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4400 未知からの生還者/The 4400 :: 4-13 :: The Great Leap Forward :: ネタバレ
ネタバレです!!!
前回ラストに胸に2発の銃弾を受けたトムは死んだかと思ったら、ヒィヒィいいつつ生きていた。ダイアナとメガンは大急ぎでショーンを呼んでヒーリングをしてもらったが、その前にマルコがゲットしてきたナントカでナノマシン(markedによって脊髄に埋め込まれた極小コンピュータ)を取り除いてやった。これがギリギリ間に合ったのでトムは生き返り、ニセトムの運命から逃れることもできた。彼はニセトムだった頃の記憶が思い出されてくると大いなる罪悪感に襲われるのであり「悪は許さん〜」とますます燃えるのであった。てわけでトムはいつものトムに戻りました。
一方、ショーンの弟ダニーは、目の前で母が流血するという惨事に見舞われたが、この謎が解けた。彼が得た能力というのは「空気中にプロマイシンをまき散らす」というものであったのである。ご存知の通り、プロマイシンを射つと能力を得られるが、それは5割の確率である。失敗すると死亡する。Dead or Aliveのギャンブルプレイなのだ。ゆえにダニーの母は失敗して死亡した。
ダニーはスグに自分が原因だとわからなかったので、被害はドドドーと広がった。自分が致死性ウィルス(ウィルスとはチト違うが、他にいいようがないのでこう書く)のキャリアとは気づかずにそこらへんをウロウロしちゃったので人々がバタバタ死んでいく。ダニーの母が収容された病院では、ダニーに近づいた医師や看護婦たちが倒れだしたかと思ったら、病院じゅうが悲鳴と流血の嵐となった。バイオテロのパニック!恐怖に怯えたダニーは病院を逃げだして4400センターに直行。ショーンに助けを求めた。センターの人たちは全員が能力者なのでダニーの近くに居てもなんともない。バーコフがこれの治療にあたる。
ダニーが逃げた後の病院は大騒ぎ。NTACも捜査に乗り出す。ダニーのしわざだと誰も知らないが、彼が消えた後に事態は鎮静した。と思われたのは一瞬のあいだのみであり、その後もバタバタと死んでいき、テレビキャスターがカメラの前で流血パニックとなり、病院に事情聴取に行って帰ってきたNTACの捜査官もヤラレた。マルコの仲間(名前忘れた)も死んだ。これは劇的な速度に伝染/拡大するみたいだ。
生き残った者たちはギャンブルプレイに運良く勝った者たちのみであったが、その後のリサーチで不思議なことがわかった。NTAC内で生き残りを検査したらば1人の例外を除いて全員がプロマイシンポジティブだった。たったひとりネガティブなのに生き残ったのはダイアナだった。彼女はシーズン3で初期開発型のプロマイシンをバーコフに注射されたことがある(3-09)。その後、彼女の能力は発現しなかったが、死ぬこともなかった。なんらかの作用によって、プロマイシン効果をスルーしちゃうような体質になったと推測される。
一方、こちらはmarkedの隠れ家の別荘。拉致されたジョーダンは前回ニセトムにズブリとナノマシンを注射をされたが、まだ意識が変わっていないようだ。ニセジョーダンになるには時間を要するらしい。そこにイザベルがきて「わたしゃこんなことするつもりであなたに近づいたわけじゃないのだ。でも運命には逆らえないようだ」と言いわけを述べると、ジョーダンは「いまからでも良いことをしろ。この場で私を殺せ」と答える。という会話はパリシュに遮られた。
イザベルはパリシュに「言う通りやったんだからパパを助けろ」と訴えたが「まだダメ」といわれた。イザベルが逆らおうとしたらば、急激な痛みに襲われた。トムがいってた『イザベルの体内に仕込んだキルスイッチ』すなわち「おれらはいつでもおまえを殺せる」というのはこれのことだが、このときパリシュはなにかのボタンを押したりしたようすもなかったので、どういう仕組みになってるのか不思議だが(私なにか聞き逃したかも?)、とにかくイザベルはmarkedに逆えないのであり、この先ずっとmarkedにコキ使われるんだという悲運を知るのであった。
