date: 10/28 21:42
刑務所長が金を狙ってるだろう」と耳打ちする。やがてマンソンは妻と面会してそれがほんとうだってわかってソイヤーを仲間にしようとするんだが、同じ日にキャシディ(ソイヤーが騙した女性)もソイヤーに面会に来ていた。
彼女は「あんたの娘よ」といってベイビーの写真を見せる。名はクレメンタイン。ソイヤーは彼女に「おれに赤ん坊なんかいない」と冷たく追い返す。その後、ソイヤーはマンソンの信用を得て、金の在処を知る。ソイヤーはマンソンを裏切り、刑務所長と取引。これのお陰で残り6年の刑期はチャラとなり、分け前ももらえた。ソイヤーはその送金先口座名ににクレメンタイン・フィリップスという名を挙げた。優しいネ。フラッシュバックは以上。
早朝。寝ているソイヤーのところにベンが来て「散歩にいこう」と連れ出す。ベンと他数人といっしょに山登りをやらされる。見せたいものがあるからだという。山登りをさせられて運動量が増すと心拍計のビープ音が鳴る。
135まで上がった。「おれの心臓を破裂させるためにここまで連れてきたんか」と聞くとベンは「じつをいうと君の胸に入れたのは『疑い』である」という。要するにブラフだったらしい。彼はカバンから8とペイントされたウサギを出してみせる。それはピンピン生きていた。
「それ別のウサギかもしれんだろ」とソイヤーはいうが、このハイキングの目的は別なのであったということを彼はまもなく知る。山のてっぺんまで登り終え「あっちをみろ」といわれてソイヤーは絶句。向こうに島が見えるのだ。ベンは「あれが君の島だ。この島はアルカトラズの2倍くらいの大きさで、君は檻から出られたとしても逃げる場所はないんだよ」という。
驚愕アゼンとするソイヤーにベンは "The only way to gain a con man’s respect is to con him."(「囚人をうまく扱うにはそいつをうまいことヒッカケないとね」てかんじに訳してみたがどうもうまくない気がするスマセン)。
つまり、ベンはソイヤーのケイトに対する思いを読み切っていて、それを示すことによって圧倒的な優位を見せつけ、彼の心をdepressさせ、気力を萎えさせるためにこのハイキングをもよおしたのだろうか。ソイヤーの愕然ぶりを見る限りその意図は成功しているようだ。
スタインベックの『二十日鼠と人間(原題 "Of Mice and Men")』を引用するベンの台詞は、なんというか、彼の人の心を支配しようとする底知れぬブキミさがあり、に加えて、ソイヤーのフラッシュバックが重なって恐ろしいもんだなぁという終わり方でこのエピソードは幕を閉じるのであった。
※一方、ビーチの方ではデズモンドが不思議なことをやっている↓
デズモンドがクレアに「屋根がボロくなってきてるから直してあげる」って提案するとそこにチャーリーがきて「いいから」なんていわれて彼は少し悲しそうだ。その後、彼は新顔のパウロから5番アイアンをもらう。それを使ってへんなタワーを製作。ハーリィが「これはなにかのアート?」と聞かれると「いやただの実験だ」と答える。そこに雨が降ってきて雷が落ちる。みんなは「あれはなんだろう」と思って見ている。デズモンドは「よしよし」という顔をしている。
※トリビア
冒頭シーンでジャックが見ているマンガは "A Corny Concerto"。「黒いアヒルが白鳥に混ざろうとする話」だそうです。物語と関係ありそう。参考url↓