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デクスター/Dexter :: 1-08 :: Shrink Wrap :: ネタバレ

transデクスター/Dexter。シーズン1の8話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!
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殺害現場。女性がバスタブで死んでいる。デクスターとエンジェルが壁の血痕をロールシャッハに例えて話している。「サーカスで踊ってるピエロに見える」というエンジェルに、デクスターは「ロブスターに見える」と答える。「なんでいつもカニとかエビが出てくんの?」「シーフード好きだから」なんていう会話をしてる2人はいつも仲が良い。

死体の横に凶器の拳銃が落ちているが、デクスターは「女性はふつう拳銃による自殺はしない」と疑問を口にする。エンジェルは「マイアミじゃそうでもないさ」と答える。この女性の夫はアーティストで、彼女は妻であると同時に夫のパトロン的存在でもあったらしい。

こちらはデブラ。ルディ(ハンサム整形外科医)と車中でラブラブだが、彼女は時間がない。「あぁ、もう行かなくちゃ!あっちに死体(dead body)が待ってるの!」「オイオイ、こっちはhot bodyだぜ」という会話がオモシロイ!女性刑事とデートするときに使ってみよう!

外はドシャブリ。デブラが現場に着いたらドークスに「遅い!」と怒られた。隣にマスウカがいて「hide the salami(sexを意味するスラング)やってた?」といわれてムッとする。「ビショ濡れ(wet)だから早く入れてよ!」といったらマスウカがイヒヒ顔になる。ははははははは。こんな調子でエピガイ書いてたら激ロングになりそうで怖いです。

翌日。デクスターは署にいて、過去の記録を調べている。その中に死んだ女性ヴァネッサと同パターンの事件を2件みつけた。いずれもが女性の拳銃自殺で、彼女たちは野心家のビジネスウーマンという共通点がある。ウームと考え込んでたところにラグエルタがきた。

「報告書出してよね」といわれてしゃべってたら、あっちにマシューズ警部がいて「オーイ、ペリー逮捕に知事もお喜びであったゾ!」と上機嫌。彼はお手柄を独り占めししちゃったので、ラグエルタは不満顔。ここでデクスターが「ペリーは犯人じゃないと思う。マシューズはいつか責任を取るハメになるよ」といったら「もしホントにそうなら真犯人は姿を消すだろうね」という。デクスターはそれを聞いてがっかりする。ラグエルタが去ってから机の中をゴニョゴニョ。彼は犯人が秘かに残していったバービー人形の顔をキーホルダーにしていた。「ぼくたちはともだちだったのに」なんて悲しんでいる。

「気晴らしをしないと!」と自分を勇気づけ、自殺女性の方に注意を向けた。3人の死んだ女性たちの共通点を探したら精神科医のエメット・メリディアンという名前が浮上。3人共この医者のセラピーを受けていた!

デクスターは偽名を名乗り、患者のフリをしてメリディアン医師に会う。「友達の女性がとつぜん自殺した」と悩みを打ち明けたら「君が私に会いにきた理由はソレではないでしょ?ほんとうの理由はなに?」と見抜かれた。かなりデキル。こんな有能なセラピストの患者がなぜ死んだのだろうと不思議に思う。

ここでランチが届いた。医師が席をはずした隙に予定表を盗み見た。ヴァネッサが死んだとされる月曜朝7時の彼の予定を知った。あとでアリバイを調べるのだ。

メリディアンとランチを食べながらセラピー再開。彼はあえて本題を避けるように「恋人はいる?」と聞いてきたので「個人的なことを話すのはいやです」「オイオイ、わたしはセラピストだよ」「先生のことも聞かせてくれたら、ぼくはずっと話しやすくなるかも。どうしてセラピストになったのですか?」「きみはいつもそうやって優位に立とうとするんだね。いつもそういう調子?いままで本当にだれかと仲良くなったことはある?」なんてスルドイ切り返しで、デクスターはウグッとする。「父はぼくのすべてを知っている」と答え「自分は3才のときに里親に引き取られた」っていう話をした。

ここでフラッシュバック。父ハリィを覆面姿のデクスターが襲う。待ち伏せてチョーク攻撃。父が「オーケイ」といったら息子は手を緩めた。父はこんな調子で「殺人法」を息子に教えたのか。「いまのはなかなかよかったよ」という父に「今日はぼくの勝ちだ!」と喜ぶ息子。父は怖い顔になり「これはゲームではない。おまえが電気イスに座らないために教えているんだぞ。にやついてんじゃないバカモノ」と叱られた。フラッシュバック以上。

ラグエルタがペリーに面会。彼女は裁判を控えて証拠固めをしていて、病院の廃墟でデブラが見つけたドロップの包み紙についてた部分指紋が彼のそれとマッチしないことを指摘する。彼は死体の処理に使ったnitrogenはとても強い薬品で、これのせいで指紋が消えちゃったんだろうという。

