date: 5/10 09:49
ツ姿のリチャードが現れた。ジョンの義母はどういう話を聞いたのか知らないが、やけにほくほく顔であり「このおじさんがあなたに会いたいって。お利口にしてなさい」という。
リチャードは少年ジョンにこういった。「ぼくはリチャード。特別な子だけが入れる学校を運営している。君をスカウトしにきた」という口調はとても優しい。彼はいくつかのアイテムをカバンの中から取りだし、テーブルに並べ始めた。こんなもの↓
使い古した野球のグローブ
『BOOK OF LAWS』というタイトルの古い本
ガラス製の小ビン(中には白っぽい砂状のもの)
アンティークぽいデザインのコンパス
『Mystery Tales』というタイトルのコミックマガジン(『HIDDEN LAND!』ていうタイトルが見える)
古いナイフ
リチャードはこれだけのものを並べ終えると「君のものはどれ?」と質問した。不思議に思ったジョンが「欲しいのを選べってこと?」と聞いたら「ちがう」という。「この中のどれかはすでに君のものだ。それはどれ?」と謎めいた質問をした。『特別な子』かどうかを見分けるテストみたいである。ジョンは小ビンとコンパスと本に興味を示した。リチャードはわくわく顔になったが、ジョンが考えた末にナイフを選んだらムムーと落胆し「ほんとにソレ?」と念を押した。ジョンがうなずくと、ウンザリ顔となり、冷淡になり、まったく興味を失って帰っていってしまった。ジョンは意味がわからないけど、がっかりしたのは確かである。
義母は残念そうであり「いったいどうしたの?」と責めたが、ジョンは無言。彼を渡せばたくさんお金をもらえるみたいな話があったのだろうか。ジョンとリチャードが会話するシーンでは、ジョンが描いた絵が出てきて、リチャードが注目していた。私には『ケムリが地面から出てきて人を襲う絵』に見えたんだけどよくわからない。
ときは流れて、ハイスクール時代のジョン・ロック。ロッカーに閉じ込められているところを先生に助けられた。ハフハフいって出てきたら、女の子たちがギャハハと笑った。顔にケガをしている。典型的ないぢめられっ子である。同情した先生がなにがあったか聞き出そうとするんだが、彼はいわない。
先生はジョンに優しく世話を焼き、ニコニコ顔で「君にいい話がある」といいだした。ポートランドにとある企業が所有する Mittelos Laboratories っていうラボがあり、そこでは優秀な科学者を求めていて、先生はラボのアルパート博士(つまりリチャードと思われ)と話したという。相手はジョンのことを知ってて、彼らが主催する科学を学ぶサマーキャンプにジョンを招待したがっているそうだ。
先生は「いい話だろー」とすすめてくれたんだけど、ジョンはまったく興味がない。興味がないどころか怒りだす。「サイエンス・キャンプだって?先生、ぼくがそういうふうだからいぢめられるんだよ!それがわかんないの?」「ジョン、君にはいいチャンスだよ」「彼らはぼくのナニを知ってるの?」「きっと Costa Mesa のサイエンスフェアの君の発表を見たんじゃないのかな」「ぼくは科学者じゃない!ボクシングをやったり、釣りをやったり、ドライブしたり、スポーツやら、そういうのがやりたい!」「ジョン、聞け。わたしが君の年頃にだれかにいってほしかったことをいう。君はビーカーやチューブに囲まれたラボ人種になるのがいやかもしれないが、でも君はそうするべきだよ。君はプロムキングやクォーターバックやスーパーヒーローにはなれない」「ぼくがナニをできないかについてつべこべいうな!」
このときロックが最後にいった「ぼくがナニをできないか〜」は彼の定番台詞ですね↓
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