date: 9/20 16:46
が、ディーンは「あれは怯えてるでしょ。ほっときゃいい。本当の敵のことだけ考えろ。頭のいいお兄ちゃんが帰ってきたから、おまえはもう心配しなくていいぞ。よかったな、ははは」なんていうのだった。
その夜、サムはディーンにナイショでこっそりどっかに出かけた。サムがインパラで出ていった後、寝ていたディーンに再び怪現象が起った。テレビやラジオがガーピー鳴りだす。ドドドと地鳴りが聞こえる。ドッカーンとガラスが割れる。頭が割れるようなハウリング音に鼓膜が破れそうになる。もうだめだーと思ったら敵は去っていくというのを経験するのは3度目かな。コイツはなにをやりたいんだか謎である。
ボビーに助けられた。彼のクルマで移動開始。サムはいない。ディーンは車内で耳を抑えて「頭の中で教会の鐘がリンリン鳴ってるよ」と不調を訴えたが、これが最後のオチにつながるとはこの時点ではだれも思っちゃいなかった。
サムに電話した。彼はやっぱりひとりであのダイナーにいって悪魔を見張ってたんだけど「ハンバーガー買いにいってた」と嘘をついた。ディーンの方も嘘をついた。「ボビーといっしょにビールいくわ。おまえもあとでこいよな!」とかいって、ホテルの出来事をナイショにしている。
ボビーが「どうして隠すんだ?」と聞いた。「いまからおれたちがやることを知ったら、サムは止めようとするからさ」「なにをするっての?」「敵を呼びだす。召還魔術」「えええええええ!敵はナニモノなんだかぜんぜんわからないんだぞ」「だからこそなにが出てきても大丈夫なように
準備をするんだ。ふたりでやろう。このマジックナイフがあるし、ボビーの武器もあるだろう?」「んー。なんだかなー」「他にやりようがあるか?敵がナニモノか知らないが、倒さない限り永遠に追いかけてくる。逃げ場はない。勝負するしかないだろう」「ディーン、サムにも手伝ってもらおうよ」「だめ。サムはサムの居場所にいるべきなんだ」
てわけでディーンはボビーを連れてばくち勝負に出るのだ。一方、サムは悪魔のダイナーにそろりと入ってみた。閉店した店内は真っ暗だが、昼間に出会った悪魔男が倒れているのを発見。その目玉は焼かれていた。パメラがヤラレたのと同じやりくちだ。そこにウェイトレス悪魔が突入してきて、サムと格闘。相手は頭にきちゃってるようすで本気でぶつかってくるが、サムには勝てない。あれれと思ったら、このウェイトレス悪魔も目玉が焼かれていた。
彼女は盲目でサムを襲ったのである。「目玉はどうした?」「目なんかなくなって匂いでわかるわ!おまえなんか!」「アイツにヤラレたんだな?(『アイツ』ってのは、ディーンをこの世に戻した謎のだれか or なにかを指す)おまえはそいつを見たのか?見たんだな?」
するとウェイトレス悪魔はまったく悪魔らしくない怯えた顔つきとなり「もうこの世はおしまいだー」と泣きだした。なんかへんなの。サムが「なにを見たんだヨ!」と聞いたら「地獄に堕ちろ」だそうである。
サムは「おもしれえことをいうなぁ」というなり、不思議なことをやった。右手を挙げて戦意を亡くした悪魔にかざし、グーと念じる。そしたら敵は苦しみだして、口から黒いケムリを吐いて絶命した。スゲー。サムはディーンが死んでるあいだ、魔術の修行でもやってたんだろうか。魔法使いになっちゃったよ。死んだ悪魔の脈を探り「くそォ」とつぶやいたのは、もし生きてたら元の人間に戻れただろうにという意味であろう。悪魔の身を案じているわけではないと思うので念のため(ですよね?)。
そこに遅れてひとりの女性がつかつか入ってくる。冒頭のホテルのシーンでサムの部屋にいた女の子だ。クリスティっていってた子。「うまいこと片づけ
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