date: 2/23 19:00
その後にソイヤーが読んでた本はアドルフォ・ビオイ=カサレスの『モレルの発明』。こちらもまた意味深である。政治亡命者が絶海の孤島で不思議な女性と出会うSF幻想文学。ソイヤーはソイヤーなりにイメージトレーニングをしてたんだなと考えると彼とケイトの断絶は不憫に思われてくる。文学的な人生を歩んでいるひとというのは常に報われないな。あるいは彼がconだから報われないのかもしれないが。
ソイヤーとベンはめっちゃ仲が悪いが、ふたりの読書の趣味はかなり近似している気がする。このふたりがいっしょに島に住んだら、毎日読書会をやってそれなりに盛り上がるのではないか。最後にはいつも殺し合いのハァハァゼイゼイで終わりそうだけど。
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