影されたのだろう。

現場にマシューズも現れた。彼はこのビデオを見てプライドを傷つけられたようすであり(自分が悪いんですけどネ)、これを見るなり、ドークスに「おまえが指揮をとれ。ラグエルタは格下げである」と責任転嫁。それはオカシイと怒るドークスをラグエルタが制して「どうせあの人はスグに首になる。いうことを聞いてあげなさいよ」と余裕の表情。なにか策略があるんでしょうか。

デブラはルディと仲直りしたのかと思ってたら、彼女は微妙に恋人と温度差を感じているようであり、兄と恋人をタコスレストランに呼び出した。兄にルディの真意を聞き出してくれといって去っていった。デブラに「急用だ」と呼び出された2人は、彼女の突発衝動を楽しんでいるように見える。デクスターは「妹はかなり君に惚れてるネ」という。ルディは「彼女とファミリーになりたい」なんていう。私たちはルディ=アイストラックキラーだと知ってるので、むしろ「デクスターとファミリーになりたい」といっているのではないかと思ったりするが、普通に聞けば「妹さんを深く愛しています」という意味にとれる。

このシーンで、デクスターはルディの口元の傷に気がつく。指摘されたルディは「今朝、ドジをしちゃって」と答え「その傷の具合だと今日じゃないでしょ」「そうそう、昨日の朝です」と慌てて言い換えるというポカミスをやった。そろそろ化けの皮が剥がれてきたか?と私たちはワクワクするが、デクスターはまさか妹のカレシが殺人鬼だとは気づいてない。

エンジェル。病院で目が覚めた。離婚されそうだった妻がずっと付き添っていたと知り、彼は喜ぶ。「キンタマはまだついてるぜ」と強気な発言を聞いたラグエルタは安堵する。エンジェルはこうでなくっちゃ。「犯人を見たか」「わからない。背後から襲われた。ナイフが刺さるのを感じただけだ。一瞬だった」

デクスターはエンジェルのシャツに犯人のものらしき血痕を発見した。これはBIGな手がかりであり、すぐにラボへ送ってDNA鑑定。過去の犯罪記録と照合するのだ。という知らせを聞いたラグエルタはげんきになった。

私たちは『アイストラックキラー=エンジェルを襲った犯人=ルディ』という視点で見てるわけだが、この時点で、ドラマの中のすべての人々は(犯人を除く)、アイストラックキラーとエンジェル事件は別モノと考えている。という点をお忘れなく。

ドークス、デブラ他の刑事たちは、アイストラックキラーが残したビデオを詳細チェックし「こいつは自宅に特注製の冷蔵部屋を持っている」という推理を得た。これは大きな手がかりだ。刑事たちはマイアミの住居エリアを調べることになった。一斉捜索。「この変態ヤローをぜったい捕まえるゾ」とドークスが決意を述べる。刑事たちのヤルキがメラメラ〜。

デブラは廊下でデクスターを捕まえ「ルディはなんていってたの!」とコーフンする。「いって、お願い。あ、でもわたし、聞かない方がいい?あぁ!でもいってお願い!」。ルディはデクスターとタコスを食った後、次のテキストメッセージをデブラに送ったのだという。"Cum sail away with me for the weekend?" これを見たデクスターは "cum" は "come" のスペルミスだろう(つまり週末デートのお誘い)というが、なにか意味ありげ。

デブラはこのメッセージも気になるし、兄と恋人がなにを話したのかが気になる気になる。しつこく兄を問いただす。デクスターは「彼はファミリーになりたいんだそうだ」と教えた。デブラは「プロポーズってこと??」と喜びのガッツポーズ。兄は冷静であり「また後でゆっくり話そうね。いまは図書館に行くから」と去る。残されたデブラは廊下で再びガッツポーズ。イエーイ。相手はシリアルキラーなんですけど。

デクスターは図書館で新聞アーカイブを検索し、1973年10月3日(つまり103)。に起きたチェーンソーによる惨殺事件の記事を見つけた。被害者4名の顔写真の中にビジョンに現れた母を発見。ローラ・モサ(Laura Moser)という名前だと知った。麻薬絡み。事件現場は港のカーゴコンテナ。そこからデクスターを救出したのがハリィ・モーガンだったと知る。アイストラックキラーがぼくに知らせたかったのはこれだったのか。新聞記事には事件のあらましが書かれてあったが、事件現場で救出された3歳児のことはなにも書かれていなかった。記録から抹消されたよう。

