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トゥルー・ブラッド/True Blood :: 1-04 :: Escape From Dragon House :: ネタバレ

transトゥルー・ブラッド/True Blood。シーズン1の第4話。ネタバレ!
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

前回ラストでスーキーはドーンの死体を発見したが、そこにチョイ遅れてジェイソンが花を持って現れた。彼は恋人の死体を見て驚いた。ジェイソンはケンカしたから謝りにきただけと主張したが、警察は彼を拘束した。小さな町で起きた連続殺人事件は町中の噂であり、現場にはヤジウマがわーわー。

ジェイソンは被害者の恋人で、前夜に銃をばんばん(射ったのはドーンの方だが)射ちまくるという派手なケンカをしていたという点に加え、先に殺されたマーデットとも関係があったわけなので、刑事は疑いの目でジロジロ。彼は厳しく取り調べられる。

ジェイソンは問答無用で連行されたが、彼はポケットにラファイエットから買ったばかりのV-Juiceを持っていた。こんなもんが見つかったらメチャやばいので、パニクった彼は1本まるごと飲んじゃった。ラファイエットは2滴で天国だヨといってたので、これはかなりヘビーなODである。

ところで余談だが、ジェイソンを取り調べている刑事はアンディというけれども、彼はみんなに「アンディ」と呼ばれることに内心では腹を立てている。ほんとは "detective" と呼ばれたいのだ。(気安く呼びやがってバカヤロ)とムカムカ。という点をスーキーだけが知っている。

ところで、殺されたドーンの家主はバー『マーロット』の経営者であるサムと明かされた。殺人現場を捜査する警官がサムに鍵を借りにくるという短いシーンで私たちはそれを知るんだが、これはとても短いシーンなのだけど、このエピのラストにつながるポイントだから覚えておこう。

ジェイソンは取調中に強烈な異変を覚えた。「ちょ、ちょっとすません!」といって、トイレに駆け込んだ。彼のチンコは直立不動↑のありさまとなり、未来永劫に渡って屹立するのであり、なにをしようがおさまる気配はなく、彼は常に前屈みの姿勢で歩くしかなくなった。トイレでパニクって冷や汗ダラダラ。どうしていいかわかんない。

アンディは同僚警官とジェイソンが戻るのを待っていたが、トイレの中から「ひぃいい」というわめき声が聞こえてナニゴトかと駆けつけた。「どうした?!開けろ!」「ちょ、ちょっと待って」といってるところにタラがやってきた。

タラはジェイソンの無実を信じており「釈放しろ!」と抗議した。このひとが怒りだすと手がつけられない。UNSTOPPABLEである。「アリバイがないからだめ」といわれたらば「昨夜わたしはジェイソンといっしょにいた。秘密にしといてくれとわたしが頼んだから、彼はいわなかったのだ」と偽証をした(ほんとはサムとナニしていた)。

タラがここまでしてジェイソンを庇うのは、彼のことをほのかに好きだからである。かどうかはっきりとはわかんないが、そんな雰囲気を匂わせる台詞はこれまでに何度かあったし、このエピの後半のシーンでは、タラの子供時代のフラッシュバックがあり、アル中暴力ママにいぢめられたちびっこタラがちびっこジェイソンに助けてもらうというシーンがあったりしたので、たぶんそういうことなんだろうと思われ。

アンディはタラの言葉を聞いて「こらこら、うそをつくな」とまるきり信じないが、タラは強引に言い張るのであり「偽証したら罪になってしまうよ」といわれても「ぜったいほんと」と断言した。てわけで、ジェイソンは釈放してもらえた。前屈みポーズでよたよた歩いていった。こんな嘘はすぐにバレてしまいそうだけど。

ジェイソンはタラのお陰で自由になれたけど、チンコの異常事態にオタオタである。部屋に閉じこもって右手に血マメができるほどアレをやってみたが効果ゼロ。ラファイエットに治療法を聞いたが「ひゃひゃひゃ」と笑われた。このシーンのジェイソンの台詞によれば、その想像を絶する痛みは「チンコが痛風になった!」というくらいにしんどいそうである。

Jason: When my grandpa was alive, he had gout. And he said just the weight of a sheet on his big toe was too much to bear. So help me God, that's exactly what this feels like.
LaFayette: Maybe you should try rubbing one out.
Jason: Were you listening to me? I got gout of the dick!

