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サンクチュアリ/Sanctuary :: 1-06 :: Webisode 6 :: ネタバレ

transサンクチュアリ/Sanctuary。シーズン1の第6話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

19世紀のロンドン。

前回のエピの回想シーンから10年くらい経ってるように見える(パパの白髪とかで)。ヘレンの父、グレゴリー・マグナスは天然痘やコレラといった伝染病研究に多大な貢献をしたにも関わらず、メンバーシップを剥奪された。研究者としての地位はパーになった。そして、その娘であるヘレンもまた当局からマークされ、彼女はどこのスクールにも入学できなくなった。入学試験で最高得点を取っても不合格になった。

「父のような立派な研究者になる」という夢を断たれたヘレンはこの仕打ちに大激怒。「わたしは負けないぞ」といって、父に「秘密の研究をわたしに教えてください」と頼んだ。グレゴリーはそれを聞くとじつに困った顔になり「これを見ちゃったら後戻りできないよ」「すごく変わってるんだよ」と慎重に前置きしつつ、地下の秘密の研究ルームに娘を案内した。彼女はなにを見たんでしょうか。

※という経過を経てヘレンが父のトンデモ研究を引き継いだのだなというのはわかったんですが、自分の娘にさえ秘密にしていた極秘の研究内容がどうしてえらいひとたちにバレるんでしょうか。謎。

現在。

前回のエピで救出された美女3人はやがて全員が目を覚ました。外傷ナシ。健康そうである。ウィルが話を聞く。3人は全員が同じ話をした。「村でクリーチャーに襲われてどーのこーの」という話は、いちばん先に目を覚ました女性、ダヌの話と同じである。彼女たちは本当に1200歳なのか、あるいは、トラウマ体験を経たゆえに妄想をしゃべってるのか (Schizoaffective disorder = 分裂感情障害)。仮に前者であるとするなら、普通の英語をしゃべってるのがへんだし、仮に後者であるなら、3人がまったく同じ妄想話をデッチあげたという点がへんである。

一方、ヘレンは地下聖堂を護衛していたクリーチャー死体を解剖分析中。げんきになった毛モジャ召使いがようすを見にきた。ふたりがいる部屋にはモニタがあって、ウィルと3人美女がしゃべってるところが見えるようになっている。それを見た毛モジャは「あのおんなのひとたち、なんかイヤ」と感想を述べた。原文では "raise my hackles" ていってました。この表現は『なんかイヤ、理由なくきらい』みたいな意味だが、元々の意味は、恐怖とか敵意を感じた犬の背中の毛が逆立つところからきている。毛モジャくんのキャラにあってますね。

毛モジャがクリーチャー死体を見て「なんかわかりましたか?」と聞いた。ヘレンはわかったことを教えた。「まだわからないことが多いけれど、人間をベースに遺伝子操作をし、人為的に作出されたクリーチャー。大量のアドレナリンを分泌することによって、バカちからと希有な反射能力を発揮するようにできているみたいだ」だそうである。ヘレンが「あなたはこいつらのパワーを見なくてよかったね」といったら(毛モジャは治療中で寝ていたから)「ぼくはもうげんきです!」とアピールした。ヘレンが「それを決めるのはわたしです」といったら、毛モジャは「はい、わかりました」と答えた。ヘレンは彼のママみたいである。

ヘレンはクリーチャーが人差し指にしていたリングを見せた。王冠がみっつ並んだデザイン。毛モジャはそれをぺろりと舐め「とてもふるい」といった。ヘレンは「あなたの "heckles" がアタリかどうか調べにいきましょう」と述べた。

こちらはウィル。彼は催眠療法をやってみることにした。女性たちを眠らせて、潜在記憶を探るのだ。クリーチャーに襲われ、なにかを飲まされるところが見えた。襲われる以前の記憶に遡ってみたら、すべての人々が死に絶え、3姉妹だけが生き残って死体の合間を歩き回っているところが見えた。やがて彼女たちは睡眠療法によってなにかを思いだしたようであり「わたしらはやらねばならぬ」みたいな顔つきになった。やっぱり "heckles" がアタリかも。

