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トゥルー・ブラッド/True Blood :: 1-01 :: Strange Love :: ネタバレ

transアラン・ボール制作の新ヴァンパイアドラマ by HBO。主演アンナ・パキン、スティーヴン・モイヤー他。シーズン1の第1話。ネタバレ。
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SPOILER!!!
ネタバレです!!!

プロローグ。ここはルイジアナの田舎町。夜道をドライブするおきらくカップルが『TRU BLOODあります』という酒屋の看板を見て「おおお」と喜んだ。クルマを止める。店の中では店主がつまらなそうにニュース番組を見ている。ナン・フラナガンていう政治家みたいな女がインタビューを受けている。「現代のヴァンパイアは人工血液で生きている。わたしらはひとを襲ったりしない。ちゃんと税金を払ってるんだから市民権をください」なんてしゃべっている。彼女は『アメリカン・ヴァンパイア・リーグ(市民団体みたいなものかな)』のえらいさんなのだ。

カップルは店に入る。コワモテ顔の店主に、ラリッてる口調で質問した。「Tru Bloodがあるの?ルイジアナにヴァンパイアがいたんだね」といったら、店主はこわい顔で答えた。「ここはヴァンパイアのメッカだぞ」「へー。カトリナでぜんぶ溺れ死んだと思ってたヨ。ははは」。店主はぐぐーと相手をにらみつけた。「ヴァンパイアは溺死しない。なぜなら我々は息をしないから」

「我々は」という台詞に、カップルはどひぇえとおののいた。カミカミされちゃうヨ!とチビッたところで、店主は「わっはっはー。ハメてやったぜうしし」と高笑い。ジョークだったのだ。あぁびっくりした。カップル男は相手が冗談好きな店主だと知るとすっかり安心し「V-juiceを買えるところを知らない?」と囁いた。V-juiceていうのはヴァンパイアの血液でつくられたドラッグなのかな。ヴァンパイアでもないのにTRU BLOODの看板に喜んだのはそういうことか。

店のなかにはもうひとり客がいた。男はホンモノのヴァンパイアだった。自分の種族をネタにワハハと笑っている連中を見てカチンときた彼は「食っちゃうぞコノヤロ」とキバを見せてやった。おきらくカップルはひぇええええと逃げていった。残った店主はワナワナとチビる。ホンモノヴァンパイアは「こんどまたおれたちをネタにしやがったらブッ殺す。わかったか」と脅し、TRU BLOODのボトルをどすんとレジに置いた。店主が「わかりましたでございます」と答えるとニカーリと笑い「Have a nice day!」とウィッキーさんのような笑顔で去っていった。

という冒頭の数分プロローグは、このドラマの世界をわかりやすく見せている。この世界ではヴァンパイアの存在は人々に知れ渡っており、彼らは一般人に混ざって暮している。そこらへんの店でTRU BLOODていうボトルが売っている。人工血液のドリンクだ。ヴァンパイアたちはこれを買って飲む。彼らはひとを襲ったりしないから安心なのだ。といいつつ、やっぱりヴァンパイアはヴァンパイアなので、人々から怖れられている。舞台となるのはルイジアナの田舎町であるからして、ヴァンパイアに対する差別感覚はかなり強いのだろう。

プロローグに続けて流れるオープニング映像がとてもよい。『バフィ』とはひとあじ違う大人のヴァンパイアドラマなんだなと期待させるイマジナリである(私はバフィも好きですが、カテゴリがちがうって意味ですよ)。ニューオーリンズ風の土着感をベースに、動物の死骸、絡み合う男女といったグロエロイメージがイマドキのシネマトグラフィでパラパラ出てくる。このドラマはかなりヨサゲだなー。

ドラマの主人公、スーキー・スタックハウスはマーロットていうバーのウエイトレス。パッと見、普通のカワイコちゃんだが、彼女はひとつ他人と違うところがある。テレパスなのだ。人々の心を声を聞ける。てか、聞きたくなくても洪水みたいに人々の心の声がダーと耳に流れ込んでくる。彼女はげんきに働いてるが、アル中男のブツブツ声やら「こんな町から出ていきたいー」という若者の叫びを聞いたりしてると疲れちゃう。そこにヴァンパイアが現れた。

ヴァンパイア男はひとりでフラリと店にきて、テーブルに座った。スーキーはその姿を見ただけで、卒倒しそうなくらいにシビレちゃった。子宮がズン!みたいな。回りの空気を一気に冷却するような強烈なオーラが彼にはある。他の客はヴァンパイアだと気づいてないが、店主のサムとスーキーだけはすぐにわかった。ヴァンパイアが店に来るってのはだれもが嫌がるものなんだけど、スーキーだけはちがっていた。こんなこといってた↓

I've been waing for this since they came out of the coffin two years ago.

