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スーパーナチュラル/Supernatural :: 4-06 :: Yellow Fever :: ネタバレ

transスーパーナチュラル/Supernatural。シーズン4の第6話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

ディーンがヘルハウンドに追われて必死の逃走中。と思ったら、彼を追ってたのはかわいいリボンをつけたヨークシャーテリアだった。ナンじゃソレ!?

43時間前に遡る。コロラド州、ロックリッジ。

この町でタテ続けに3人の男が死んだ。犠牲者たちには共通点がある。死因はいずれも心臓発作。死体の腕には掻きむしったような切り傷があった。3人は死ぬ前モーミー(地名)に行っていた。死ぬ48時間前からなにかに怯えていた。彼らの身になにがあったんでしょう。

兄弟はいつものようにFBIのフリをして調査開始。本日のアンダーカバー名はTyler&Perry(エアロスミスネタ)。3日前に死んだフランク・オブライアンていう男を調べ始めた。町の警察はフランクの死亡を事件性ゼロと判断し、検死解剖さえしていなかった。兄弟は検死医に頼んで解剖をしてもらったり、シェリフやらいろんなひとたちにインタビューしたりしつつ、謎解きにチャレンジする。

シェリフはフランクと高校時代からの友人だったそうであり、悲しそうに「いいヤツだった」と哀悼の意を表した。Gamecocksていう名前の草ソフトボールのチームでいっしょに遊んでいたそうである。という話を聞いたんだけど、このシェリフは挙動が少しへんだった。

部屋に入るときには「靴を脱げ」といい、話をしている最中、何度もハンドクリームみたいなのを両手にベタベタ塗り、ゲホゲホ咳をしていた。彼はこのときすでにあるものに『感染』していたんだが、詳しくはまたあとで。

フランクがいちばん最後に会った男にも話を聞いた。この男は爬虫類マニアで、大きなヘビを首に巻いてインタビューに応じた。部屋の中にはトカゲやらクモやらがワンサカいる。ディーンはヘビに睨まれてこわくなった。でも、男はトカゲの顔をしているわけではなく、普通のアンちゃんである。

アンちゃんは「フランクは死ぬ前、あらゆるものに怯えていた」と証言した。また「フランクは元々いぢめっこキャラだったけど、20年前に奥さんが死んで以来、いいひとになった」という点も教わった。兄弟は奥さんの死因を調べてみた。その死因は自殺だった。1988年に遡る。躁鬱病だった彼女はある日失踪し、2週間後にモーテルで死んでいるところを発見された。フランクにはアリバイがあった。ていう点が新たにわかった。

どうやら事件の鍵は『怖れや不安』にあるみたいだ。ということがわかってきたあたりから、ディーンがへんになってきた。彼も『なにか』に感染しちゃったのである。ディーンがこわがりだすとサムのポケットにあるEMFがピーピー鳴りだした。ディーンはまったく役立たずになった。まとめて書くとこんなかんじ↓

  1. 道で遊んでいる普通の少年たちを見て「あいつらはヤバそうだ」と怖がる。
  2. 速度制限を守って時速20マイルでドライブ。対向車がくると左折しない。
  3. オバケ退治を怖がる。
  4. 銃を持ちたがらない。
  5. ネコが飛び出してきたらヒャーと悲鳴をあげた。
  6. オバケが出てきたらヒャーと走って逃げた(『漂流教室』の子供風)。
  7. 「FBIのニセバッジがバレたら刑務所行きだよ〜」と怖がる。
  8. 4階にあるホテルの部屋にこわくて上がれない。
  9. かわいいヨークシャーテリアを怖がる(冒頭シーン)。

なんて調子で、ディーンは女の子みたいに(ていったら性差別?)こわがりキャラになっちゃった。彼が怯えた台詞をいうときには、しばしば声が裏返り、カン高い声で「こ、こわいよー」と悲鳴をあげる。見てる私たちはギャハハと笑っちゃうが、本人にとってはたいへんな事態だ。サムはこわがりアニキを優しく気遣う。サムはやっぱり優しいなーと思ったら、これがまたオヨヨなオチになっていくんだけど(こわいよ)、それはまたあとで。