ジェイソンは途方にくれてへたり込んだ。それをタラが見つけた。彼女はそのブツを見て、うへーとタマげ、嫌がる彼を病院に連れていった。医師は「Oh boy!」と驚き「ナスのようであるね。私の身に起こらなくてよかった」と感想を述べた。「治してください」といったら、デッカい注射器を出してきて血液を吸引するという。医師は「麻酔ナシでやります」と告げた。ジェイソンは「どんなヤクもやってない」と嘘をついたが、医師はまるきり信じてなく「どんなヤクをやったか知らないが、麻酔と相互作用するかもしれんからだめ」だそうである。ジェイソンは逃げられない。涙目でタラの手を握った。ナスビに注射器がズブリ。絶叫。うぎゃああああああああ。

という調子で、バカジェイソンがアタフタしているあいだ、妹スーキーはこのバカ兄にかけられた嫌疑を晴らすべく行動を開始した。ジェイソンは釈放されたといっても疑いが晴れたわけでなく、おばあちゃんがものすごく心配して「兄を助けてやれ」とスーキーに頼んだのでそういうことになったのだ。

スーキーはテレパス能力を大開放し、人々の心の声を聞きまくって兄の無実を証明しようとがんばる。これは彼女にとって、とてもヘビーな労働である。普段はなるべく聞かないように自制しているが、それでもしょっちゅう頭が割れそうになるのに、自ら「聞くぞ」と構えたら洪水どころの騒ぎじゃない。そこらじゅうから人間どものわめき声がドバーと聞こえて頭がわんわんする。人間たちの頭の中にあるのはsex, sex, sexである。彼らが心の奥底に隠している欲望やら嫉妬やらは聞くに耐えないものばかり。人間たちはヴァンパイアを口では嫌いつつも、ヴァンパイアとsexしたがっている。

スーキーは狂いそうになってくるが、たったひとりだけドーンの死を悲しんでいる優しい青年がいた。スーキーは感動し「ありがとう」といって、そいつのほっぺにチューをしてあげるという心温まるシーンがあったりした。

そうこうやってるうちに、殺されたドーンとマーデットには共通点があったとわかった。彼女たちはシュリーヴポートにあるヴァンパイアバーにいっていたそうである。スーキーはビルに聞いてみた。『ファングテイジア』ていうバーだと教わった。

てわけで、そこに連れていってもらうことにした。スーキーは「これはデートじゃない。友達として頼んでいるのだ。わたしは事件の真相を探りにいくのだから」とクギを刺すようなことをいったけれども、ビルは「わかった」といいつつうれしそうである。

スーキーは「デートじゃない」といいつつ、かわいいドレスに着替えてやってきた。ビルはそれを見てやばいなぁという顔つきになった。「ヴァンパイアのエサに見えちゃうぞ。君のおばあちゃんに『スーキーを守る』と約束したけど、自信がなくなってきた」と心配したらば、スーキーはうれしそうであり「それはわたしがキレイだってこと?」なんつって、すでにforeplayが始まっているよう。まぁ、こういうもんですよね。

『ファングテイジア』はいかにもおっかないヴァンパイアのみなさんと、快楽sexを求める人間たちでごった返していた。バーテンにマーデットとドーンの写真を見せたら「ふたりとも店にきていた」と教わった。「彼女たちがだれと遊んでいたかわかりますか?」と聞いてみたら、おっかないことをいわれた↓

Everyone who comes here does in their own way. That's who we are, death.

