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ユリイカ/Eureka :: 2-03 :: Unpredictable :: ネタバレ

transユリイカ/Eureka。シーズン2の3話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

ジャックの前妻が予告なしにとつぜんやってきた。ジャックはオタオタする。彼女の名前はアビィという。ゾィの16歳の誕生日にカーター家はいろいろあるわけですが、それは後回しで冷凍殺人事件のお話からはじまりはじまり。

グローバル・ダイナミクスが所有する社員専用福利厚生施設のスパで、露天風呂の一帯が急速冷凍されるという事件が起きた。たまたまそこにいたニール・バクスターっていう科学者がカチカチアイスの死体になった。ジョーがボールペンの先でチョンと押したらバラバラになっちゃったが、親指のカケラがあったので指紋を採取してID特定できた。ジャックはグローバル・ダイナミクスがこんなナイスな保養施設を所有してるなんて知らなかったから、ナンダヨーと呆れた。彼も利用したかったみたいだが、ここは社員専用らしい。原子力の余剰熱を利用して温泉をわかしているという仕組みだが、それが壊れちゃったんだろうかという説は「ありえないだろう」と却下された。

死んだバクスターの専門はタンザニアの住人、つまりゴリラの社会行動学で、彼は毎日ゴリラのビデオを撮ってフィールド調査をしていたが、別のフィールド調査も大得意だった。ラボで知り合った人妻をせっせとフィールド調査してたらしくて、そのプレイボーイぶりは有名だったという。てことは、浮気人妻の夫が怒って殺したのかという推理が容易に立つ。痴情のもつれの事件というのは平凡だが、ユリイカは科学者の町であるからこの殺し方はかなりエグい。妻の浮気相手をアイスにしちゃうなんてサイエンティストならではの殺害方法であるといえよう。

バクスターは死ぬ直前までウィトカス(Steven Whiticus)ていう科学者の奥さんとナニしていたとわかった。ウィトカス氏が所有する山小屋があってふたりはそこでデートしていた。その後ふたりは別れて、奥さんは家に帰って、バクスターはひとりで温泉にいった。そこで冷凍ビームを浴びたらしい。ジャックはこの小屋の前に不思議な人工物を発見した。スイッチを押してみたら、ビヨーンと開いて中からパラボラアンテナみたいなもんが出てきた。レーザー光線を出すようなもの?もしかしてこれが冷凍光線を出したとか?

嫉妬したウィトカス氏が殺人ビームで妻の浮気相手を殺したのかと推理されるわけだが、それはちがっていた。このウィトカス氏っていうのは目が不自由な優しい男性で、妻のウェンディも夫を愛してて、んじゃなんで浮気してたかっていうと、彼女はどうしてもアレに飢えてたんですね。だからヤッちゃったみたいな。ウィトカス氏は容疑を否定し「愛する妻を喜ばせてくれた男を私が殺すわけないヨ」と妙を理屈をいう。

ウィトカス氏は自ら制作した巨大な人工物の由来を説明した。彼は地球の温暖化を食い止めるためにPolar ice capsを凍らせて、んで、干ばつや飢饉で苦しむ国々に雨を降らせようとしたくてそれをつくったという。でも実験はうまくいかなくて、出来上がったマシンはすごく不安定だったからプロジェクトを中止した。

んじゃだれがいたずらをしたのかという話になって、結局、犯人は気象予報士の男であった。彼はユリイカの住人たちに自分の業績を認めてもらいたくて、そのマシンを使ってスパの付近一帯を凍り漬けにし、気圧を変化させて気象をコントロールしたかった。自分のお天気予想がズバズバ当たればみんなに尊敬されるだろうというアホな動機であった。アホというか、怖いですよ!気象予報士にそんなことされたらまぢにヤバいよ!

冷凍ビームのせいで一帯の気圧がものすごく不安定になり、ユリイカのおてんきはメチャチャになり、暑くなったり、雪が降ったり、ひょうが降ってきたりしてたのだが、この予報官はそれをズバズバと当てて大得意だった。この現象を引き起こしたのが自分だから彼は言い当てることができていたというオチで、バクスターを殺す意図はなかったという。たまたまそこにいちゃったということか。

というわけで、犯人は特定できたけれど、この気圧の変化がもたらした結果により、巨大な嵐ができちゃって、それがユリイカを直撃しそうだという危機になる。住人が避難する時間はなく、ヘンリーとウィトカスが専門用語をズラズラ並べるのでわたしゃ半分も意味がわからなかったのだけれど、とにかく「冷凍ビームをここらへんにあてれば気温は急速に下がってどーのこーの」といって、そうすりゃ嵐はなくなるってことがわかって、ジャックが大暴風雨の中がんばって人々を救ったというお話であった。

