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ユリイカ/Eureka :: 2-04 :: Games People Play :: ネタバレ

transユリイカ/Eureka。シーズン2の4話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

ジャックの前から人々が消えていく。ピカリと光ったと思ったら、この世から消滅していくのだ。いなくなったひとたちを探しまわって、みんなに聞いたら「それだれさ?」といわれちゃう。消えた者たちの持ち物や痕跡はすべてなくなり、そのひとたちは存在しなかったのであり、ジャックは頭が変になったと思われちゃう。文字通りの抹消。オタオタしてる間に、ジョーが消え、ヘンリーが消え、ファーゴが消えた。ジャックは恐怖に怯え、物理学者の実験のせいで時空にゆがみが生じ、another universeにいっちゃったのかと仮説を立ててみるものの、彼は学者じゃないし、助けてくれそうな人は次々に消えていってしまうから大弱り。だれもこのピンチをわかってくれないのだ!こりゃ手に負えないからとにかくゾィを連れて逃げようと思った。家に帰ったらゾィがいたから安心した。すぐに逃げるぞといったら、ユリイカの人口は2名だとSARAH(ジャックの家)に教わった。みんな消えちゃったんだ!

というのはじつはジャックが見ている夢の世界で、彼は危険な昏睡状態にあった。なんでかというとその理由は以下の通り。前回ジャックの前妻のアビィがとつぜんやってきて1年前の約束の通りにゾィはLAに帰ることになったが、ゾィにしてみれば自分がモノみたいにあっちにこっちに動かされるのが腹が立つ。大いなる怒りに囚われた彼女はビバリーに相談した。ビバリーは出張があるといってセッションをしてくれなかったが、その代わりに変わったゴーグルをくれた。ATSという。それはビバリーが独自に開発したセラピーマシンで、怒りや恐怖を克服する目的に使うものらしい。みためは未来的なデザインのゲームギアみたいだ。

ゾィはいわれた通りにそれをつけてみたがあまり効果はなかった。父ジャックが部屋に来てふたりは口論となった。ジャックはたまたまソレを見つけて「なんだこんなもん」とかいいつつ装着してみた。その瞬間、彼の脳はブッ飛んで『もうひとつの世界』にビョーンと行っちゃったのだ。

『人々が消えていく』っていうのは、ジャックの心の中にある潜在的な恐怖心の現れなのだと思われる。つまり彼は夢の中で自分の恐怖心を相手に闘っているのである。ジャックはユリイカの人々が好きで、ここで娘といっしょに暮らしたいと思っているが、その状況が壊れそうな危機にある。だからこんな恐怖ビジュアルが出てきちゃったんじゃないか。ビバリーはなにやら陰謀事をやってるので、彼女がジャックをハメたのかという説もあるかもしれないがそれはないと思う。彼がATSをはめたのは偶然だったから。

ジャックが瞑想ゴーグルをつけたまんま意識を失ったので、グローバル・ダイナミクスに緊急入院。ゾィが寄り添って、いったんLAに向かったアビィも大急ぎで戻ってきた。アリソンとネイサンが治療にあたるが、ATSのことはビバリーじゃないとわからない。むりやり取ったらジャックは脳死しちゃうかも。ジャックは夢の中にいて、それが仮想現実だと気づいていないのだ。だれもジャックを助けられない。ビバリーは行方不明である。ピンチ!