デクスターは書庫係のカミラの自宅を訪ねる。彼女は当時の状況を知っているはずなのだ。カミラは「あの事件のファイルは私が捨てた。ハリィと約束したから」と告白する。「ハリィはまじめな警官だったけれど、いちどだけルールを破った。カーゴコンテナの血の池におきざりにされたあなたを守るために」という話を聞いてアゼンとしたところにリタから着信。「コディが行方不明になった!」

ポールが刑務所行きになってリタは大満足だったが、子供たちはがっかりした。リタは彼らを傷つけないために詳しいことを伏せてあるのだ。子供たちにとってはポールは優しいパパなのであり、下のコディはパパともう会えないと聞いて「ママが悪いんだ!」なんて辛いことをいい、どっかにいっちゃったのだ。さらわれたかと大心配のリタはデクスターを呼んで捜索願を出すが、今日は木曜日でパパとの面会日だってことを思い出したデクスターが「わかったゾ」といって、公園にいってみる。

コディはそこでブランコに乗ってパパを待っていた。リタは彼を優しくなだめて家に帰るが、そのとき、デクスターが彼にしては珍しくリタに自分の意見を述べる。「自分たちのパパがわるもんだってことを、きちんと話した方がよい」とリタに進言したのだ。彼はハリィが自分に嘘をついていたことにショックを受けたばかりなのでそういったみたい。でもリタはムッとしたようすであり、子供たちを連れてサッサと帰った。

が、その後、リタは刑務所のポールに面会。子供たちも連れてきて「あなたは自分のしたことを子供たちの前できちんと説明しろ」と命じた。デクスターにいわれてそうする気になったみたい。勇気ある行動といえよう。

マイアミメトロ警察署。ラグエルタはニコニコ顔でチョコバーに手を伸ばす。マシューズがReview Board(警察内の自治組織?)に追求されて失脚間近と思っているのだ。と、そこにマシューズがスーツ姿の男たちといるのを目撃する。ワハハと上機嫌に笑っているのでおかしいぞと思う。その後、マシューズはラグエルタのオフィスに現れ「君はクビ」と告げた。既に後任が決まっているそうで、それはハイチ系アメリカ人のパスカルという女性。ラグエルタも知ってるようだ。

私たちも知る通り、ネイル・ペリーを犯人と断定したのはマシューズであり、責任を問われるべきは彼なのにもかかわらず、こっちが逆転勝利した。彼は政治的なパワーゲームで巧くやったのだろう。「今日中にオフィスから出ていけ」といわれたラグエルタは悔しくてたまらない。

エンジェル。病院でモリモリ食べて回復中。彼は痛い目にあったが、妻のニーナと仲直りできたという幸運にげんき百倍なのだ。ところがその妻の口から意外なお言葉。「私はもうずいぶんまえからあなたを許していた。あなたは父であり、私はあなたをいつも心配している」とここまではよかったのだけれど「でも私たちの結婚はおしまいです」といわれてがっくし。たった一度の裏切りゆえに元通りには戻れませんということみたい。辛い〜。

病院にデクスターが来た。エンジェルのシャツに犯人の血痕があったといって、彼の頭を見せてくれという。するとそこには歯形とおぼしき傷跡を発見。エンジェルが相手に頭突きをカマしたのだろう。「ヤツの鼻か歯が折れてりゃいいけどな」というエンジェルの言葉を聞いたデクスターはハッとする。ルディ。彼はタコスを食ったときに口をケガしていた。ま、ま、まさか、妹のカレシが殺人鬼!?と恐ろしい着想を得た彼は、エンジェルに「ルディって知ってる?」と尋ねてみた。「2、3日前に会ったよ。かんじの良い人だよね」という答えに戦慄するのであった。

デブラがルディと週末デートする予定だったのを思い出したデクスターは大急ぎで署に戻り、妹の安全を確認した。彼女は「ドークスたちといっしょに一斉捜索するので週末デートは無理になった」という。安堵したデクスターはその間にルディが犯罪者かどうかを確認したい。秘かに行動開始。

デクスターが部屋を出た直後、デブラにルディから着信。「ハロー、スーパーコップ!」と愛する男の声が聞こえてデブラはうれしくなる。「週末デートはどうする?」「アイストラックキラー事件で大忙しだから週末はむり。でもコレが終わったらヤリまくろう」と聞いたルディは「せめて今夜1時間だけディナーを」と粘る。彼はヨットを借りたんだという。デブラは「1時間は1時間ね!2時まで延長はナシだよ!」と答えて承諾した。デブラが危ない〜。