サムがボビーに電話ヘルプを頼んだら、"ghost sickness" であろうと教わった。それはオバケから感染する伝染病みたいなもんで、それにヤラレるとあらゆるものが恐くなり、不安を感じるようになる。48時間で心臓発作で死ぬ。死んだ3人はソフトボールの試合でモーミーにいって、そこで感染したのだろうと推測した。これはだれかひとりが感染するとインフルエンザみたいにアウトブレイクするそうである。

フランクの死体を見たときにディーンは感染したんじゃないかって話だが、なぜディーンだけがという疑問が残る。サムはあのとき死体から噴出した気持ち悪い液体、ナントカジュースをモロに浴びたというのにまったく感染していない。

という疑問に関して、サムはいいにくそうな口調で説明した。「感染しやすいタイプがあるみたい。死んだ3人は、いぢめっこ、副校長、バーの用心棒だった。これらの職業の人間に共通するのは、すべてみな "dick" であるという点である」という大胆な仮説を述べた。ボビーもこれに同意したそうである。

ディーンは "dick" じゃないヨと本人は(私もあなたも)思うわけだが、サムは続けて説明した。彼らはみな「人々に怖れを与える職業」だったというのである。これだけじゃチト説得力に欠ける気がするんだけどまぁいいや。

※追記。この『ディーンはdick発言』に関して、後日、制作者から釈明コメントがでました↓

さて、ディーンが感染してから20時間以上経過している。彼はボリボリと腕を掻き続けている。このままだと心臓発作で死ぬ。ディーンはホテルで待機。サムが帰ってきて「フランクの奥さんは火葬されてた。つまりオバケは彼女じゃない」と告げた。手がかりナシ。

こまったなぁと思ったら、ディーンは腕を掻きむしり、ゲホゲホと咳をし、ウゲーとなにかを吐きだした。それは木片だった。それを見たサムは「オバケは感染させることを通じてなにかを知らせたがってるのかも」と意見を述べた。てわけで、町の材木工場にいってみた。

閉鎖された材木工場はいかにもオバケが出てきそうな雰囲気である。こわがりディーンは銃を持つことを拒否し、ネコに悲鳴をあげ(おもしろい!)、オバケが出てきたらヒャーと逃げていったが、重要な手がかりを発見した。ルーサー・ガーランドっていう当時の従業員の写真入りIDを発見。そして出てきたオバケもルーサー・ガーランドだった。そこには女性の顔を描いた絵もあった。

兄弟はルーサー・ガーランドという人物を知るために再び警察署に行った。ファイルには「20年前にphysical traumaで死んだ」とだけ書かれてあった。「これはどういう意味?」と尋ねたが、Deputyは若いひとだったので「そんなに昔のことはわからない」といわれた。シェリフは病気で休んでいるということだった。

が、じつはシェリフは奥の部屋でヒィヒィいってたのであり、彼は感染が進んで末期状態。腕を金属タワシでごしごしこすって血だらけ。彼は幻聴に怯えていた。「ヤツラはおまえのやったことを知っている。おまえは報いを受けるぞおおお」

兄弟はそんなこと知らないので、こんどはルーサーの兄に会ってみた。ここでルーサーが死ぬに至った悲しいウラ話を聞けた。以下、兄が語ったこと。ルーサーはとても体が大きくて、みためがおっかなかったので、町の人々は彼をモンスターのように怖れていた。でもじっさいには優しいひとだった。

木材工場にあった女性の似顔絵は自殺したフランクの妻だった。ジェシーという。ジェシーは木材工場の受付嬢をやってたんだけど、彼女だけがルーサーに優しく接した。ひとりぼっちのルーサーは彼女をすきになり、似顔絵をいっぱい描いた。ルーサーは優しい人妻の似顔絵を描くだけで満足していたのだろう。フランクは日頃から彼に腹を立てていたんで、妻が失踪したときまっさきに彼を疑った。そして死体が発見されると狂乱し、ルーサーを襲った。

ショットガンを持ってルーサーの部屋に乗り込んだら、壁中にジェシーの似顔絵があった。それを見たらばますます怒り爆発し、リンチ責めにして殺した。鉄の鎖をルーサーの首に巻きつけ、クルマでひきずり回して殺したのである。

フランクが犯人だというのはだれもが知ってるが、彼は逮捕されなかった。フランクはシェリフの友達、一方のルーサーは嫌われ者だったからである。かわいそうだなぁ。恐怖病の感染源はルーサーのオバケだったとわかった。