その頃、Promise Cityではカイルが記者会見。ジョーダンがさらわれた上に、病院の事件が起こっててんやわんやである。ジョーダンこそが「プロマイシンを射とうよ」キャンペーンをやってた張本人なのだから、Promise Cityが疑われて当然である。カイルはテレビカメラに向かって「僕たちのしわざじゃない。僕たちの能力を使って人々を助けたいです。政府は僕らに協力を要請してください」と訴えた。
シアトルの町は無法地帯になった。ウィルスは一気に拡大し、警官や医療関係者たちは死ぬか職場放棄したので、暴動があちこちで起こってNTACは事態を収拾できなくなった。というピンチなので、メガンはいやいやながらカイル率いるPromise Cityと手を組むことにした。カイルたちに一時的な警察権限を与えた。プロマイシン効果を受けつけない能力者たちがタスクフォースとなって町に秩序を取り戻しにいく。
こちらはダイアナ。彼女は4400センターに来てバーコフと面会した。そして「私だけがプロマイシン効果をスルーできているのだ。これはどうして?」と聞いたら、彼は「ユビキノンという酵素の値が異常に高いからだ」と教えた。さらに、そのユビキノンていうのは特別な酵素でなく、普通に薬局で売られているサプリメントに含まれているという。だからそれをガッポガッポと飲めばウィルスで死ぬことはなくなるのだ!おぉ。ダイアナはさっそくこれを受けて、このサプリメントを大量に取り寄せなくちゃと行動開始。これでみんなを救えるのだ!
ところで、バーコフはNTACから隠れてセンターにいたんじゃなかったでしたけ?こんな大事件が起こったから、それはどうでもよくなっちゃったのかも。
こちらはトム。彼はmarkedからジョーダンを救いだす作戦を計画実行する。彼はニセトムのフリをして例の別荘に行った。入り口で入れ替わりに出ていくイザベルとスレ違った。パリシュが「あーら、お久しぶりネ」なんていうので「例のウィルス騒ぎで大忙しだ。おれの妹(ショーン/ダニーの母)まで死んじゃったよ。ワハハ」なんていう役者ぶりである。さすが。
markedにとってもこのウィルス騒ぎは想定外であり、ダメージである。これでは能力者だらけになってしまって、Promise Cityの力が高まるから。そこで、パリシュはイザベルに「カイルを殺せ」と指示したのであり、彼女はそのために出ていったのだ。という話を聞かされたトムはちょっぴり動揺したのを見抜かれ、偽装を見破られた。ジョーダン救出作戦は失敗。異変に気づいたパリシュとその部下に阻止され、トムは拘束された。ピンチ〜。
ウィルス騒ぎの元をつくったダニーはバーコフとショーンの庇護下にいるが、絶望のひとである。自分のせいでたくさんの人が死んだという罪悪感に彼は耐えられない。プロマイシンを空気中にまき散らす彼の能力はバーコフにも治療できず、ショーンに「おれを殺してくれ」と頼むようになった。バーコフが与えた薬のせいでゲホゲホと苦しいらしい。ショーンは苦しむ弟になにもしてやれず、安らかな死を与えるのが精一杯であった。ダニー、死亡。
パリシュに命じられてカイルを殺しにいったイザベルはやっぱりカイルを殺せなくて、直前で気が変わった。彼女は死を覚悟して別荘にトンボ帰りする。markedと直接対決だ。男たちをバタバタと倒し、最後にパリシュを殺したときには自らもキルスイッチのせいで瀕死となり、トムとジョーダンを助けたところでがっくりダウン。イザベル、死亡。トムとジョーダンは救われた。
トムはジョーダンにナノマシンを排除する方法を教えてやった。そしてmarked容疑者の7名のリストを渡し「こいつらもヤラレちゃってるから、ナノマシンを摘出してやれ」と頼んだ。それらはいずれも各界の著名人と思われる。「NTACには手の届かない連中だからおまえがヤレ」ということみたい。トムはジョーダンの独裁的な手法を嫌っているが、当面はこの男と手を組むしかないと考えているようだ。トムは憂鬱顔となり「この先シアトルを制するのはNTACかPromise Cityか、どっちだろうね」と聞く。ジョーダンは「じきにそんな違いはなくなるだろうね」と答えた。ふたりの男は別れた。
8日後。
ショーンの母、スーザンとダニーのお葬式。短い間に母と弟を失ったショーンは絶望ムードで言葉が出ない。カイルとトムが慰めた。