デクスターは署を出た。「ルディがエンジェルを襲うなんてへんだよな」と考えつつ、彼の自宅に向かう。ともかくDNAをゲットして比較すればはっきりわかるのだ。不法侵入しようとしたらば、最新セキュリティに阻まれた。監視カメラがあるではないか。整形外科医の自宅でこのセキュリティはかなり怪しい。疑惑は高まった。部屋に侵入できないので、ゴミ箱を漁ってテッシュの血痕をゲット。ヨシ、これをエンジェルのシャツについてた血痕と比較すればよい。署に戻り、ラボへ直行。「DNA鑑定を至急タノム」。その頃、デブラが署を出て、一時間ディナーに向かったことを彼は知らない。

デブラがルディに会いに来たらば、ヨットは白バラでデコレーションされており、一輪のバラを手に愛するルディが微笑んでいる。ロマンティックなお出迎えにデブラは感動の嵐。"Fuck Me!" と叫んで走り寄る。さらに続くロマンティックイベントが彼女を待っていた。ルディはリングを取りだしその場にひざまづく。OMG!!!!ちょっとおくさん!きたよきたよきましたよ〜。

「結婚してください」という夢のワードを聞いたデブラは一気に天国へ。気絶寸前で「イエスイエスイエスイエスイエス」と叫んで幸せの絶頂。人生って最高〜!アタシ、シアワセ〜!でも、彼女は時間がないのだ。捜査が彼女を待っている。「最後のお願い。シャンペンを1杯だけ飲んでくれ。お願いプリーズ」と言われちゃったら断れない。「ぼくたちのお祝いシャンペンを1杯だけ飲んだら君は仕事に戻る。そしてアイストラックキラーを捕まえて、マイアミを救ってくれよ」なんていう。スバラシイ!シリアルキラーなんだけど。

ヨットのキャビンに招かれる。ルディはメントールのドロップを舐めている。キスしたデブラはその味を知った。そしてその包み紙を見てハッとする。顔色を変えた彼女に「メントールのドロップの包み紙はアイストラックキラーの唯一の証拠だったよね」とニヤリ。ナ、ナ、ナヌ〜!デブラは天国から地獄に突き落とされた。彼女は恋人の秘密を知った。ルディは恋人の首を絞めながら、悪魔の言葉をささやく。「ぼくの秘密ルームに連れていってあげる」。デブラはコトリと意識を失った。

デクスター。署の廊下で、DNA鑑定の結果を待っている。何度もデブラにコールしているがつながらない。そこにマスウカが来て、新事実を告げた。アイストラックキラーの犠牲者のバラバラ死体で、左右の腕の長さが違っているのがへんだと考えた彼は彼女の医療記録を調査した。そしてこの女性の左手が義手だったと突き止めたという。そして、不具者性愛の変態フェチを探していたエンジェルが駐車場で刺された。マスウカは結論を述べた。「つまりさ、エンジェルはアイストラックキラーに刺されたんだよ!」

ラボで結果が出た。ルディとエンジェル事件の犯人はDNA完全マッチ。てわけで「ルディ=エンジェル事件の犯人=アイストラックキラー」というのは100%の真実だとデクスターは確信した。デブラがいないことに気づいてパニクる。警察無線も電話もつながらない。彼は自分自身の秘密があるので、ドークスたちにルディが犯人だと知らせることはできないのだ。

ルディはデブラを拉致し、ヨットで航海中。バイブするデブラのケータイを海にポイ。

※感想

サスペンスホラー全開。ストーリィがよく練られていますね。デクスターとルディがデブラに呼び出されるシーン。デクスターがルディの口の傷に気づくためにあのシーンが必要だったのだろうけど、それがいかにも自然で後ヅケ感がない。デブラはルディに惚れちゃってるので、彼の気持ちがどうしても知りたい。だから兄を呼び出した。という突発行動がデブラのキャラに合ってます。彼女はいかにもそういうことをしそうなタイプだし、あのシーンが挿入されることによって、デブラはほんとに惚れてるのだなぁという点がよくわかり、驚愕の事実を知らされる彼女に私たちは滑らかに感情移入してしまう。美しい脚本だ。いきあたりばったりのシナリオをやってるドラマのライターはツメのアカ煎じて飲んどけ。てかんじです。

デブラの留守電メッセージ、"It's Deb. Do it." いかにも彼女らしい。残すフィナーレのエピソードはどんなtwistが待ってるんでしょうか。

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  • Title: 1-11 :: Truth Be Told
  • First Aired: 2006-12-10

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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