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サンクチュアリ/Sanctuary :: 1-07 :: Webisode 7 :: ネタバレ

transサンクチュアリ/Sanctuary。シーズン1の第7話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

前回のエピのラストで空中浮遊した魔女3人組はメリーゴーランドのようにぐるぐる回転し、音と光を発してそこらじゅうをブッ壊し始めた。わんわんと異音が鳴りだしてウィルはへたりこんだ。そこにどーんとショック銃の銃声。3姉妹はドタッと落下。気絶した。ヘレンがウィルを救った。3姉妹はガラス張りの独房へ。

ラボの中がいろいろ壊れちゃったので修理人がきた。彼は1-05 :: Webisode 5でアシュリーに武器を売った男である。彼は初めて出会ったウィルに自己紹介した。

ヘンリー・フォス。人間。武器の調達からハイテク関連全般のケアをする協力者。彼の曾々祖父は当時ロンドンにいたマグナス家に仕える武器調達人だった。「縁故採用ってヤツだよ。ははは」とおしゃべりしてたら、ヘレンは「はよう仕事しなさい!」と命じた。「ここじゃ人間は最下層民扱いさ。へっ」「はやくいきなさいってば」「特に男はね」という楽しい会話があった。ヘレンはやけに彼に冷たくしてるが、これはたぶん、魔女に自由を与えたばかりにラボが破壊されそうになったという事態に緊張していたからかもしれない。

「3姉妹はケルト神話に出てくる魔女モリガンである」と教わったウィルはへええとタマげた。「いくらなんでもソレは信じられませんヨ」と科学者らしく答えた。彼女たちが空に浮かんだり異音を発してウィルを苦しめた点については「サイキックパワーを身につけてるんだろう」とヘレンは推測した。

ウィルとしては、百歩譲ってサイキックはアリとしても『1200年を生きる魔女説』だけはやっぱり信じられないなぁという思いである。少し前まで彼女たちはごく普通の善良そうなひとたちだったのだ。それが魔女なんて!

ウィルはヘレンに対していぢわるな推測を述べた。あの地下聖堂にいったのは『寿命を操る霊薬』を求めていったはずである。その代わりに美女3人を拾ってきた。もしかしてヘレンは個人的な動機から今回のミッションを計画したのではないか。なにか自分の健康上の問題を解決するためにというような。「わたしは157歳」という発言と合わせて、ウィルはそのような邪推をしたのである。したらばヘレンは次のような台詞を述べた。

Life without end is not a gift. It is a curse. It means loneliness. Isolation. It means being less human.

不老長寿なんてギフトでなく呪いである。そこにあるのは孤独と疎外。人間らしさは失われてしまう。

ドクターも似たようなことをいってましたね。『ドクターフー』のドクターです。

ヘレンはウィルにこう述べた。「もし彼女たちが魔女でないと科学的に立証できたら、それは私にとっても大きな発見なのですよ」といわれたウィルはもう少し考えてみることにした。

その後、ひとりでブラブラしてたら、アシュリーと鉢合わせした。彼女はいつのまにか帰ってきてそこにいた。傷ついている。ハンティングツアーはもう終わったのか、あるいは一時休憩かどうかわかんないが、ウィルは彼女を気遣って話しかけた。「なにか話したいことがあったらいつでもいってね」とセラピストらしく語りかけたが、アシュリーはそういうのがだいきらい。彼女はこわーい顔でウィルを睨みつけ、肩に置かれたウィルの手をグイとひねりあげ、ホラーな台詞を述べた↓

You ever look at a ghoul, a really nasty one, right in the eye before you send it packing? You see one of two things. You see fear. It knows its dead meat. And thats kinda sad. But others. The really bad ones they never stop wantingto take you down, right up until the moment you pull the trigger. And those kills, they're the sweetest. Sometimes, when I nail something that mean and terrible, when I watch it die I feel... well... its hard to explain. But trust me. Its a thousand times more cathartic than lying on a couch, crying about how your life sucks. Doctor.