今回のウィルス騒ぎで9000名のシアトル住民が死亡したと伝えられたが、実数はさらに上回ると思われる。プロマイシンがシアトル中に散布されたわけなので、生き残った者たちイコール能力者ということになってしまった。こうなるとシアトル = Promise Cityである。ジョーダンは棚からボタモチの幸運を得て、一躍スターになった。「ニューエイジの幕開けである。みんな、ついてこいー!」なんていって、拍手喝采を浴びている。この男の政治タレントはなんちゅうかさすがです。
わずか数日間ですべての状況が変わってしまった。プロマイシンを取り締まるのが仕事だったはずのNTACはこれからどうするんでしょうか。いまやシアトル住人のほとんどは能力者であり、ジョーダンの人気は急上昇。メガンたちはこれを快く思っていないが、皮肉にも彼らもまた能力者となった。メガンはボールペンをお花に変えちゃう能力。マルコはテレポーテーション。急激な展開にみんなはオヨヨである。
シーズンフィナーレのエピではマイアが出てこないなーと思ってたら、最後においしいところでチョイ出演。マイアの予言でシーズンフィナーレを迎えるというのがこのドラマのキメみたいです。意味深です。
能力者だらけになったシアトルの町のようすを伝えるテレビ映像をアゼンと見守るダイアナとマイアがいる。マイアが「ほら、ジョーダン・コリアはわるいひとじゃないでしょう?」という。ダイアナが「なにいってるのよー。ジョーダンみたいな独裁者はよくないでしょ?」と答えたら、マイアの顔がおとなびたものになる。彼女は予言者の顔になり「それはちがう。私たちがやる番だ。そのほうがいいに決まってる」と答える。なにを「やる」んだかよくわからない。英語では "We're in charge now." だが、"In charge of what?" と聞き返したいところである。また、この "we(私たち)" というのが、自分とだれを含めて "we" と呼んでるのかが謎である。私にはなんとなく「ママとわたし」= we であるように聞こえたんだけど、なにか深い意味があるのかも。あるいは「we = 4400」てことかも。みなさんはどのように解釈しましたか?
てわけでThe 4400のシーズン4はフィナーレとなりました。パチパチパチ。
※感想
シーズン4になってまた盛りかえしてきましたー。いろいろとありますが、私はマイアを演じるコンチちゃんがどんどん成長して大人になってきてるので「タノムからパリス・ヒルトンといっしょにクラブ行ったりするなよな」という点ばかりが気がかりで、ドラマに集中できませんでした。
他ドラマの話ですませんが、Heroesのヘイデンちゃんとピーター役のマイロ・ヴェンティミグリアのアレみなさん見ました???エミーの後のパーティでダンスしてるヤツ。ますます余談ですが、私の年老いた母はアリーの頃からヘイデンちゃんの大ファンで「このこかわいいねー」といつもいってて、孫みたいに思ってるので、あのダンス映像はぜったいに見せられません。見せたらショック死します。それほどハレンチな映像ではありませんが、うちの母にはショックだろーなーという意味です。ヘイデンちゃんも18歳になったそうですから、まぁしゃあないか。コンチちゃんもいつかああなっちゃうのかなぁ。ピュー(風が吹く音)。
というヨタ話はさておき、The 4400は次シーズンはあるんですか。まだ発表されてないですよね。シアトルじゅうの住民が能力者になっちゃうというtwistはかなりunexpectedでおもしろいです。ダニーはシーズン1の最初から出てますが、あまりパッとしなかったというか、いてもいなくてもいいんじゃナイ?てくらいのキャラだったと思うのですが、最後にきてとても重要な役割を演じて、アピール度が上がりました。死にましたけど。次シーズンもみたいです。シーズン続行を激しく希望です。
- Title: 4-13 :: The Great Leap Forward
- First Aired: 2007-09-16
Writer:
- クレイグ・スウィーニー | Craig Sweeny [imdb] (Writer)
- アイラ・スティーヴン・ベア | Ira Steven Behr [imdb] (Writer)
