date: 10/12 05:00
った。
TV GUIDE: 想定したよりも早めに死んじゃったわけですね?
マット・オルムステッド: そうです。私たちはサラの人質話をもっとひっぱりたかった。彼女のイメージはすばらしく人質話にマッチすると信じたが、彼女は妊娠中でカナダの田舎で巣ごもりをしていてそれを望まなかったのだろう。ドラマとはアンサンブルだ。ドラマが前進するときアンタッチャブルな(つまり殺すことができない?)アクターというのはほんの一握りである。
TV GUIDE: サラ・ウェインキャリーズは契約中だったのでは?契約違反にならないのですか?
(ここでFOXのスポークスマン、Chris Alexanderが登場。彼が代わりに答えた)彼女との契約においては、契約を続行するならフルシーズン出演(22話)、そうしないなら新たに再契約をするかのどちらかだった。私たちは5月の時点で彼女のフルシーズン契約はないと決定し、13話もしくは14話の途中まで出演をしてもらうための再契約をするつもりだったが、彼女はそれを辞退した。
TV GUIDE: サラ側が契約を辞退するというのは不自然では?彼女はなぜカムバックしたくなかったのでしょうか?
マット・オルムステッド: 彼女には悪い話でなかったと思うんだが。予算もあったし。13話で去るというのは適当な散り際だと思われる。彼女の妊娠を考慮して日程を調整し、10話くらいまでと提案したが受け入れられなかった。私たちがカナダまでいって出産する前の彼女の姿を撮りたいと提案したがこれもダメだった。彼女は家から一歩も出ることなく高額なギャラをもらえるチャンスだったのに。私自身もどうして彼女はここまで拒絶をするのだろうと不思議だった。私の想像だけれど、彼女はハーフシーズンじゃなくて、フルシーズン出演してもっと中心的な役割を演じたかったかもしれない。あるいは家族をだいじにしたいと思ったのかもしれない。いっとくが、私たちの元々のオリジナルでは、彼女はフルシーズン出演するはずだった。それがFOXからの話で彼女が死ぬように変えざるを得なくなったのである。
TV GUIDE: サラは番組に対してなにか不満があったのでしょうか?
マット・オルムステッド: ノー。私は10年間テレビ業界にいて、気難しくて不満ばかりをいってるような俳優をたくさん見てきたが、彼女はそういうタイプではない。偉大な女優であり、知的で、示唆に富む女性であり、ドラマを支える財産である。
TV GUIDE: サラ・ウェイン・キャリーズはさいきんフランスの雑誌のインタビューに答えて『悲しい』『ショックだ』『切り捨てられた』という感想を述べたとされています。仮にこれが本当に彼女の台詞だったとしてあなたは驚きますか?
マット・オルムステッド: 驚くには値しない。彼女のキャラクターは培われたものであり、ドラマの主軸を支えていた。私たちも同じ思いである。
TV GUIDE: サラ・ウェイン・キャリーズの出演なしでどうやってあのシーンをつくったのですか?視聴者の中には、彼女に対するリベンジなのかと勘ぐる者がいるかもしれません。
マット・オルムステッド: 手に入るイメージを使ってつくるしかなかった。シーズン1とシーズン2の過去の写真を使ってあのポラロイドをつくった。彼女の写真を撮影することさえできなかったから。俳優なしでいかにドラマティックな効果を得られるかという点に絞ってナマ首案を採用した。(リベンジなどではなくて)ドラマ手法ゆえの選択である。あれによってスーザンのキャラを際立たせることができ、彼女とリンカーンのあいだの緊張感を持たせることができたと思う。
TV GUIDE: サラ・ウェイン・キ
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