というのが事件のあらましであるが、このエピではジャックの前妻が初登場し、別のサブストーリィが同時に進む。前妻はアビィというきれいな女性で、彼女はセラピストらしい。娘ゾィの16歳の誕生日だから彼女を迎えにきたんだという。ジャックはビビリまくりで、なんでかっていうと、ユリイカに引っ越す前に彼はアビィと取り決めをしていたのであった。

1年後にはゾィはLAに戻って母と暮らすこという限定オプションだったのである。ジャックはそれをナイショにしてたもんだから、ゾィは怒るし、なんだかややこしくなった。という家庭問題に対面しつつ、冷凍ビームの事件もあるし、ジャックは大忙しだった。最後はゾィのハッピーバースデーのパーティとなり、どうやらゾィは母とLAに帰っちゃうみたいである。彼女はいなくなっちゃうんだろうか。この前妻はまだジャックのことが好きみたいだし、かんじのいいひとだし、3人でユリイカに住めばいいじゃんかと私は(たぶんあなたも)思ったりするのだが、そういうわけにもいかないようデス。

ところでその1。ネイサンが秘かにケヴィンを調べていたと明かされた。これのプロジェクト名はKB201といって、詳細は不明だがケヴィンはアーティファクトを解く鍵であり、彼のIQは182で、日付を聞かれると曜日をパッといえたりする異能的な天才児であり、ネイサンはケヴィンがアーティファクトとコネクションがあると考えている。ケヴィンはあれ以来、というのはセラピストの黒コゲ事件以来、すごく明るくなって病気は治っちゃったみたいだ。彼の部屋にはトゲトゲのアーティファクトが出現したのだが、アリソンもだれもそのことを知らない。

ところでその2。グローバル・ダイナミクスに就職したいヘンリーはビバリーのセラピーセッションを受けている。グローバル・ダイナミクスは世界一のラボなので、その入社チェックはものすごく入念なのだ。技術的な要件を満たすと同時に、精神的にも安定した人物じゃないと入社を許されないものらしくて(じゃなんでファーゴが許されるのかという疑問はさておき)、何度もセラピーセッションを受けている。ヘンリーは志望動機を聞かれて「キムの研究を引き継ぎたいから」と答える。それをやり遂げることが愛の証であり、自分が立ち直るきっかけだと信じているようだ。キムの研究ていうのはもちろんセクション5のアーティファクト。

ビバリーはなかなかオッケーを出さない。と思ったら、シビレを切らせたアリソンが手順をスッ飛ばしてヘンリーをセクション5に招き入れるとトップダウン決定をした。それを聞いたビバリーは家の隠し金庫からパスポート、現金、銃なんていう秘密のアイテムを取りだした。そしてどっかのだれかに電話し(多分相手はファラデー議員?)、「ヘンリーが予想外に早くセクション5に入ることになっちゃいました。とめたんですけどだめでした。ええわかってますよ!」なんて会話している。彼女はどっかにでかけるみたい。このとき、隠し金庫の中にコインくらいの大きさのコンピュータチップがあった。彼女はそれを注意深く隠した。アレはなんでしょうね。

後から1点追加。ヘンリーはビバリーのセッションを受けてるとき、彼女のウソをひとつ見破った。ビバリーは「キムのラボにはいちども訪れたことはない」といったが、セキュリティカメラの映像で、ビバリーがキムのラップトップになにかをする瞬間をヘンリーは見たことがあったのである。彼は「ふうん」と答えて知らないフリをした。

後からもうひとつ追加。ビバリーが隠した小さなチップはヘンリーがモニタで見たアレだったということに後から気づいた。ビバリーはヘンリーに「キムのラボには行ったことない」とウソをついたが、じつは盗聴のようなことをしていたと思われる。あのチップには盗んだ情報かなにかが入ってるんだと思われる。たぶんアーティファクトの秘密。

※感想

ジャックっておもしろいですよね。みためが地味だし、一見するとコメディキャラに見えないから余計に意外感がある。かなりベタなギャグがあちこちに出てくるんだけど、ああいう昔からあるモロベタなギャグって、並のひとがやるとサムくなるんです。モロベタなギャグほど演じる側にセンスが要求されると思うんですが、彼は間のとり方や空気をつかむのがすごく巧い。池乃めだかの次くらいに巧いな。

ギャグのシーンはエピガイでは省いてしまったけれど、あまりにベタすぎて台詞だけ載せてもぜんぜんおもしろさが伝わらないなと思って省略してるわけですが、ジャックが演じるとすごくおもしろくてギャハハと笑っちゃうんですよ。コリン・ファーガソンってこのドラマを見るまでよく知りませんでしたが、コメディのバックグラウンドがあるんろうかという気がしてきました。

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  • Title: 2-03 :: Unpredictable
  • First Aired: 2007-07-24

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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