Director:
- スコット・ピータース | Scott Peters [imdb] (n/a)
Star:
- ビル・キャンベル | Bill Campbell [imdb] (Jordan Collier)
- ジョエル・グレッチ | Joel Gretsch [imdb] (Tom Baldwin)
- ジャクリーン・マッケンジー | Jacqueline McKenzie [imdb] (Diana Skouris)
- パトリック・フリューガー | Patrick Flueger [imdb] (Shawn Farrell)
- チャド・ファウスト | Chad Faust [imdb] (Kyle Baldwin)
- コンチータ・キャンベル | Conchita Campbell [imdb] (Maia Skouris)
- メガリン・エキカンウォーク | Megalyn Echikunwoke [imdb] (Isabelle Tyler)
- ジャニ・ベアード | Jenni Baird [imdb] (Meghan Doyle)
Recurring Role:
- キャバン・スミス | Kavan Smith [imdb] (Agent Garrity)
- チルトン・クレイン | Chilton Crane [imdb] (Susan Farrell)
- グレイム・ダフィ | Graeme Duffy [imdb] (Brady Wingate)
- リチャード・カーン | Richard Kahan [imdb] (Marco Pacella)
- カジ=エリック・エリクセン | Kaj-Erik Eriksen [imdb] (Danny Farrell)
- ジェフリー・コムズ | Jeffrey Combs [imdb] (Kevin Burkhoff)
Guest Star:
- パスカル・ハットン | Pascale Hutton [imdb] (Abigail Honeycutt)
- ジェニファー・スペンス | Jennifer Spence [imdb] (Joanna)
- デヴィッド・マクルニス | David MacInnis [imdb] (Ambulance Driver)
- パブロ・シルヴェイラ | Pablo Silveira [imdb] (Pharmacist)
- テッド・コール | Ted Cole [imdb] (Dr. Griffen)
- キャリー・ゲンゼル | Carrie Genzel [imdb] (Reporter)
- ペニー・ジョンソン | Penny Johnson [imdb] (Rebecca Parish)
- The 4400 #4.13 『The Great Leap Forward』
4400 未知からの生還者 シーズン4 第13話 ダイアナに撃たれ意識を失ったトムに放射性物質を注射し、ナノロボットを破壊したマルコたち。そして待機して...
from:『THE 4400 CENTER』
あ、そうだ。ひとつ書き忘れたのだけれど、私はメガンがじつはわるもんじゃねえの?とずーと思っていて、だからトムといちゃいちゃしてんだろーと推理してたのですが、はずれだったみたい。なかなか当たらないナー。
tinkerさん、ありがとうございました。
マイア役の子はどんどん大きくなってて、シーズン5が出来る頃にはもうエライことになってるでしょうね。
ダニー役の人もシーズン1の頃から比べると、大人になってましたし。
僕もメガンには何か裏があると思ってましたが...。
トムがアラーナのことなんかもうどうでも良くなってるのがスゴイですね。
私、アラナの鼻声の「トーマス」っていうのがなんか腹立ってくるというか、あの声がいやだったんですけど、出てこないとつまらんなと思ったりもしていました。
> トムがアラーナのことなんかもうどうでも良くなってるのがスゴイですね。
それもスゴいですけど、トムとメガンがイチャイチャしだしてから、回りの人間、ダイアナとかもアラナのことに一切触れなくなる(いなかったことにする?)というのもなんかスゴイですよね。