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ターでビールを注文し、ハンターコンビはテーブルで客のフリをしていたが、間もなくふたりはピンチに陥るのであった。ウォルターが席を立った間に聖水をビールにポロリ。相手を殺してササッとその場を去る。チョロいぜ。という予測は裏切られた。そのバーの店員や客たちはぜんぶ悪魔の手先だったのである。その場にいた全員の目がまっくろになり、2人は簡単に拘束された。アイザックは洗剤(?)を飲まされて死亡。ここで兄弟&ボビーが突入してタマラだけが救われた。ディーンとウォルターが格闘。うまいこと車のトランクに拉致してその場から逃げた。トランクのフタの内側には悪魔封じの魔法陣。
兄弟&ボビー、タマラは拉致したウォルターを連れて隠れ家に移動。ここでボビーが敵の素性を特定したと明かした。「1589年にビンスフェルド(Binsfeld)が7つの大罪をどーのこーの」という話を聞いたディーンは「セブン?ブラッド・ピットの?」とボケをカマしたが、サムはちゃんと知っていた。「ビンスフェルドか!」と思い出せるひとは少ないと思うし、私も知らなかったんで少々解説をば。ウィキペディアにありました↓
Wikipedia :: Binsfeld's_classification_of_demons
上に挙げたページによれば、ビンスフェルドが分類した『7つの大罪』ちゅうもんがあって、それは以下である。
Lucifer: arrogance [傲慢]
Mammon: avarice (greed) [欲張り]
Asmodai: lust [好色]
Satan: wrath [激怒]
Beelzebub: gluttony [食欲]
Leviathan: jealousy [嫉妬やねたみ]
Belphegor: sloth (laziness) [怠惰]
アイザックは洗剤を飲まされて死んだが、彼は悪魔に触れられたとたんに自ら進んでゴクゴクと飲み干した。妻のタマラを殺すぞと脅されたのでむりやりそうしたのかと思われ、妻を愛しているのはわかるがハンターにしては簡単にいいなりになるもんだなと拍子抜けしたのだったが、彼はあのとき『食欲』の罪を瞬間注入されちゃったというわけなのだった。また、これと同パターンで、靴欲しさに買い物客を殴り殺した女性は『嫉妬やねたみ』を瞬間注入されたのだろう。
ビンスフェルドというのは16世紀に実在したウィッチハンターらしいデス。上のウィキペディアのページには、ビンスフェルド以外の文献についても多くの解説が載っている。ちびっこのみなさんは自由研究の課題にしてみたらどうだろうか。これを褒めてくれる先生がいたらかっこいいな!もしそんな先生と出会うことができたらウィンチェスター兄弟やバフィのような人生を歩むことになるだろう。頑張ってください。
お話に戻ります。ディーンたちが拉致した男は『7つの大罪』を操る悪魔が憑依しているとわかったのである。夫を目の前で惨殺されたタマラは怒り爆発であり「わたしゃひとりでやっつけてくる!」といったが、ボビーに説得されてハァハァと怒りを鎮めた。
4人は捕まえてきた悪魔を尋問する。彼は自分をレギオン(Legion)と名乗った。英語でlegionとは『軍団』という意味になるが、この言葉は福音書のあちこちに出てくるそうで、マルコ伝にはイエスが悪魔払いをするシーンがあるそうである↓
イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオン。大勢だから」と言った。(マルコ5:8-9)1 > 2 > 3 > 4 > 5