ヘンリーがビバリーの家に手がかりを探しにきた。ここで彼は前のエピでビバリーが壁の隠し金庫に隠したアレを見つけた。ビバリーが秘かにキムのコンピュータをいぢったときに持っていたもの。おそらくセクション5の機密情報ではないかと思われるが、詳細は不明。ヘンリーは黙ってそれを盗んだ。彼はアリソンには報告しない。

こちらはジャックの夢の中。ユリイカには自分とゾィしかいないと知った彼は、自らの恐怖心と闘う決意をする。目の前に現れた光と対決するようにゾィを抱きしめた。昏睡するジャックの心拍数は一気に急上昇。みんなが「ガンバレ!」と呼びかける。ウガーと大興奮でこのままコテンと死ぬかと思ったら、彼は目を覚ました。めでたしめでたし。

ジャックが闘ってる間、アビィはグローバル・ダイナミクスに大勢のひとたちがお見舞いに訪れていたことを知って驚いた。「おれらのシェリフがたいへんだ!」と聞いた人々が心配して集まってきたのである。これを見たアビィは、ジャックとゾィはみんなにものすごく愛されているんだなと知った。

目を覚ましたジャックはようやく落ち着いてアビィと話をした。彼は恐怖を克服するという大仕事を終えたばかりであり、自分の決意を語った。「ぼくはユリイカが好きだし、ゾィもここを好きだし、ここには友達がいるし、ここを離れたくない」と述べ「それでもやっぱりぼくはゾィと離れて暮らすなんてとても無理だからLAに戻ることにした」と述べた。ウホ。それを聞いたアビィは「結婚したての頃のあなたみたいにステキだ」と答え「ユリイカの人たちはあなたを必要としているし、ゾィがここを好きだということもよくわかった。ゾィはここにいなくちゃいけない」なんていいだした。あの取り決めはチャラにしてあげるよということみたい。ジャックはなんともいえないムニューとした顔で彼女を見送った。"I love you, Jack Carter." と言い残してアビィは去った。

ジャックは大急ぎで家に帰ってゾィにそのことを報告した。美しいラストシーン。ジャックの "I need adult supervision." ていう台詞はとても彼らしくてよい。それを聞いたゾィが「イェイ」って喜ぶのがかわいいです。

Jack: Your mom and I had a talk. I told her how much you love it here and that you wanna stay. And I told her that I would respect our agreement.
Zoe: Oh, what did she say?
Jack: Oh, she seems to think that I need adult supervision. So... if you're up for the task...
Zoe: I think I can handle it.
Jack: I never wanted you to leave.
Zoe: I never wanted to go.
Zoe: Dad, thank you for fighting for me.
Jack: Yeah.
(music starts)
Jack: S.A.R.A.H.,What are you doing?
S.A.R.A.H.: That was such a beautiful moment. I thought musical accompaniment seemed appropriate.

おもしろかったですねー。アビィもユリイカに住めばいいじゃんねーと思ったりしますが、大人たちにはいろいろ事情があるのかな。アビィが去るというシナリオは、ジャックとアリソンがこの先くっつくための伏線だろうかと思ったりもします。

ジャックが夢の中で恐怖心と闘ってるとき、Babajanianていう名前の博士が出てきた。彼は量子物理学者(quantum physicist)で、クラス8プロジェクトっていうところで超ウラン元素がどーのこーのていう実験をやっていて、ネイサンもそれに関わってるらしいというのが出てきた。アレはジャックの夢の中の出来事だが、今後のお話でまた出てくるかも。

ヘンリーは正式にグローバル・ダイナミクスで働くことになった。もちろんセクション5でキムの研究を引き継ぐ。アリソンは彼を迎えて「大きな実験室を用意する」といったが、ヘンリーは「キムがいた場所のままでいい」と答えた。いまのところ、彼だけがビバリーのいたずら(or 陰謀?)に気づいているが、彼はそれを誰にも言わない。また、ヘンリーの意気込みは相当なものを感じさせるので、彼はもしかしたらキムを生き返らせることを秘かに考えているのかもしれない。

ネイサンはグローバル・ダイナミクスの統括責任者という役職をクビになったが、アリソンのはからいで研究者としてとどまることになったと明かされた。ジャックの治療について彼がアレコレ語っていたので、ネイサンの専門は医療系なんだろうか。以前に明かされてたかもしれないが、私は忘れてしまったよ。

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