感染した者たちは、ルーサーが経験した恐怖を追体験しつつ死んでいくのである。であるからして、これを解決するには、いつものやり方でソルティング&火葬すればよいではないかと思ったら、サムが「それはできない」と指摘した。ルーサーの肉体はそこらじゅうに散らばった。肉体を集めるなんてできないっていう話である。

これを聞いたディーンはひぃいいと怯え、正気を失った。このシーンのディーンの長台詞演技はなかなかのもんであった↓

Sam: Look, we'll just have to figure something else out.
Dean: You know what? Screw this.
Sam: Whoa, whoa, whoa. Dean. Come on!
Dean: No, Sam! What are we doing?!
Sam: We're hunting a ghost.
Dean: A ghost! Exactly. Who does that?
Sam: Us.
Dean: Us? Right. And that, Sam! That is exactly why our lives suck. I mean, come on, we hunt monsters! What the hell?! I mean, normal people, they see a monster, and they run. But not us, no, no, no. we, we search out things that want to kill us. Yeah? huh? or eat us! You know who does that? Crazy people! We are insane! You know, and then there's the bad diner food and then the skeevy motel rooms and then the truck-stop waitress with the bizarre rash. I mean, who wants this life, Sam? Huh? seriously? Do you actually like being stuck in a car with me eight hours a day, Every single day? I don't think so! I mean, I drive too fast, and I listen to the same five albums over and over and over again, and I sing along. I'm annoying. I know that. And you! You're gassy! You eat half a burrito, and you get toxic! I mean, you know what? You can forget it.
Sam: Whoa, Dean. Where are you going?
Dean: Stay away from me Sam, okay? Cause I am done with it. I'm done with the monsters and the hellhounds and the ghost sickness and the damn apocalypse. I'm out. I'm done. Quit.

Sam: なにか手があるはずだからがんばろうよ。
Dean: もうだめだ!
Sam: オイオイ、ディーン、落ち着いて。
Dean: ノー!サム!おれらはナニをやってるんだ。
Sam: オバケ退治だよ。
Dean: オバケ!それだ!だれがそんなもんと闘う?
Sam: ぼくたたちさ。
Dean: おれらが?あのな、これがそもそもおれたちの人生を台無しにしているのだよ。モンスター退治だって?バカじゃね?ふつうはモンスターを見て逃げるんだよ。ところが、このおれたちときたら、ソレにずかずか向かっていく。食べられちゃうかもしれないのに!狂ってる!おれたちは頭がオカシイ!ダイナーのまずいめし!安モーテル!truck-stopのウェイトレス!そしてオバケ!もうヤダヤダ。毎日毎日同じアルバムの曲を聴く人生なんていやああああ。それにサム!おまえはナンだ!gassyなやつだ。ブリトー食いすぎ!あーもうーぜんぶイヤイヤイヤ!
Sam: ちょ、ちょ、どこいくの。
Dean: おれに近づくな!もうやめちゃうんだから。モンスターもヘルハウンドもぜんぶやーめた。んじゃサヨナラ。

ディーンはそういうなり失恋少女のように走り去ってしまった。その先で、夜道をひとりトボトボと歩いていたらば、ヨークシャーテリアにでくわした。そして冒頭のシーンにつながるってわけでした。そのあと走ってホテルに逃げ帰った。

この夜、ディーンはさらに背筋が凍る恐怖体験をする。ひとりで部屋にいたらサムが帰ってきた。「どこにいってたんだよ」と心配するサムに「どうしよう!あと4時間しかない」といったら、サムはサムじゃないことをいいだした!「そうだね。ディーンは地獄に戻るんだ。時間の問題。やっと厄介払いができてせいせいする」なんて冷たい口調でいうのだ。

へんだ!と思ったら、サイキックパワーで壁に押しつけられた。ディーンが「おまえはサムじゃない!」と怒ったら、サムはハハハと笑った。目の色が変わり、悪魔声でこういった。「ディーン、なにものりうつっていないよ。これがぼくの姿。これがぼくがなりたいぼくなのさ。おまえは能ナシ」というなり、ディーンの首を絞めた。

死ぬぅと思ったら、サムはサムに戻った。「おいおい、どうした!落ちつけ!」といつものサムが目の前にいた。恐怖の幻だったか。あぁこわかった。

翌日。ボビーアニキが新たな情報を持ってやってきた。ディーンはホテルでアニメを見ている。彼はもう闘える状態じゃない。腕をポリポリ掻きながらアニメを見てたら、おうまさんが首にロープを巻かれてひきずられるっていうのをやりだしたんで気分が悪くなった。