きっちり証拠を手に入れたいラグエルタは「永遠の命が欲しいでしょう?」と問いかける。つまりこの男の願いは「『伝説のシリアルキラー』としてフロリダの犯罪史に名を連ねたい」という点であるということを彼女は知ってるので「もっとちゃんとした証拠が出ないと、あんたは伝説のシリアルキラーどころか、ママを殺して埋めた弱虫ボーヤってことになっちゃうよ」なんていう。ペリーは証拠を提出する代わりに「雑誌の取材を受けたい。カバーストーリィのみ」という条件を出した。

一方、デクスターはペリーが犯人ではないと前回のラストで知った。アイストラックキラーはどこかで潜伏してるのだ。そこで、自分たちだけにわかる言葉で問いかけをしてみることにした。インターネットのコミュニティサイトの匿名掲示板にメッセージを残した。「ケンへ。わたしはバラバラよ。どうして冷たいの?バービーより」

その後、メリディアン医師のアリバイを調べた。ヴァネッサの死亡時刻に彼が会っていたとされる患者にさりげなく接触。「あ、同じセラピストに通ってるよね」と声をかけてみた。結果、メリディアンのアリバイは証明された。そして彼はすごく評判が良いと知った。「彼はすごくいいよね?」と聞かれて「ぼかぁサイコパスだから彼ができることはあまりないね」なんてジョークをいった。

デブラとルディは感動sex。彼女は泣いた。「こんなの初めて」なんて言葉は陳腐すぎていやだなと彼女は思った。デブラのこの恋はホンモノみたいだ。

リタの前夫のポールは前回離婚届にサインしたが、その代わりに定期的に子供たちと面会する権利を得た。彼はこれを利用してリタに接近中。子供たちをなつかせといて、リタともヨリを戻したいという意図がミエミエである。公園で「いっしょに4人でどう?」とリタを誘った。彼女はほんとはいやなんだけど、子供に「ママー」といわれて仕方なくついてっちゃう。この日はデクスターとランチの約束をしてたのに彼女はそっちを断ってしまった。

こちらはデクスター。デートの約束をポイされた彼は署にいる。アイストラックキラーからの返事がないか見てみたら冷やかしのクソ伝言しか入ってなくてがっかりする。彼は見てないのかなぁ。そこにマスウカが来て、「ヴァネッサの検死解剖の結果からして自殺と断定」と告げた。でも彼は納得できない。ぜったいメリディアン医師に秘密があると思う。

メリディアン医師に再び会う。「人間の隠れた怖いぶぶん」について話していたらビデオカメラが観葉植物に隠されているのに気づいた。「彼女とはどう?」と聞かれて「彼女は元夫と会うためにぼくとのデートをキャンセルしたよ」と打ち明けた。医師は同情を示し「すべてを受け入れよう」とアドバイスした。

ペリーの元に雑誌の記者が来てインタビュー。だがそれは本当の記者ではなく、刑事が演じたニセモノであった。いくらなんでも拘留中の容疑者にジャーナリストを接見させるなんてできないからラグエルタはそうしたんだが、すぐにバレてペリーのきげんが悪くなり「おまえがどうやって出世したか、知ってるぞ」なんてしゃべりだした。

以下ペリーの話。かつて刑事時代のラグエルタはドークスとコンビを組んでいた。2人はある大物麻薬ディーラーを追っていた。彼を逮捕できたのはドークスがもたらした情報のおかげなんだけど、偶然が重なってラグエルタが相手に手錠をかけた。そのお手柄が認められてラグエルタは警部補に昇進したわけだが、これは彼女にとってラッキーな偶然であり、ドークスはツキがなかったということになる。という彼の話はズバリだったらしい。ラグエルタはムッとすると同時に、彼がこんなことを知ってるのはへんだと思う。

デクスターは夜になってからメリディアン医師のオフィスに不法侵入。殺人の証拠を探す。パソコンにあった死んだ女性たちのファイルを盗み見た。セッションのビデオがたくさんあった。それを見たらば、彼が彼女たちに薬を処方し、少しづつ量を増やして依存症にし、彼女たちが死にたいきぶんになるように誘導した上で、拳銃による自殺を薦めているという秘密のビデオ記録を見た。実際に引き金を引いたわけではないけれど、これはセラピストという立場を利用した殺人である。

医師宅を探ってる間にリタから何度もメールが着信。デクスターは医師のパソコンを調べ終えてからリタんちにいった。リタはランチデートをキャンセルしたことをすごく気にしていてごめんなさいといった。「だいじょうぶだよ」と答えたら彼女はポールのことを語りだした。

彼女はポールと時間を過ごし、彼を傍らに見つつも自分がまったく心が動かされなかったという点にすごく感動したようだ。「もう私は怖くない!」と晴れ晴れした顔つきで、"I'm ready." とにっこりする。「わたしはいまこそあなたに抱かれる〜」と宣言して熱烈キス。ところがデクスターは拒否モード。このときのデクスターの「あうあう」というマヌケ顔演技が秀逸です。彼は困惑する。彼はリタがsex恐怖症だからリタを選んだのであり、これはデクスターにとってまったくの想定外なのだ。

