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フリンジ :: 1-03 :: The Ghost Network :: ネタバレ

date: 9/28 23:08

属物質が入ってるらしい。それが磁力に反応して彼は苦しいのだ。MRIは中断。博士はラボに帰り、古い研究資料を漁ってわーわーやってたら、ハテあれなんだっけ?と考えるうち、昔やった実験を思いだした。この流れはこのドラマの様式美になりつつある。

博士は20年前にベル・キャンベルといっしょに行ったトンデモ実験の話をした。ふたりはある種のスペクトラムが情報伝達に使えることを発見した。政府は多大な関心を示した。極秘事項を伝達するのにべんりだからである。政府はさらにそれを発展させよと命じた。「人間の脳から脳へとダイレクトに情報を伝達する方法を考えてくれ」という政府の注文に対し、被験者の脳にイリジウムの有機金属化合物を埋めるというマッドな手術をやった。これがプロジェクト名『ゴースト・ネットワーク』の概要。

そして、ロイ・マコムはそのときに脳外科手術をされたボランティア被験者のひとりだったと判明した。20年後になって、ソレが彼の脳に悪影響を及ぼしていたのである。という話を聞いたピーターは怒る怒る。やってることがキチガイ博士そのまんまだから。"human walkie-talkie(人間無線機)" をつくった大バカモノと非難した。博士は「こんなはずではなかった」と言い訳し、ピーターはますます頭にきちゃったが、ロイを治せるのは博士しかいないのだ。

博士がロイの身に起きたことを推測した。イリジウムベースの化合物がなにかの理由で彼の血液中に増殖した。人体環境が変わったせいであろう。ダイエットかなにか。その変化によって彼は『受信機』になった。一方、どっかにわるもんがいて、彼らは20年前に博士がやった研究を継続し『ゴースト・ネットワーク』を完成させた。わるもんたちは悪事をやるときにコレを実地に使っている。その秘密会話が『受信機』と化したロイの脳に漏れ伝わっているのではないか。というわけなのだった。

わるもんどもがテロ行為をするたんびにそのビジュアルがロイの脳に流れこんでくる。彼の視界にはありえないカタストロフが見える。自分が見た惨劇がじっさいに起きてしまう。なにも知らないロイはパニクるのであり、神様が自分を通じて人間に警告してるんだと思って教会に飛び込んだのである。このロイくんはじつにかわいくて、気の毒で、優しいアンちゃんってかんじのひとだ。それに絵を描くのが巧い。本人は楽しみ目的でなく『感覚』から逃れたくて描いていたのだが。多くの視聴者は彼に同情するだろう。

博士は自分の推論を説明するのに、スライドの絵を使った。グルグル目が回りそうな万華鏡パターンを見せ、それが擬似的に3Dに見えるとか、アヒルの絵の色を変えるとウサギに見えたりするというようなサンプルを出した。これらの例の意味するところは、人間の脳が受像したイメージを解釈する不思議さってことで「これらの例から一目瞭然である通り〜」と博士はいうんだが、他のみんなはチンプンカンプン。天才にはついていけねーみたいな。

ちょと余談。私、昔受けた哲学の授業で「世にあるイスはいろんなかたちをしているのに、つまり、折りたたみイスとかバーのスツールとかソファとか、てんでバラバラのデザインなのに、なぜ人間はそれらを見て『これは座るための道具である』とパッとわかるのか?」という講義を聴いたことを思いだした。そういわれると不思議でしょう?博士がいってるのはそれに関連してるのかなと思った。脳がイメージを解析して意味づけをしているのかな。余談以上。

オリヴィアは「では、ロイが受信している情報を盗聴することはできる?発信元を割りだすことはできる?」と即物的な質問をした。FBI捜査官はアヒルなんかには興味ないのだ。博士はニター

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