マイクは祖母の葬式に出るために家族を連れて久しぶりに生家に戻った。そこにはもう誰も住んでいないんだが、地下室でジョージ・ワシントンの肖像画を見つけ、そのカンバスの裏に古い手紙を発見する。そこに書かれていたのは衝撃的な内容で「ジョージ・ワシントンは人の肉を食べていた」というものだった。

マイクと妻と娘は祖母のお葬式に出たり、町にでかけたりしつつ、田舎の人々に会う。彼らはマイクたちをものすごく歓迎してくれるんだけど、なにやら雰囲気がへんである。特に10才の娘を見る目がイッちゃってるムードで、娘はものすごく怯えている。このおばあちゃん、怖〜。

この町の住人は『ワシントニアン』だってことが徐々に明かされていく。それはつまり「ワシントンはカニバリスト（人肉主義者）だった」という隠蔽された真実を秘かに守っているカルト集団であり、彼らもまた人肉を食する。マイクが偶然手に入れた秘密の手紙の存在を知った彼らはもはや本性を隠そうともしなくなり、マイクファミリーに襲いかかってきた。彼らの本命ターゲットは10才の娘。人肉主義者たちにとって処女の肉は最も美味とされる極上肉なのだ。

※感想

これはオモシロイ！US版トンデモ歴史ホラーというのでしょうか。ジョージ・ワシントンはアメリカの父であり「尊敬すべき人ナンバーワン」ですが、それがじつは悪魔のようなカニバリストだったというお話。豪華なゲスト陣で、見た顔がチラホラ登場する。

美術がよかったです。大昔の衣装を着、グロテスクなメイキャップでデフォルメされた人肉主義者たちがディナーを屠るシーン。目を背けたくなるような食材、皿の上に盛られているのは「人間の活き造り」であり、血の滴る肉にかぶりつく男女の映像はどこかコミカルでフェリーニ的。「ヒトのナマ肉！」という率直な表現でありながらも、グロいものを直視するのは耐えられんという層に対する配慮が見られました。グロいんだけどグロくないみたいな。巧くつくってあるなぁと思いました。

日本でもこういうバカ歴史ホラーをつくったらいいのに。「松尾芭蕉が伊賀のニンジャだった説」なんていうのが有名ですが、他にもイロイロ捏造しまくりで、桓武天皇が吸血鬼だったとか、徳川吉宗は空を飛べたとかw。なんていうことを考えてたらば、そういえば『帝都物語』なんていう映画が昔ありました。あれおもしろかったです。荒俣宏先生、またああいうのつくればいいのに。

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title: 2-12 :: The Washingtonians
aired date: 2007/01/26
Writer: Johnathon Schaech, Richard Chizma
Director: Peter Medak
Story: Bentley Little
Guest Stars: Abraham Jedidiah (Jared Barkish), Esme Lambert (Nancy Arnold), Myron Natwick (Samuel), Jonathon Schaech (Mike Franks), Venus Terzo (Pam Franks), Julia Tortolano (Amy Franks), Caroline Carter (Hitch Hiker), Ian Carter (Washingtonian 3), Saul Rubinek (Professor Harkinson), Richard Stroh (Van Washingtonian 1), Gardiner Miller (Van Washingtonian 2), Alan Legros (Fat Washingtonian), Duncan Fraser (Bearded Washingtonian), Chris Davis (Thomas Jefferson), Chi Lam (Delivery Man), Patrick Keating (Minister), Wendy Donaldson (Chubby Waitress), Nathan Clark (Deputy 1), Daniel Cudmore (Deputy 2), Brian Jensen (George Washington), Joel Wirkkunen (Washingtonian 1), Chris Kalhoon (Washingtonian 2)