『ファングテイジア』にはエリックていう名前のヴァンパイアがいた。彼はこの店で一番年長でいちばん強いヴァンパイアだそうである。親玉ヴァンパイアなんだな。エリックはスーキーに興味を示した。ビルは「おっかねえなぁ」という顔でスーキーを紹介した。エリックの横にべったりくっついてる熟女ヴァンパイアはパムという。

エリックは粘着視線でビルとスーキーをジロジロ見つつ「まぁ座れ」といった。ビルはチビリ顔。スーキーはエリックに殺された女たちの写真を見せて聞いてみた。エリックは「こっちは好みじゃないから断った。こっちはtasteした(血を吸った)」と教えた。ドラマを見てる私たちにはどっちのことをいってるのかわからなかったが。スーキーは「教えてくれてありがとう」といった。

スーキーはテレパス能力で客の中に潜入刑事がいることを知った。「あのひとはポリスだ。一斉手入れがある。逃げたほうがいいよ」とエリックに教えてやったら、彼は「おまえも警官?うちには違法なものはないよ」と答えた。スーキーはさらにテレパスを発動し、刑事の狙いを探った。「トイレでタリンていうヴァンパイアが男の血を吸ってる」とわかった。パムは「なんであんたにそんなことわかるのさ」と不審顔。

と思ったら、ダダダーとタクティカルチームが突入してきた。大騒ぎになった。わーわー。スーキーたちは裏口からサクッと逃げた。エリックとパムはアバヨと去っていった。

夜の帰り道。パトカーに止められて職務質問された。ビルはとたんにきげんが悪くなった。警官を挑発するようにこわい顔で無言。警官はへんな空気を察知し、スーキーに「首を見せてくれませんか」といった。そこに噛み傷があるかどうかを確認したかったからそういったのだが、ビルは気に入らない。低い声で「彼女に足を開いてみせろとはいわないのか?」と挑発的発言をした。その言い方は(おまえはバッジを見せてセクハラやってる悪徳ポリスなんじゃねーのか)という調子である。スーキーはびっくりした。警官は警戒モードになった。

ビルは警官に教えてやった。「ヴァンパイアは大腿動脈から血を吸うこともある。こっちのほうが吸いやすいんだ」といって、キバを見せてやった。警官は驚いて銃を出した。ビルは相手をglamourした。警官はビルのいいなりになる。「いい銃だね」といって手からとりあげ、ゆっくりとこわい台詞を述べた。

「よく聞け、オフィサー。ぼくはデート相手の顔を懐中電灯で照らされるのを好まない。また、ぼくはあなたよりも100年も年上だ。そのぼくを "son" と呼んではいけない。この先、ヴァンパイアのクルマを止めるときは態度を改めるべきである。他のヴァンパイアたちはぼくのように親切ではないだろう」と脅し、銃を取りあげて、走り去った。警官はおしっこを漏らして立ちすくんだ。横で見ていたスーキーはこわいなとおもった。

スーキーのお話は以上。このエピでは、意外なひとの意外な行動が明かされた。

閉店の準備をしていたサムにアーリーンていうウェイトレスが声をかけた。「こわいから駐車場までいっしょに歩いてほしい」と頼まれたサムは「ええよ」と気安く引き受けた。彼は出かける前にこっそりゴムの手袋を用意した。彼はじつはシリアルキラーだったの?と私たちは驚くが、真相は謎。カメラがパンしてグルリと回ると、そこにはサムとドーンが仲よさそうに写っているスナップ写真があった。ますます謎。

そしてラスト。

ゴム手袋をしたサムが、殺されたドーンの家にきた。合鍵でドアを開け、黄色いテープをまたいでこっそり侵入した。てか、彼はここの家主なので『侵入』といってどうかわかんないが、深夜に殺人事件があった家に勝手に入るのは明らかに普通じゃない。

サムはドーンの死体があったベッドを見るとやにわ興奮し、そのシーツの匂いを嗅いだ。うほおおおとやらしー声をだして、ごろんごろんと転がった。その姿はサイコパス変態変質者のようである。

また来週〜。

余談その1。ビルがクルマの中で聞いてた曲はカンボジア語だそうである。『ファングテイジア』でエリックとパムが変わった言葉でしゃべっていたが、あれもカンボジア語なんでしょうか。

余談その2。ビルの好きな血液はO-型。

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  • Title: 1-04 :: Escape From Dragon House
  • First Aired: 2008-09-28

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Thanks to: imdb.com, tv.com

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