銀行強盗事件が発生。犯人は人質をとってろう城。52時間が経過した後、FBIのタクティカルチームが強硬突入。犯人は確保されたが犠牲者が出る。

パイロットでは52時間の模様はカットされている。事件が起こったと思ったらすぐに突入シーンに切り替わるので「なんでこんなに早いの？」と混乱するが、ヨレヨレの格好で変わり果てた人質たちのようすやその会話から52時間が経過したことがまもなくわかる。

救出された人たちは疲れきっているが、すぐに捜査官の質問責めにあう。これは被害者たちにとって不愉快なことだけれど、助け出された人質たちの中にはもしかしたら犯人の仲間がいるかもしれないとか、記憶が鮮明であるうちに事情聴取をしておきたいという捜査側のやむない理由がある。

ドラマはたまたま人質となった9人の運命にフォーカス。男4名＋女5名の彼らは職業や年齢もバラバラだが、この事件をきっかけに癒しを求めて交流するようになり、新たな運命が開けていくらしいよというパイロット。

※感想

こんなことってあるかなぁと思いつつ見ました。生きるか死ぬかの非日常的な経験を共有したら、それはそれはintenseな人間関係が生まれるだろうなという想像はつく。だけど、そういう出会いってのは、ひとたび日常に戻ったとたんにすべてが夢だったように思えてきて、すぐに消えてしまうものではないのかな。

だから解放された直後ってのはものすごく興奮が高まっていて「また会おうね」なんつって携帯の番号を交換したりしても、1週間も過ぎればなんとなくかけづらくなり、そのまま記憶に埋もれてしまうものなんではないの？って思ったりした。人質にとられた経験はありませんから私の想像ですけどネ。

まだおもしろくなるかどうかわからない。9人の中ではJohn Billingsley（ジョン・ビングスレー）演じるイーガンがいいカナと思った。彼はうだつのあがらないサラリーマンってかんじのおじさんで、事件の前は自殺しようとしてたのだ。それが事件をきっかけに生きる気力がわいてきちゃったみたいで、トラウマティックに傷ついている他のひとたちと対照的。Lostのロックみたいネ。

銀行の支店長の娘は、ストックホルムシンドロームというヤツだろうか。52時間の間に起こったことがフラッシュバックとしてこの先明かされていくんだなきっと。9人のうち1人は死んでるんだけど、あのひとはフラッシュバックで出てくるんだなきっと。または犯人も入れて生きてる人だけで9人という意味かな。それがわかんないな。

事件後にみんながレストランに集まったところで、ガチャンとお皿の割れる音がして、皆が「ハッ」としてしまうというシーンがある。アレ見て思ったんだけど、毎週あのメンツで人質になり、ひとりづつ死んでいくというのはどうだろう。そんなことになったらすごい運命だと思うけどなぁ。いいと思うんだけど、たぶん採用されないなぁ。

主要キャスト↓

Dana Davis as Felicia Jones
Chi McBride as Malcolm Jones
Camille Guaty as Franny
John Billingsley as Egan Foote
Kim Raver as Kathryn Hale
Scott Wolf as Jeremy Kates
Owain Yeoman as Lucas Dalton
Lourdes Benedicto as Eva Rios
Timothy Daly as Nick Cavanaugh