ボビーはサムに会い、今回の敵の正体を明かした。な、なんとソレは日本製の妖怪魔物。その名を『ブルブル』という。ははははははは。フザケすぎ。ボビーは江戸時代の本を持ってきてサムに見せた。「日本語できるの!」とサムが驚いたら、ボビーは得意そうにこういった。

(日本語で)君が産まれる前からずっとだよ。

サムは(私も)ホエーと感心した。ボビーは説明した。「人々に恐怖を感染させるオバケ『ブルブル』は恐怖そのものである。『ブルブル』には弱点がある。それは恐怖である。つまりオバケを怖がらせればよい」だそうである。おとぎ話みたいですね。

サムは大急ぎでディーンに電話し「やっつける方法が見つかったから心配すんな!」と教えてやった。ディーンは少し安心したが、電話を切ったところで、ディーン以上に輪をかけて末期症状に苦しむシェリフが突入してきた。彼は「おまえらはナニを調べてやがる!」と怒って銃をだした。格闘。ディーンは一瞬相手の目が真っ黒に見えた。幻視か、あるいはほんとに悪魔なのか。うわーと必死で突き飛ばしたらシェリフは死亡した。心臓発作。

死体を前にボーゼン。ヘルハウンドの吠える声が聞こえる。聖書を抱きしめて震えていたらば、こんどは、な、なんとリリスが出てきた!かわいい顔で出てきて「ハイ、ディーン!」とかわいく挨拶し「会いたかった!さぁ、地獄に戻ろうね」と抱きついた。「これは幻だ!」といったら、「どうしてそんなこという?前はよく遊んでくれたのに。わたしが幻かどうかなんて関係ない。どうせ死ぬんだから」

「なぜおれが感染したんだ!なぜおれなんだ!」と聞いてみたら「自分の胸にきいてみ」といって攻撃開始。リリスちゃんが「ばぶーん、ばぶーん」というとディーンは苦しみだした。ひぃいい。ヤメローーー。ばぶーん、ばぶーん。ウギャーー。

こちらはサムとボビー。ふたりは木材工場にいって、ルーサーのオバケと格闘中。サムが部屋にあったジェシーの似顔絵をビリビリ破いてやったらグワーと怒って襲ってきた。サムは鉄の鎖をルーサーオバケの首に巻きつけてやった。外に控えるボビーがアクセルを踏む。のちのシーンでサムが語ったところによれば、この鎖には呪文が刻まれていたそうである。ルーサーが殺された方法と同じやり方をオバケにしてやったら、オバケは恐怖に駆られて消滅した。

その瞬間、ディーンの前にいたリリスも消滅した。ふぅ。やっぱり幻だったのである。てわけで、ディーンは救われた。解決。

衝撃ラスト。

ディーンはげんきになった。ボビーは「またな!」と去っていった。兄弟はビールを飲みつつ、いいかんじ。サムが「いったいどんな幻を見たの?」と聞いた。ディーンはうぅむと考え込んだ。したらば、一瞬、サムの目が悪魔化した!ディーンはギクリとした。でもそれはすぐに消えて、いつものサムになった。ディーンはそれを見なかったフリで会話を続ける。「キチガイモンキーがワンサカ出てきた。きもちわるかったよう」と答えた。サムはサムであり「なおってよかったね」と答えた。

そして今週はディーンのファニーなビデオクリップでサヨナラ。ファンは大喜び。私、両手を天にかざすポーズがおもしろい↓

※感想

今週の敵は日本の悪魔だっていうんで、ほぉおおおと身を乗りだしたら『ブルブル』なんていうから、コケそうになりました。バカっぽいなーと呆れつつ、毎週エピガイを書いている私はあることを想像しました。普段、私はエピガイを書いていて、聖書の引用とか、悪魔の名前なんかが出てくるとwikipedia等で調べるというのを日常的にやってるじゃないですか。これがけっこうめんどくて、国語の宿題みたいなんですが、世の中には英語のブログでエピガイを書いているひとたちもたくさんいるわけで、彼らは "buruburu" と聞いて、さてこれはなんであろうと大マジメに調べて頭を捻ったんじゃないかなぁと想像してたらおかしくなってきました。

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