date: 9/10 14:00
った男のボウズ頭を撫でてやり、優しく抱いた。
セルフはどっかに電話したあと去っていった。マホーンはてくてく歩いて、港のとある場所にいって封筒を回収した。ラングのアレと思われる。彼があっちに歩いていくとき、ローランドが「オイオイどこいくの?」とおせっかいを焼いたが、リンクが「行かせてヤレ」とこわい顔で命じた。
セルフは官僚主義の上司を飛び越してえらいさんであるダロ議員に直訴した。結果、作戦存続の許可をもらえたが、彼はますます孤立することになった。腹を立てた上司はこういった。「バカなことしやがって。カンパニーがおまえに迫ったとき、議員がおまえを助けてくれると思ってるのか。いざとなったら彼は知らなかったフリをするだろう。おまえは孤立無援だ。バーカめザマミロ。おまえを埋めるときには、おれはよろこんでシャベルを持つ」だそうである。セルフは相手にせずに追い払った。ひとりになってから女性の写真をぢっと見た。奥さんだろうか。このイヤミな上司はハーブという名前とわかったので、こんどからそのように呼びます。
こちらは尋問三昧の冷血黒人。ブルースの部屋でサラの写真を見つけた。「サラはきみにとってだいじだろう?きっとどこか安全な場所にいるのだろうね?」と聞いてみた。ブルースはすでに極限状態で、オダブツ一歩手前である。黒人が「サラを安全にしてあげるから彼女の居場所を教えて」といった。ブルースはLAだと教えてしまった。黒人はコレで潮時と判断した。「ピクニックはおしまい」と射殺。ブルース・ベネット死亡。
マイケルたち。作戦ルームに戻ったみなさんはふぅと一息ついてハァとタメイキをついたりしてるが、マホーンだけが異常である。彼は部屋の隅っこで封筒を持ってガタガタ震えているのだ。チラリと中が見えたが、検死の写真みたいであった。リンクが近づいて事情を聞いた。ここでマホーンの口からパムは生き残ったと明かされた。カンパニーは息子だけを殺し、わざわざ彼女だけを残したのである。現在彼女はprotective custodyにある。protective custodyていうのは日本語でなんというのか知らないけど、身が危険だから警察の保護下にあるという意味です。事実上の軟禁状態。てか、この場合は人質である。てか、尋問されてるのかも!かわいそうだ。
マホーンを捕まえるためにそうしたというのは、ある意味、殺すよりも残酷な所業であり、マホーンはもうたまらん!という絶望顔でガタガタ震えてリンクに打ち明けた。リンクは深く同情した。マホーンに対する恨みは消えたみたいである。「約束する。あなたの家族を殺したヤツラを見つけることに、おれは全身全霊を賭けてちからになる。約束する」とこれまた大仏のような顔で誓った。マホーンは震えながら手を差しだした。ふたりは固く握手した。リンクとマホーンのあいだに初めて情が生まれた瞬間。
また来週〜。
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