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フリンジ :: 1-05 :: Power Hungry :: ネタバレ

date: 10/16 16:50

ターは寝不足だし、博士は "observer" のことが気になってたまらない。セントクレアにいた17年間、ずっとそのことで悩んでいたそうである。このときピーターは "You're doing fine, Walter" と答えるが、言葉通りに解釈すれば優しく慰めているようだが、皮肉にきこえるかんじもする。

そこにブロイルズとオリヴィアが入ってきた。ブロイルズがエレベーター事件の内容をサマリした。

10時17分。エレベーターが26階から急直下。8人が全即死。ワイヤが切れたのではなく、パワーサージ(電圧が急上昇すること)によって、加速した箱が地面に激突したという点が奇異である。ブロイルズによれば、9ヶ月前に東京でリニアモーターカーが駅に激突する惨事があった。人的ミスによる事故と発表されたが、それは嘘である。今回の事件と同じパターン。パワーサージによって引き起こされた。新型ハイテク武器のデモンストレーションではないかという風説もある。だれがどうやってやったのかを調査せよ。

オリヴィアたちは現場検証に行く。緊急ブレーキは速度オーバーを察知して作動したが、モーターは止まらず、ブレーキパッドを溶かした。セキュリティカメラはぜんぶ故障したので映像は得られない。現場の技術責任者は「こんなのありえない。まるで別の発電機をつないで、過剰な電圧を流したみたいである」と述べた。

死体を見た博士が「ナントカ傷だ」といい、ピーターは「つまりサーモナントカだね」という。私やオリヴィアにもわかりやすくいうと「このひとたちは(衝撃で打撲死したんでなく)感電死した」ってことである。博士が「ちょっとそれ貸して」といって、彼女のゴールドのネックレスを受けとった。それをゆっくり宙にもちあげて手を離したら宙に浮かんだ。

オリヴィアはびっくりした。「なんで?」「事故の理由がなんであれ、通常の値を大きく上回る電磁場が瞬間発生した。それがまだ残留している」そうである。

死体を持ち帰って分析する。博士は犠牲者の死体から心臓を取りだしつつ、大昔に政府がやろうとしたトンデモ研究の話をした(いつものパターン)。それは『ハトを使って人間を特定&追跡できないか?』というものである。以下、博士がいったこと。

人間の生体は複雑に作用し合う電気信号の総体である。心臓や脳は電気パルスによって情報伝達し合っている。その電気信号はひとそれぞれ微妙に異なる。つまり指紋と同じように個体識別できるシグネチャとなる。そしてハトは方角がわかる本能を持つ。それは地球の磁場を感知する本能を持つからである。だから、どうかしてハトを特定の人間の電気信号に向かわせることができるんじゃ?

というのが基本理論で、じっさいにソレを行うためには、ハトにわかるように人間が発する電気信号を増幅する必要がある。博士はそのような装置をつくって実験したんだけど、この研究は早期に挫折した。被験者がしゃっくりをするたんびにそこらへんのエレクトロニクス機器に影響を与えてパーにしてしまうからである。

博士は、そのようなサマリをしつつ、犠牲者の心臓に電気を流してピクピク動かして見せた。博士はいった。「人間の電磁場を大幅に増大させるプロジェクトをだれかが推し進めた。その『だれか』による残留電磁場がこの心臓を動かしている。その『だれか』が事故の責任を負っている。つまりこれを引き起こしたのは人間である」

※余談ですが、ちょっぴり似た話が『Eureka』のエピソードでありました。『2-05 :: Duck, Duck Goose』にて、生物学者

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