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ときにそれを置いとくと、神がそれを目印にしてやってきて、近くにいる人間をムシャムシャ食っちゃうそうである。ディーンが「なんでそんなもんが聖なるクリスマスに?」と聞いたら、サムがレクチャした。「そもそもクリスマスちゅうもん自体が異教である。イエス様の誕生日はほんとは秋であるといわれている。ほんとはWinter Solstice festival(冬至祭?)というべきものなのに、後年、教会が勝手にクリスマスと名づけた。クリスマスケーキやツリーやサンタのコスチュームなどはぜんぶ異教のもんである」
歴史を教わったディーンは「おまえ、よく知ってんな!」と感心した。「次はなんだ?イースターバニーはユダヤ人とかいいだすの?」
てわけで、敵は異教の神なのだ(私はよくわからんけど)。この神は人身供物を求める代わりに、よいおてんきを与えてくれるのだそうだ。そういえば12月のミシガンで雪が降ってないなとディーンは気づいた。
ボビーが敵を倒す方法を調査中。そのあいだに兄弟はリースの出元を探ることにした。お店にいって聞いてみた。そしたらmadowswetのリースは売り切れといわれたんだが、それをつくった人物を教えてもらえた。リースをつくったのはマッジ・カリガン(Madge Carrigan)という女性で「これは特別だから無料です」といったそうである。madowswetは珍しい植物だからお金がかかるはずなのに。店主はコレ幸いと丸儲けした。ビッグな手がかりをゲット。
兄弟はホテルに戻った。あー疲れた。ところでディーンはまだクリスマスをやりたがっている。「昔、オヤジがリースを持ってきたよな!」「ソレって、あの酒屋から盗んできたやつ?」「そうそう!ビールの空き缶がゴロゴロついてた!あれはよかったなー」てかんじで、ディーンはなんとかクリスマスムードにもっていきたい!
サムは不思議に思った。「どうして今年に限ってそんなにクリスマスにこだわるの?」と聞いてみた。「最後の年だから」という答えであった。あーそうか。サムは「来年のクリスマスにディーンがいないとわかってて、お祝いできるわけがないよ」といった。ディーンは無言。
再び子供時代の回想シーン。怒って飛びだしていったディーンがめしを持って戻ってきた。「野菜も食えよな」とママみたいである。
サムは聞きたかった質問をズバリとした。「モンスターはいるのか?」である。サムは、ディーンが枕の下に銃を隠していることも知ってるし、ソルティングの意味も知っていた。父の日記を黙って読んだから。ディーンは弟に隠しておけなくなり、ついに秘密をぜんぶ話した。「モンスターはいる。サンタはうそだけどモンスターは本当にいる。そしておれたちの父は最高のヒーローだ。彼はいまもモンスターを相手に戦っている」というのだが、サムはぜんぜんうれしそうじゃない。「もしぼくらのところにソレがきたら?」「パパが助けてくれる」「でももし!」「もしはないよ」「 ... でもママはソレにヤラレたんでしょう?」「 ... 」「日記で読んだ」
ディーンは「もうすぐパパは帰ってくる」と励ますしかないのだった。サムはベッドに入って泣きながら寝た。ママを想ったんだな。かわいそうだ。
現在に戻ります。
翌朝。兄弟はリース制作者のマッジ・カリガンの家にいってみた。家は瀟酒な一軒家で、クリスマスのデコレーションが飾られている。ディーンは「異教の匂いがぷんぷんだな!」と感想をいった。
ピンポンしたらマッジ・カリガンが出てきた。上品そうなオバサンで、ニコニコ笑っている。兄弟が「あなたのリースの大ファンで、買おうと思ったら売り切れ残念」といったら、彼女はうれしそうだったが「もう残っ
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