スーキーが喜んで注文を取りにいったら、彼は人工血液ドリンクを欲しがったんだけど、ヴァンパイアの客は彼が初めてだったから置いてなかった。ヴァンパイア男は怒ったりすることもなく「それなら注文したいものはないんだけど、ぼくはしばらくここにいたいからワインをください」と礼儀正しいのであった。

スーキーはワーイと喜んでホワーンとおとめ顔になったが、その隣のブースの客もニタリと喜んだ。そこには地元の鼻つまみ者の夫婦、マック・ラトリーとデニースがいた。ヤクとビールが大好きのチンピラ夫婦である。ガラ悪し。スーキーはテレパスなので、彼らの考えていることがわかった。「ヴァンパイアの血液をべガスに持ってけば、200オンス(5.6キロ)500ドルで売れる。こりゃまたラッキー。1万ドルの儲けだわさイヒヒ」なんていう言葉を聞いちゃった。

チンピラ夫婦はヴァンパイアをダマして捕まえ、銀のチェーンで動けなくした。そこにスーキーは単身でガガガーと乗り込んで、チンピラ夫婦を撃退した。鎖でブン殴ってやったら逃げていった。夫婦はウエイトレスを甘く見てたんだな。彼と友達になった。助けてもらったヴァンパイアはビルという。

ビルからは心の声がいっさい聞こえないという発見にスーキーは驚喜した。だからますます好きになった。このシーンではワンコが出てきた。近所の犬がフラリとやってきたんだけど、ビルにワンワン吠えていたが、それは挨拶をしたような調子の吠え方で、しばらくすると去っていった。犬に好かれるヴァンパイアなのだろうか。あるいはルイジアナのワンコはヴァンパイアに馴れてるの?ふたりが出会うシーンはとてもよかった。以下にquotes↓

Sookie: Oh, bless your heart. I am so sorry I didn't get here faster. You'll be okay in a minute, right? Do you want me to leave?
Vampire: No. They might come back and I can't fight yet.
Sookie: Hey, there, dog.
Vampire: He's checkin' on you.
Sookie: That's just some old dog that hangs around the bar sometime. He must live nearby.
Vampire: Well, no doubt.
Sookie: I reckon you're not too happy about being rescued by a woman.
Vampire: Thank you.
Sookie: I can't hear you.
Vampire: Thank you.
Sookie: No, no, no. I can hear you, but I can't... Oh, my stars.
Vampire: Aren't you afraid to be out here alone with a hungry vampire?
Sookie: No.
Vampire: Vampires often turn on those who trust them, you know. We don't have human values like you.
Sookie: A lot of humans turn on those who trust them too. I'm not a total fool.
Vampire: But you have other very juicy arteries. There's one in the groin that's a particular favorite of mine.
Sookie: Hey. You just shut your nasty mouth, mister. You might be a vampire, but when you talk to me, you will talk to me like the lady that I am.
Vampire: You wanna drink the blood they collected?
Sookie: No.
Vampire: I understand it makes humans feel more healthy. Improves their sex life.
Sookie: I'm as healthy as a horse. And I have no sex life to speak of, so... You can just keep it.
Vampire: You could always sell it.
Sookie: I wouldn't touch it.
Vampire: What are you?
Sookie: I'm... I'm Sookie Stackhouse and I'm a waitress. What's your name?
Vampire: Bill.
Sookie: Bill?! I thought it might be Antoine or Basil or... or, heh... or... like Langford, maybe. Vampire Bill. Oh, my... So... Silver, huh? I thought that only affected werewolves. I... I... I'm not implying that werewolves exist. I mean, that's just what you always see in the movies.
Vampire: I'd appreciate it if you didn't share this information with anyone. We don't like for our weaknesses to be made public knowledge.
Sookie: See ya, Bill. I gotta get back to work.

スーキーがヴァンパイアにひとめボレしちゃったのはすぐに人々に知れ渡った。2度目にやってきたときにポワーンとした顔でテーブルに近づき、相手と手を握ったりしてるもんだからバレバレである。人々の反応は100%冷淡だった。嘲笑するか心配するかのどちらかだった。

このイッパツ目のエピソードでは、スーキーとビルの出会いを中心に、その周辺のキャラのみなさんがイントロダクションされる。あとスーキーの兄が事件に巻き込まれるというサブストーリィがあるが、それはあとで書きます。

田舎町が舞台なので、登場人物たちは幼なじみだとか、お互いをよく知るひとたちばかりの濃い人間関係だ。人々はスーキーにテレパス能力があることを知っている。テレパスなんてかなり珍しいと思うんだが「あの子はそういうコ」みたいに普通に受け入れちゃってるのがおもしろい。一部ではretarded(ノータリン)なんて、陰口を叩かれたりしているが。なんでノータリンかというと、彼女は他人の心の声が聞こえてしまうので、会話の途中で「うぐぅ」と押し黙ることが多くて、それがバカみたいに見えちゃうんだな。

※あとから訂正。『人々はスーキーにテレパス能力があることを知っている』と書いたんだけど、町のひとたち全員がそうではなかったという点が2話を見てわかったので訂正しときます。近しいひとたちは知ってる、そうじゃないひとは感づいてる、あるいはバカだと思ってるていうのが真相みたいです。

