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デクスター :: 2-02 :: Waiting to Exhale :: ネタバレ

date: 10/10 09:09

いわ、デクスター。あなたはファーストステップをクリアした。まずは告白することがだいじなの。わたしがあなたを助ける。いっしょにがんばりましょう」と母のようにデクスターを抱きしめた。ふぅ。どきどきしたー。

デクスターの告白はその一部が当たっていて、一部が外れているという点を知るのは本人とわたしたちだけである。その後の彼の声のナレーションはたいへん文学的である。デブラがひとりでジムでパンチングをしているシーン、仕事を終えたデクスターが宿敵フランク・ランディにスマイルするシーンを見ながら以下のナレーション↓

If the eyes were a window to the soul, then grief is the door. As long as it's closed, it's the barrier between knowing and not knowing. Walk away from it and it stays closed forever. But open it, and walk through it, and pain becomes truth. And now I'm faced with the struggle for my own survival that I always knew was coming. I've been preparing for this my entire life.

もし目というものが魂を呼び開く窓であるとするならば、悲しみはドアである。それが閉じられている限り、そのバリアがあるせいで、私たちは知らなくてよいことを知らずに済んでいる。だからできれば悲しみのドアは閉じたままのほうがよいだろう。いったんその扉を開けて部屋に足を踏み入れたら、痛みは真実となる。そしていまぼくは究極のサバイバルに直面している。ぼくはいつかこれが来ることを覚悟していた。ぼくは人生のすべてを賭けてこの瞬間に備えていた。

家に帰って、リトル・チノの血痕スライドをコレクションケースに収めた。大男だった彼は他の犠牲者たちと同じサイズになった。ふぅ。そこにデブラが戻ってきて、彼女は「引っ越しをするよ」という。町を流して "for rent" の看板を見てきたところだという。「これでアニキは元通りにピカピカの部屋に住めるだろ?」なんていったが↓

Then, "Chez Dexter" can return to its original semi-lived-in-museum-quality-state.

でもデクスターはリトル・チノを殺したばかりですっきりしたところだったので、いつもの優しいお兄ちゃんになっていた。「オイオイ。まだここにいればよい。おまえに引っ越しを勧めたのはぼくの間違いだったと気づいたところさ」と答えた。デブラはうれしそうであり「ほんとうに?」というと「ウソさ。出てけバカ妹め!」「あすほーる!」というのはもちろんふたりだけにわかるジョークで、ふたりはいつもの調子に戻った。スィートである。ハリィがデクスターにこうあってほしいと望んだのはこの空気なのだった。そしてデクスターもこれがすごく気に入っている。

翌朝。デクスターはひとりで海に行ってブライアンと決別する儀式を行った。肌身離さず持っていたバービー人形のキーホルダー。それを外して万感の想いを込めて海に沈めた。グッバイ、ブラザー。ラストで海からブライアンの幻影がズバッと現れ、デクスターの手首にしがみついた。ふたりは見凝めあい、最後の無言のお別れをして、彼の手をふりほどいた。ブライアンのゴーストはマイアミの海に沈んでいった

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