ghoulを間近で見たことがあるか?それはそれは邪悪なghoulを。あなたはその瞳にふたつのものを見るだろう。ひとつは怖れだ。ghoulは自分が生のない肉塊であると知っている。それはとても悲しげだ。そしてもうひとつは邪悪さ。彼らは殺戮をやめない。こっちがトリガーを引くその瞬間までガオーと迫ってくる。わたしはそいつらを殺す。邪悪なヤツラが死んでいくのを見る瞬間がたまらない ... その気分はうまく説明できないんだけどサ ... はっきりいえることがひとつだけある。カウチに座ってカウンセラー相手に自分の人生をピーピー嘆くよりは何千倍もスカッとするんだよ。わかった?ドクターさん。

といって、アシュリーは去っていった。ヤクザみたいである。こえー。

ウィルはそのあと、3姉妹の独房にいってガラス越しに話しかけた。「中世の魔女だなんて信じられない。君らは普通の女性だよね?」といってみた。そしたらまたまたサイキックパワーで痛めつけられた。頭が割れそうな痛みに襲われた。独房に閉じ込めておいても彼女たちのパワーは伝わるのだ。魔女は悶絶するウィルを見下ろして高らかに宣言した。

「わたしたちは自分の正体を知っている。わたしたち次第で戦争の勝ち負けが決まる。3人が束になったときの力はこんなものではないぞ。ベイドンヒルでは数千人の騎士団を1日で死滅させた。彼らは剣に触れることさえできずに死んでいった。わたしたちが解き放たれたとき、死がこの世を席巻する」

ウィルは書斎に逃げ帰った。ボケーとしてたらヘレンがやってきた。「あのひとたちをまっとうな社会人にしてあげるなんてぼくにはむりだ」と嘆いた。アシュリーに脅され、魔女にいぢめられるなんていう散々な目に遭ってるのにまだこんなことをいうなんて、優しいひとですね。ヘレンは「物事には限界がある」と慰めた。ヘレンはウィルの話を聞いていたが「ベイドンヒル」という言葉にぴくんと反応した。

彼女がウェクスフォードに教わった内容によれば、ベイドンヒルの闘いというのは、アーサー王がブリテンを制圧した最後の闘いである。魔女の言葉を信じるならば、彼女たちが全滅させた騎士たちというのは、アーサー王の敵、サクソン人ということになる。つまり魔女はアーサー王に味方したっていうことになる。なんで?

ふたりはやにわ興奮し、ライブラリで古い本をいっしょに読んで推理をした。以下、ヘレンが語ったこと。

『モルガン・ル・フェは邪悪なソーサレス。アーサー王の天敵』というキャラ設定は、歴史家の誤謬ではないか。世界の均衡を保つのがモルガンの真の目的だったのではないか。アーサー王はブリテンすべてを制圧したがった。モルガンはこれを嫌ったのではないか。アーサー王がブリテン制圧に至るまでの勝率レコードを調べてみたらば、意外なほどに兵力は失われていた。なぜこの程度の兵で野望を達成できたのか。

それは最後の闘い、ベイドンヒルの闘いにおいて、マーリンがウルトラCをやったからではないか。マーリンは魔女モリガンがモルガンのキリングマシーンと知った。マーリンは魔女モリガンを(どうやってか)洗脳し、味方につけることに成功した。伝説によれば、ベイドンビルの闘いでは、アーサー王はサクソン人を見事に全滅させた。その死体には傷がなかったとある。

マーリンにとって魔女モリガンはべんりな武器である。それを使って野望を果たしたのち、いつかまた未来に使うことを予期し、魔女たちを生かしたまま封印した。ヘレンたちの侵入を阻んだクリーチャーたちは、マーリンに看守の任務を命じられたバイオ兵士たちなのだろう。

以上の話はヘレンの推理である。そういうことですかー、スケールのデッカい話ですなーと腕組みをしたところで、大事件発生。

ばーんばーんと壊れる音がした。ナニゴトか!と思ったら、魔女看守のクリチャーたちがワンサカ侵入してきた!次から次へとざくざく現れる。カメラが建物の外にパンすると、何百何千というクリーチャーたちが押し寄せ、外壁をよじのぼってガシガシ攻めてくる。クリーチャー軍団の襲来。ウギャー。

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