「きょ、きょ、きょうはどうしてもむりごめん」といって強制的に出てきた。この後に流れるナレーションで彼はこれまでにつきあった女性とのトラウマティックな体験を独白する。「女の人っていうのは、sexを通じて男の本性を見抜く。彼女たちはぼくの内面がカラッポだとわかったとたんに去っていった。だからぼくはsexできないんだ。だけどぼくはリタを失いたくはない。困ったなぁ。セラピストが要る。まだアイツを殺せないな」

こちらはデブラ。ルディとますますラブラブ。彼女は仕事を抜け出して彼の仕事場に来た。交通事故で両足を失った子供のために義足を作るっていうんで、そのモデルになってくれと頼まれる。彼女の素足にプラスター(みたいなもん)を塗りつけていくシーンはメローでエロティックでフェティッシュ。「あとであなたのおちんちんの型もとってね」というデブラギャグもカマしつつ、2人は愛を約束する。

こちらはラグエルタ。ペリーの話が気になってドークスに確認してみた。「あんときの話をだれかにした?」と質問。彼は断じて言ってないという。つまり彼女が昇進した内幕を知るには警察内部の書類にアクセスしなけりゃわからないわけで、こりゃセキュリティ漏れだなと彼女は気づいた。

デクスターはメリディアン医師にリタとのsexがうまくいかないことを話した。医師は「きみは自分をさらけだすのを怖れている。誰にでも心の暗闇はあるんだよ。わたしにもある」なんていう。そして部屋の明かりを暗くし、催眠療法をする。そしたら昔のことが思い出されてきた。自分をいぢめた少年を殺そうとしたところを父に制止されるシーン。血の池で泣いている子供が見える。あれはデクスター自身?

ここまでフラッシュバック体験をしたらば、ガバッとはね起きてそのまま「帰る!」といって飛び出した。デクスターはものすごく興奮状態となり、その足でリタんちに直行。部屋になだれ込んで2人は情熱的にsexした。翌朝目が覚めてナニしちゃった自分を発見する。目覚めたリタが満足そうに「あなたは優しい」というので、これはいままではちがうぞ!と未体験ゾーンに足を踏み入れたことを実感する。セラピストに感謝!

ラグエルタは署のコンピュータネットワークの穴を調べさせ、ペリーのハッキング侵入の痕跡を発見。つまりコイツはただのグルーピーだと完全にわかってしまった。ラグエルタはアイスボックスを持って尋問に現れる。「ジュースくれるの?」というペリーの前でナマ首を出し「これさいきんの事件のヤツなんだけど、プロとしての意見を聞かせてくれない?」と男のナマ首をペリーの目の前に見せてやった。彼はヒャーと悲鳴を上げ「お願いヤメテ!」と叫んだ。シリアルキラーがナマ首を見て怖がるわけないので彼の自白は完全に覆された。

ラグエルタはマシューズに「彼は証言を覆した」と報告したらば、彼はそれでも裁判をやるんだといい、なんと検察もマシューズに同意。「あなた方がやるのはご自由ですけど、わたしは責任とりませんからね」とぴしゃりといった。

デクスターは再びメリディアン医師のセッションを受ける。「おかげでリタとうまくいったよ」と報告したら、医師は「よかったねー」と喜んだ。「エート、今日はひとつ告白をしたいんです」「ハイ、どうぞ」「エヘン、ぼくはシリアルキラーなんです。ウハ。いっちゃったよ!あぁ人にいったの初めて。きぶんがいいもんだなぁ。amazingですよ!爽快爽快」「君がジョークをいうのは初めてかもしれないね」「ジョークじゃないってば」「 ... 」「先生もヤッてるでしょ?ぼくは知ってるよウフフ。コンピュータのファイル、ぜんぶ見ちゃいました。あ、カメラの線は切ってある」

顔色を変えた医師を拘束。いつものようにクールな手順で殺害した。ウラの稼業はうまくいって、リタとも大進展というオマケもついて大満足のデクスター。そして妹のデブラも新しい恋の始まりにわくわく。兄妹はあっちとこっちでハッピーです。と思ったら!?

このエピソードのラストでは衝撃の事実が明かされる。デブラの新恋人、ハンサム整形外科医のルディがアイストラックキラーの正体だったのだ。デクスターが送ったインターネットのメッセージを彼は受け取り、返事を送った。ラップトップの横にはあのバービー人形。彼の部屋の奥には秘密の冷蔵ルームがあり、バラバラ死体がある。デブラが危ない!

※感想

スバラシイ!殺人セラピストを追いつめるデクスター、デブラの新恋人、ペリーのウソを見抜くラグエルタ、この3つの物語がひとつの軸を中心に回っていて、最後にズガーンとアレが出てきちゃうという。マジックだ。

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