date: 9/10 14:00
human. Laos is our frog. Perhaps Denmark or Chad will be our pig. After that, anything we want can be our cadaver.
タクスホーン: なぜにラオス?
ハゲ: 医者になろうと思ったら、まず動物を使った解剖で練習するだろう?カエルの解剖から始まって、次はブタ。それがいつか人間になる。ラオスは我々のカエルだ。たぶんデンマークかチャドあたりがブタになる。我々の実験用の死骸はいくらでも手に入る。
マイケルたちは近くまできたが、まだハゲたちを見つけてない。クルマを降りて歩きだしたらセルフたちに見つかった。数台に囲まれてちりぢりに逃げるしかなかった。リンクは逮捕されてしまった。サラもマホーンも捕まった。あーあー。リンクは最後のジタバタでセルフをケトばし「あっちでタクスホーンがだれかに会ってるのだ。もう少しなのに!」と不満を述べた。セルフは「もう終わったのだ。命令に逆らえない」という。リンクは「終わってないいいいいいいい!」とわめいた。
マイケルだけが逃げた。彼はこっそり忍びよるようにハゲたちの姿を見た。リムジンの傍らで話す男たち。カンパニーの頂上にいる人物を直に見るのは初めてである。コイツがすべての元凶であるかとその顔を目に焼き付けるように凝視する。
タクスホーンがハゲに聞く。「いつ作戦は実行されますか」「すでに進行中であるよ」「いやわたしが聞きたいのはいつ結果がわかるかということです」「あのな、きみは技術的な心配をしていればよい。作戦についてはわたしに任せることだ」としゃべってるようすをマイケルが遠くから眺めているが、会話の内容を聞ける距離でないと思われる。そこに別のクルマが到着。ハゲが「あ、きたな」といった。他にもだれかがくるのだ。
セルフに拘束されたチーム全員は港に連行された。ここから移送されるのだ。サラだけは逃がしてもらえた。他のメンツは刑務所直行である。そこになんとマイケルが現れて投降した。意外だった。サラと引き裂かれてどうでもよくなっちゃったんだろうか。なんてわけはなく、マイケルはセルフにおみやげを持ってきたのだ。「これを見よ」といって出したケータイには密会するカンパニー上層部の面々が写っていた。ぜんぶで6名。Scyllaを持つ者たちが勢揃いしたのである。このビデオ映像は爆弾ネタである。マイケルはただそれを見せただけだが、セルフにはその意味がわかった。コレを使って上層部を説得しろという意味であろう。こんなBIGなオミヤゲをもらえたセルフは礼をいう代わりにこういった。「こんど逃げたら背中を撃つぞ」。これが彼の仲直りのやり方らしい。
このビデオを見たとき、セルフの脳裏に上司の言葉が蘇った。「ダロ議員に電話する。彼はわたしの意見を聞くだろう」と上司はいったのだ。ビデオの映像は小さくてそれがだれなのか私たちにはわからないし、だいたいダロっていうひとの顔を私たちは知らないのでなんともいえないが、セルフのヤルキをうながす起爆剤としてはじゅうぶんなネタだった。セルフは戦闘力UPで復活。部下に「全員おろせ」とだけいった。てわけで、みなさんはクビの皮一枚ギリギリで刑務所行きを逃れたのであった。
再びサラに会えたマイケルはこういった↓
Some day soon, we're gonna drop that lifeboat of yours in the water and disappear forever. I promise.
いつかぜったい、ぼくたちはこの救命ボートを捨てて、永遠に身を隠してしまおう。約束だ。
サラは戻
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