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デクスター :: 2-04 :: See-Through :: ネタバレ

date: 11/05 21:39

クスター。外に出てきて巨大モルグテントを眺めてタメイキ中。「コイツはぼくの白鯨、モビイディックだな」と考えてたら、隣にエンジェル。「まったく暑いな。こりゃたまらんな」とぐったりである。彼は捜査がうまくいってないので腐っているのであろう。「暑い」って言葉を聞いたデクスターはなにやら閃いた模様です。

Which is exactly what needs to happen to my dearly departed friends.

過去の親愛なる友人たち(死体のこと)に必要なのは ... これだな!

デクスターはなにか思いついたようすで自分のクルマのところにいったらライラが待ち伏せしていた。彼女はデクスターにダメ出しされたことが不服で、もういちどいっしょにやろうと説得しにきたのである。デクスターが拒否しても粘る粘る。「善も悪もないのである。あなたはなにを怖れているのだ。自分はモンスターだからだれにも救えない?そう決めつけてるだろ。そういう悲観的な考えがよくない。わたしは胸が張り裂ける」なんていう。デクスターは「世の中に絶対的な悪がいないと本当に思うのか。それなら見せてやるわ。ついてこい」といって、モルグテントに案内した。そしてグロテスクな死体を見せてやった。

デクスターは彼女が卒倒するかと思ってそこに連れていったんだけど、ライラの反応は意外なものであった。死体を見るなり「ワーオ」と驚嘆し「触ってもいいの?」なんていって、顔を近づけて興味津々に観察し始めた。「こんなの初めて見た。すごいね!」と昂奮ぎみであり、最後にいった台詞はじつに彼女らしいものだった。

The person who did this ... is a person just like me, like you. We're all good, dexter. And we're all evil.

これをやった犯人はわたしやあなたみたいな普通の人間なんだよネ。すべての人間は善である。と同時にすべての人間は悪である。

この台詞を聞いたデクスターは戦慄した。目の前の女性はこれまでのどんなタイプとも異質である。彼女はやすやすと本質を見抜く眼力がある。この女性の前でドアをバタンと閉じることはできないのだ。

デクスターはライラと交わることによって、まるで自分が解剖されていくようなきもちになる。それは恐怖であると同時に、自己が解放されていくようでもある。この緻密な心理描写はこのドラマ独特の見応えがあるぶぶんだ。そしてそれと平行して、フラッシュバックシーンでは、デクスターの少年時代の記憶が蘇る。

デクスターの異常さに感づいた母親が、ハリィに「あの子に心理テストを受けさせよう」と提案した。これは逃げられないので、ハリィは子供にもわかる切り抜けワザを伝授した。「すべての質問に反対の答えをしろ」である。イエスと思ったらノー、ノーと思ったらイエスと答えなさいと教えたのである。デクスターは心理学者にたくさん質問をされた。「先生に命じられると腹が立つか?」「倦怠感に襲われるときはあるか?」「動物を殺したことあるか?」なんていう質問に対して、ぜんぶ自分の考えの反対を答えた。それでピンチを切り抜けた。ハリィは喜んで息子を褒めた。でもデクスターはあまりうれしくなさそうである。「別人になったフリをしただけだよ」「それが効いたんだ。それをずっと続けろ。そしたら誰にもモンスターの一面を知られない」。ハリィは喜びすぎてひとこと余計なことをいっちゃった。『モンスター』って言葉にデクスター少年は凹んだ。という少年時代の苦い体験が明かされた。

デクスターとライラ。外に出ていた。ふたりの議論は既に

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