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サンクチュアリ/Sanctuary :: 1-03 :: Webisode 3 :: ネタバレ

ネタバレです!!!
前回のエピで保護した殺人触手少年はラボで厳重拘禁中。彼の肉体の全容が初めて明かされた。おなかに触手を包み込む器官があり、通常はその中に収まっている。敵を襲うときには肌色ヒモ状の奇怪な器官が出てくる。長さ数メートル。伸縮自在。目のないヘビのようであり、補食植物の器官のようでもある。先端には鋭利な歯がある。ビュンと出てきて、ズバーンと襲う。スチールイスなんかは一撃で破壊する。その攻撃対象は人間の脳に限られる。額に穴を開けて脳ミソを吸いとる。これに襲われたら問答無用で即死。
少年本人は暴れることもなく、まったく凶暴性は感じられない。普通のおとなしい男の子といったかんじ。それがますますおっかない。ヘレンはウィルに推測を述べた。
「東ヨーロッパには奇形や精神異常の子供を売買する養子エージェンシーが存在する。彼はそこから売られてきたのだろう。顔写真だけをみれば普通の子供に見えるから、買い手はその異常さに気づかなかった。家に呼んでみたらば、コレだった。てかんじだろう」だそうである。
ヘレンが前回のエピで犠牲者の死体から摂取した蛍光グリーンの物質には、微量のプルトニウムが含まれていたそうである。また、別のシーンでヘレンがパソコンで調べものをしている場面ではチェルノブイリがナントカっていう映像が出てたので、原発事故の被爆によって生じた特殊な変異なのだろうか。
というあたりまでわかったところで、ヘレンはウィルに初仕事を頼んだ。それは「少年に語りかけて信頼関係を築くこと」というものだった。ウィルは警察に協力してサイコパス犯罪者のプロファイリングをやっていた。モジャモジャ手の召使いを見てバッタリ気絶するくらいに臆病だが、その反面、凶悪犯罪者とふたりきりで話をするというのは平気でやる。ヘレンがウィルをスカウトしたのはその勇気と非凡さゆえである。
ウィルはどきどきしつつ、少年が拘束されている部屋に入り、ゆっくりと接近し、落ち着かせるように話しかけながら拘束を解いた。少年は警戒顔。おなかから出てきたグロ触手がウィルの顔の前をいったりきたりする。
少年と対話するうち、触手の動きは少年の感情に左右されるらしいとわかってきた。そのトリガーとなるのは『恐怖心』である。対面する相手が恐怖を感じると少年もこわくなる。すると触手が勝手に動いて人を殺す。つまり、少年が安全なきもちでいる限りはまったく無害なのだ。という点がわかると、ウィルはぜんぜんこわくなくなった。すると触手はひゅーとおなかにひっこんだ。これで普通に話せるようになった。
「名前はなんていうの?」と聞いてみた。「アレクシ」「どこからきたの?」「ひとがいないところ。The Dead Cityからきた」「なにがあったの?」「ぼくはもらわれてきた。でも家族のみんなはぼくのこれをみてぼくをきらいになった。みんなはぼくをこわがりだした。ぼくはとめようとしたんだけど、みんなはぼくをこわがった」「それで君はこわくなったのだね?そかそか」
てわけで、生物学的にいうと、彼の能力(?)は防衛本能の一種なのだなとウィルは理解した。「こわがらなくてもいいよ」といったら、アレクシくんは初めてうれしそうな顔をした。というようすを眺めていたヘレンは、ウィルをスカウトして正解だったと知った。アレクシは人間らしい寝室に移してもらえた。
という進展を見せる中、ヘレンの娘のアシュリーは外出。彼女は武器を調達しにいった。この母娘は役割分担ができているみたい。娘は戦闘する、母は研究するというのがキメらしい。アシュリーがアーニーっていう武器商人と会ってゴツい重火器類をいろいろ見せてもらってたらば、ドカーンと襲われた。相手はジョンである。ジョンはアシュリーを拘束し、テレポートして連れ去った。拉致監禁。
アシュリーが「このテレポート・サイコパスめ!」と罵り、誘拐の目的を質問した。ジョンは「おれは家族の絆を重んじる男である。おまえはおれの娘なのだ」と爆弾発言をした。アシュリーは絶句。
その頃、ヘレンはアーニーからアシュリーが誘拐されたと聞かされ、同時にアレクシが寝室から消えた。彼のベッドには地図が置いてあった。そこはいまは閉鎖された駅の跡地である。ヘレンは敵の正体を知った。以下、彼女がウィルに語ったこと。
モンタギュー・ジョン・ドゥルイト。彼はヘレンが初めて扱った患者である。時空を自由に移動する特殊能力を持つが、その能力を発動する度に彼の脳は損傷し、パラノイアと怒りに囚われたサイコパスシリアルキラーとなる。ヘレンは彼を救おうとしたが、失敗した。前回のエピソードで少年を保護した現場に『十二夜』のチラシが落ちていたけれども、それは彼のお気に入りだった。あれはヘレンを挑発するメッセージだったのだ。ウラに書かれたA5 S1の意味はAct 5, Scene 1だった↓
And thus the whirligig of time brings in his revenges.
という概要をサマリしつつ、ふたりはアシュリーとアレクシを救出に向かうわけだが、このエピの中では19世紀ロンドンの回想シーンがあった。その中では、ジョンとヘレンは恋人同士だったと明かされた。ふたりはとても幸福そうであり、ジョンはヘレンに「助けてくれてとても感謝している」というような感動台詞を長々と述べ、ヘレンにプロポーズをした。という場面があった。
※治ったはずが再発したということなのかな。ジョンが時空を移動できる能力を持つという点はわかったけれど、ヘレンはどうやってタイムトラベルをしてるんでしょうか。ウィルが聞いたら驚くような秘密がまだたくさんありそうです。
- Title: 1-03 :: Webisode 3
- First Aired: 2007-06-11
Writer:
- ダミアン・キントラー | Damian Kindler [imdb] (Teleplay)
- マーティン・ウッド | Martin Wood [imdb] (Story)
- ダミアン・キントラー | Damian Kindler [imdb] (Story)
Director:
- マーティン・ウッド | Martin Wood [imdb] (Director)
Star:
- アマンダ・タッピング | Amanda Tapping [imdb] (Dr. Helen Magnus)
- ロビン・ダン | Robin Dunne [imdb] (Dr. Will Zimmerman)
- Emilie Ullerup [imdb] (Ashley Magnus)
Recurring Role:
- クリストファー・ハイアーダール | Christopher Heyerdahl [imdb] (John Druitt)
Guest Star:
- ピーター・デルイーズ | Peter DeLuise [imdb] (Ernie Watts)
- ケイナン・ウィーブ | Cainan Wiebe [imdb] (Alexi)
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