主要なキャラのみなさんを紹介します。

タラはスーキーの親友。幼なじみ。強烈個性。ものすごい社会不適応者というか、いつも怒ってて、口が悪い。かわいげアリ。ホームセンターで働いていた彼女が、やめたるわーいと放りだすシーンが最初のほうにある。「ここはルイジアナ」という舞台設定を、5秒で視聴者にわからせる演技であった。

タラはトラブルメーカーだけど、スーキーと仲がいい。スーキーはひとの心が読めちゃうから、彼女みたいに思ったことをなんでもしゃべるような人間のほうがつきあいやすいのだろう。ヴァンパイアと仲良くなっちゃったスーキーを心配する店主サムは、タラを雇うことにした。てわけで彼女は仕事を得た。

サムはバー『マーロット』の店主。スーキーに惚れてます。親切そうなアンちゃんってかんじのひと。

スーキーとスーキーの兄ジェイソンのおばあちゃん。ヴァンパイアと友達になったスーキーは人々の嘲笑を買ったが、このおばあちゃんだけは別。「ヴァンパイアに会ったんだ」といったら、ホエーと喜んで「キバはあるの?」と興味津々になり「そのヴァンパイアさんはおいくつかしら?南北戦争の頃を知ってるといいな。こんど話を聞きたいから、ぜひおうちに連れていらっしゃい」と喜んだ。とても優しくて、浮世離れした老人である。ムーミン谷に住んでそうなかんじのおばあちゃんだ。

ジェイソンはスーキーの兄。妹を守ろうとしているみたい。ちょっとうるさいアニキだが、妹にゴチャゴチャいうくせにじぶんはおきらく人生を歩んでいるようでもある。

彼にまつわるサブストーリィが展開した。まとめて書く。彼は恋人にナイショで別の女と遊んだ。相手はマーデット・ピキンズていう熟女である。熟女、と書いたんだけど、後半のシーンで、彼女が死んだという知らせを聞いたスーキーが驚いて「彼女といっしょの高校だった!」なんていうので見た目よりかなり若かったらしい。

ジェイソンはマーデットとナニしようとしたらば、彼女の足にヴァンパイアのカミ跡を見て驚いた。彼女はいっぺんだけヴァンパイアとエッチしたことがあると告白し「強烈なラフプレイだった。人生にいちどで十分だ」と話し、そのときのビデオを見せた。ハゲの凶悪顔のヴァンパイアがうりゃーとスパンキングし、ケモノ恍惚顔となり、ウガーとキバをだしてイッちゃう映像を見せられた。そしたらジェイソンもガガーと盛りあがって彼女とヤッちゃった。

翌日。ジェイソンはなに食わぬ顔で家に戻ってきたが、なにか落ち着かない風である。マーデットの死体が発見された。殺人事件。警察はすぐにジェイソンに話を聞きにきた。彼は知らなかったが、マーデットはエッチを隠し撮りしてたんである。そのビデオが出てきちゃったので、問答無用で警察に連れていかれたが、手錠はかけられなかった。いまんとこ容疑者である。

田舎町のことであるからして、ジェイソンが警察に連れていかれたっていうNEWSはそこらじゅうに知れ渡った。彼が殺すというようなシーンは出てこなかったので、ドラマを見ている私たちにも真相はわからない。ドラマのあちこちで「ヴァンパイアとのsexはそりゃもうスゴイよ」というような台詞が何度も出てきた。それは「禁断の背徳体験、いちどやったらヤメられません〜」ていうようなもんらしい。

"fang banger" という言葉が出てきた。ヴァンパイアにカミカミされたがってる連中のことを指す。命を投げだしてでも快楽を得たいというバカモノがいるそうで。そういうひとたちはしょっちゅう失踪する。ヴァンパイアが殺して死体を処分してるんだろうという噂がある。ヴァンパイアバーっちゅうのもあるらしい。

ラスト。スーキーは暗闇で待ち伏せされた。ボコボコケトばされてコテンパン。チンピラ夫婦の復讐。

また来週〜。

※感想

『シックス・フィート・アンダー』のアラン・ボール制作。スーキー役はアンナ・パキン。私はヴァンパイアものが好きなんだけど、最近のヴァンパイア映画はケモノ系が多くて、ウギャーと叫んでオオカミのように襲いかかるという描写が多いと思うんですけど、それはまぁ悪くはないけど、やっぱヴァンパイアは冷たい瞳をたたえた死のイメージちゅうのがあるんですよね。あまりにケモノ的だと他のモンスターと区別がつかないでしょう?ヴァンパイアはヴァンパイアらしくあってほしいなと常日頃から思ってるんですが、スティーヴン・モイヤー演じるビルはけっこういいな。

余談ですが、スーキーていうのは変わった名前ですが、なにかの省略形ではないそうです。スーキーはスーキーなのだ。

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