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デクスター :: 2-03 :: An Inconvenient Lie :: ネタバレ

date: 10/27 06:34

ジャー。

ダーク・パッセンジャー = dark passenger = 闇の乗客

『ダーク・パッセンジャー』という言葉はデクスターの胸にズシリと響いた。怖くなって彼女の前から逃げだした。NAの人間は心の闇を知っている。だから危険だ!ぼくはNAにはもう行かれない。リタにわかってもらわなくちゃ。彼女に話してみた。「NAサークルはぼくには合わない。ぼくはひとりでヤクを絶つことができると思う」とお願いしてみたけどやっぱりだめである。リタは死んだ元夫のポールが何度もヤクで失敗したのを見てるから、この点において妥協はできないのだ。彼女は悲しみをたたえた表情となり「あなたの気が変わることを祈っています」と静かに拒絶した。この夜は泊めてもらえなかったので、家に帰ってデブラといっしょにテレビを見た。

翌朝。殺人販売員のところにいった。デクスターはこのまえバンを買ったので相手はほくほくである。保険がどーのこーのといってオフィスに入り、こっそりタバコの吸い殻をゲットした。ここでひとりの女性に出会った。ブルネット美人で独身でひとり暮らし。彼女は破格値でクルマが買えたといって大喜びであり、ヒックスのことを「なんていいひとだろう」なんていっている。彼女はおそらく次の標的であろう。

タバコの吸い殻を調べたら、殺人事件の現場から採取された精液と完全マッチ。てことは早くしないとあの女性が殺されちゃう!と思ったらいてもたってもいられない。これはデクスターの良心なのか、それともNAの女がいってたダークパッセンジャーなのか。自分の闇と戦うデクスターはリタにコールした。彼女の声を聞いて落ち着きたかったのだろう。「えーと今日はピザナイトなんで、いつものように持ってくね」といってみた。「NAに行くの?」と聞かれたんで「それは考えちゅうです」と答えたら「ピザナイトはわたしらだけでやりますわ。今後のことはアナタ次第です」と冷たいお言葉。ガチャンである。デクスターはものすごく落胆した。

ところで、デブラはベイ・ハーバー・ブッチャーのタスクフォース入りを命じられたので、警察署にやってきた人々の話を聞くという仕事をずっとやっている。愛する家族が行方不明になったと悲しむ者たちの叫びを聞いていたら、ルディのことを思いだしてやりきれなくなった。彼女は限界を感じ、ランディに「タスクフォースからおりたい」と直訴した。ランディは「代わりを見つけるまで待ってね」と受け入れたように見えたが、それはデブラに考える時間を与えるためだったようである。

タスクフォースは出世のチャンスなのでだれもが入りたがる。だからデブラはスグに後任が見つかるだろうと思ったのだが、いつまでたっても代わりがやってこないので「まだですか!」と文句をいいにいった。ランディは意見した。「シリアルキラーに拉致された女性だからこそ君を選んだ。君が経験した苦しみはわたしには想像もつかないけど、君はキラーの心に触れて、生き残った人間である。それを受け入れたらどうか。そしたら君は強くなれる。アイストラックキラーよりももっとひどいキラーを捕まえることができるかもしれない」という口調は仕事を強制するようではなく、先輩のまろやかなアドバイスといった調子である。女性部下の扱いがウマい!

ランディはキリリとした顔つきの、いかにもFBIの辣腕捜査官という風体だが、こういうときに「人々を救え」とか「君が必要だ」なんていう言い方をしないのがよい。最後の "But you have to stop running." はどういう意味でいったのだろうか。デブラがジムに通ってることを知ってるのか。あるいは比喩的に「立ち止まって考えてみ」というアドバイス

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