ドゥエイン・メラーていうカニバリズムにとり憑かれたシリアルキラーが逮捕され、警察署に護送されてきた。30人以上の犠牲者を殺して食った男である。生きたまま人間の皮を剥いだり、舌をチョン切ってフライパンで焼いて食ったりした。身長2メートルはありそうな巨人で、ボサボサ長髪の隙間からヘビ目がこっちを睨んでいるという気味悪い人物。おまわりさんたちはおっかなそうに連れてきて、留置場に入れるとふぅと安心した。明日FBIに引き渡すまで一晩お守りをしなくちゃいけないのだ。

夜勤の警官は3名である。うちひとりはルーキーみたいな若い女性警官。彼女がドラマの主人公。かわいい顔してホラーが趣味という視聴者の好みに合わせたキャラ設定。キラーは鍵のかかった留置場にいるから安心。とおもったら、コイツは怪しげなヴードゥー魔術の使い手なのであった。難なくロックをはずして、警官2名を食った。動いてるままの心臓を食うとパワーを得られるそうで、犠牲者を食うとシェイプシフターみたいに形をコロコロ変えられるようになるのだ。

おねーちゃん警官は建物に閉じ込められてキラーと対決。敵は死んだ同僚たちに化けて近づいてくる。指やら耳をかじられながら、ウギャーと逃げ回る。電話も無線も通じず、ドアも開かない。もし電話が通じたらcall 911するんじゃないかと思ったが、そういうギャグはなかった。

ひとばんじゅうわーわーと追い回されて、ヒィヒィ逃げ回って、ラスト。追いつめられた彼女はネズミ毒殺用の毒をモリモリ食っちゃう。知らずにかぶりついたキラーは毒が回ってバッタリ倒れた。でも彼女も死んじゃったという勇気ある行動でした。単純な話でしたが、キラー役のスティーヴン・R・ハートがメチャこわく、エリザベス・モスはかわいかったです。

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