ヘレンはウェクスフォードっていう歴史研究者(or アンティークコレクター?)を訪問し、クリーチャーのリングを見せて質問した。このドラマには、ヘレンの協力者みたいなひとたちがたくさん出てくるみたいです。みなさん個性があっておもしろい。ところでこのシーンでは、クルマの中で待っている運転手役の毛モジャくんがコミックスを読みながらゲラゲラ笑うという場面があった。あれはなにを読んでいたんでしょうか。いろいろとトリビアがありそうです。

ウェクスフォードはリングを見たらば「あぁこれか!」といって、とても古いタペストリーをだしてきた。それは5世紀のもの。ケルト神話を題材にした絵である。ウェクスフォードはその内容を説明した。

魔術師のマーリンがアーサー王の騎士たちに杯を与えている絵。杯の上に指輪と同じデザインのマークがある。これは、"Cabalis Nocturnum" っていう名の、闇の魔物と闘う騎士たちのシンボルである。マーリンから杯を受ける騎士たちは輝いて見える。一方、その下には対照的に悲惨なひとたちがいる。アーサー王の天敵である邪悪ソーサレスのモルガン・ル・フェに、絶望的な闘いを挑んでいる彼らは、アーサー王に認められなかったゆえに、自らの忠誠心を証明しようとして自殺ミッションをやっている。わるもんモルガンの後ろには、3人の女性がいる。こちらはわるい魔女のモリガン。アーサー王の兵士たちの魂を吸いとっちゃう。この魔女たちは『マクベス』の中にも出てくる。

という歴史レクチャーであった。こんな会話してました↓

Wexford: 5th century tapestry reproduction.
Helen: Now, what are they being offered here? Blood of Christ?
Wexford: Oh please! Nothing so cliche! No, this design is a symbol of the Cabalis Nocturnum, a quaint little subsect of Romano-British knights from the early Middle Ages, charged with protecting the world from dark influences, I believe. These warriors likely drank from the chalice as a gesture of loyalty and faith to the cause.
Helen: And who's the man offering it to them? A priest?
Wexford: Bigger. Think the most powerful man in Britain at the time. Hint, not King Arthur.
Helen: Merlin.
Wexford: These knights were probably rejects from Arthur's court, desperate to prove themselves worthy. They accepted a hideous task, fighting the dark forces unleashed by Merlin's nemesis, Morgan LeFay, evil sorceress, avowed enemy of Arthur, all around mean spirited bitch.
Helen: And... who are they?
Wexford: Those would be the Morrigan, emissaries created by Morgan to wreak havock against Arthur's armies, the very embodiment of her hellish powers. Legend has it their very presence on the battlefield would steal the souls of Arthur's soldiers. They've popped up in literature throughout the ages, most notably as a the trio of hags in Macbeth. You know, boil, boil toil and all that.
Helen: So the Morrigan were witches?
Wexford: No, love, they were THE witches.

てわけで、謎の3人美女は、じつは魔女なんだとわかってしまった。こりゃたいへんだ。地下聖堂を護衛していた凶悪顔クリチャーたちのほうがじつはいいもんだったということでしょうか。その頃、ラボでは、美女3人が空中に浮かんでぐるぐる回りだした!

一方、アシュリーはどこか遠い場所にいて、モンスターハンティングのまっさいちゅう。洞窟みたいな場所。透明偽装をしつつ、ものすごい速度で襲ってくる敵と戦闘する。プレデターみたい。彼女はひぃひぃいいながら、やっつけた。敵を倒すとポケットからメモをだし、なにやら書き込んだ。RPGゲームの経験値稼ぎみたい。これはまだザコキャラなんだろうか。

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