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マスターズ・オブ・ホラー :: 2-06 :: Pelts :: ネタバレ

date: 12/13 17:19

マスターズ・オブ・ホラーのシーズン2の6話はダリオ・アルジェント。人間なんてスルメイカなのだ!ネタバレ!

SPOILER!!!

ネタバレです!!!

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セックスとカネに目がくらんだ毛皮加工業者、ジェイク・フェルドマンがアライグマの呪いにとり憑かれる話。彼は世にも稀な美しいアライグマの毛皮を手に入れる。一目見てそれが自分の人生を変えるものであると気づいて彼は有頂天になる。

それを使った毛皮のコートを憧れのストリッパーにプレゼントすれば彼女はイチコロ間違いナシ。さらに彼女をモデルにして、毛皮のファッションショーに出品すれば業界トップの座が手に入るだろう。巨万の富と、業界での名声、そして憧れのオンナを同時に手に入れて彼はウハウハのはずであったのだが、その代償はあまりに大きいのであった。アライグマは彼を許してくれません。ひぃー。

ダリオ先生にとって人間の皮膚はもはや皮膚と呼べるもんではなく「革」である。「スキン」ではなくて「レザー」なのだ。人間なんてスルメイカなのだ。呪いに取り憑かれた者たちは悲鳴を上げながら自らの肉体を切り裂く。グサリ。ググググギー。しゅるるるぅーー。血がダラーリ。痛烈な痛みを味わいつつもその悲鳴はどこか官能を帯びている。ある者は目と口を縫い合わせてしまったり、ある者は革コートを脱ぐように自分で自分の皮膚を剥ぎ取ってしまう。

全身血まみれとなり、片手に自らの革を持ち、「おまえのためにこれをやったんだぁ」と叫びながら女を追い回す狂気のジェイクは地獄の底へと真っ逆さまに転落。アライグマが彼を呼んでいる。

※感想

グロ嫌いな人が見たら卒倒しそうなビジュアルは徹頭徹尾人間を人間扱いしてません。毛皮ハンターがアライグマを踏んづけて殺すシーンなんて動物愛護家が見たらオエーでしょうが、これを見たら毛皮のコートを着たくなくなるという点をいえば正しいメッセージなんかも。毛皮のコートを欲しがるおねぃちゃんがこれを見るだろうかという疑問がありますが。私的にはシーズン1のJeniferよりこっちの方が好き。イテテテ〜といいつつ見てください。

ジェイク役は大デブ無敵 [kicking-asshole] ロッカーであると同時に俳優としても有名なMichael Lee Aday(aka Meat Loaf)。クレジットではMeat Loat Adayとなっていた。原作はF. Paul Wilsonの短編をMatt Venneが脚本に練り直した。

私、思うに、ダリオのファンっていうのはすんごい厳しくて、これもまた世間的には昨年のJeniferと並んで「凡作」といわれてるみたいですが、私的にはかなりよかったですネ。「イッちゃってる感」があったよ。ロックンロールだ。

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title: 2-06 :: Pelts

aired date: 12/01/2006

Writer: Matt Venne

Director: Dario Argento

Story: F. Paul Wilson


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